東方吸狼記   作:ケミカル08

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今回の作品で、台本形式じゃない方法をとっています。多分!
意見やアドバイスをお待ちしております。
等作品では、音楽を聴きながら見ますと、読める、読めないの個人差が出てきます。
聞くかどうかは自分で考えてください。


幻想入りした少年の翼

「四季からもらったこのカード。何に使うんだ?」

 

太一はそう考え込んだ。四季映姫から渡された白いカードの意味がいまだに分かってなかったからだ。スペルカードと教えられたらしいが、太一は存在意義がわからなかった。

 

「お、光が見えてきた。どこへ出るんだ?少なくとも森の中に出てほしくないけどな。」

 

そうは問屋がおろさなかった。もちろん森の中にいた。

 

「ここは森の中なのかな?山っぽいけど。」

 

太一は山の森の中に着いたらしい。近くに、水の流れる音がする。

 

「そういえば今の俺って人間だよな?って誰に質問してるんだ俺。」

 

太一はひとり言を言いながら河原に着いた。

 

「休憩がてら水でも飲むか。」

 

と、太一が水を飲もうと川に近づき水を飲もうとすると隣から、将棋の駒を持ちながら話しかけてくる何かがいた。

 

「何やってるんだ?盟友。」

 

水色の服、緑の帽子をかぶっている少女と、こっちに剣を構える者が一人?一匹?

 

「あなたはここがどこだかわかってて入ってきたんですか?」

 

「まあまあ、天狗の領土じゃないんだから。」

 

「しかし、ここに何の目的で入ったのかは説明してもらうわよ。」

 

「四季の野郎、次会ったら怒鳴ってやる。」

 

「ごちゃごちゃ言わずにしゃっきりしゃべってみろ。」

 

「(そういえば四季の奴が俺に渡したカードがあったな。)確か、イメージして妖力いや、霊力を注ぎ込めば、完成した。」

 

「聞こえないのなら、この剣で口を開かせるまでよ。」

 

「落ち着いてよ、椛。」

 

「スペルカード《神剣 アロンダイト》」

 

太一は妖力を注いだスペルカードを使い、背中に生成させたアロンダイトを持ち、構えた。

 

イメージするならばガンダムデスティニーの背中に背負っている剣に似ている感じだ。

 

「あんたも剣を使うのね。」

 

「俺は、もう後悔しない。いや、後悔したくないんだ。」

 

「どういうことよ盟友。」

 

「俺は、子供を守るために死んだ。だが、それを良いことだと言ってくれた四季映姫の言葉を無駄にするわけにはいかないんだ。」

 

「それだとしても、妖怪の山のここら辺一帯に勝手に入ってきてはいけないんですよ。」

 

「椛と盟友。いったいどっちがまともなんだ?」

 

「俺はここで死んではいけない。生きる。生きて明日をつかむ。それが俺の戦いだ!」

 

「いい覚悟ね。」

 

「椛まで本気になったのかな?」

 

「にとりさん、どうしたんですか?」

 

「文か。この状況どうすればいいかなって。」

 

「誰ですかあの人?」

 

「さあ?」

 

「剣の使い方をマスターしてるようにしか見えませんねぇ。」

 

「でも、半人半霊の庭師のほうが強いかも。」

 

「とりあえず明日の新聞のネタになりそうな人ね。」

 

「椛に殺されなければだけどね。」

 

「そうでした。」

 

「ハァハァ(俺としたことが。体力が尽きてきたぜ)。」

 

「どうしたんですか?もう終わりですか?」

 

「(なんとなくだけど、こいつもペースダウンしてきたな。)」

 

「それはスペルカードで出した剣、それならもうそろそろ効果が切れるはず。」

 

太一はそれを聞いて絶望した。太一の能力は吸血鬼にならないと使えず、ショットも打てない。スペルカードを使ってショットを打てるようにできるけど、白いカードはもう1枚しか残ってなかった。明らかに無駄になってしまうのだ。

 

「どうする?時間切れになったら。種族変更の方法なんてわからねえぞ。」

 

「長くても30秒弱のはず、このまま長期戦に持っていけば。」

 

案の定。15秒たった時、スペルがブレイクした。

 

「どうする?どうする俺?」

 

「今ここで投降すれば、今死ぬことはなくなるわ。」

 

「(この手があった。スペルカードを生成すれば、まだチャンスが。しかし、俺吸血鬼なんて想像できないぞ。)」

 

太一が困惑してる時に、四季映姫からもらったヒントを思い出した。

 

【いいですか?一度しか言いませんよ。吸血鬼は満月。銀狼は新月の時になれます。しかし、1度なってしまうと、新月か満月になるまで、人間以外にはなれません。】

 

「(思い出した。作るスぺルカードも。)」

 

実はここまでで3分。

 

太一はヒントをもとにイメージし、スペルカードを作った。

 

「答えは決めたか?人間。」

 

「スペルカード《月符 フルムーン》」

 

突然、辺りが真っ暗になり、空を見上げるとあるはずのない満月が姿を現していた。

 

「なにこれ?」

 

椛が考えていた。目の前に姿を変えた化け物がいるのに。

 

「俺の本来の姿になれたぜ。」

 

「何!?その姿は。」

 

そこにいたのは太一ではなかった。正確に言えば、太一にそっくりな妖怪と言えば良いだろう。髪の毛は黒色から、金髪に変わり、アロンダイトは赤く変色していた。目の色は両目ともに黒から青色に。

 

「これは、いいネタになりそうですね。」

 

「こんな時に何言ってんだ!?」

 

確かにである。

 

だが、太一からは狂気なんて漂わなかった。変わりに漂ってきた物は、制御できなくなった妖力だ。

 

「この妖力。化け物なの?」

 

「さてと、この勝負を続けるか?それとも降参するかは、お前にかかっているぞ。」

 

「どういうこと?」

 

「お前が続けたいのならば早めに片づける。降参するなら、近くにいるカラス天狗を殺す。」

 

「気づかれてましたか。」

 

「文さん。」

 

「でも、幻想郷最速の私にどうやって勝つの?」

 

太一は文を直視し、こう思った。

 

「(お前の速さを破壊する。)」

 

文が飛ぼうとしたとき、飛ぶことができたが、早く飛ぶことができなくなっていた。

 

「私に何をしたの?」

 

「さあ?何をしたでしょう。」

 

「(彼の能力かしら?)」

 

その時、ホーミング弾が飛んできた。太一に向かって。

 

「そんな物。叩き切ってやる。」

 

ホーミング弾を叩き切っていると、突如太一の体が動かなくなっていた。そう、結界である。

 

何処からか声が聞こえた。妖怪にとっては恐怖の一言が。

 

「《霊符 夢想封印》」

 

太一は能力を使い、夢想封印をスペルブレイクさせた(スペルカードを壊した)。

 

「なんなのよ。この妖怪は!」

 

太一は、自分の能力で嫌われていると思い込み、アロンダイトで結界を決壊させ、クリスタルのぶら下がった大きな翼を広げ、その場を去った。

 

少女はあの妖怪をこう思った。

 

「(あの妖怪は危険度MAXね。)」

 

フルムーンは解除された。

 

その後、文々。新聞にこのことが報道され、人里の村人、守矢、紅魔館の住人の一部がパニックになったそうだ。

 




相変わらずな内容だと思います。そこは勘弁してください。
前書きでも言いましたが、意見や感想、アドバイス等ありましたらやさしくいってください。作者は豆腐メンタルを通り越して卵メンタルになってしまいます。(いやもうなっているから。)

2015/05/28 
修正完了

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