「原作やアニメの一騎打ちのシーンの事?」
交渉の所はまだ良い。問題はそこ。どう表現するのかがねぇ・・・。
「もういっその事得意なギャグ展開にでもしたらどうかな?バカとテストと召喚獣ぢゃみたいな。」
そうすっかな。
「そういうのしか書けない作者らしいわ。」
Dクラスに勝ち、更に上のBクラスをも倒した僕等Fクラス。次がいよいよ目標である優等生ばかりが集まるAクラス。これに勝てば教室というよりまるで貴族が暮らしてる屋敷か何かでは?という程豪華な設備が僕等の物となる。とはいえ、彼等もAクラス上位の成績を誇るマルタや姫路さん達を警戒してそれに対抗する策を練っているだろう。今日はAクラスと交渉をしにって事でAクラス教室へいつものメンバーで行く。
「相変わらず凄い教室だね。」
「あぁそうだな。」
「設備に金使いすぎじゃないかい?」
「ロッカー1つだけでも万は軽く超えてると思います。」
ノートパソコン、個人エアコン、リクライニングシート、1人1つはあるだろうミニ冷蔵庫。どれも普通の教室では有り得ない設備ばかり。観葉植物も見るからに高そうだ。
「さて、あいつがここに現れる前にとっとと入るぞ。」
いつもは冷静な雄二君(マルタの怒りの矛先が彼の時を除く)が、何かに怯えてるかのように急いで中に入ろうとする。マルタと僕がどうしたんだ?と思ったその時だ。
「・・・・・・呼んだ?」
「「「うわぁ!!!!」」」
突然後ろから声が聞こえ、全員がビックリする。声の主は紫色のストレートロングで、瞳は紫色、スタイルもかなり良い美少女。恐らくここの生徒だろう。
「しょ、翔子!何時からそこに!?何で俺が来たと分かったんだ!?」
すると雄二君が動揺しながら彼女の名前を呼ぶ。翔子ってもしかして、才色兼備が当てはまると言われてる霧島翔子さん!?その霧島さんがどうして・・・
「・・・・・・匂いで、かな。」
「突っ込みたい!貴女は犬か!と突っ込みたい!でも突っ込んだら負けのような気がする!」とこの時雄二君と姫路さんとプレセアを除く全員が思った。
「あの~・・・」
姫路さんが恐る恐る霧島さんに尋ねた。
「お二人は、どういった関係でしょうか?」
それは僕達も思っていた。雄二君が下の名前で呼んでいるから赤の他人ではないはずだからである。
「ただの幼なじあががががが!頭蓋が!頭蓋の軋む音がぁぁぁ!」
雄二君が幼なじみと言う前に霧島さんが口封じでアイアンクローを極め、ボソッと呟くように顔を赤らめながら言った。
「・・・・・・
・・・・・・え?許婚?確か噂では色んな男の人から告白されたけど全て断ったから実は同性愛者ではないかと言われてたけど、もしかして既に意中の人がいてそれが雄二君って事なのか。一途なんだね。まるでマルタみたいだ。そのマルタはというと、誰かにメールしてるのか、携帯を弄ってる。
「・・・ぷはっ!冗談じゃねぇ!俺はお前と付き合う気は「さ~か~も~と~!!!」って、今度は何だ!?」
雄二君の名前を呼びながらこちらに向かって来るのは、僕等のクラスメイト達だ。Bクラス戦の時と同じく、Fと額に書かれた覆面を被り、黒マントを着ている。凄い殺気立っている。
『霧島さんと許婚だぁ!?ふざけんじゃねぇぞゴラァ!』
『俺なんか霧島さんに告白して断られたんだぞ!それをテメェなんかにと考えると
『幼なじみでも羨ましすぎるわボケェ!絶対ぶっ殺す!』
何でかな。根本君の時よりも団結してる気がする。
「悪ぃお前等!交渉はまた次の日にする!先に帰っててくれ!」
そう言うと、一目散に逃げて行った。すると霧島さんも追いかけて行く。
「・・・・・・逃がさない。今日学校が終わったらデートして。」
「死んでもお断りだ!」
雄二君が逃げ出してわずか数秒で姿が見えなくなった。とんでもない幼なじみだなぁとここにいる皆が思った。
「・・・ねぇマルタ。皆を呼んだのってマルタ?」
「そうよ?」
「何で?」
「何かムカついたから。」
「理由が理不尽すぎる!」
結局交渉は止めになり、僕達は雄二君の言う通り教室に帰って行った。
キーンコーンカーンコーン・・・
「皆、席に着きなさ・・・て、あら?坂本君の姿が見当たらないけど何かあって?」
「Aクラスの霧島さんに何処かへ拉致されました。」
放課後、雄二君が校門で霧島さんに鎖付き首輪を付けられ引っ張られている所を目撃した。それまで何処にいたのか、真実は未だ闇の中である。
「何でだよ!?」
”蒼龍”さんリクエストスキットその5 『「料理は化学」』
「あぁ~生き返った~。」
「化学物質が入ったお弁当食べて生き返るのにもビックリしたわ。」
「ごめんね。瑞希がお料理に化学物質入れてたの黙ってて。」
「良いよ。お前は悪くない。言える余裕がなかったんだろ?」
「う、うん。実は瑞希、去年もあんな感じだったの。何で化学物質を入れるのか聞いてみたら・・・「料理は化学です。そのお料理にあった化学物質を入れれば更に美味しくなるはずです。」って。」
「それでリヒター先生が何を入れたか聞いた時にあぁ答えたのか。」
「私も私なりにどうやったら入れずに済ませるか考えてみたんだけど隙がなくって。」
「でもさ、もうその心配はないんじゃない?リヒター先生なら次は使わせないよう注意するだろうし。」
「あの人結構厳しいからな。そう願うとするか。」
「だね。もしまたやろうとしたらちゃんと注意すれば良いし。」
「・・・うん。そだね。」
何か違ってたらすいません。