下西沢先生のつけている鎧「ライトニングアーマー」は大量の電気を纏い、これに触れた敵は弾幕ごっこと関係なしに静電気以上のビリッと感が来る。
「フッ。先生さんよぉ。そんな装備で大丈夫かぁ?」
「大丈夫だ。問題ない。」
「あ、そうですか。わかりました。その鎧を破壊してもいいよね?」
「できるものならやってみな。」
先生がこう答えると、吸血鬼である太一が能力を使い、ライトニングアーマーを壊した。
普通なら、最後のスペルカードが終わった時点で勝ちというのが幻想郷ルールだが、現代ではそうもいかないのかな。ま、いいか。
「な…なぜこの私のライトニングアーマーを壊せる。」
「先生ってさぁ。俺が持っていた能力を忘れちゃったのかな?」
「!?」
先生は気づいた。正確には思い出したというのが9割以上あっている。
太一はこの学校の元生徒だからなんとなく覚えている。
「さてと《神剣 アロンダイト》、《聖剣 レーヴァテイン》これを混ぜたらどうなるでしょう。正解はこれでーす。《合成 アロンテイン》」
「「「「「「な…なんだってー!?」」」」」」
「そんなバカなことがあってたまるか。」
「ここに存在するジャン。」
太一は先生に向かって剣を振り回した。
先生は降参するかと思いきや、弾幕を撃ってきた。
自機狙いではなく、ただ単にあがいているようにも見える。
「とどめの《無双残像「ト〇ンザム」》」
太一が圧縮させておいたエネルギーを一気に使い、太一が動くところに赤い残像を生成させるスペルカード。モデルはエクシア。
「おい、なんでエクシアなんだよ。」
「その気になればクアンタにだって。」
「「「な、なんだってー!?」」」
会話がおかしいが作者もどうかしてると思う。
「オ・ノーレー。」
結局、太一が勝ち、時間が昼になっていた。
一方…
~幻想郷 紅魔館~
「お嬢様大変です。」
「咲夜。どうしたの?」
「先ほど、妹様が行方不明になりました。」
「詳しく話を聞かせてくれない?」
「かしこまりました。30分くらい前に妹様が図書館へ行き、その7分後に図書館を出てそれから行方がわからなくなりました。」
「フランは何がしたかったのよ。」
「おそらく太一様と遊びたかったのだろうと推測できます。」
とりあえず、レミリアと咲夜は図書館へ向かった。
図書館へ入ると、パチュリーが何かを急いで探していた。
「パチェ。何を探しているのかしら?」
「ここに置いておいた研究用の転移魔法の書いてある魔道書が消えているのよ。」
「白黒が持って行ったんじゃないの?」
「今日は白黒を見かけていないわよ。」
そこに、本棚を探していた小悪魔が飛んできた。
「パチュリー様。本棚のチェック終わりました…ってどうしましたか?」
「ここに置いておいた転移魔法の書いてある魔道書を知らないかしら?」
「それなら、妹様が太一君に遊んでもらいたいから持って行くよって言って持って行きましたけど、何か問題でも?」
それを聞いた途端、レミリアたちは、ちょっと焦った。
「急いでフランの部屋へ行くわよ。」
咲夜は時を止めて、フランの部屋に向かった。
着いたときにはすでに転移魔法の上に乗っていたらしく、飛ばされていたようだった。
しかも、魔道書の近くに魔法陣を書いていたらしく、咲夜が回収すると飛ばされかけた。
そして後ろを振り向くと、魔法陣が消えていた。
「兎に角、まずはパチュリー様に報告しなきゃ。」
~博麗神社~
「で、太一のことはどうするんだぜ?」
「そうね。」
廊下に座って話をしていると、文が椛を連れて飛んできた。
「霊夢さん。太一君はみませんでしたか?」
「見てないわよ。」
「どこに居るかわかりませんか?」
「幻想郷には居ないわよ。」
「どうしてですか?」
「なあ、どうして太一の居場所が知りたいんだ?」
「大天狗様が呼んでおりますので。」
「そこから先のことを言いなさい。」
「それはさすがに霊夢さんでも。」
「ならいいわ夢想封印でも使うから。」
「ま、待ってください。わかりましたから、わけを言いますから夢想封印だけは。」
「なら、早く言って。」
「実はですね。大天狗様は太一君を妖怪の山で哨戒天狗の班に入れたいとかなんとか。」
「無理だな。」
「私もそう言ったんですけど、銀狼は白狼天狗の1万倍以上の戦闘力があるからって利かないんです。」
「それで?」
「太一君の持っている能力と、種族を教えてもらいたいかと。」
「知ってるんじゃないのか?」
「まだ種族だけしか知らないので。」
「あとで話してあげるわ。」
~現代 喬子の家~
体育の後、フランと太一は喬子の家に帰った。
帰る時に攻撃してきた不良どもを撃退したり、コンビニに入って超電磁砲を撃たれて当たりそうになるわで散々だったらしい。
太一曰く「最近に住んでた町が変わってきたと思う。」と供述している。
家に帰ると、フランはソファーに乗り、寝ようとしたが、太一に起こされて風呂に入れられた。
「お兄ちゃんも入ろうよー。」
「却下。」
「使い方わからないから。」
「なんでやねん。」
結局、一緒に入らないと叫ぶとか何とか言って一緒に入って出た後には心が折れかけていたそうな。
「さてっと、確か…ここだな。フランちょっと出かけるからさ、留守番しててくれないか。」
「わかった。」
太一は自分家に行った。
「変わらねーな。」
そこにあったのは、家がツタまみれで、近くで解体業者が話し合っているような家である。
「おい、そこのガキ、ここは立ち入り禁止なんだよ。とっとと失せろ。」
「へェー。家の持ち主に向かってそういうことを言うんだな。」
「はぁ?!何言ってるんだ君。」
「そうそう、家の持ち主はもう死んだんだ……よ!?」
「おい、こいつがその家主だよ。」
「「な、なんだってー」」
「とりあえず、そこをどいてもらいたい。」
太一が言うと、解体業者は一目散に逃げ出した。
「《転移 スキマ切り》」
スペルカードを使い、太一は家を幻想郷に転移させた。
「これで良いかな?」
「そこの、お前!あの家に何をした。」
「別に何も。」
「とぼけるな。お前が背中の剣で家に何かしたのは知っているんだよ。」
「チッ、ショーガネェーナー。《GP アカツキ》」
太一を取り囲むように光が光る。
光が収まると、そこには金色の鎧らしきものを装備している太一が居た。
ま、すぐに飛んで帰ったらしいが。
続く
GP=ガンプラ
なんでスペルカードの中に入っているかだって?
そういうスペルだからです。
アカツキは物理弾幕以外なら無条件で一方通行状態に
次回もお楽しみに