東方吸狼記   作:ケミカル08

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次回は遅れるかもしれない。(あとがきに書こうか。)


第2回紅霧異変 狂気をまとう少年 (異変解決編)

 

咲夜は落ち着いてなどいられなかった。

 

目の前に感情を表すクリスタルが真っ赤に輝いているからである。

 

「クリスタルの色が変化した、ですって!?」

 

「咲夜ー。」

 

外からレミリアの声が聞こえた。

 

「(時を止める。)」

 

「(能力を破壊してやる。)」

 

だが、咲夜の時止めが速かったせいで不発になった。

 

太一たちが気づくと、咲夜は外にいた。紅い霧が濃くなってきたのだ。

 

理由をパチェに聞いて来いと言っているらしい。

 

「フラン。窓から離れな。」

 

「え!?」

 

フランが窓から離れると窓を能力で粉々にした。

 

レミリアはフランが行ったと思っていたらしい。

 

しかし、煙の中からでて来たのは、フランのような翼で妖力が大妖怪級の少年だった。

 

レミリアは驚いた。彼は吸血鬼だった。そして何より昔にフランがまとっていた狂気よりすごい狂気を放っていたのだ。

 

「どういうこと?」

 

「霊夢。あれは、太一なのか?」

 

「魔理沙、今はここから離れるわよ。」

 

「どうしてだぜ?」

 

「今の太一は危険度がルナティックよ。」

 

博麗の巫女が定める危険度はMAXを超えるとルナティックになるらしい。

 

他のと比較するならば、チルノは馬鹿、ルーミアはノーマルと言ったところだ。

 

今のレミリアの危険度はハードレベルなので、当然勝てない。

 

「しかも、太一は危険度ルナティックの5人目の指定者よ。」

 

「ほんとかよ。」

 

この会話を聞いていたレミリアは恐怖に満ちてしまった。

 

そして、スキだらけなレミリアにスペルカードを使う。

 

「スペルカード《通常弾 ボムバースト》」(基本的に通常弾はショットと読んでください。)

 

太一が使ったスペルカードは、連射できなかったあの危険なショットを連射できるようにしたのだ。

 

レミリアや霊夢、魔理沙はこのスペルカードの意味を知らなかった。

 

「これで俺のショットは連射可能だ。」

 

「太一。やめなさい。」

 

「異変解決が優先だろ。」

 

「異変解決の前に結界が壊れるでしょ。」

 

その通りである。第一に威力がおかしいのである。

 

だが、太一はレミリアに一発撃った。

 

もすごい爆発が起きたが、レミリアはコウモリになっていたため、効かなかったのだ。

 

しかも、狂気により正気を失っていたのだ。

 

爆風で博麗大結界に傷が入ったのだ。

 

やりすぎると、紫が消しに来てしまうのだ。

 

しかも一部だが、霧が晴れた。太一は太陽の下にいる状態。時間も3時で止まっていた。

 

まるで、時が止まっているような。

 

そう。太一の使う、スペルカード《時 俺たちの世界》を使用したのだ。

 

スペルカードの説明をするならば、時のみを止め、MOBは動けると言ったところだ。

 

しかし、それほどの妖力を注がなければならないという弱点が送料無料でもらえるのだ。

 

はっきり言っていらない。

 

「これもあんたのスペルね。」

 

コウモリから戻ったレミリアが言う。

 

「ああ。まだ、お前に2枚しか見せてないがな。」

 

「2枚?1枚じゃないの?」

 

「お前が1枚というなら1枚でいいぞ。」

 

「とりあえず、私を倒せるかしら?」

 

霊夢たちは、太一を倒してからなら相手をしてあげると言っていたらしい。

 

「あいつら・・・。」

 

太一はあきれてた。理由は怠け者二人組の所為だった。

 

「フフ・・・行くわよ。」

 

「ああ。すぐにかたずけてやる。」

 

「できるかしら?」

 

「できたら約束をしてもらおうか。」

 

「何を約束するの?」

 

「俺が勝ったら、フランを地下室に入れるのをやめてくれないか?」

 

「別にいいわよ。」

 

「約束を破ったら、俺が博麗大結界を砕く。」

 

むちゃくちゃな約束だなァ。(自分で言うな。)

 

「で?どう戦うの。」

 

「能力ありのスペルカード戦。」

 

「いいわよ。」

 

レミリアがいいよと言うと、太一が能力でレミリアをピチュッた。

 

「早!」

 

能力で破壊しただけなので、再生させた。でないと、放送禁止になるレベルだからだ。

 

「いてて、早いわよ。」

 

「約束は守れよ。守らないならば、四季映姫を呼ぶからな。」

 

「破らないわよ。」

 

太一はフランに笑顔で手を振った。

 

紅い霧も晴れ、時も動き出し、フルムーンも解除された。

 

フランは笑顔で太一に抱き付こうとするが、太一は避けた。

 

「なんで避けるのよ。」

 

「俺、こういうの苦手でな。」

 

「別にいいじゃん。」

 

「俺が嫌なんだよ。」

 

太一が纏う狂気は消えていた。

 

「紅魔館立て直すまでどこで寝ようかしら。」

 

「博麗神社でよくね。」

 

「ま、それもいいけど。あなたの住んでいるとこでもいいんじゃないの?」

 

何言ってるんだ?この吸血鬼は、馬鹿なのか?

 

「お嬢様。それは無理かと。」

 

「どうしてよ。」

 

「彼は寺子屋に住んでいるんですよ。」

 

「そうなの?」

 

今更か。そういうことも新聞に載ったと思うんだがな。

 

「霊夢ー。」

 

「うるさいわね。もうちょっと待ってよ。」

 

「うー☆。」

 

「ブハッ。」

 

ダメだ。この駄メイドはもう手遅れだ。

 

「咲夜。」

 

「どうしましたか。」

 

「この血、何とかしてよ。」

 

「すみません。」

 

まだ助かるかもな。

 

「で、いつやるの?」

 

「博麗神社でやるわ。紅魔館は使えそうにないし。」

 

「(何をやるんだ?いやな予感しかしない。)」

 

「太一って酒飲めるわよね?」

 

え?ものすごい死亡フラグが立ったぞ。

 

「飲めないけど。」

 

「えー。太一って酒飲めないのかよ。w」

 

「魔理沙。お前の家は後でショットな。」

 

「それだけは勘弁してくれ。」

 

「断る。」キリッ

 

自業自得である。(アメリカンジョークだけどね。)

 

そんな魔理沙は放っておいて、宴会の準備が行われていた。

 

そして、魔理沙に笑いながらジョークというと、マスタースパークで襲ってきた。

 

まあ、アロンダイトでミニ八卦炉を切ったけど。

 

「なんで、ミニ八卦炉を切るんだよ。」

 

「またつまらぬものを切ってしまった。」

 

「切って面白いものってなんだよ。」

 

「・・・・・・ない。」キリッ

 

「だったら切るな。」

 

そのあと、霊夢に太一と魔理沙が怒鳴られた。

 

色々なことがあって宴会が始まった。

 

よく見ると色々な妖怪がいた。

 

一緒にいるのは、霊夢、四季映姫、小町、慧音、妹紅だ。

 

「それにしても太一が酒を飲めないのは初耳だわ。」

 

「太一が酒飲んで暴れたら博麗大結界が壊れるんじゃないの。」

 

「一番気にしてることを言うのか妹紅は。」

 

「まあまあ、少し落ち着いてって。」

 

「ところで太一君。もう一つの種族にはなりましたか?」

 

「あっ。すっかり忘れてたわ。」

 

「どんな種族だ?」

 

慧音が興味津々に聞いてきた。が、後ろに文が、カメラを構えている時点で答えたくなかった。

 

「いや、後ろのばかを始末してからだな。」

 

「あやややや。ばれちゃいましたか。」

 

「スペル《聖剣 レーヴァテイン》」

 

腰に聖剣のレーヴァテインが生成された。」

 

「スペル《神剣 アロンダイト》」

 

今度は背中にアロンダイトを生成させ。2本を持った。

 

「何をする気ですか?」

 

「スペル《合成 アロンテイン》」

 

太一が握っていたのは、アロンダイトだが、炎をまとっていた。

 

「俺のレーヴァテインはフランのより温度が高いぜ。これでお前を焼き鳥にしてやろう。」

 

「おお。怖い怖い。」

 

「その言葉を冥途の土産にでも持って行くんだな。」

 

太一が振った剣が速すぎて文が避けきれなかった。

 

「あつッ。」

 

「もう一回。」

 

もう一振りした時、ある声が聞こえた。

 

「私の扱う楼観剣に切れぬものなどあんまりない!」

 

その後、1人の少女が切りかかってきた。

 

「おいおい。そこは言い切ろうぜ。」

 

「あなたには言い切れるのですか?」

 

何を言ってるんだコイツァ。(お前が言わせたんだろ。)

 

「俺のアロンダイトに切れぬものなどない。《斬符 スキマ切り》」

 

太一が空間を切ると、スキマがでてきた。妖夢は太一に切りかかっていたので回避行動をとった。

 

すると、怒鳴り声でこう聞こえてきた。

 

「あなた達!」

 

「ファッ!?」(3人)

 

「あなたたち全員はどれだけ暴れれば気が済むのですか。#」

 

結局、3人は30分くらい説教をくらい、太一は華仙からも説教をくらった。

 

が、華仙の時は耳栓をしていて、説教が終わってから外した。

 

「あんたは反省する気はないようね。」

 

「?」

 

太一は意味をスルーしながら、酒に手を伸ばした。

 

「太一君。それは水じゃなくて酒です。」

 

「ん?それがどうした?」

 

「しかも、度数の高い奴です。」

 

「ふーん。ま、いいか。」

 

結局、酒盛りを始めてしまった一同。

 

翌日に二日酔いをした者と、二日酔いにならない者が出たが、それはまた別の話。

 




3000字突破。UA450突破。この調子で頑張ります。
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