バカと弱気な少年と強気な少女   作:HAZAMA

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ミトス・ユグドラシル

明久達の幼なじみで、特に同年齢のジーニアスと仲が良く、同じ姉を持つ者同士という事で気が合う。たまに女性と間違えられるのが悩み。

所属 Aクラス
得意科目:理数系全般、英語
苦手科目:古典
将来の目標:今の所なし
興味があるアーティスト:SEKAI NO OWARI
初めて見た時に思った事:ゴールデンボ○バー・・・?



レッド倒したぁぁぁ!!!
「・・・エイプリルフールはもうとっくに過ぎてるわよ?」
いや嘘じゃねぇよ!?本当に倒したんだって!でなきゃヤマブキシティのシルフカンパニーの受け付けにダイゴがいたりオーキド博士に話しかけるとカントー御三家のうち1匹が貰えるなんてイベント起きねぇだろ!?
「まぁね。で、その2つのイベントは終わったの?」
まだ。
「即答ね(苦笑)」


19話 期待なんて簡単にはするものではない

「それではこれより、Aクラス対Fクラス、5対5の団体戦を始めます。両名共、準備はよろしいですか?」

「あぁ。」

「・・・・・・はい。」

 

交渉した次の日、とうとう僕等の本命であるAクラスと戦うことになった。場所はAクラス教室。立会人は高橋先生だ。

 

「では最初の方は前へ。」

「アタシから行くわ。」

 

Aクラスのトップバッターは。対するこちらは

 

「ロイド。お前に任せた。」

「え?オレっ!?」

 

・・・あ、早くもロイドに死亡フラグが立ったような気がした。それは僕等皆も同じだ。

 

「大丈夫だ。俺はお前を信じてる。捨て駒になってくれるとな。」

「玉砕覚悟ー!!!」

 

泣きながらロイドは突っ走って行った。そして10秒後・・・

 

「負けました。」

『『『だろうね。』』』

 

科目は数学だったが、点数を出すまでもなく木下さんが勝った。間違いなく自棄になって突っ込んで行ったしね。

 

「最低限の犠牲で済んだんだ。安いもんだ。」

「お前にとってオレは何なんだー!!!」

 

ロイドが雄二君に殴り掛かろうとするも、明久君に羽交い締めで止められる。

 

「ロイド君。アンタも苦労してるのね。」

 

去り際に木下さんから同情の一言。これは僕も同情したい。

 

「では、次の方は前へ。」

「私が行きます。科目は化学でお願いします。」

 

Aクラスからは佐藤美穂さん。こっちは・・・

 

「しいな。行ってこい。」

「「「え?」」」

 

雄二君の次の指名にFクラス全員がビックリした。

 

「何でさ雄二!しいなは生物以外の理数系が駄目なんだよ!?」

 

この前のDクラス戦の時なんて4点しか取れてなかったから否定出来ないししない。

 

「でもしいなはこの時の為に必死に勉強したそうだぞ?それに本人が「相手の誰かが理数系のどれかの科目で来たら指名してくれ!」て言ってきたし。」

 

何て無茶をするんだこの人は。

 

「その成果を皆に見せたいんだよ。だからそう頼んだんだ。」

 

任せておけ!と言わんばかりにしいなは前に進む。

 

「念の為聞くけどしいな。何点取ったの?」

「あと1点で・・・」

『『『あと1点で・・・?』』』

 

少し間を置いて一呼吸。そして親指を立てて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

化学

 

Fクラス

 

藤林しいな 9点

 

VS

 

Aクラス

 

佐藤美穂 338点

 

「2桁だ!」

 

Aクラス勝利にリーチがかかった瞬間だった。

 

 

                     ☆

 

 

「・・・何だろうね。この一瞬でも期待した僕がバカだったみたいな気持ちは。」

「・・・奇遇ね明久。私もそう思ってたよ。」

 

予想はしてたけどショックはかなり大きかったようで、Fクラスのほとんどが沈んだ顔をした。それを見て相手も哀れみの目を向けてきた。

 

「いや~、本当にちゃんと自分なりに頑張ってみたんだけどね。」

 

しいなも申し訳ないと皆に謝る。

 

「では次の方、前へ。」

「・・・・・・俺が出る。」

 

雄二君の指名を待たずに土屋君が前に出た。

 

「じゃあボクが出ようかな~。」

 

向こうからは・・・誰だろう?薄い黄緑かな?を短く切ったボーイッシュみたいな人だけど。

 

「1年の終わりに転校してきた工藤愛子だよ。よろしくね。好きな食べ物はシュークリーム、特技はパン○ラだよ。」

 

・・・・・・あれ?今女の子の自己紹介にはまず出てこないのが出てきた気がするんだけど・・・。

 

「・・・・・・パンっ!?(ブシャァァァ)」

「ムッツリーニぃぃぃ!!!」

 

それを聞いて康太君は普通じゃない量の鼻血を出した。下手したら出血多量で死ぬんじゃない?という程に。

 

「・・・・・・大丈夫だ、問題ない。」

 

顔面血で真っ赤に染まっていながらも康太君は立ち上がる。大丈夫には見えないのに。

 

「科目は何にしますか?」

 

そんな中全く動じず、表情を変えないで高橋先生が尋ねる。こっちにもある意味ビックリだ。

 

「・・・・・・保健体育。」

 

康太君が1番得意としてる科目だ。

 

「土屋君、だっけ?ムッツリーニっていうあだ名で有名な。」

「・・・・・・(ブンブン)」

 

あだ名の事を聞かれ、康太君は首を何度も横に振る。否定するのは相変わらずだ。

 

「実はボクも保健体育が得意なんだよ。君と違って、実技で、ね♪」

「・・・・・・!?(ブシャァァァ)」

「ムッツリーニぃぃぃ!!!」

 

工藤さんの一言でまたもや普通じゃない量の鼻血を出し、そのまま気絶した。

 

「高橋先生。ムッツリーニが気を失ってしまったので誰かに代わってもらっても良いか?」

「分かりました。ではFクラスのどなたか、代理で前へ。」

 

雄二君は高橋先生に代理を出す許可を貰いクラスメイトの何人かが康太君を保健室に連れて行った。その時の康太君、何か幸せそうな顔してたな。

 

「すまん。コレット、頼む。」

 

雄二君も半分諦めた状態でコレットを指名した。

 

「コレット・ブルーネルです。よろしくお願いします。」

「よろしく、コレットちゃん♪」

 

これに負ければどうなるか分からないけど頑張れ!コレット!

 

 

 

『ねえ雄二。』

『何だ?明久。』

『根本君を女装させた理由は何?』

『向こうの士気を下げさせるのとあいつへの嫌がらせだ。』

『根本君、もう戻れないね。』

 




”蒼龍”さんリクエストスキットその6『しょぼんのアクション』 その2

「ねえロイド。しょぼんのアクションって知ってる?」
「いや?聞いた事ねぇな。」
「どういうゲームなの?」
「作者から聞いたんだけど、しょぼんっていう顔文字がスーパーマリオブラザーズみたいな冒険をするっていうゲームだってさ。ただそのゲーム、初見殺し満載の仕掛けがあって1ー1から1ー4まで攻略するの苦労したのよね。」
「へぇ面白そうだな。オレもちょっとやってみようかな。」
「私も。」

そして
「え!?何でこんなトコに敵が出てくるんだ!?おかしいだろ!」

「地下行くかと思ったら上に行って死んじゃったよ!」

「何だこのスター。怪しいけど取ってみるか。・・・て死んじゃった!」

「あ、これ詰んだな。」

「お前背景じゃねぇのかよ!?」

「ふう。やっとゴール・・・ってそこでお前かよ!?」

30分後
どうだった?ロイド
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・何ちゅうゲームだよ。こんなの初めて見たぜ・・・。突っ込む所が多過ぎて突っ込み切れない・・・。」
「私だって1ー1クリアするまで100回以上死んだんだもん。」
とりあえず、お疲れ様。

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