太一が封印されてから1週間が経過したが、太陽の光は外の世界や幻想郷に大きな被害をもたらした。例えば、植物が枯れたり、人々の元気がなくなったりと良いことなんて一つもなかった。
映姫は自分の責任だと強く思っているらしく、責任を取ろうと地獄から一歩も出なくなった。
小町は映姫のことをかなり心配していた。
「映姫様。とりあえず、外に出ましょう。」
「わかりました。とりあえず今日は地上に出ます。行きますよ小町。」
「はい、映姫様。」
一方人里では…
~人里~
「おい、どういう事だ。太一は封印されているはずだろ。なんで太陽が出て来ないんだ。」
「俺が知るかよ。」
「太一が封印される前に何かを起こしたのかしれないぞ。」
「慧音先生はどう思いますか?」
「私は…太一君を転生させた閻魔さまに話を聞いてみれば良いと思うぞ。」
「都合よく会える人ですか?」
「それはわからないが。」
村人全員が困っているとき、
「太一君の封印を解いてみるのはどうでしょうか。」
2人の少女が提案を出した。その少女の名は……。
「あ、阿求様と…小鈴!?」
「太一君が消えて太陽の光が消えるのなら、封印を解除して太一君を出せば、いいじゃないですか。」
「簡単に言うが霊夢や紅魔館の大図書館、紫が調査してみた結果を言うと完全にお手上げ状態らしい。」
と、言われたが、阿求が太一の残したヒントを村人や慧音に見せた。
「なんだよこれは。」
「それは太一君が残してくれたヒントよ。」
「それを解けばいいのか?」
「ええ、そうよ。」
阿求が困った顔で言った。
その時、鎌を持った死神と、ちょっと落ち込んでいる映姫が人里に着いた。
「ここもすっかり寂れちゃっているな。」
「小町!私語は慎んでください。」
「わ、わかりました。」
いつもなら、太陽が出ている時間帯でも今は真夜中みたいになっている。
「ここも前までは普通の村だったんですね。」
「映姫様。」
「おい、あそこに居るのは四季映姫じゃないか?」
「ああ、そのようだな。」
村人たちが騒いでいるときに慧音が映姫を寺子屋に案内し、中に入って話を聞いた。
一方湖の周りでは…
リグルやミスティア、ルーミアやチルノ、大妖精たちが弾幕ごっこをして遊んでいた。
「大ちゃんあたいと弾幕ごっこをしよう。」
「良いよ。チルノちゃん。」
大妖精とチルノが弾幕を放った時、二人の弾幕一つ一つが、太一の封印されている魔法陣に当たった。
5人はパニックになっていた。
「どうしよう。霊夢に怒られないよね。」
「多分。」
「そーなのかー?」
ルーミアが首を傾げた後、魔法陣が光だした。
5人は慌てて、近くの森に入って観察した。
そして、魔法陣が消えると、太陽の光と共に、太一が空からやさしく落ちた。
5人は近づいてみた。意識はあったので、寝ていたと思った。
「魔法陣によって封印された人間ね。」
「最近何も食べてないから、食べたいわね。」
「良いと思うけど。」
その声を聴いた途端、太一が起きて、こう言った。
「誰が誰を食べるって?」
「え、起きてたの?」
「ダメか?」
「とりあえず。落ち着こう。」
皆が落ち着いたときにルーミアが…
「あなたは食べられる人類?」
と聞いてきた。
「食べられるよ。俺を倒せたら。」
と太一が返してきたので、ミスティアとルーミアが弾幕ごっこを仕掛けた。
リグルとチルノと大妖精は近くで見学中。
「人間のあなたに弾幕ごっこなんてできるのかしら?」
「あいにく俺は能力持ちの人間なんでね。」
「何でもいいから行くわよ。」
ルーミアとミスティアがショットを撃ってきた。
対する太一は、人間の状態から、吸血鬼になった。
もちろん反動は受けたが、そこまで大きいものではなかった。
「なんなのよこの人間。」
「スペルカードを使えば勝てるはずなのだー。」
太一は人里の方向へ飛んだ。
急に、飛んで行ったのでミスティアたちも追いかけた。
そして人里では、村中の人たちが歓喜を上げていた。
「やったぞ。太陽の光だ。」
「これで畑仕事ができる。」
「これで普通に生活ができるぞ。」
~寺子屋~
「太陽が出てきたということはおそらく太一君の封印を誰かが解除したってことですよね。」
「おそらく。」
村に平和が訪れたと思われた。
「おい、なんかこっちに来るぞ。」
「慧音先生も確認を。」
「ちょっと見てきます。」
「私も行きましょう。」
慧音と映姫と小町は外に出て、村人の指さす方向を見た。
6個の影が見え、1個は大きな翼を広げ、羽ばたいて飛んでいた。
幻想郷で翼を羽ばたいて飛ぶのは、ごく一部しかいない。
しかも、フランのようなクリスタルがぶら下がっていることから、太一だと推測した。
この先は
続きで
しばらく、戦闘関係を減らしていきたいと思います。
理由?……戦闘シーンが下手だけど多いから