苗字はクロニカ。エミル達の友人であり、アリスとは同じ孤児院で知り合った幼馴染でエミル曰く「片方がいない時は見た事がない」程よく一緒にいた。中学の終わり頃アリスの方から告白され、付き合っている。
所属:Dクラス
得意科目:国語、家庭科(主にファッション系)
苦手科目:現代社会、地理
趣味・特技:お洒落
友人:エミル、マルタ、明久
好きな人:アリス
クラスメイトからの評価:時々キザっぽく見えるのは気のせいだろうか?
アリス
苗字はシャーリー。エミル達の友人でデクスとは幼馴染。以後はデクスと同じ。
所属:Dクラス
得意科目:生物、英語
苦手科目:化学
趣味・特技:動物園に行く事
友人:エミル、マルタ、明久
好きな人:・・・・・・(恥ずかしくて答えられなかった)
マルタ以外で気が合う人物:島田美波
卒業までに直したい癖:台詞の最後に「♡」を付ける事
「アリスちゃん・・・。オレの背中を思いっきり強く叩く事じゃないのか?(泣)」
「それくらいデクスなら大丈夫でしょ♡」
「そうだ!アリスちゃんの為ならそれくらい我慢して見せる!」
「もう照れるじゃないのデクスったら♡」バシッ
「あ゛ぁぁぁぁ!!!」
「着いたね。」
さっきのやり取り(前回の話の後半参照)を終え、マルタと合流した僕達はDクラス教室前に来ていた。
「しっかしあいつがここの代表っていうのはなんか似合わなさそうだね。」
しいなが少し苦い顔で言う。
「まぁこれが本人が振り分け試験で出した結果なんだからしょうがないわよ。」
「じゃ、入るよ。」
ガラガラッと明久君が扉を開ける。
「いよっ、待ってたぜ明ひ・・・て、ゲッ!しいな!?」
僕等が入ると本人らしい迎え方をしたかと思いきやしいなを見て悪戯がバレた子供みたいな反応をするゼロス。殺られると思っているのだろうか?
「やぁゼロス。ロイドから聞いたけど本当に驚いたよ。Dクラスの代表になっててまさか彼女(?)まで出来てるなんてねぇ。」
対するしいなは悪戯を思いついた子供のようにニヤついている。この2人のやり取りって何か面白い感じがする。
「はいはい、茶番は置いて始めるよ。」
そこを明久君が割って入り止める。ゼロスが「ナイスだ明久!」と親指を立てたのが見えたのは多分・・・うん、気のせいだろう。
「ちょうどリヒター先生が来ましたね。では、Dクラス代表のゼロス君に化学の勝負を・・・」
「させません!清水美春、プレセア・コンバティールに勝負を申し込みます!」
「だったら僕達が・・・」
「明久さん達の相手は私です。セレス・ワイルダー、Fクラスに勝負を申し込みます!」
やはりそう簡単に挑ませてはくれないか。近衛兵の妨害でゼロスに勝負を申し込めなかった。仕方ない。「邪魔をするなら倒すまで!」ってちょっとマルタ!僕の台詞取らないで!
「「「
ここにいるゼロス以外の全員が召喚獣を出し、点数が表示される。
化学
Fクラス
吉井明久 125点
プレセア・コンバティール 662点
藤林しいな 4点
島田美波 53点
エミル・キャスタニエ 142点
マルタ・ルアルディ 409点
Fクラスモブ× 平均86点
VS
Dクラス
セレス・ワイルダー 133点
清水美春 104点
Dクラスモブ 平均129点
僕は少し焦ってたのかこれでもあまり良い点数とは言えない。それより気になってたのがしいなの点数。何あれ?さっきの回復試験で出した結果がそれってどんだけ低いんだ?全員が一斉にしいなの方に視線を置き、しいなは気まずそうに視線をそらす。何かいたたまれない雰囲気になってるような・・・。
「・・・・・・ねぇしいな。何その点数。」
最初に口を開いたのは明久君。ここまで酷いなんて思ってなかったんだろう。
「・・・いやぁ、回復試験で焦り過ぎたと言うか何と言うか・・・。」
「確か生物以外の理数系の問題だけ「こりゃ無理だから諦めて次の科目の問題やろう」という表情をしてました。」
「ちょ、プレセア!見てたのかい!?・・・皆も納得したような顔しないでくれ!」
あぁ~それなら納得、と皆頷いた。恥ずかしい、恥ずかしいとしいなは真っ赤になってる顔を両手で隠して落ち込んでいる。その仕草が何か可愛い。何人かがそれに見惚れている。
「じゃあ、しいなは出来るだけ後ろで待機していて。僕達だけで終わらせるから。」
そう言われるとしいなはコクッと無言で頷き、待機した。
話を戻すけどゼロスに勝負を挑むにも、近衛兵のせいで通れない。1人1人の点数は大した事ないけど前線にいた部隊より若干人数が多い。全滅させるにも結構時間がかかるだろう。仕方ない。こういう時は・・・
「ゼロスの方はよろしくね、姫路さん。」
Dクラス全員が「何言ってるんだこいつ?」という顔をする。もしや皆姫路さんがFクラスなの知らないのかな。・・・あ、そりゃそうか。彼女がFクラスだなんて誰も予想してなかっただろうし。
「あ、あの・・・。」
姫路さんが何か申し訳なさそうにゼロスに声をかける。
「あれ?君は確か姫路瑞希ちゃんだったっけか?Aクラスは自習じゃなかったか?」
「あ、いえ。そうじゃなくて・・・。」
現状を認識してなかったゼロスだが、たった今認識したそうだ。その証拠にちょっと顔が引きつっている。
「Fクラスの姫路瑞希、Dクラス代表ゼロス君に国語の勝負を申し込みます。
「あ、やっぱりそうなっちゃいますか。でもまぁ一応、
国語
Fクラス
姫路瑞希 343点
VS
Dクラス
ゼロス・ワイルダー 206点
ゼロスは「こりゃもう詰んだな」と表情がもう既に諦めてるような感じだ。僕がゼロスの立場でも多分同じ表情してただろうな。
「ご、ごめんなさい!」
姫路さんの召喚獣は自分の武器である大剣でゼロスに切り掛かる。ゼロスの召喚獣は抵抗せずそのまま切られ散った。
Dクラス
ゼロス・ワイルダー 戦死
「戦争終結!勝者、Fクラス!」
こうして、最初の試召戦争は僕等の勝利で幕を下ろしたのであった。
月光閃火さんリクエストその2「それぞれの料理の腕前」
男性陣
「ふと思ったんだけど、この中で料理は誰が一番上手いのかな。」
「明久は結構上手いぞ。こんな頭の割にはファミレスとかで出しても良い位にな。」
「一言余計だよ。そういう雄二だって凄い上手かったよ。というかここにいる全員上手いんじゃないかな?ロイドだってトマト料理以外は僕にも引けを取らないし、エミル君だって大根から白鳥、カボチャからカメを作るっていう飾り切りも出来るし、ムッツリーニやジーニアスだって。秀吉は分からないけど。」
「そ、そんな事ないよ。両親の家事の手伝いをしてただけだから。」
「・・・・・・・・・紳士の嗜み。」
「ワシは調理経験はあまりないからこの中ではワシが多分一番下だと思うのじゃ。」
「ボクは姉さんが・・・あれだから。」
「「「「「「・・・あぁ。」」」」」」
女性陣
「・・・という話を男性陣がしてたみたいだけどさ、私達の中で一番上手いの誰なんだろうね?」
「ウチは両親が仕事でいない時とかよくやってるから上手い方だと思うけど。」
「あたしも似たような感じかな。」
「同じく。でもしいなさんや美波さんには遠く及ばないと思います。」
「ん~。私は自信ないかな。手伝いとかあんまりしないし。」
「わ、私だって出来ます!・・・コレットちゃん、どうして「え?」て顔してるんですか?」
「・・・え?う、ううん。何でもないよ。(言えない。瑞希が料理にあれを入れてるなんて言えないよ)」
「「「「「?」」」」」