IS 漆黒の雷龍   作:レインスカイ

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Q.あの一夏君がバイトを二日で辞めたってどんな店ですか!?
P.N.『海坊主』

A.今回の話にてちょろっとご紹介します。

一夏「人に紹介出来ないけどな」


閑話 ~ 戯菓逃遁 ~

Ichika View

 

「よし、程良く出来たな」

 

オーブンの中に視線を向けると、パイが焼きあがっていた。

学校の級友に頼まれて断らずに色々と焼いてしまったけど、これはこれでいいだろう。

頼まれたから、作ったというのもお人よしが過ぎるかもしれないが、普段から料理を作ったりしているから造作も無い。

 

「えっと、アップルパイにレモンパイ、ピーチパイはこれでよし。

あとはシュークリームにビスケット、それに…バウムクーヘンも出来上がってる。

プチフールに、カスタードプディングも出来上がってる。

これだけあれば良いだろうな」

 

今日は簪と楯無さんが通う中学の調理実習室を借りているわけだ。

まったく、なんでこんな事になったんだか。

ああ、そういえばアレか。

楯無さんがハロウィンの話を始めたからか。

 

 

 

 

 

 

 

「ハロウィン、ですか?」

 

鍛錬を繰り返し、つい先日に本気の厳馬師範に初めて勝利できたばかりだったのだが、その祝勝会の少し後だった。

 

「そうよ、祝勝会のついでにハロウィンパーティーを開催しようと思うの♡」

 

ハロウィンは誰もが知っている行事だが、日本ではあまりなじみが無い。

そもそも街中で仮装したりするといえば、アキハバラなどが有名だったらしいが、この時代の風潮にともなり、弾圧、糾弾され、最終的には廃絶されている。

いや、あの場所で行われていたのは扮装などではなく、コスプレが有名なわけだが。

 

ハロウィンも現在の日本では言葉だけが残っており、興じる人はほとんどいないだろう。

その代表的な理由としては衣装を作ったり、お菓子を大量に作ったりなどの費用的な話によるものだし、トリック オア トリート(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ)のフレーズを口にしながら徘徊する子供の集団は気色悪いのかもしれない。

それこそ、どこの誰とも知れないお宅に奇抜な衣装を着こんだちびっ子が訪れようものなら近所迷惑にもなりそうだ。

 

「だ・か・ら・お願いがあるのよ♡」

 

ああ、こういう口調になるときは何を言いたいのかは大体理解できる。

この人の性格は概ね理解している、ハロウィン用のお菓子を作ってほしいと言いたいんだな。

 

「内容次第で乗るか反るかを決めますが」

 

「もう、すこしはお姉さんの我儘にも付き合いなさいな!」

 

その『少し(・・)』の規模が半端じゃなかったりする。

梅雨時には簪の寝顔を撮影してきてほしいとねだられ断った覚えがある。

夏休みの時には、俺がバイトを二日で辞めた店に鈴を連れて行ってどんだけ激しい店なのかを鈴のマジ泣き具合で確認したり、その結果、鈴は麻婆豆腐とラーメンがトラウマになったり、カレーは甘口しか食べられなくなったり、そのトラウマの治療に苦労させられたりした。

味覚への暴力(激辛外道だがお残しは許さない)』『懐への暴力(ぼったくり)』『精神的暴力(一杯で1日分のカロリー摂取)』の三重苦だ。

ラーメン店を騙る激辛外道麻婆豆腐専門店、やはりあの店の店長とは料理への拘りだとか、その辺りは合わないな。

そしてあの店は人に紹介が出来ないな。

 

他にも楯無さんは、簪の真似をして俺が通っている学校にアポなしで訪れて対処に困惑させられたり…。

こうやって思い返してみれば散々じゃねぇか。俺の人生。

それもこの半年でだ。

その好奇心の止まる事が無い。

 

「…ジャック・オー・ランタンで楯無さんの部屋を埋め尽くせ、と?」

 

「誰もそんな事は頼んでないから!」

 

俺、学業とバイトで大忙しな日々を送る勤労中学二年生なんですけども。

今現在も夕飯を作っている真っ只中、今夜の夕飯は、チキンティッカだ。

ヨーグルトと香辛料に付け込んだ小切れにした鶏肉をオーブンで焼いた大人数用の料理だ。

タンドリーチキンと違うのは、骨が入っていない点だな。

 

「よし、焼けたな」

 

「人の話聞いてる!?」

 

「聞いてますよ。

ハロウィン用のお菓子をご要望なんですね。

ですけど、大人数を屋敷や俺の家に招くのはさすがに無理がありますから、小規模なものに…」

 

…すっげぇ嫌な予感がしてきた。

現に楯無さんはといえば視線を明後日どころか明々後日の方向に向けている。

そして首筋からは汗がツーッと流れ落ちている。

 

「そ、その、ゴメンね一夏君。

先日作ってくれたお弁当の事、学校でバレちゃって…」

 

…まあ、そうなる可能性も無きにしも非ずだったけどさ。

簪の通学は俺が同行しているわけだし、そもそも、下宿初日なんて、簪が通う学校まで自転車二人乗りなわけだったから。

あくまでも友人だと言ってごまかしていた筈なんだが…。

 

「お弁当の日に簪ちゃんと一緒に食べてたらお弁当の内容がほとんど同じだったのがバレて」

 

「…俺の存在がバレかけている、と」

 

「ゴメン、もろにばれちゃった」

 

この人を叩き斬りたいが、俺の力量ではまだ追いつけないので辞めておく。

ため息を一つしながら、緑茶を一口…ああ、茶が美味い。

 

「それで、本音ちゃんも一緒に居て、一夏君が焼いてくれたビスケットを食べてるのを見られて、ついつい口走って…」

 

頭が痛い。

この人、まがりなりにも暗部の新たな長の筈なんだが、こんなに口が軽くてやっていけるのか…?

一般人でしかない俺にまでこんな事を危惧されていたらよっぽどだぞ…。

 

「あれから二日、簪ちゃんが一度も口をきいてくれないのよ…」

 

俺の代わりに怒ってくれているらしいが、その規模が半端じゃなかった。

俺には笑顔を向けてくれていたのだが

 

「口をきいてくれないどころか、私を見るときには能面のような無表情で」

 

そんな簪、見たことが無いんだが。

いや、あまり拝見したいとは思わないが。

 

「そこで一夏君にお願いがあるの!

お菓子の作り方を教えて!

簪ちゃんにお菓子をプレゼントし仲直りしたいのよ!」

 

「そんなの普通に頭下げて謝罪すればいいでしょう。

こういう場合は物で釣るのはよくないですよ」

 

やべぇ、この人の将来が本気で不安になってきた…。

将来よりも先に障害が待ち構えてたのかよ。

 

しかし、だ。

あー…なんとなく話がつながってきたぞ。

 

「…ビスケットが要因になり、俺の存在がバレて、友人にもお菓子を作ってもらうとか豪語したわけですね」

 

「うぐっ…!」

 

大当たりだったようだ。

 

「しかも簪の目の前ということもあり、怒りを買ってしまったわけですか」

 

「うぅ…」

 

自業自得じゃねぇか。

 

「後に引けないのなら、進むしかないでしょう」

 

クローゼットからコック服をを取り出し、鞄に詰め込む。

包丁は研いであるから問題なし、これも鞄に入れる。

 

「明日から早速料理修行に入ります、覚悟してください」

 

「うえぇ…」

 

 

 

 

 

 

あれから数日、後にも引けず、暗雲漂う前に突き進んだわけだ。

しかも場所がよりにもよって、簪とのほほんさんが通う学校だ。

…言わずとも知れた女子校だ。

 

今日はバイトが入らないように調整されていたから来れたのだが、周囲からの視線が痛くて辛かった。

しかも校門前に車でやってきたから殊更に。

一応パスがあったから通してくれたものの、コレがなかったらリンチは確定だろう。

 

いや、その前に逃げてしまえば良いわけだが。

男の体力と俺の脚力を甘く見るなよ。

その内にこの校舎の壁面を走って屋上にまで到達してやるさ。

…絶対に無理だろうけど。

 

「楯無さん、そろそろ準備はいいですか?」

 

今回、楯無さんは重責ということで、いろいろと手間暇かかるものを作らせた。

イギリスのデザート『トライフル』だ。

カスタードやスポンジケーキ、フルーツなどを器の中で層になるように積み重ねたお菓子だ。

 

固めのカスタード、スポンジケーキ、フルーツジュース、泡立てたクリームで作る。

材料を層状に積み重ね、フルーツとスポンジケーキを下に、カスタードとクリームを上にしたものが一般的なのだとか。

今回は、手間暇をかけるために、スポンジケーキをゼリーに浸しておいた。

なお、フルーツに関しても、簪の好みのものをチョイスしている。

 

更にもう一品。

こちらはフランスのデザート『クリームブリュレ』だ。

この料理も手間暇かけさせた。

 

『お菓子』じゃなくて『デザート』ばかり作らせた気がしないでもないが、女子は甘いものは全般的に『別腹』らしいので、そこはスル-だ。

 

「ふぅ…出来た、と」

 

やれやれ、やけにすっとんだハロウィンになったものだ。

 

「入ってきてくれ」

 

廊下にはのほほんさんと簪、さらには情報をバラしてしまったらしい女子生徒が何人かが入ってくる。

 

「一夏、巻き込んじゃってゴメン」

 

「大丈夫だ、気にしてないって。

それよりも、だ」

 

俺の後ろにて佇んでいる楯無さんの姿を見たのか

 

「……………」

 

一瞬だけ眉間にシワがより、直後に能面の如く無表情になり果てた。

凄ぇ、こんな表情は初めて見た。

 

「はいはい、喧嘩はそこで終わりだからな」

 

簪の頭をポンポンと軽く触れ、楯無さんには

 

バチィンッ!

 

「痛い!」

 

デコピンを一発。

まあ、コレにて帳消しという事にしておこう。

 

「お、やってるじゃん!」

 

「鈴?なんでお前まで此処に?」

 

「本音から教えてもらってね、一夏が乗ってきた車のトランクに乗り込んでたのよ」

 

相変わらずやることが過激だな…。

 

「んで、この調理実習室でお菓子パーティってね」

 

ハロウィンパーティー関係なくなってきてないか?

 

「まあ、衣装だったら今の一夏だけでも十分じゃないの?」

 

「どこにでもあるコックコートでハロウィンなんか成立したりしないだろ」

 

早速パイを切り分け、なだれ込んできた女子たちに振る舞う。

やはり果物を使ったパイが人気なようだ。

 

「男の子が作るデザートっていうのもなかなか美味しいよね」

 

「うんうん、今の風潮とかばかばかしく思えてくるよねぇ」

 

「このピーチパイ最高!」

 

気に入ってもらえたようで何よりだ。

さて、簪と楯無さんはといえば。

 

「なんだ、すっかり仲直りしてるみたいだな」

 

二人は楯無さんが作ったデザートを頬張りながら笑いあっていた。

これなら上手く事が運びそうだった。

 

「あ~そうだ~!

リンリンこっちきて~」

 

「誰がリンリンか!」

 

こっちはこっちで元気にしている。

さて、俺も自分で作ったビスケットを食べてみようかな。

 

それからなぜか女子生徒たちに料理に関しての話をしながら数分後、鈴とのほほんさんの二人が戻ってきた。

 

「…………」

 

どこぞでそんなものを調達したのか、いや、のほほんさんが用意していたみたいだし、自宅だけでなく学校のどこかに隠していたのかもしれない。

 

鈴はといえば、猫だ。

頭には猫耳のカチューシャ、首から下はといえば、セパレートの水着のようなデザインの着ぐるみ、だろうか。

猫の毛のような飾りがついている、ボトムには尻から猫の尻尾らしいパーツがご丁寧にもつけられている。

そして足には太腿の半ばまで伸びたストッキング。

 

のほほんさんはといえば、肩を剥き出しにした黒のワンピースに手にはどこぞから持ってきたのか箒、しかも竹箒だ。

誰が何といっても魔女だろう。

しかしだ、肩が剥き出しになっており、胸元が強調されているそれは、なまじ男にとっては目の毒だ。

 

「おりむ~、おりむ~、コレ似合う~?」

 

「ん?ああ、似合ってるんじゃないか?」

 

明後日どころか明々後日の方向に向いて返答を返しておいた。

 

「それにしても鈴、お前までその気になるとはな」

 

「う、うっさいわね」

 

向う脛を蹴っ飛ばされた、地味に痛い。

 

「ま、まあ、そのそっけない態度は今回のパイだとかお菓子で勘弁してあげるわよ。

…ねえ、あそこ…」

 

「ん?」

 

見れば楯無さんが簪を連れて準備室に入っていく。

なんか凄ぇ嫌な予感がするんだが…。

 

まあ、それを見なかった降りをして再び襲ってくる質問の嵐に答えて回る羽目になった。

 

「い・ち・か・く~ん!」

 

「おわぁっ!?」

 

準備室のほうから声が聞こえて来た途端に背中に大きな衝撃。

そして肩甲骨のあたりに触れる水風船のような感触が襲ってくる。

 

「ちょっとお姉ちゃん!

何してるの!?」

 

そして真横からの衝撃、それと同時に右の二の腕にこれまた同様の感触が襲ってくる。

 

何とか楯無さんを振り払い、視線を向けてみる。

ビキニの水着を直要したかのような恰好に、ボトムから多先端が矢印のようにとがった尻尾、頭には羊のような角。

そしてカラーはといえば紫だ。

それを察するに…

 

「『淫魔(サキュバス)』ですか」

 

「『小悪魔(プチデビル)』よ!」

 

ああ、どおりで。

むしろ普段の雰囲気からの違和感がなさ過ぎて判りにくいわけだ。

 

「私はともかくとして、簪ちゃんを見てあげなさいな」

 

えぇえぇ、わかってますとも。

さて、簪の衣装はといえば。

 

トップスは…胸元に貝が二枚張り付いているだけ。

ボトムは、サーモンピンクの魚のようだった。

説明としては少ないかもしれないが

 

「……~~~!!!!」

 

既に真っ赤だった…簪も、俺も。

言うまでもない

 

「『人魚姫(マーメイドプリンセス)』か」

 

「……」

 

コクコクとうなずく簪。

 

「に、似合ってないかな…?」

 

「に、似合ってるぞ」

 

「そ、そう、良かった…」

 

…お持ち帰りしたくなったのは秘密だ。

あ~も~、何でこんなに可愛いかな、俺の彼女は。

 

だが、いつの世の中もバカな事を言うアホは居るもので。

 

「うわ~、簪、アンタ派手すぎでしょ」

 

今回の場合は鈴だ。

お前はもとから猫っぽいから違和感が無さ過ぎるんだがな。

 

「簪、ちょっと耳を貸しなさいよ」

 

「え、うん…」

 

猫娘と人魚姫がいったん離れたがすぐに戻ってくる。

しかも小悪魔と魔女も一緒になって、だ。

 

「さてと、お菓子もいろいろと作って後片付けも任せる事になってるし、そろそろお暇させてもらおうか。

女子校に男子一人っていうのも流石に居心地が悪い」

 

「ちょっと待ったおりむ~!」

 

凄ぇ嫌な予感がしながらも振り向け…

 

「どわぁっ!?」

 

体に一気に衝撃が襲ってくる。

胸元には人魚姫、右腕には猫娘、左腕には小悪魔、背中には魔女が飛びついてきたようだ。

そして声を揃えて

 

「『トリック オ~ア とり~と(お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ)』!」

 

…この状態でどうしろと…?

 

 

 

 

 

Chifuyu View

 

「ブウゥゥゥゥゥッッ!!!???

ごほっごほっ!げほっ!?」

 

手紙に同封されていた写真を見て思わずコーヒーを吹き出してしまった。

なんなんだっこの写真は!?

一夏め、私が日本に戻ったら一発殴ってやらねばならんか…!?

 

「ん?

ハロウィンパーティー?

ああ、どおりでこういう恰好をしているわけか」

 

それにしても、一夏の恋人、簪と言ったか…。

顔に似合わず大胆な事をしでかす娘だったんだな…。

少し警戒をしておくべきか…?

 

 

 

 

三年後

 

Ichika View

 

「なんでこんな事になったんだ…?」

 

部屋の中、簪がベッタリとくっついていた。

 

「い~、ち~、か~♡」

 

間違いなく酔っぱらっている。

簪はアルコールの類に対して極端に弱すぎる。

それは昨年の夏休みのころから知っている。

あの時には千冬姉のカクテルを飲んで酔っ払って絡んできた。

 

 

あれから一年と二ヶ月。

今日、ハロウィンパーティーが楯無さん主催で食堂でちょっとしたパーティーが開かれた。

俺は後輩の生徒達に料理やレシピについて教授していた。

そこで他の生徒達と一緒に簪がお菓子などを啄んでいるのは見たんだが…!

 

「ウィスキーボンボンか…!」

 

チョコレート菓子をお裾分けに来ていたのは確か…山田先生だった筈!

意外過ぎる伏兵じゃねぇか…。

おとなしそうな人だと思って油断した!

 

簪が酔っ払ったのを発見し学生寮に連れ戻して今に至るわけだが。

そんな過去の現実を思い出している間に背中にやわらかい感触、そして視界には天井が。

よくよく見れば簪が天羅の腕部装甲を展開までして俺を押し倒したらしい。

 

「ちょっと待て落ち着け簪、この状態はいくらなんでもやヴぁいだろう。

酔っ払っているからといっても思考を冷静に回せ」

 

トリック オ~ア トリ~ト(お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ)♡」

 

だからこの状態でどうしろと!?

据え膳とか言われるアレか?

食わずは以下省略と言われるアレか?

成人になるまで堪えるつもりでいたんだがな…。

 

そんなことを考えている最中にも簪が迫ってくる。

 

…覚悟を決めるべきか?

 

ポフ

 

そんな音が俺のほほの横で聞こえた。

 

「くぅ…くぅ…くぅ…」

 

…酔いが完全に回り切り、眠りに落ちたらしい。

お菓子を渡す事も出来なかったからか、悪戯で終わったようだ。

やれやれ、とんだハロウィンだ。

下級生だとかが、男子生徒達が真似たりしないように注意を促しておかないとな。

甘い思い出が出来たのは確かかも知れないが、とんだ悪戯に見舞われたハロウィンだ。


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