現代人のお気楽極楽転生ライフ(修正版) 作:Amber bird
マチルダ&ティファニアルート第7話
おはようございます、ツアイツです。
ウエストウッドのティファニアと孤児達の脱出経路について悩んでいます。この時代の出入国ってどんな制限が有るのでしょう?
現代感覚では越境?亡命?って結構大変って感じがするのですが?
特に空に浮く大陸からとなると空路、船が必要になりますが簡単に乗せてくれるのでしょうか?
原作ではラ・ロシュエールの港からアルビオンに向かう時はワルドが交渉してましたが身元の確りとした自国の貴族でしたし他国の貴族が子供を多数出国って…
普通に問題にならないかな?そもそも何人居るんだ孤児って?20人位か?
レーダーなど無い有人視界の警戒網だし夜間に船をチャーターして強行出国するか、一度マチルダさんとその辺を相談しよう。
結論から言えば戦時中でも出国を防ぐような手配中の重犯罪者が居る訳でもないので普通に出国出来るそうです。
但し全員を一度に出国させるのは流石に目立つと思うので数人に分けて何日かで出国した方が目立たないとの事。
出来れば夫婦者で子連れにした方が目立たないだろうと……
そこはフーケとして培った人脈で人を雇い何組かに分けて親子連れにして出国させる事で問題は無くなった。
直接的な脱出には足が着いたら拙いウチの諜報は使わない、全てマチルダさんの伝手を頼る。
子供達の説得には随分と掛かったみたいだが最終的にはティファニアの安全の為にと納得してくれた。
しかしティファニアは最後まで残しておかないと残された孤児達が不安になる為、仕方なく一番最後にマチルダと共に出国する。
自分も同行したかったが目立つし余計危険だからと断られた、その分当家の諜報からも何人か間接的な手伝いとして送る事にした。
当然資金は此方持ちだが今更なので気にしない。それに僕は……秘密だが高い所が怖いんだ……
前世のトラウマか小さい頃にフライで恐怖心を覚えてしまいカリン様のシゴキで克服したが精々が高度30m位までだ。
普通ならそれでも十分だろう。しかしそれ以上だといまだに魔法制御が怪しくなる。
アルビオンってどれ位の高度にあるか分からないが船から外を見てしまったら……どうなるか。
なんとかしないと駄目かな。
そして保護した子供達はハーナウ家の有るゲルマニアに直ぐに送られる、早く自国に連れて行った方が何とでもなるし調べられても只の子供だから。
そして暫くしてミッションは完了し、何も問題無く孤児とティファニアの保護は完了した。
あとは最後のティファニアがゲルマニアの我がハーナウ領に移動するだけでミッションクリアだ。
そう、一度も僕は彼女らと接触を出来ずにだ、これは納得が出来ないのでこれから例の「魅惑の妖精亭」でマチルダさんと待ち合せだ。
「魅惑の妖精亭」
この店に来るのは2度目だ、ジェシカとの約束でシエスタ達を連れて来たいんだが今日は1人での訪問だ。
店に入ると、スカロン店長が迎えてくれた。
何時もの気持ち悪い格好を更に気持ち悪くした格好だ、衣装の所々がミチミチと引っ張っている筋肉が……
「うっぷ、もう帰る」
クルッと回れ右をして帰ろうとするが「ダメよぉーん!」とガシっと腕を捕まれて店内に連行された。
「助けてー犯されるー嫌だー!」
僕の魂の叫びも道行く人たちは目を逸らして早足で逃げていった、チクショウ薄情者め!
店内に入るとジェシカが笑いながら迎えてくれた。
「噂では凄いお強いって聞いてるのに何を泣き叫んでいるの?」
「いやオカマは苦手なんだ……ほら見て、何時もより鳥肌になってる」
「ヤダ…本当ね」
「まぁ酷いわイケズだわ」
クネクネとオカマが嫌がっている、生理的に受け付けない、何故だ?何時もは我慢出来るのに?
「僕の方が嫌なんだよ」
ブチッっと音がして肩紐が切れた、そして頑張って耐えていた布がハラリと……
「あらイヤーン!」
スカロンのストリップを正面から見詰めてしまった、想像以上の破壊力だ。
嗚呼、まさかこんな事で意識が遠くなるとは何故だ?何時もはそれ程酷くは感じないのに今日はナンテオヤクソクナンダ。
「うぅーん」
何か頭の下が柔らかいし良い匂いがする、何だろう?
小さい頃にエーファに膝枕して貰っているみたいだ……ジェシカかな?まさかマチルダさんじゃないだろう。
最近避けられているし……
ボンヤリとした視界が開けて……
いや未だ目の前が真っ暗だ……
なにか影が差している?
デカイ山だなぁ……山?
本当に山なのか?
いやまさかコレは……
ガバっと起き上がると「ムニュリ」と頭が肉の壁に埋まった。
「きゃ……」
「何やってんだい!」
直ぐにマチルダさんに引き剥がされたが予定通りティファニアの双子山に埋まる事が出来た、やわらけー!
「はっ?すみません。何か魘されていたみたいで」
改めて正面を見ると頬を膨らませて怒っているマチルダさんと、魅惑の妖精ビスチェを纏ったティファニアが居た!
スゲェ人類の限界を超えている双子活火山がイラッシャイマシタ。
コレハスゴイネ!
マジマジと穴が開くほど見詰める。
「あまり見ないで下さい。こんな(胸)の普通じゃないですよね。
折角お礼を言いたくてマチルダ姉さんに無理をいって一緒に来たんですがお店の人がお礼ならこのウェイトレスさんの衣装を着たら喜ぶよって……
でもこの胸に合うサイズの服が無くて……それならこの魔法のビスチェならどんな体型にも合うからって……似合いませんか?」
ヤベェモジモジしてると尚更胸が強調されて凄いアースシェイクになってる。
たしかこのビスチェって魅了の魔法が掛かるんじゃなかったっけ?
「この度は私達の、私なんかの為に本当に有難う御座いました。
なんとお礼を言って良いか……その、出来る事なら何でもしますから」
ヤベェ……ティファニアが何か言っているけど頭がクラクラして何も考えられない。
なにか返事をしてあげないと……スカロンみたいな化け物を普通に受け入れられた程の魅了の魔法だ。
極上の乳が着るともう……何がなんだか……うがぁー!
僕はティファニアの両手をガッシリ掴んで「もう辛抱堪らーん、結婚して下さーい!」と言っていた。
「アホかぁー!クォーターエルフはまだ早いわー!」
マチルダさんが練成したゴーレムの腕だけでぶん殴られて吹き飛ばされた。
嗚呼この感覚……懐かしい……カリン様との訓練の……グシャっていう耳障りな音を聞きながら、受身無しで壁に埋まり僕は気を失った。
「知らない天井だ……」
お約束をポツリと零す、目が覚めたのは学院のベッドではなく屋敷のベッドだった。
あの時、逆上したマチルダさんは瞬間的にスクエアクラスのゴーレムで本気で手加減の一切を無くぶん殴ったので僕は結構な大怪我だったらしく断片的な記憶では緊急治療とか結構な水の秘薬を使われている記憶がある。
いまだ首は固定され動かず右手には感覚が無いが水のメイジとしての感覚が後2〜3日で起き上がれると教えてくれる。
そして僕の前には目を真っ赤にしてずっと泣いていたと思われるティファニアと延々と彼女に謝り慰めてグッタリしただろう目の下に隈を作ったマチルダさんが居る。
ハーフエルフを受け入れてくれた恩人にいきなりプロポーズされしかもその直後に義理の姉が殺人未遂をしたのだ。
彼女の混乱は大変なものだっただろう、いくら魅了の呪文に掛かっていたとは言え物凄く悪い事をしてしまった。
目を開けている事に気が付いたティファニアが感極まって全身で抱きついてくれて……僕は何も伝えられずに再び痛みで気を失った。
再び目が覚めたのは更に丸一日たった後だったらしい、流石に2人は別室で休んでいて目が覚めた時はエーファが看病をしてくれていた。
エーファも涙目で縋り付いてくれたが流石に傷に響く抱き付き方はしなかった、落ち着いた所で2人を呼んでもらおう。
でもその前に僕が気が付いたのを知ったナディーネやルーツィア達が次々と部屋に来てくれた、愛されているのが分かる。
僕には、まだ帰れる所が有るんだ……こんなに嬉しい事は無い。
マチルダ&ティファニアルート完結編
控えめなノックの後に、エーファを先頭に2人が部屋に入ってくる。
マチルダさんは目の下に真っ黒な隈が消えずティファニアはいまだ両目が真っ赤だ。
気がついたらエーファが小さく頭を下げて部屋から出て行くところだった、相変わらず気が利くお姉さんだ。
僕は取り敢えず「えーと御免なさい。そしてようこそハーナウ家へ、かな?」と笑って言った。
「あんたまだ懲りずにテファを狙っているのかい?」
ガルルって感じでマチルダさんが警戒している。
テファニアは「マチルダ姉さん平気だから…」とか真っ赤になって取り成してくれている。
アレ?言い方が変だったのかな?
「怪我をさせたのは謝るけどね、テファはお嫁にはやらないよ!」
あーその事ですか……
あれは彼女が着ていたビスチェが魅了の呪文が掛かるマジックアイテムで彼女の可愛さと相乗効果が有り言ってしまったので気にしないでくれと説明した。
マチルダはいまだ疑いの目でティファニアは「そんな可愛いなんて」といやいやをしている。
相変わらず見事な胸だ、2人にこれからどうしたいかを聞く。
事前の打合せではゲルマニアのハーナウ領に行きマジックアイテムで耳を隠し普通に生活して貰うつもりだ。
トリステインとアルビオンはこれから動乱を迎えるから出来れはゲルマニアに行って欲しい。
「私は約束通りにツアイツ様の下で諜報として働くよ、これからが恩返しだからね。テファは予定通りゲルマニアにお行き」
おおマチルダさん無駄に格好良い。
「えっ?式は向こうで挙げるのですか?」
この天然さんは何を言っているのか。
「アンタは……ま・だ・結・婚・し・な・い!いいね、分かったわね?」
「でもお礼なんて何もしてないし自分だけ安全な場所に行くなんて出来ないわ、マチルダ姉さん」
「だーかーらーあのプロポーズは魔法のせいだから無効なんだよ!分かったかい?」
「まぁまぁ言い争わないで、ティファニアは今まで森の中で世間から隔離されていたから一旦我が家にいって色々学んだ方が良いよ」
「花嫁修業ですね?」
「ち・が・う・わー!一般常識を学んできなさい、世の中の男は皆その胸が目的のエロエロなんだからね」
ちょっと傷付きました……心が……その通りだから65%位……残りは愛情ですよ。
「ツアイツ様には私が付いてるから安心して向うに行きなさい、直ぐに会いに行けるし安心なさい」
マチルダさん嬉しそうだな、先ずは彼女の安全と天然さんで疑う事が無い純真さが危ういので警戒心を学ばせよう。
あの素晴らしい胸は僕の全てをもってしても守らねばならない。
そう……時間は沢山あるしゆっくりゆっくりと口説けばいいさ。
あの胸を手に入れないなんて何が教祖だ!なにより最初の好感度は何故か高い。
何の問題は何もないな……ふふふっ……あーっはっはっはー!
◇◇◇◇◇◇
ふぅ何とか坊ちゃんに重傷を負わせた責任は有耶無耶で回避できそうだ。
テファはすっかり坊ちゃんの所に嫁ぐつもりになってるね、責任感の強い優しい娘だから仕方が無いねぇ!
でも実は結婚とか言ってるけど良く分かってないねアレは(汗)
ただ恩返しがしたい一心と初めての同世代の異性に対して対応が分からないんだ。その辺を悪い男に利用されない様に学んで欲しいんだよ。
坊ちゃん、いやツアイツ様はお姉ちゃんがしっかり面倒を見るから安心しておくれ。
当然テファや他の孤児達の面倒も見て貰うけどね、なに近くに居れば巨乳の秘密も分かるしね。
見てなさいテファ!お姉ちゃんも立派な胸を手に入れてみせるから。
何の問題もないわね!うふふふっ……ふふふっ……あーはっはぁー!
◇◇◇◇◇◇
2人とも違う方向を向きながら高笑いをし始めたけど……
ハーフエルフなんて迫害されるから一生隠れて生きて行かなくては駄目だと思っていたわ。
同世代のお友達なんて出来ないと思っていた。一生あの森で姉さんに迷惑をかけながら生きていかなければならないと諦めていた…
でもツアイツ様がお友達をすっ飛ばしてプロポーズしてくれた事はビックリしたわ。
魔法の所為だと言っていたけど私だって女の子だから言われれば嬉しい。
少ししかお話してないけど危険を犯してまでハーフエルフの私を守ってくれたり、怪我を負わせた姉さんを責めないなんて絶対良い人なんだわ。
結婚……良くわからないけど確か順番が有るって。
最初は手を繋ぐ事からって。
でもプロポーズの時に握られたし私も看病の時に苦しい表情で手を差し伸べて来た時に握ってしまったわ。
次はボディタッチって聞いたけど……
もっもう抱きしめ(られ)てしまったわ…キャ!
次……次は……キキキキスだけど……それはまだ早いと思うしいくらなんでも恥ずかしいわ。
お姉ちゃんが中々会わせてくれなかったから、もっとお話したいわ。
ツアイツ様は私達を守ってくれる大切な人、絶対に恩返しをするわ。
それに此処の人達は皆さん胸が大きいからこのコンプレックスだった胸でも不思議と気にならないの。
えーっと、2人ともまだ高笑いが終らないわ。どうしたら良いの?
エピローグ
ティファニアはあれからハーナウ家に十分な護衛とマチルダに連れられて行った、僕もなるべく実家に帰る様にしよう。
今度の夏休みまではまめに手紙と贈り物をしよう、楽しみだ。
しかし……
父上とワルド子爵から手紙が来た、ワルド子爵は年内にも退役し我が家に来るそうだ。
父上がお金を出し同じ子爵位を買って与えると言っていた。
父上からの手紙
ツアイツ、我が息子よ。
同志ワルドから「ワルま!第一巻風使いの新人子爵先生現る」を自慢げに読まされた。
確かに中々の出来だがなんだこの主人公は!
羨ましくはないが……ないぞ……しかし実の父親を差し置いてワルド殿が主役とはいかがなものか?
父親の登場する作品が有っても良いのではないか?検討するように。
それと貴様が訳は今度帰省する時に話すから厳重に保護しておいてくれと寄越したあの女だが……言わずとも分かるぞ。
お前の理想を具現化した娘だな、よくぞ探したと誉めてやる。
忌々しいが配下の貴族と養子縁組をしておいた、ワルド殿の爵位を用意するついでだ。
これに関してはワルド殿が嫌々ながらも強く押してきた……貴様アレか?第二巻で釣ったな?
まぁ良い。
あの女は正妻は無理だが如何しても信を強めておきたい部下の養子とし我が家に嫁がせる事にする。
これでハーナウ家は安泰だろう、本人も花嫁修業とかなんとか言って我が天使アデーレと毎日楽しそうにしておる。
二人揃えばまるで姉妹のようだ、最も片方は天使で片方は堕天使だがな。
嗚呼アデーレ……僕だけの天使……
あの胸のせいで他の貴族からの問い合わせが殺到したが、息子が身分の低いデカ乳の女を如何しても自分の妻にしたいとローリングだだをコネたのでの処置だ。
絶対に手を出すなよ!と言ってある。
ヴァリエール公爵やツェルプストー辺境伯には貴様から説明しろ、そこまでの面倒は見ないぞ。
それと先に書いた父親の主人公の物語は良く考えろよ、貴様の思い人は我が手の内に有るのだ。
全く対極の妻を親子で娶るとは……幾ら住み分けとは言え頭が痛いぞ。
それと最近美乳派なる乳の大小に拘らぬ宗派が出来たと噂に聞く、こちらも調べるがお前も気を付けておけ。
では新作と新刊の件は宜しく!
父上……まだハーフエルフって説明してないのですが……それにまだ口説き落としてもいません。
ワルド子爵からは……我ミッションクリア、報酬ノ用意ヲ願ウ。
短か!てか陰ながら護衛しろって言ったのに養子縁組とは、お前面倒臭くなったから父上に全て押し付けたな。
まぁ良い、先ずはティファニアの手紙よりこのオッサン2人の報酬から書かないといけないな。
次にティファニアに会えるのが楽しみだ、その前にマチルダさんにどう説明しようかな。
あれだけ結婚させるの嫌がってたから(汗)
まぁなんとでもするさ、なんたって巨乳派として最高の天使を手に入れたんだ。
必ず守ってみせるさ!
それと美乳派……一体どんな奴らなんだ。取り込めるのか敵対するのか、調査が必要だね。
マチルダさんと相談しよう。
マチルダ&ティファニアルートは一応の完結とします。
中途半端ですが流石に現人神に手を出す表現は巨乳信者としては出来ませんでした。
Hなのはいけないと思います(笑)
但し次話からまた本編第18話に戻り本編を開始しますがこのルートのマチルダとティファニアは本編に絡めていきます。
本当に結ばれるにはまだまだ感情の盛り上がりが足りないですからね、勿論このワルドさんも引き続き登場しますよ。