IS 漆黒の雷龍   作:レインスカイ

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オーバーテクノロジーの存在でもあるISの中でも、オーバーテクノロジー機体『黒翼天』のスペックデータです。


ある人物のレポート2

機体名

『黒翼天』

いっくんの恋人である簪ちゃんがそう名付けたらしいので、私もそう呼ぶことにした。

 

世代

『第十三世代』

 

仕様

『超高機動広域殲滅型』

『拡張領域無限拡大型』

『全距離対応万能型』

 

装甲

『龍の鱗鎧』

私ですら未確認の未知の装甲だった。

 

コアナンバー

『467 The Disaster』

このコアナンバーの固有名は一つだけじゃない。

けれど、今はこれだけを記しておく。

 

元来、宇宙空間を単独で航行するISの為に開発したコア。

けれど、世間が兵器開発にISを転用した事に落胆し、私は機体開発を行わなかった。

コアも封印し、そのままにしておいた。なのに…どっかの誰かがコアを発掘し、覚醒させたものをいっくんの肉体にインプラントさせたらしい。

その後、休眠状態に至っていたらしいけれど、とうとう本当に覚醒したらしい。

取り除くことは…私にも出来ない…。

 

…次に武装…

 

 

『哭龍』(こくりゅう)

膝部から発生している武装。

爪先までレーザーブレードが出力され、『蹴る』『斬る』が同時に可能みたいだった。

 

 

 

『鉤穿』(かぎうがち)

両手に搭載されている鉤爪を模した武装。

手の動きに連動し、第二の指として動く仕様らしい。

なので、手で武装をつかむ事になっていながら、鉤穿で相手を引き裂くことにも長けている。

金髪の子との初陣で、使ったのは黒翼天の左腕だったんだ…。

思えば、あの時点で覚醒をしていたのかもしれない。

 

 

 

『龍咬』(たつはみ)

右腕に搭載されている多武装腕装甲(アームドアーム)

外見的には龍の頭を模したような形状。

それが肘から指先までをも隠している。

なお、内部には、強力な出力装置が搭載されているようで、広範囲への『雷撃』『大出力レーザー砲』としても併用が可能。

なお、その双方を同時に使うことも可能らしい。

また、相手に食らいつき、『引き千切る』『砕く』ことにも長けている。

 

 

『逆鱗』

形状の無い武装…とでも言えば良いのかもしれない。

思い描いた武装を無限に精製する武装だ。

高い集中力が無くても、機体やコアがイメージ補助をしてくれる様子。

その為、超スピードで武装が次々に生み出されていくようだった。

そして、武装が精製されると同時に拡張領域が新たに広がり、そこに精製した武装が登録される。

…実質、拡張領域に限界が存在しないことになる。

このシステムにより精製されたのが刀剣や、それに近しい近接武装にばかりになったのは、いっくんの影響によるものかもしれない。

 

 

 

続けて単一仕様能力

 

『災厄招雷』

 

システムの演算処理を超加速させる補助系システムのようだったけれど、その範囲はシステム系統だけでなく、機体本体をも超加速させている。

映像の途中からは、機体のすがたを確認することもできなくなっていた。

そんな中、中国の子がダウンさせられたのは、この能力によるものだろう。

 

 

『龍皇咆哮』

あれだけの大出力攻撃を幾度も繰り返していたにも拘らずエネルギー切れを起こさなかったのは、新たなエネルギーを調達…もしくは精製しているからかもしれない。

あのコアは無限の宇宙を駆けていくためのものだったから、エネルギー切れとは完全に無縁になっている可能性もある。

 

 

 

 

完全にISの概念から逸脱した機体。

こんなの…私ですらもバケモノとしか呼ぶしかない。

この機体は…『製造』されたものじゃない。

『創造』されたものだと私は思っている。そして…こんなのを思い描いたのは…間違いなく―――(ここから先は未記入のようだ)




はい、束さんによるレポートでした。
こうやって書いてみるとまさにバケモノスペックですね、作者もビックリです。
更には単一仕様能力の複数搭載とか明らかに『オレツエー』でした、ご苦労様です。
それではまた次回にてお会いしましょう。

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