東方吸狼記   作:ケミカル08

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2週間以内に1本と言ったな。あれは2割嘘だ。


第2回紅霧異変(異変突入編)

今、俺は博麗の巫女直伝のショットに打ち方を教えてもらっているが、残念なことに弾幕ごっこに使えないような威力だった。

 

「ねえ、あんた。弾幕ごっこしないほうがいいわよ。」

 

「どうしてだ?」

 

「あんたに誘われた者がかわいそうだ。」

 

どんな理由だよ。スペルカードも能力も手加減してるじゃねーか。

 

「まあとりあえず、スペルカードはいいとして、ショットをどうしようかしら。

 

そう話していると、妹紅が来た。不死の力はもとに戻っている。

 

「相変わらずショットの威力を押さえられてないな。」

 

「そうなのよ。このままじゃ四季映姫に怒鳴られるわよ。」

 

四季映姫からの約束(強制、職権乱用)で太一に弾幕ごっこのショットを教えることになった。

 

だが霊夢は、面倒くさかった。

 

「妹紅。ちょっと手伝って。」

 

「何をやるんだ?」

 

「太一のショットを食らってみて。」

 

「いいけど。なんで?」

 

妹紅は答えを聞かずに、ショットを受け止めた。

 

「くっ・・・何とか耐えられた。」

 

「これを弾幕ごっこに使えると思う?」

 

「無理だな。」

 

さすがの不老不死の体でも、痛みはすごいらしい。

 

「しばらくは外出しちゃだめね。」

 

「アロンダイトではだめですか?」

 

「あのねぇ。弾幕ごっこなのよ。剣同士ならともかく、剣を持ってないやつはどうするのよ?」

 

「頑張る。」

 

無茶なことを言ったな。

 

「あきらめなさい。ショットなしで弾幕ごっこなんて無理よ。」

 

「そうだ。この手があった。」

 

「確か慧音からもらった真っ白なカード8枚あったっけ。」

 

「ま、あんたはスペルカードだけで行くのね。」

 

「それもいいかもな。」

 

「(どんなのを作ろう。あのスペルカードでも真似てみるか。)」

 

スペルカードを10枚にした。どんなのになったかはあとで。

 

空が青から赤に変わってしまった。紅霧異変だ。

 

吸血鬼のレミリアが以前の失敗を直し、改良した2回目に起こす異変らしい。

 

しかも、太一は妖怪化すると、昼間に太陽の光を浴びないと弱ってしまうのだ。

 

「チッ、太陽の光が。」

 

「どうしたの・・・って、またレミリアの所為ね。」

 

「邪魔な霧を出した者を排除する。」

 

「太一。落ち着きなさい。」

 

「太陽の光に当たらないと弱る吸血鬼なんでね。このまま紅魔館へ向かわしてもらうぜ。」

 

「おーい。霊夢ー。」

 

「何よ。」

 

「これは異変だぜきっとレミリアの奴が。」

 

「知ってるわよ。」

 

「解決に行こうぜ。」

 

「今、太一が行ったらしいわ。(というか私が行けと言ったからだけどね。)」

 

「太一なんかで大丈夫か?」

 

「大丈夫よ。問題ないわ。」

 

「フラグにしか聞こえないぜ。」

 

霊夢たちが会話をしていると、霊夢が思い出した。

 

「太一って通常弾撃てなかったわ。」

 

「妹紅から聞いたけど、ショット撃てるだろ。つまり、安全だぜ。」

 

「そのショットを受ける側が安全じゃないのよ。」

 

「どういうことだぜ?」

 

少女説明中・・・

 

「え?どういうことだぜ?」

 

「つまり、迷いの竹林の近くで練習してたら、1発目が地面に落ちたら、4分の1が吹き飛んだのよ。」

 

それを聞いた魔理沙は背筋が凍りついた。

 

しかも太一はそのショットですでに門番を吹き飛ばしていた(門ごと)。

 

「異変解決は太一に任せて、私たちはお茶しましょう。」

 

「酒はないのか?」

 

「萃香に全部飲まれたわ。」

 

「・・・あの鬼か。」

 

萃香とは、博麗神社に居候してたりしてなかったりする鬼だ。

 

「太一を見に行きましょう。」

 

「ああ。」

 

魔理沙と霊夢は支度をして、出発した。

 

太一はというと・・・

 

「ここどこだ?」

 

道に迷ってた。しかも歩いているのは、地下へと続く階段。

 

魔法陣のかかった頑丈な扉を見つけた。

 

まるで、何かを閉じ込めているような、そんな感じだった。

 

開けようとしたが、開かなかった。

 

「どうしても開かないか。」

 

考え事をしてると、勝手に鍵が開いていた。ドアを開け、中に入ると窓ひとつない紅い部屋がそこにはあった。

 

太一はどういう部屋かを捜索しようとし、ドアを近くにあったガムテで固定し、何かを探した。

 

すると、上から誰か来た。とっさに動き太一はベットの下に隠れた。

 

「ドアが開いてるわねぇ。」

 

「フランまたここにいなきゃダメなの?」

 

「そうですよ妹様。私たちは遊べませんが、誰か一人がこの部屋に入っているからその人に遊んでもらいなさい。」

 

「咲夜がそう言うなら。」

 

「なら、ここにいてくださいね。」

 

会話が聞こえなくなった後、俺はベットの下から出てきた。

 

「お前はいったい何者だ?」

 

「人に名前を聞くときは自分から。」

 

「俺は八神太一。普通の人間だ。」

 

「私はフラン。フランドール・スカーレットよ。」

 

「お前はこんな部屋に住んでいて楽しいのか?」

 

「楽しくないよ。」

 

太一はこの部屋を見ていた時から驚いていた。何かを幽閉する部屋にしか見えないからだ。

 

「しかも、私が能力を誤作動させて、博麗大結界を大決壊させたからって。」

 

「なるほどな(大決壊とかだれうまw)。」

 

太一は笑いをこらえながら話をした。能力のこと、外の世界のこと、などを。

 

霊夢たちが紅魔館に来ると、門番と門が入口の近くまで吹き飛んでいた。

 

「あれは太一がやったわね。」

 

「太一ってそんな奴だっけ?」

 

少女が話していると、一瞬だけ霧がすべて晴れ、また元に戻った。

 

「なんだぜあれ。」

 

そこに移ってるのは、満月の日じゃないのに出てる満月だった。

 

レミリアは驚いていた。運命を見てみると、フランの部屋から知らない少年とフランが出ていくのが見えたらしい。

 

「おい、咲夜。」

 

「はい、お嬢様。」

 

「フランの部屋にいる人間は誰だ?」

 

「妹様と遊んでくれる人間のはずですが。」

 

「ならいいわ。」

 

レミリアが見ていたのは真実になるとも知らずに。

 

フランたちはまだ会話をしていた。

 

「太一って弾幕撃てるの?」

 

「あのドアも吹き飛ばせたりして。」

 

お遊びで、ドアに向かってショットを撃つと、大きな爆発音とともにドアを木端微塵に吹き飛ばした。

 

フランがそれを見てびっくりした。自分でも壊れなかったはずのドアを木端微塵にしてしまったのだ。

 

「どうやったの?」

 

「俺は普通にショットを撃っただけだが。」

 

兎に角、脱出した。

 

霊夢たちはというと、レミリアと外で何かやってた。

 

「おーい。レミリアはどこにいるんだー?」

 

「そんなことしても来るわけないじゃない。」

 

そういうことを話していると、銀髪のナイフを持っているメイドが目の前にいた。

 

「妹様。どこへ行こうというのですか?」

 

「咲夜。私はもう地下室には居たくないのよ。」

 

まるで親子みたいな会話を聞いていると、月が出てきた。スペルカードで出した月が。

 

それを見るや否や太一が変わった。髪の毛が金髪に変わり、青色の生地に黄色いラインの入った服が紅い生地に黄色いラインになっていた。ズボンはいつも通り半ズボン。

 

「あんた・・何者?」

 

咲夜が驚くのも無理はない。背中には翼が生えていたのだ。長さはフランより長く、1色のみのクリスタルがぶら下がっていた。

 

「さあ、後半戦の始まりだ。」

 

太一は、カリスマを放ちながら言った。




なぜか今日に何本か上がりましたが、このペースはすぐに崩れると思います。
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