バカと弱気な少年と強気な少女   作:HAZAMA

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2人の原作との違いを簡単に説明します。

エミル・キャスタニエ
マルタとは幼馴染で既に付き合っている&同棲している。
ラタトスクモードみたいな性格になることはあるが目は赤くならない。(なるのは召喚獣のみ)ラタトスクモードみたいな性格は無意識でなってるため元に戻る前の記憶がない。
勉強がマルタとやっただけあって成績はやや高い。得意科目は明久と同じ日本史世界史(どっちもAクラス並)。苦手科目は保健体育。

マルタ・ルアルディ
エミルとは幼馴染で既に付き合っている&同棲している。
喧嘩の強さが雄二以上で、近所の不良から恐れられている。
思い込みが激しくなく、冷静。



1話 どんな所でもやっぱり差別というものはあるんだね

僕達が文月学園に入学し、2度目の春が訪れた。

マルタは試験当日は熱だったけど、ただの熱だったのか次の日には完治した。

そして新学期の朝。朝食を食べ終えた僕等は登校する。

「今日から新学期か。ちょっと緊張するな。」

「大丈夫だよ。少し経てば慣れてくるって。もしエミルを虐める奴がいれば私が懲らしめてあげるから。」

「ありがとう、マルタ。」

「へへっ。」

クラスの皆に馴染めるか不安な僕を、マルタはいつも笑顔で励ましてくれる。僕にとってはそれが一番心地良い。その笑顔に何度助けられた事か・・・。ただ、マルタの言う懲らしめるはたまに度を越えてるような気がするが・・・。

 

 

                     ☆

 

 

「綺麗・・・。」

「そうだね・・・。」

 

学校に着いた僕達が真っ先に目に留まったのは見事に満開に咲いてる桜。見惚れてしまい、ついつい足を止めてしまう。

 

「おはようキャスタニエ、ルアルディ。」

 

そんな僕達に野太い声で呼び掛ける人がいた。声のする方へ向くとそこには浅黒い肌で短髪でいかにもスポーツマンっぽい感じの教師が立っていた。

 

「お、おはようございます。西村先生。」

「おはようございます、西村先生。」

 

去年の担任だった西村先生だ。この人は生活指導の鬼と呼ばれ、生徒達から恐れられている。捕まったらロクな事が起きないそうだ。

 

「この前の振り分け試験に来ていなかったみたいだが、何かあったのか?」

「その事なんですがその・・・、マルタが熱を出してしまって、それで看病してたんです。」

「私の事は良いからって言ったんだけどね~。」

「そうか。大変だっただろうが、キャスタニエにとってはお互いが別のクラスになる方が苦痛なんだろう。俺個人としては立派な事だ。」

「あ、ありがとうございます。」

 

生徒のほとんどが西村先生を恐れているようだけど、僕はそう思わせるような言動は取っていないからそうは思わない。むしろ親身になって相談してくれる事がある。

 

「だが、教師としてはあまり関心しないな。次からは気をつけろ。」

「はい・・・。」

「では、お前達のクラス発表の封筒だ。受け取れ。」

 

「「ありがとうございます。」」

 

クラスは分かってはいるものの、とりあえず封筒を開けて見る。

 

エミル・キャスタニエ Fクラス

マルタ・ルアルディ Fクラス

 

「厳しいかもしれんが、頑張れ。」

 

「「はい。」」

 

西村先生に一礼をし、玄関へ向かった。

 

「せっかくだし他のクラスの教室を見て行かない?」

 

HRまでまだ時間はあるから、と思った僕が言う。

 

「そうだね。じゃあ早速行こう♪」

「ちょ、マルタ。そんなに引っ張らなくても。」

 

マルタは快く賛成し、僕の右手を引っ張った。そういうのは周りに見られると恥ずかしいからちょっと・・・とは流石に言えなかった。

 

 

                     ☆

 

 

「・・・え?何コレ?」

「ここが・・・Aクラス・・・なの?」

 

僕達が立っているのは最高成績を取った生徒が入るAクラスの教室。中を除けばそこにはノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシートなど、一般の教室にはあり得ない備品ばかりだ。更に観葉植物や巨大なプラズマディスプレイまでもがあった。

 

「何か違う国に来ちゃったみたいな感じだね・・・。」

 

僕もそう思う。

 

「あ、そろそろ時間だし、僕等の教室に行こうか。」

「そうだね。」

 

しかし、この時僕等はまだ知らなかった。今から僕等が向かうの教室の酷さを・・・。

 




「ちょっと作者!前書きの私の原作との違いなんだけどあれどういう事よ!」
え?何が?
「何で「ぺったんこじゃない」を入れてないのよ!」
・・・やっぱり気にしてるんだ・・・。
「ごめんね作者さん。マルタは昔からこんな感じなんだ・・・。」
「エミルも余計な事言わない!」
「ご、ごめん・・・。」

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