IS 漆黒の雷龍   作:レインスカイ

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タイトルは、海と空の色を指し示しています。



麗銀輝夜 ~ 双蒼 ~

Houki View

 

あのタッグマッチトーナメントが終わってから、私の心は荒んでいく一方だった。

一夏の周りには女ばかりが集まる、それにあわせて一夏はヘラヘラとしている。

そんな一夏を更生させてやろうと思っても、ほかの女が私と一夏の間に立ちはだかって接する機会がどんどん失われていく。

だから、私にも力が必要だった。

他の連中を蹴散らし、圧倒し、そして一夏の隣に立つだけの力…私だけの専用機が…。

 

「あんな約束…一夏が一方的に言ってきただけだ、私が守る義務は無い」

 

そう思い、私は携帯電話にその番号を打ち込む。

ただの一度もコールしたことのない番号、世界中の誰も知らない、姉さんへの直通の番号だ。

その番号を使い、さっそく電話をかけてみる。

コール音が5回、それだけの時間を要し、ようやく相手が通話に応じてくれた。

 

「ね、姉さん!」

 

『篠ノ之 箒 さん、ですね。私は束様の助手を務めている者です』

 

姉さんに、助手?

あの人間嫌いの姉さんが助手を雇っているのか?

そんな話、聞いた事も無いし信じられない。

 

『束様に御用事でしたら私共がお預かりいたしますが』

 

「でしたら、姉さんに伝えてください。…私だけの専用機を作ってほしいと」

 

『お断りいたします』

 

その返事に私は思わず言葉を詰まらせてしまった。

思いもしない返答に何も言えない、それどころか耳にした言葉が信じられなかった。

だが直後に怒りがわいてくる。

姉さんに伝言を預かってくれると行った傍からの前言撤回など…!

 

「ふざけるな!姉さんを出せ!お前の言葉など信じられるか!」

 

『これは束様の御意思です、貴女には専用機は与えず、また、作成もしない、コアも用意しない、と』

 

「お前の言葉を信じないと言った!

わかったのならとっとと代われ!」

 

『それでは失礼いたします、今後は応じないものとお考えください』

 

その言葉を最後に通話は切られた。

再度コールしても、まったく通じない!

何故だ!

何故、姉さんは私からの連絡にも応じてくれない!

何故私の願いを聞き入れてくれない!

私の人生を滅茶苦茶にしておきながら!

姉さんさえ居なければ私は一夏の隣にずっと居られたのに!

私は…一夏と一緒にいられればそれだけで良かったのに…!

 

 

 

 

Ichika View

 

とうとうこの日が来た。

臨海学校当日。

必要な荷物は事前にまとめておいたから、忘れ物は何一つない。

刀とナイフを腰に提げてこれにて終了だ。

そして今はバスの中で揺られている。

1組の生徒が居る車両の中では騒ぎになるからとの事で、俺とマドカは揃いも揃って4組の生徒の中に来ていた。

こっちはこっちで騒ぎになっているが、許容範囲らしい。

その中でも簪の隣の席になっているので比較的安心だ。

簪も嬉しそうなので、俺としては満足だ。

 

「あ、海が見えてきた!」

 

マドカはこのはしゃぎっぷりだ。

だが俺には海は楽しそうには見えない。

それに潮風にあたっていると刀も錆びてしまうかもしれないので、距離を開けて訓練をしていようと決めている。

今日は生徒が大勢居るし、世界最強が生徒に睨みを利かせているんだ、ナンパの心配は無い。

それにこの近隣はIS学園関係者以外は立ち入り禁止にされている。

ぬかりは無い。

 

「綺麗だね…」

 

簪も目を輝かせているが…俺には何の変哲もない光景にしか見えなかった。

やはり俺は人間として大きく壊れてきている。

…完全に壊れてしまい、修復不可能になるまでのカウントダウンが始まっているのかもしれない。

もしもそのカウントダウンが(ゼロ)になったら…俺が俺でいられるのかどうかすら怪しい。

 

願えるのなら

 

祈れるのなら

 

叶うのなら

 

俺は人間でありたい。

 

簪が隣にいてくれる時間だけでいい

 

思い描いた未来の中でも、俺は人間として在りたい。

そう、願わずには………いられなかった。

 

 

 

 

 

 

「此処が今日からしばらく世話になる旅館『如月亭』だ。

従業員の方々の迷惑にならないように各自注意するように!」

 

臨海学校に到着し、それぞれが割り振られた部屋に荷物を置き、着替えては海の方向へと走っていく。

だが、此処で一つ疑問が湧いてくる。

 

「織斑先生、俺に割り振られる部屋は何処です?

しおりには、俺の名前が何処にも記されていないんですけど」

 

「お前は私と同室だ」

 

千冬姉と同じ部屋?

なら、教員用の部屋にて寝泊りってことか。

男女同衾というのは…いや、もうこの際なんでもいいか。

 

 

 

 

 

Kanzashi View

 

旅館に入り、各自割り振られた部屋へと向かう。

そこに荷物を置いてから更衣室で水着に着替えることになっている。

私もさっそく荷物を部屋に置き、その中から一夏に買ってもらった水着を…水着を…

 

「あ、あれ…?」

 

一夏に買ってもらった水着(ワンピース)が…無い?

それどころか私の荷物の中に有ったのは、見覚えのない水着だった。

何というか…これは……?

 

「な、なんでこんな水着が…?」

 

こんな水着、私は持ってないし、買った記憶もない。

昨晩には確かにワンピースを確かに鞄に入れ…

 

「うわ、更識さんって大胆…」

 

「でもほら、更識さんって大きいから…」

 

「だよね、あの大きさは憧れるわ…」

 

「そのサイズだからこそのあの水着なのかしら…」

 

「あれなら織斑君もイチコロかも…」

 

「私もあんな水着にすれば良かったな…」

 

~~~~~~~~~~~!!!!!!!!

 

だ、誰がこんな水着に入れ替えたのか…!

そんのもう判りきってる!

それができるのはたった一人だけ…!

 

「ほ、本音―――――!!!!」

 

「わ、わひぃ!?か、かんちゃんが怒ったぁっ!?」

 

 

 

Ichika View

 

初日は殆どが自由時間になっている。

だが、その前に海岸に集合だ。

海が目の前、なので全員が水着姿だ。

ただ一人を除いては、だ。

弾がこの場に居れば奇声をあげて大喜びしていたことだろう。

あいつがこの場に居なくてホントに良かった。

 

「では、16時まで自由時間とする。旅館の方々に迷惑にならないようにしろ、それでは解散!」

 

その合図で俺は海からそそくさと離れた。

潮風が届かない場所、近隣の森の中で、広場のようになった場所を見つける。

 

「さてと、始めるか」

 

そこで一人で刀とナイフを振るい続けた。

端から見れば只の不審者だろうが、生憎ここは関係者以外立ち入り禁止だ。

旅館の従業員だろうが誰の目に留まろうと咎められることも無い。

ただただ刃を振るう、心を無にして、何も求めず、何も欲せず、ただ、目指し続ける目標に手を延ばす、俺にできることなんてそれだけしか無かったから。

簪やマドカには海を楽しんでおいてもらおう。

俺はその話を聞くだけで構わない。

 

「なあ、黒翼天…俺に欠けているものって何なんだ?

あれから何度も考えているけど、いまだに答えが出ない」

 

『……………』

 

「誰にだって欠けているものはあるだろう。

なのにお前は、まるで普通の人間が持っていて当然の何かが俺から失われているかのような言い方だった。

感情は…お前が俺から取り上げたのかもしれない。

感情以外の何が、俺から失われているんだ?」

 

『いまだに気づかないのか…』

 

「ああ、判らない」

 

『だったらお前は何の為に刃を振るっている?』

 

「…大切なものを守るために」

 

『何の為に刃を振るい始めた?』

 

「先の答えと変わらない…筈だ」

 

『…バカが…』

 

 

 

 

Madoka View

 

兄さんの姿がない、それは最初から予想はしていた。

海岸を見てみるけれど、そこにも居ない。

多分、海からも離れている、それが少し寂しかった。

この気持ちは簪も鈴も同じだ。

兄さんが体に残り続けている傷跡を気にしているのを知っているから。

きっと兄さんはこの臨海学校に水着だって持って来ていない。

それどころか購入だってしていないだろう。

最初から泳ぐつもりなんて無かったんだ。

 

「あら、一夏さんはどこに行きましたの?

折角サンオイルを塗ってもらおうと思いましたのに」

 

セシリアの手にはサンオイルにマットにパラソル。

モデル業をやっているだけあってこういう準備は万端のようだ。

 

「兄さんは泳ぐような気分じゃないんだよ、きっと」

 

嘘は言ってない、けど、真実でもない。

こんな誤魔化ししかできない自分が腹立たしかった、それと同じだけ情けなかった。

だからそんな自分を隠すためにも私は海に潜る。

兄さんが楽しめない分、こうやって楽しんで、そして…兄さんに教えたい、こんなにも楽しいことがあるんだと。

 

「マドカちゃん、競争してみませんか?

少し離れた場所にある岩にタッチして、また海岸まで戻ってくるという感じで」

 

「ああ、いいぞメル…ク…」

 

メルクの恰好を見て驚かされた。

一緒に水着を購入したけれど、どんな水着を購入したのかは知らなかった。

なんというか、コイツが購入した水着は…

 

「なんで競泳水着なんだお前!?」

 

「いやぁ、泳ぎでもほかの人と競ってみたくて…」

 

噂には聞いたこと事がある。

テンペスタの搭乗者になる人物は、機体が生み出す速度の影響でスピードジャンキーになる人が居る、とかなんとか。

メルクはテンペスタシリーズの中でも最新鋭機である『テンペスタ・ミーティオ』の搭乗者だ。

やはりというか…例に漏れていなかったのか…。

 

「じゃあ、泳ぎに行きましょう!」

 

「…勝手にしろ…」

 

 

 

 

 

Lingyin View

 

こうやって海で泳ぐのは本当に久しぶりだった。中国に帰ってからは訓練ばかり。

ただただ寂しさを紛らわせたくての事だった。

なのに…また再会できたのに、傍にいないだけでこんなにも寂しいだなんてね…。

 

「…一夏…」

 

開かれた視界のどこにもいないあいつの名前を呟く。

今頃は何処かで刀とナイフを振るっているんだと思う。

あいつの事情は知ってる、だから無理に誘うだなんてことは出来ない。

それすら一夏は嫌がるだろうし、それを画策していることが悟られたら姿も見せずに逃げ出す。

一夏の脚力は侮れない、50m走だってアタシでは追い付けないんだから。

ドイツでそんな修行をしたのかは知らないけど、6.5秒が最速タイムだったわね、速過ぎよ…。

 

「アンタは今、何を思ってるの…一夏…?」

 

アタシの呟く声は波音に掻き消されるほどに小さかった。

 

 

 

Laura View

 

折角水着を購入し、兄上に似合っているかどうか判断してもらおうと思ったが、姿がまるで見当たらない。

鈴に聞いた思い出話のなかでは、片隅で見ているだけだったそうなので、今回もそうなのかと思った。

旅館の中には釣竿なども完備されていたので、どこかで釣りをしてるかもしれないと思ったりもしたのだが、アテが外れた。

 

「むう…居ないのなら仕方ない、か」

 

海岸を見渡してみれば、砂浜という足場が不安定になりがちな場所で球技に勤しんでいる者達が居る。

どうやらシャルロットも居るようだな。

 

「シャルロット、何をやっているんだ?」

 

「『ビーチバレー』だよ、ラウラはやったことは無いの?」

 

「ふむ、無いな。

ドイツに居た頃は訓練に時間を費やしていたのでな」

 

「ラウラぁ、十代の青春をもっと楽しもうよ…」

 

何やらバカにされたような…気のせいか?

 

 

 

Charlotte View

 

ラウラにビーチバレーのことを一通り教えてから実際に試合をしてみることにした。

思っていた以上にラウラはルールを覚え、順応している。

背丈は小さいけれど、アタックだとかブロックも上手くこなしている。

 

「ほう、やっているようだな、お前達」

 

そんなつぶやきと共に現れたのは、織斑先生だった。

抜群のスタイルは黒のビキニに包まれ…何というか…誰もが憧れる理由が理解できてしまった…。

 

「お、織斑先生もどうですか?」

 

「ふむ…そうだな、では、山田先生」

 

「はい、頑張りましょう!」

 

山田先生も来てた。

何というかこっちは…大きい…織斑先生もかなり大きいけれど、それよりもはるかに大きい…。

多分、110センチ、かな…。

僕なんか…よりも…何なんだろう、この敗北感…。

 

試合はまだ始まってもいないのに、敗北感が凄まじかった。

 

 

 

Kanzashi View

 

「かんちゃ~ん!こっちこっち!」

 

「ほ、本音~、水着、返してよ~!」

 

油断した。

それもいろんな意味で。

今回の臨海学校の為に、一夏が水着を買ってくれた。

それを確かに荷物の中に入れていたのに、本音がそれを別の水着にすり替えてしまっていた。

それも…ビキニに…。

その恰好のまま海岸に居るのが恥ずかしかったので急いで海に入った。

その途端に本音にビキニの上を取られてしまった。

片手で胸元を隠すけど、お姉ちゃんよりも大きくなってしまったソレを隠しきれない。

それだけにビーチを歩くのも恥ずかしくてたまらない。

それに本音は何を考えているのか、私から距離を離そうとしない。

だけど、止まってくれない。

今なら人参を目の前に吊り下げられた馬の気分がなんとなく理解できた。

ビーチを飛び出し、今では森の中。

サンダルを履いてきておいて良かった。

そうでなければこんなところは歩けなかった。

 

「本音~!待ってよ~!」

 

「こっちだよ~、かんちゃ~ん!」

 

「待ってってば~!」

 

距離はさっきから空けず離れず、シャルロットがISで戦闘をする時みたいだった。

でも、なんで本音がこんなことをするのかが分からない。

森の奥に入ってく程に、何か音が聞こえた。何かを振るう音。

私はそれを聞き慣れていた、更識の道場で、IS学園の修練場で。

いつも耳にしていた音。

 

「こっちこっち~!」

 

本音はその音がする方向にばかり向かっていく。

…私を誘導しているんだ。一夏の方向に。

もう!

こんな恰好、一夏に見られるわけにもいかない!

彼が居る場所に到着するよりも先に捕まえてやるんだから!

 

「待ちなさい!本音!」

 

絶対にお仕置きするんだから!

一夏が選んでくれた水着とこのビキニをすり替えた事も含めて!

虚さんにも連絡を入れてきっつ~いお仕置きをするんだから!

 

 

 

 

Ichika View

 

『ダブル』を振るい続けたから30分程経っただろうか。

森の方、それもビーチの方向から誰かが飛び出してきた。

ゆるいお下げに、何か楽しんでいるときには決して崩さない満面の笑み、そしてキツネの着ぐるみのような水着(?)、…のほほんさんだった。

しかもその着ぐるみのダボダボの手には何かが握られている。

…紫色の三角形の布地が二つに、その周囲には紐…見間違えるはずもない、女性用の水着、それもビキニの上だ。

 

「お~、おりむ~、偶然の遭遇~」

 

「偶然じゃないだろう、どうしたんだ、こんな所で」

 

だが俺とて人のことは言えない。

こんな所で刀やナイフを振るっているのだから。

なお、周囲の人間から見れば、手に持っている物が異様だ。

俺は刃物、のほほんさんは誰かの水着だ。

 

「本音~、待ってよ~!」

 

森の方からまた声が聞こえた。

聞き間違えるはずもない、簪の声だ。

ともなれば、のほほんさんが持っているのは簪の水着?

だが俺は簪の為に、ワンピースタイプの水着を選んで購入したはずなのだが…?

見ればのほほんさんは何か楽しんでいるような顔をしている。

…すり替えたんだな。

意地の悪いことをする人だ。

そんな意味も含めて視線を向けるが

 

「んに~?」

 

相変わらず猫のような微笑みを絶やさない。

だが俺が視線で何が言いたいのかは理解しているはず。

そしてそれを決して否定しようとはしない。

それを俺が悟ったせいだろう、何やら笑みが強くなる。

 

「おりむ~、耳を貸して~」

 

「耳を?何か耳打ちして話すようなことでもあるのか?」

 

「いいからいいから~」

 

埒が明かない、仕方なくのほほんさんの背丈に合わせて耳を傾けた。

たとえ何を耳打ちされようが、感情を失った俺はポーカーフェイスを決して崩さないだろうからな。

何を言われようと平気だ。

誰もが恥ずかしがるような話題なんぞ俺の前ではそれこそ微風にも劣る。

 

「~~~♪えいっ!」

 

頭の上に何やら柔らかい感触、そして顔に触れる紐のような感覚。

…先ほどの女性用水着、ビキニのようだ。

それを俺の頭に乗せたんだな。こんな事をしでかして

 

「何が目的なんだ?」

 

「見つけた!本、音…」

 

「にはは~♪」

 

…やられた。

簪から見れば今の俺は変質者だろう。

刃物を両手に持って頭にはビキニの上をかぶっているような状態だ。

これを変質者と言わずに何と言うのか。

別の言い方、それも誤解や語弊の無い言い方をできる人が居るものならば、この場に引きずってでも連れてきてもらいたい。

しかも…案の定、このビキニは簪のものだった。

当の本人は胸元を片手で隠しているようだが、隠しきれていない。

だがこれ以上見るのは倫理上よろしくない。

回れ右をして、頭の上に乗っている水着をのほほんさんに返した。

 

「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!」

 

突如訪れた突風と、声にならない叫びを簪が上げるのは殆ど同時だった。

言っておくが、俺は悪くない。

のほほんさん、後でお仕置きを受けるハメになるだろうが、自業自得だからな。

そしてそこで俺を巻き込まないでくれよ。

今の簪の悲鳴で人が集まったりしないかがいささか不安だ。だが、そんな状況になったとしても俺は何度でも言う。

 

俺は悪くない。

 

きっと海岸に居る他の生徒や旅館の従業員にも聞かれてはいない、そう願っておこう。




おはようございます。
レインスカイです。
もう毎朝が寒くて凍えます。
なのにこの物語は夏ですからこのギャップ…。
今回はのほほんさんが憎い演出をしてくれていました。
ん?むしろやり過ぎか?
簪とのほほんさんはルームメイト。
片時も今後は油断が出来そうにありませんね。
では、また次回!

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