Angel Beats! 星屑の記憶   作:刻焔

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第19話 休憩所の罠

 

斧のトラップを抜けた後も数々のトラップを潜り抜けていた燕達は、大分奥深くまで進んでいた。

 

「…あの、先輩。腕の傷は大丈夫ですか?」

 

そんな中、入江が心配そうに燕に話しかけてきた。

 

「あぁ、腕も動くし問題ないだろ」

 

燕は笑って左腕を動かしながら手を開いたり閉じたりして、問題ないように見せた。

 

「無茶はしないでくださいね」

 

「無理なんてするかよっ!」

 

燕は右手で入江の頭をわしゃわしゃと撫でた。

 

「ひゃぁああ、止めてください!」

 

「コラコラ、イチャついてないで先を急ぐぞ!」

 

『イチャついてない!(ません!)』

 

――――相変わらず息ピッタリだなぁ

 

日向に呆れられつつも、燕達は先に進む

 

先ほど問題ないように見せた燕だが、実は左腕の痛みに苦しめられていた。

 

――――正直ヤベェな、さっき無理に動かした分余計痛みやがる。

   どこまで騙し通せるか…

 

二の腕の半ばを切り裂かれた燕の腕は、骨は見えないものの相当深いものだった。

 

「ん?なぁおい、あそこに扉があるぞ」

 

先行する日向が何か見つけたようで、燕達に声をかける。

 

「怪しいな、けど行ってみるしかないよな」

 

燕は今にも崩れ落ちそうな木製のドアを開け、中に入る。

 

「…なぁここって休憩所か何かか?」

 

「あぁ、鉱山の休憩所みたいな所だな」

 

ドアの先にあったのは、簡易的に作られたと思われる殺風景な休憩所だった。

 

「あ、もしかしたら」

 

入江は何か思いついたらしく、いち早く部屋の中を物色し始めた。

 

「おい入江、何があるかわかr「あった!」って聞けよ!」

 

燕の話を聞かずに部屋の中にあった棚から白い箱を燕の元へ持ってきた。

 

「はい月斑先輩、救急箱があったのでちゃんと手当ができますよ」

 

燕は勝手に部屋を物色した入江を怒ろうと思ったが、自分のためと思ってやった事で

決して悪気があったわけではない。

それだけの理由で怒らないのはどうかと思うが、入江の満面の笑みを見せられたら

誰であろうと怒ることはできないだろう。

 

「…はぁ、そうだな。ちゃんと手当しないと治りが悪いかもしれないしな

 んじゃ、手当頼めるか?」

 

「はい!」

 

入江は燕を椅子に座らせ、傷の手当てをし始めた。

その光景を見ていた日向が

 

「…やっぱイチャついてんじゃねぇかよ」

 

っと、つぶやきながら部屋に入って行った。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

傷の手当てが終わり、燕は部屋の中を探索し始めた。

 

――――部屋の中をあらかた調べてみたが、何もなかったな

  ある物と言えば、テーブルが一つ・椅子が二つ・大型の収納棚が一つだけか

 

部屋の中を見渡しても、入口以外の扉は見つからず

棚の後ろも見てみたが何もなかった。

 

――――……そうえば

 

燕はふと、自分の足元を見た。

そこには申し訳なさ程度に敷かれてあるカーペットがあった。

 

――――ここはまだ、調べていなかったな。

 

燕がカーペットをめくってみると、そこには

 

「…また扉か」

 

「いや、扉っつってもこれは小さすぎねぇか?」

 

「これじゃ人は通れませんよね」

 

床にあった扉はCDケース程の大きさのもので、とても人が通れる大きさではなかった。

 

「…開けてみるか」

 

燕は一瞬ためらったが、そのまま扉を開ける。

 

するとプツンっと糸の切れるような音がしたかと思うと

 

「――っ!?伏せろ!!」

 

日向は燕の声と共に後ろに飛び、そのまま伏せた。

それに続き、燕も入江を抱き抱え、庇うように後ろに飛びのいた。

 

その直後、小さな扉のあった位置から爆発が起こる。

そう、燕が扉を開けて見たものは手榴弾だったのだ。

 

「ぐぁっ!」

 

「先輩!?」

 

入江を庇うために飛びのくのが遅れた燕は伏せることが出来ず、爆風と飛んで来た破片が燕の背中を襲った。

 

今度はそれと同時に床に亀裂が走り、燕が床に倒れた衝撃が原因なのかは不明だが床が崩壊し

そのまま下へと落とされてしまった。





大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

燕「まったく、一ヶ月以上にはならなかったから良いものの。少し間違えば失踪したと勘違いされるぞ」

スミマセン

入「今回は何があったんですか?」

会社で急な部署移動が行われまして、環境の変化のためバタバタしてたんですよ。
それでも執筆時間だけは確保しようと頑張ったんですが、持ち帰らないといけない仕事量に圧倒されてしまいまして

燕「それでも幾らかは執筆時間があったはずだが?」

家に帰ってからも仕事してるとパソコンの前に座る気力もなくなるんです。
だから最近更新された他の方の小説全然読めてませんからね。

それにほら、時間は掛かっても完結させる的なこと言いましたよね。
失踪だけはしませんから安心してください。

入「今回更新できたって事はこれからの更新は早くなるんですか?」

それがまだ分からないんですよね。
おそらくですけど、月に二本、よくて三本ペースだと思います。
場合によっては月に一本になってしまいますけどね。

燕「まぁなるべく月二本のペースを維持したいところだな、待ってくれている読者さん達の為にも」

待ってくれる人が居るのはホントに有り難い限りです。
これからも更新は安定しませんがよろしくお願いします。
それではそろそろ締めましょうか

入「は~い、それでは皆様」

『また次回もお楽しみに~』

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