下西沢先生のイメージは
上白沢慧音+魅魔、と言ってもいい。
太一とフランは特別に私服で授業に乱入するということになった。
「お兄ちゃん。」
「だからその呼び方はやめろって。」
「…(涙目)。」
「わかったから。何とでも呼べ。」
「お兄ちゃん。体育って何するの?」
「あの先生のことだから、弾幕でもやるんじゃないの?」
「ありえそう。」
実際にあったら怖いから。
太一と、フランは先に校庭に出ており、暇を持て余していた。本格的な授業開始は、15分後なので、準備時間中といえばわかるだろう。
「ねえねえ、暇だから遊ぼう。」
「授業が始まるまで弾幕ごっこでもやるか。」
「うん。なら、スペルカードは2枚ね。」
「別に良いが。」
「じゃあやろう。《禁忌 レーヴァテイン》」
「いきなりかよ。《神剣 アロンダイト》」
太一は吸血鬼の状態で学校に行ったので、種族変更する意味はなかった。
そして、10分休みの時間中にやっていたこともあり、他の学年の生徒たちが弾幕ごっこを観戦するということが起き、授業が大幅に遅れたとか。
「授業を始めようか。」
「で、何やんの?」
「それを言う前に質問してどうする。とりあえず、学校の周りを3周走り、その後に準備体操をやる。そのあとにラジオ体操もやるぞ。」
「(本当に走らせるのが好きだなこの先生。)」
「飛んだ奴は追加で20周。いいな。」
「わかったからやろうぜ。」
「ちゃっかり飛ぶなよ。」
全員が学校の門を出た。フランは、すぐにバテると判断して、太一が飛ばないように監視中。
太一はもちろん飛ばなかった。
理由?
眠いから。
そして、ラジオ体操なども終わったら、全員が下西沢先生と体育館に行った。
「今日の授業は自分で霊弾を作って飛ばすということをやってもらおうと思う。これができれば、成績を5にしてやるぞ。」
無茶言うな。
「先生!」
「どうしたんだ太一。さぼりたいなんて言いたいのか?」
「妖力じゃあだめですか?」
説明してなかったが、体操着を届けるために、廊下内を飛び回ったが、教室内では翼を折りたたんで背中に隠し、髪の毛を黒に変えて、入ったのだ。それのおかげでみんなに吸血鬼ではないよとアピールしたのだ。
喬子と琳子を除く先生含む全員が大笑いした。
「何を言ってるんだ太一。妖力ってのは妖怪の持つ力なんだよ。人間であるお前が使えるわけねーんだよ。」
「俺をただの人間にするなよ。」
これってこんなSSだっけ?(作者が知らなくてどうする)
「とりあえず、霊力は誰にだってあるからな。撃てたら、オール5になるかもな。」
皆はやる気を出したが、フランはまず妖怪なので妖弾を特別に撃てたら、になったが太一は霊弾です。
「霊弾は撃てなくはないが、面倒くさい。」
「撃てるなら文句言うなよ。」
「面倒くさいんだよ。」
太一はあくびをしながら、霊弾をだし、フランも妖弾を出して合格となった。
「あー、妖弾ならスラスラ出せるのになー。」
太一は妖弾を使ってフランと遊んでいる。
「コラ、太一!遊ぶ時間じゃないぞ。」
「なら早く霊弾やら妖弾やら撃てよ。」
「撃つ時間には個人差があるんだよ。それと、普通の人間に妖弾は撃てないんだよ。」
「わかったから耳元でうるさい声を出すなって。」
「誰のせいだと思っているんだ?」
「よしわかった。今日の3時限目と4時限目に私と弾幕ごっこで勝負してもらうぞ。」
「あーあ。太一が下西沢先生に勝負を挑んじまったな。」
「でもこれはこれでいいかもな。」
他人事みたいに言う他人は面白がる。
他人は知らないが、太一が本気を出したら幻想郷が消えるからな。
「面倒くせーな。」
そして、3時限目の初めには、全校生徒が集まっていた。
「なんで全員集めるのかな?」
「さあ。」
「フランもやりたい。」
「フランはまた今度だな。」
「よし!始めるぞ!」
「お互いに使えるスペルカード枚数は5枚だ。」
「勝利条件はどちらかが勝つか、どちらかが降参して負けるかだ。」
「良いぞー!」
「太一なんてやっつけろー。」
「(俺へのオーエンは無いのかよ。)」
フランと喬子と琳子は周りが先生を応援していて、応援しづらかった。
そしてスタートの合図と同時に、太一は寝っ転がった。
「おい、みろよあいつ寝やがったぞ。」
「どうせ降参したいだけなんじゃないの?」
皆が馬鹿にしてくると同時に太一が答える。
「なあ先生、俺は降参なんて一度も言ってないぞ。早く攻撃しろよ。」
「ほう、いいだろう。」
先生がこう答えた時点で太一は寝ていた。
太一は寝ることで妖力や体力、魔力に神力を回復できる体格なのだ。
だが、弱点としては無防備状態になることだ。
ダメージを2倍にさせることで 受けたダメージ分の力を回復できる。が、ダメージが2倍なので下手すると詰む可能性があるが、今回は使用した。
「じゃあ、早速行くよ《電撃 ライトニングスパーク》」
下西沢先生が天井に指をさすと、その指に電気が集められた。
そしてその指を太一に向けて電気を放電させた。
すさまじい爆発音が鳴り、煙が舞った。
みんなが大騒ぎしていた。
「ど、どうしてなんだ?」
先生が太一の居た方向を見ると…まだ寝ていた。
「起こしてやる。」
「《電撃 エレキトリックスパーク》」
先生がエネルギーから電気を作り、指先に集めて散弾方式で発射した。
が、まだ起きなかった。
「ならばこうだ!《電撃 チャージスパーク》」
電気をためる。ただそれだけだが、技の威力を3倍にするおっそろしいことにする技だ。
ってか弾幕ごっこをしろよというコメントは締め切られています。
「ねえ、今どんな状況なの?フランわからない。」
「今は状況が変わらないわね。」
「いや喬子、今回も太一君の負けね。」
「《電撃 エレキガン》」
手を銃の形にしてどこかの月の兎のようにして電気エネルギーのショットを撃ちだす。
中にはレーザーもあるみたいだ。
太一はそれを受けた。ダメージは6倍で、威力はおかしいレベルだった。
が、下西沢先生のスペルカードはあと1枚しかなかった。しかも、防御系。
「さてと、反撃するか。」
太一があくびをしながら起きた。
「《電撃 ライトニングアーマー》」
先生は電気エネルギーの鎧をつけ、ダメージ軽減を図ろうとした。
「これで守りは完ぺきだァ。」
「なわけねーだろ。」
「《月符 フルムーン》」
突然、外が夜になり、満月が出ていた。
「おかしい、今日は満月の日じゃないはずなのに。」
「とりあえず、電気をつけろ。」
他の先生たちが電気をつける。
電気がついた途端にみんなの視線が釘付けになった。
その理由は、明らかに青地Tシャツから赤地Tシャツに変わり、髪が金髪化、おまけに目が蒼くなり、クリスタルがぶら下がった翼を大きく広げた。
「こ…これは……一体!?」
「教えてなかったっけ?俺は妖怪なんだよ。」
「き…君が…よ……妖怪だと!?」
「その通り。」
今のクリスタルは緑一色、つまり「落ち着き」という意味。
落ち着いている太一は勝つための作戦の第2ステップへ進もうとしていた
次回は決着と帰りを内容にします。
お楽しみに