「どうしたの?」
「作者が考え事なんて、明日は竹槍でも降って来るのかしら?」
オレが考え事すんのがそんなにおかしいのか?コレットの召喚獣の設定で悩んでたんだよ。
「コレットの?」
Dクラス戦やBクラス戦ではあいつ1度も出てなかったろ?
「「・・・・・・・・・・・・あ。」」
忘れてたんかい。それで、原作みたいに自分が転んでしいなを落とし穴に落としたみたいなのが良いか他の召喚獣と変わらないで行くか、という事なんだよ。
「そういう事ね。で、どっちにしたの?」
前者の方。何か指摘とかされそうな気がするけど覚悟の上でやってみようかと。
「チャレンジャーね。」
人間ってそういうもんじゃね?
「それは個人によるでしょ。」
康太君が鼻血出し過ぎで保健室へと連れて行かれた。保健体育に関してだけは学年1位(らしい)康太君がいなくなってしまってはこちらとしては更に不利になった。雄二君は仕方なくコレットを指名。雄二君の顔から察するに、半分諦めたという感じだ。相手も康太君と同じ保健体育が得意と言ってた。対するコレットは苦手というわけではないが得意というわけでもない。どうみても負けるフラグにしか思えない。と皆は思うだろう。
「「
2人の召喚獣が武器を携えて登場する。コレットは天使の輪のような物を2つ、工藤さんは
「何だあの斧!?」
「デケェ!」
召喚獣よりも大きい斧だ。一振りだけでも相当の威力がありそうなくらい大きい。見た感じでもこの差は何?なんて言いたくなる武器の違いだが、それよりも気になるのはお互いの点数。
保健体育
Fクラス
コレット・ブルーネル 244点
VS
Aクラス
工藤愛子 446点
これもう・・・・・・詰んだんじゃない?相手は腕輪持ってるし点差は100を超えてる。しかしコレットの召喚獣は無防備に突っ込んで行く。工藤さんの召喚獣も迎え撃つように斧を構える。
ガッ(コレットの召喚獣が躓く音)
ゴッ(そしてコケる音)
カチッ(?)
召喚獣でもドジを踏むんだ。そこも本人に似てる・・・・・・ん?カチッ?スイッチみたいな物はないのに何でカチッて音が?と思ってると
ガンッ
工藤愛子 412点
『『『え?』』』
突如工藤さんの召喚獣の頭上から金ダライが振ってきた。どうなってるのか全然分からない。
「あれがコレットの召喚獣の特徴よ。あの子のがドジを踏むと相手の召喚獣が不幸な目に遭うの。」
いつの間にか後ろにいたリフィル先生が説明する。凄いといえば凄いかもしれないけど・・・
コレット・ブルーネル 238点
コレットも転んで向こう程ではないとはいえ、点数が減っている。かわされてしまってはただの転び損だ。
「さっきは油断してたけど次はこうは行かないよ。」
やはり一度受けた攻撃は二度は食らわないか。あれ?原作では落とし穴とかあったような・・・
「エミル、メタいわよ。」
「・・・君はエスパーか何かなの?マルタ。」
毎回思うけど何で僕の心読むかな?
☆
コレットの召喚獣が立ち直り、勝負を再開する。またコレットが転びスイッチの音がし、工藤さんは頭上を警戒するが、
ドンッ
しかし今度はゴルフボールぐらいの大きさの鉄球が横から飛んできた。避けれずダメージを受ける。
その後もコレットが転べば転ぶほど工藤さんにハリセン、爆弾、槍、石などが何処からか飛んで来る。そして
コレット・ブルーネル 113点
VS
工藤愛子 85点
「逆転したけどこれひょっとしたらイケるんじゃない?」
「あ、あぁ。」
コレットのドジでこっちが有利になった。自分の武器を使わないでここまで追い込むなんて。
「コレット!あとちょっとだ!頑張れ!」
ロイドの応援にコレットはコクっと頷き、また突っ込む。工藤さんも転ばせないつもりか、コレットに向かって突っ込むが・・・
(ガッ)
とコレットの召喚獣がまた何もない所に躓き、
(ドンッ)
そのまま工藤さんの召喚獣の腹に激突した。そして
コレット・ブルーネル 113点
VS
工藤愛子 0点
「勝者、Fクラス!」
『『『よっしゃぁぁぁ!!!』』』
Fクラスがやっと手に入れた1勝。でもまだAクラスが優勢に変わらない。4回戦目は多分問題ないと思う。
「では次の方、前へ。」
「僕が行こう。」
相手は学年次席の久保利光君。こっちは
「マルタ。俺にまで繋げてくれるか?」
「任されたわ。」
Fクラスが誇る最強の切り札のマルタだ。逆に久保君はマルタに勝てるかどうか・・・
ドーン
・・・・・・・・・・・・え?
「はい。終わらせたわよ。」
Fクラス マルタ・ルアルディ 6601点
VS
Aクラス 久保利光 0点
・・・僕等が見るまでもなく4回戦はあっさり終わった。いや、でも早過ぎるよ!次席の久保君をこうもあっさり倒すのは凄いけど!
『うおぉぉぉ!これで2勝2敗だ!』
『あとは代表が勝てばシステムデスクは俺等のもんだ!』
Aクラスを相手にFクラスが互角に戦っている。こんな展開、一体誰が想像したんだろうか、Aクラスの皆は驚きが隠せない。
「そ、それでは最後の1名、前へ。」
「・・・・・・はい。」
「来たか。」
この勝負も終盤に入った。相手は代表の霧島さん。こっちは雄二君。
「雄二。」
雄二君が前に出る途中、明久君が呼び止める。
「何だ?」
「頑張ってよ。」
「当たり前だ。お前等がいたからここまで来れたんだ。勝って翔子から自由を手に入れてやる。」
そう言い残し、雄二君は向かった。
「雄二が勝っても負けても霧島さんの物になるのは変わらないと思うんだけどなぁ。」
明久君。それは本音でも言っちゃ駄目だよ。
『やったよロイド!勝ったよ!』
『うおっ!いきなり抱き着くなよ。』
『あ、ゴ、ゴメンね。嬉しかったから。』
『『『ロイド・アーヴィング殺ス・・・。』』』
『え?何?何で皆一斉にオレを囲むんだ?』
『お前のような奴が女子に抱き着かれるのが羨ましいんじゃボケェ!』
『うわっ!ちょっ!止めろ!オレが一体何をしたってぎゃあぁぁぁ!!!』
プクリンさんリクエストその3『しいなの家系』
「しいなちゃんって凄い身のこなしですね。」
「まるで忍者みてぇだな。」
「みたいというか、あたしの家は忍者の家系なんだよ。」
「「「えぇぇ!?」」」
「とは言っても詳しい事まではあたしも知らないんだ。親父もそこまで聞かされてないとか言ってたし。」
「身内の奴にも秘密にしてる程重要な事か?」
「さぁね。でもそう考えても別におかしくないかもね。」
「うっかり他人に漏らしてしまうのを恐れてだからじゃない?」
「「「あ~・・・。」」」
「・・・何で皆して「こいつならやるかも」みたいな目でこっち見るんだい?そんなヘマはしないって。」