小さい頃から明久とよく一緒にいた幼馴染。明久に好意を抱いているが、当の本人が鈍感で気付いていないのが悩み。家が武術の道場をやっていて強い(でもマルタには勝てなかった)。勉強は出来るが「明久と違うクラスになるのは嫌」という理由で(もちろん本人には言ってない)名前をわざと書き忘れFクラスに。
得意科目:文系全般、保健体育
苦手科目:生物を除く理数系、英語
趣味・特技:武術
将来の目標:道場の跡継ぎ
もう1つの目標:マルタに喧嘩で勝つ
プレセア・コンバティール
小さい時から明久、しいなとよく一緒にいた幼馴染。小柄な外見とは裏腹に力がかなり強いからかクラスでは浮いていたが、隔てなく接してくる明久に好意を抱いている。
しいなと同じく明久と同じクラスになりたいがためにわざと名前を書き忘れFクラス行きになる。感情表現が乏しく、何を考えているのか分からないが、明久絡みで怒っているのは殺気で分かる。
得意科目:化学、数学
苦手科目:保健体育
趣味・特技:特になし
好きな物:肉球
クラスメイトからの評価:稀に見る笑顔が可愛すぎる(FFF団&ジーニアス談)
小学校の頃からの悩み:身長が未だに伸びない
しかし、雄二君の提案を聞いて皆は。
『勝てる訳がない。』
『もし負けたら更に設備が酷くなるだろ。それだけは勘弁だ。』
『姫路さん達がいれば他はどうでも良い。』
『プレセアちゃん萌え~』
と、もう諦めたかのように悲鳴を上げる。後半のはとりあえず無視の方向で。
「そんな事はない。必ず勝つ・・・いや、俺が勝たせてやる。」
AクラスとFクラスの戦力差は誰が見ても明らかだ。雄二君はそれを知りながらも宣言する。
『無理無理。』
『根拠もないのにどうやって勝つと?』
『出来るはずがない。』
一応は賛成側の僕も皆とは同意見だ。だけどだからといって反対側に変わる気はない。それは明久君もそうだろう。
「いや、根拠ならある。ここには勝てる要素があるんだ。それを今から証明してやろう。」
壇上から見下ろす彼は不敵な笑みを浮かべる。そして、1人のクラスメイトの名前を呼ぶ。
「おい、康太。畳に顔を付けながら姫路のスカートの中を覗こうとするな。」
「・・・・・・・・・!(ブンブン)」
「は、はわっ!」
必死になって顔を左右に振り、否定のポーズを取る土屋君。姫路さんはスカートの裾を押さえ遠ざかり、代わりにマルタが土屋君に近づいてアイアンクローを極める。
「堂々と女の子のスカートの中を覗くなんて良い度胸ね「ムッツリーニ」?」
「・・・・・・誤解だっ!オレは何もしてない!」
「もう既にバレてるのに否定し続けるのはらしいけど、ちょっと良いかしら?」
マルタはアイアンクローを極めたまま再び退場した。マルタもだけどその被害者も大変だな・・・。
「あぁ~話を戻すが、さっきのあいつがあの有名なムッツリーニだ。」
彼は本名よりも異名の方が有名だ。男子生徒からは畏怖と畏敬、女子生徒からは軽蔑を以て挙げられている。
『何だと!?あいつがあの「ムッツリーニ」だと・・・?』
『周りに覗いてるのがバレてもなお否定し続けていた』
『ムッツリの名に恥じない姿だったな。』
それは逆に恥じるべきなんじゃ・・・あ、帰ってき・・・今度はいきなりの完全ミイラ男ですか。
「んで次に姫路とマルタとジーニアス。この3人の総合力はAクラス次席を行くほどの実力がある、ウチの主戦力だ。」
「えっ?わ、私ですか?」
「ボクも?」
「私はエミルのためなら何だってするよ!」
マルタ。嬉しいけどそれは流石にいろんな意味でやばい気がするからやめて・・・。
『そうだ。オレ達にはあの3人がいるんだ。』
『あの3人がいればAクラスとも良い勝負が出来そうだ。』
『姫路さん付き合ってくれ~。』
『エミル何時かぶっ殺すからな!』
誰だ、今僕に
「そしてエミル。こいつは日本史と世界史はAクラス上位だ。」
『『『うぉー!!!』』』
僕の名前が挙がるとは思ってもいなかった。少し照れる。
「そして木下秀吉もいる。」
秀吉君は学力の方は分からないが、演劇部のホープと呼ばれている。しかし
『あいつは確か木下優子の・・・』
『秀吉~付き合ってくれ!』
「ワシは男じゃ!」
男と認識する人が少ないとか・・・。
「勿論俺も全力を尽くす。」
『坂本って確か小学生の頃「神童」って呼ばれてたそうだ。』
『マジで?それって凄いのか?』
『だとすればここにはAクラスレベルの強さを持つ奴が6人もいるって事か!』
今言った人達の名前が挙がるたびにクラス皆の士気が上がってきた。これなら本当にAクラスを倒せるかも知れない。
「そして、吉井明久とロイド・アーヴィングがいる。」
し~~~ん・・・
と思いきや明久君とロイドの名前が挙がって士気が大幅に下がった。彼等の名前はオチ扱いなのか?
『誰だそいつら?』
『さぁ。知らねぇな。』
「ちょっと雄二!そこで何で僕等の名前を出すの!?」
「そうだぞ雄二!そのせいで全員の士気が・・・て、そんな残念そうな目で見るんじゃねぇ!」
明久君とロイドは特にこれと言ったものがない。なのにどうして雄二君は彼等の名前も挙げたんだろう。
「知らないなら教えてやる。この2人は・・・中学の頃からバカやってた問題児だ。特に明久。こいつの肩書きは「観察処分者」だ。」
あ、それ言っちゃうんだ。
「あのぉ、その観察処分者とはどういう物なのでしょうか?」
姫路さんが小首を傾げながら手を挙げる。普段上位の成績の生徒には無縁の単語であるためか、馴染みがないのだろう。
「それはね、ちょっとお茶目な16歳に「簡単に言えばバカの代名詞だ」雄二貴様ぁぁぁ!!!しいなとプレセアも何か言ってやって!」
「・・・すまない明久。それはちょっと無理があるね。」
「全ては明久さんの自業自得です。」
必死に誤魔化そうとするが雄二君の前ではそんなのは無駄だった。更に幼馴染からの無慈悲な追撃。同情する以外僕にはなかった。
「具体的には教師の雑用で主に力仕事関連の仕事を特例で召喚獣を使いこなすって事。」
そこにマルタが詳しく説明する。
「そうなんですか?でも凄いじゃないですか。召喚獣が物に触れるって。」
「え?あ、いや。別に大した事じゃないよ。」
明久君はそう言われるとは思わなかった!という顔をした後、手を振って否定した。あれは問題児に与える肩書きのような物で、本当に大した事じゃないんだけどね。
「以上だ。皆はこの境遇に不満だろう。」
『『『当ったり前じゃ!!!』』』
「なら全員
『『『おぉー!!!』』』
「という訳でロイドにはDクラスへの宣戦布告の使者になってもらう。」
雄二君なら僕は明久君を指名するのかと思ったが、明久君にではなくロイドに指名した。
「え?オレが?でも他にも相応しい奴いるだろ?」
「何言ってる。これはお前にしか出来ない重要な役割だ。騙されたと思って行って来い。」
力強く断言するが、何か裏があるとしか僕は思えない。しかしロイドはそれを疑わず
「そこまで言われるなら仕方ない。オレに任せとけ!」
Dクラスへ向かった。どうも心配な気がしてならないので雄二君に聞きに行った。明久君も心配なのか雄二君の所に来た。
「ねぇ雄二。ロイドに使者を任せた本音を聞かせてくれない?」
「お前等2人のどっちかに任せるとマルタ達が自分も行くって言って聞かないだろうし、結局後で酷い目に遭うのは俺なんだ。」
「つまり、守ってくれる人がいなさそうなロイドにやらせた、と?」
「まぁそんな感じだ。」
「酷い・・・。」
「人として最低だね。」
「明久。テメェ後で覚えてろ。」
月光閃火さんリクエストスキットその1
プレセアを見たFクラスのモブ達(以後FFF団)の「萌え談義」&それを見ていた明久達男性陣の「瑞希やコレットら女性陣の考察」
(プレセアを見て)
『プレセアちゃんってさぁ、時々行動が読めないって感じするよな。』
『あぁ。無表情だからなお分かりづらいというかだな。』
『でもそこがなんか可愛いんだよな。』
『分かる分かる。ゲームとかでもああいう無口無表情な女の子ってあんま見ないからあれはあれで希少価値、みたいな?』
『だよな。・・・あ、そういえばこの前ジーニアス君が言ってたんだけど、プレセアちゃんは稀に笑顔を見せる事あるんだってさ。』
『マジで!?一体どんな笑顔だ!?』
『そこまでは分からないがきっと凄い可愛いと思うぞ。』
『見てみたいな~。ムッツリーニなら多分その瞬間を撮ってくれると思うからそこに期待しよう。』
『そうだな。』
「あっちはあっちで何か盛り上がってるね。」
「プレセアの事で話してるんじゃねぇか?」
「何考えてるか分からない時があるからね。」
「ふと思ったんだが、お前等はあの女子メンバーの中で誰が良いと思うんだ?」
「僕はやっぱりも何もマルタかな。」
「そっか。確か付き合ってるんだよな。」
「う、うん。」
「僕は・・・う~ん。選べないな。」
「雄二は?」
「そうだなぁ。俺は・・・(ゾクッ)っ!?」
「ん?どうしたの雄二?」
「今そこで何か殺気を感じた。」
「気のせいじゃない?」
「そうあって欲しいもんだ・・・。」
雄二が感じた殺気は皆さんはもうお分かりかと思いますが、言わないであげてください。