バカと弱気な少年と強気な少女   作:HAZAMA

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3週間以上久しぶりの更新になっちゃいました。
「更新を楽しみにしてる人達に失礼じゃないの。」
「ちょ、ちょっとマルタ。作者さんだって色々やりたい事があるんだよ。」
まぁまぁ。良いんだよエミル。ネタが中々思いつかなかったっていう自分に非があるんだし。
「違う意味で大変なのよね~。他の小説(というか四コマ漫画みたいな物)書いてたりとかして。」
とりあえず、大変御迷惑をおかけしました。それでは、ごゆっくりとどうぞ。


15話 妬みの力は恐ろしい

教室はマルタに任せ、僕等は再び元いた場所に戻って行った。その道中、一人のクラスメイトが慌ててこっちに来た。

 

「どうしたの?」

「大変だ!島田が人質に取られた!」

「何だって!」

 

教室を襲う次は人質を取るとは。根本君ならやりかねないとは思ってたけどまさか本当にやるなんて。

 

「場所は何処?」

「渡り廊下のすぐ近くだ。急ごう。」

「分かった。」

「承知!」

 

僕等は急いでクラスメイトに案内されながら向かった。

 

 

                     ☆

 

 

止まってる味方の部隊を掻き分けながら前に進むと、言ってた通りBクラス2人が島田さんと召喚獣を捕らえていた。

 

「島田さん!」

「吉井!」

 

ちょっとでも近付けば補習送りにさせると脅し、戦力を削ぐという事か。これでは迂闊に攻めれない。何か良い案はないかと考えた時、島田さんにチラッと目をやると、

 

『ウチに構わないで突撃して。』

 

そうアイコンタクトしてきた。それを見ていた明久君もアイコンタクトで返す。

 

『でもそれだと島田さんが・・・。』

 

それは最もだ。背後から襲うにしてもすぐバレるだろうしどうしたら・・・。

 

『だったらウチを偽物と思って攻めて。』

 

島田さんが一つ提案した。僕は明久に聞いてみる。

 

「(明久君。島田さんの言う通りやってみよう。危険かもしれないけど他に良い案はないよ。)」

「(うーん・・・。・・・そうだね。一か八かでやってみよう。)」

 

明久君が頷き、味方に声をかける。

 

「皆!」

 

全員明久君の方に振り向く。すぅーっと一息入れ、

 

「総員突撃ぃーっ!」

「ちょっと待てー!!!」

 

突撃の合図をすると、相手が止めようと声をかけた。

 

「何だよ?」

「いや、何だよじゃないよ!お前等が動くと島田が補習室送りになるんだぞ!それでも良いのか!?」

 

と相手の召喚獣の持ってる獲物を島田さんの召喚獣に少しずつ近付ける。しかし明久君は動じない。

 

「隠したって無駄だ!その島田さんは偽物だろう!」

 

目が本気っぽく見えるが、それも作戦。

 

「違うって!こいつは本物の・・・」

「ええい見苦しい!見破られてる作戦にいつまでも固執するな!総員突撃だ!」

「だから違・・・」

 

こっちの勢いに相手は止められず、逆に止めを刺され補習室送りにされた。

 

「ぎゃぁぁぁ!」

「助けてくれぇ・・・」

 

僕から君達に言える事といえば、狙う相手間違えたんじゃないかな?

 

「島田さん、大丈夫?怪我はない?」

 

明久君が手を差し出し、島田さんはその手に捕まって立ち上がった。

 

「ありがとう、吉井。ウチは平気よ。」

「良かった。とりあえず全員一旦教室に戻って指示を待ってみよう。」

 

『『『了解!』』』

 

皆承諾して、とりあえずこの場を後にした。

 

 

 

「さて、どうしようか。」

 

教室に戻ったのは良いけど、作戦とかは何も思いついていない。今の所双方睨み合いをしている。迂闊に前に出ても返り討ちにされるだけだ。

 

「あ、そうだ。」

 

明久君が何か閃いたようだ。

 

「何だ明久。良い案でも思いついたのか?」

「うん。やってみないと分からないけど。」

 

エミルside out

 

 

                     ☆

 

 

Bクラスモブside

 

まさかモブの俺に出番が来るなんて・・・(シミジミ)。と言うのはさておき、人質を取って戦力を削ぐ作戦に失敗した後、Fクラスにこれといった動きはなく、残った俺等は代表から教室前で見張りを任された。本音を言うと、見張りはちょっと退屈。このまま何もないと寝てしまいそうで「ドドドドド」・・・ん?何処からか激しい足音が聞こえるな。俺はその音がする方を確認してみると・・・

 

「ね~~~も~~~と~~~!!!」

 

マルタ・ルアルディ(背景に何故か毘沙門天)と申し訳なさそうな表情のエミル・キャスタニエと・・・その後ろに何か黒覆面に黒マントを被ってる集団が全速力でこっちに来た。ナニコレ?珍百景?

 

「Fクラスのマルタが何か変な集団引き連れてこっちに来たぞ!」

 

それだけを仲間に報告する。俺か?そりゃ勿論・・・・・・報告ついでに逃げるんだよぉー!

 

Bクラスモブside out

 

再びエミルside

 

『マルタを先頭に皆で突っ込もう。』

 

それだけの単純な作戦だ。僕的には神風特攻隊みたいに感じる。皆は不安そうで賛成する人は僅かしかいない。「無理だよそんなの」とざわつき始めた。

 

「そういえばムッツリーニから聞いたんだけど、根本君、彼女がいるんだって。」

 

ピクッ

 

その言葉にほとんどが反応し、ざわつきが止んだ。

 

「相手はCクラス代表の小山友香さんだとか。」

 

ピクピクッ

段々殺意を感じてきた。何故かマルタも。

 

「しかも、手作りのお弁当を作ってもらってるとか。」

『『『ぬぁぁぁにぃぃぃ!!?』』』

 

すると皆は黒覆面に黒マントを着用し、ある人は鎌、ある人は釘バットなどヤンキーの道具を装備しだした。

 

「皆はこんな事があって良いと思うか!?」

『『『良い訳ねぇだろ!!!』』』

「だったらその妬みを全部あいつにぶつけてやろうじゃないか!独り身の辛さって奴を教えてやろう!」

『『『おぉぉぉ!!!』』』

 

目的が違う方に向かってるような気がするが、とにかく皆に殺る気(多分合ってる)が出たようで良かった。

それで現在Bクラスへ直行中だ。ちなみに僕はマルタのやり過ぎを抑える為に同行している。根本君。敵だけどごめん。こうなったマルタを除く皆を止めるのは僕でも多分無理。

 




月光閃火さんからのリクエストその3「アリスのあの癖についての対策」

「やっぱり避けるべきなんじゃない?」
「受け止めるっていうのが良いでしょ?」
「そうだぜデクス。耐えるのは凄いキツイだろ?」
「デクスはアリスに気を遣いすぎなのよ。」
「たまには自分の保身とか考えてみろ。」
「う~ん・・・。」
「では、受け止めた後ゼロス君みたいに紳士的な事言うのはどうでしょう?」
「逆に悪化しそうじゃない?」
「・・・・・・・・・(コクッ)。」
「加減してもらうって出来ないの?」
「それは無理だ。照れてる時のあいつは手加減というのを知らないんだ。」
「うわぁ・・・。」
「やっぱり受け止めるか避けるが一番でしょ。」

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