東方吸狼記   作:ケミカル08

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宇宙(そら)に散る狼

カプセルとミサイル本体が分離したとき、太一はこれから死ぬかもしれないという緊張感を抱えていた

 

ミサイル本体は直ぐに小惑星の塊に飛んで行ったが、近くで爆発音がしたため迎撃されたと分かった

 

そして、カプセルが割れてコードが抜けたのでスラスターを使って小惑星の塊に近づいた

 

小惑星の塊に近づく太一だったが、気づかれたのか弾幕を張られて思うように近づけなくなり、銃を持った敵が近づいてきた

 

銃持ちの敵は「武装解除して降参すれば命だけは助けてやる。大人しく言うことを聞け!!」と強く言ってきて太一はビビりながらも「それでも俺は、守りたい人たちが居るから守るんだ!!」と大声で言い返す

 

そして、「なら死んでもらう。」と返されて銃を構えられた

 

太一は敵が銃を構えて撃つまでの間に手首に装備させている椀部ガトリング砲を使って1人2人と葬って行ったが、宇宙での戦闘に慣れておらず無駄弾ばかり消費していた

 

そればかりか3人目を葬った時には右腕のガトリング砲の弾500発が無くなってしまった

 

弾が切れた時、焦っていたのが原因らしく敵に銃で撃たれてしまった

 

しかも、ビームライフルだったようで装甲の一部に穴が開きそうに名ってしまったが、急いで左手首の椀部ガトリング砲に切り替えたため、損傷は酷くはならなかった

 

それでも、同じところを撃たれると貫通してしまい、命にかかわってしまう状態だった

 

敵が小惑星の塊に近づかせまいとしているので、フィンファンネルを2本使って撃ち落すことに成功し、入口を発見することもできたが、頑丈すぎて妖力弾が効くことは無かった

 

ここで膝についている強襲用シュツルムファウストの存在を思い出し、一旦少し離れてからスイッチを押すと、先端に付いている丸い物体が出入り口の頑丈な扉に命中し、扉が吹き飛んだ

 

中に潜入しようと試みるものの、気づかれているためマシンガンを乱射してきたため中に入れずに妖力弾フルオートを使用して乱射するも当たらなかった

 

そればかりか敵の撃ってくる弾に当たって妖力弾フルオートが壊れて使い物にならなくなってしまったので別の突撃作戦を用意する他なかった

 

時間もある程度経っており、すでに2時間30分経過していたが太一がそんなことを考えているわけが無かったので、背中に背負っておいたRPG型使い捨てアトミックバズーカの安全装置を解除し、撃ってみた

 

威力がそこそこあると思っていたが、強襲用シュツルムファウストよりも威力が低く手榴弾並みの威力しかなかった

 

が、銃持ちの敵を4人落とすことに成功したので内部に潜入した

 

~小惑星の塊 内部~

 

内部は一言で表せば軍事基地であるが、小さいのでそれほど多くの人?は乗っていなかった

 

が、警戒を怠ることは無く《神剣 アロンダイト》を使って持ちながら中を散策することにした

 

 

~小惑星の塊 内部 食堂?~

 

歩いているとやはり数人とすれ違い、銃撃戦になるが弾を素早く避けながら剣を振り回して倒しすことを繰り返しているとテーブルが多く設置されている部屋を見つけた

 

奥には調理器具や冷蔵庫に似たものがあるのでおそらく食堂かと太一は推測を立てた

 

冷蔵庫に似た何かを開けると現代の冷蔵庫とはちょっと違うような感じだが、それ以外は現代の冷蔵庫と何の代わりもなかった

 

この小惑星の塊には重力装置が働いているからか酸素も宇宙に逃げ出さなかったり、ふよふよ浮かばなかったりなので缶ジュースを取って先へと進んだ

 

 

~小惑星の塊 内部 制御室~

 

大勢の敵が一斉に攻めてきたと思ったらモニターを多く確認したので制御室と推測したのでフィンファンネルを3本展開させ、RPG型使い捨てアトミックバズーカ(笑)の安全装置を解除して撃ち突撃した

 

突撃に成功したものの2本目は威力が強すぎたのか爆風でキーボードやモニターの1部が吹き飛んでしまった

 

段ボール箱があったので中を漁ってみると説明書があり、軽くパラパラ読んでみるとキーボードを使わないと止められないそうで今の状況では止めることはできないそうだった

 

さらに漁っていると少女の声が聞こえてきた

 

太一は疲れが出てきたのかと思い、一旦頭のニューガンダムヘルメットを外し、缶ジュースを開けようとした時、刀を振って来たのでようやく存在に気付くことができた

 

太一は「一体俺に何の用だ?」と質問をしてみると向こうが「私達は中立を保っていたいのです。今すぐ止めなければ計画にかかわった関係者を殺します。」と真剣な眼差しで言ってきた

 

そんなことに太一は「この小惑星の塊を破壊するのは俺の仕事だ。生きているお前はここから離れな!」と強気で言うと、「嘘おっしゃい、お前らの言うことなんて信じられないよ!」と言いながら襲い掛かって来た

 

剣を抜いてくるとき、太一はアロンダイトを左手で持ち、右手でスペルカード《日符 SUNLIGHT》を使って目くらましをして峰内をして依姫を気絶させた

 

そして、気絶した依姫を背負ってから、”何でこいつを背負ったんだろうか…喬子に似てたからだろうか……まあいいや。”と、考え始めた

 

今は考えてはいけないと思い、依姫の来ている服の上から非常用の宇宙服を付けて小惑星の塊から離脱した時、ショットガン持ちの敵に撃たれてしまったが、太一のヘルメットが凹んだだけで済んだ

 

そして、向こうから「依姫様を開放しなさい。そして、岩の塊を落とすのをやめてください。さもなくばあなたを撃ちます!」と言ってきたので太一が「ならば引き取りに来い。攻撃をしてこないのであればこちらも攻撃はしない。」と交渉してみる

 

すると、「良いでしょう。その後にあの岩の塊を落とすのを止めるのであれば良いでしょう。」と上から目線で言ってきた

 

太一は「早く持って行きな。」と言って両手を上げた

 

10分掛かって依姫を回収したが、月の民を名乗る者たちは引こうとはせず、止めたら太一を拘束して月に連れ帰ると推測している

 

話すことは無いけど破壊した時の爆風で心肺停止になると思っているのでなんでもいいやと太一は思い、小惑星の塊の近くまで近づき、真っ白いスペルカードの素材を持ち、吸血鬼の中で余っているすべての妖力を注ぎ込み、スペルカードで必要な詠唱を唱えた

 

そして、「地上の仲間を守るために、星の屑成就のために、約束を守るために、ソロモンよ!私は帰って来たぁーー!!」と大声で叫び《星屑 アトミックバズーカ》を使用した

 

このスペルカードは使用条件として所有者の全ての魔力、妖力、霊力、神力、体力を使い切って、使い切った分の力を濃縮して放つ

 

今発車したやつの威力は博麗大結界を攻撃すると一瞬で灰すら残らなくなるくらいだ

 

小惑星の塊が粉々に砕かれる瞬間は幻想郷の地上に居た人達、妖怪達からも確認されて、大賑わいとなった

 

その後、カラス天狗や白狼天狗が地上で太一を探し回ったが太一は見つからず、しばらくの間地上で太一を見た者は誰も居なかったという

 

つづく?

 




吸狼記は今回で終わりです。

太一君がどうなって行ったのかと言うと

次回作に期待してみてください

次回作の名前は仮ですが東方模型少年としています。

次回作も頑張れと思った方は他の作品も応援してください(これ書いている時は1作品しか別の作品が無いけどねー。)

東方模型少年は作るとしたら今年の8月以降になりそうです。

理由を言いますと専門学校での活動の忙しさと東方機械戦争の製作、そして東方鉄道競技録を集中してやりたいのでそうさせてもらいます。

作者的には7月から出したいと思ってますので予定が早まるかもしれません。

吸狼記を見てくださいましてありがとうございました。

次回作もお楽しみに!

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