IS 漆黒の雷龍   作:レインスカイ

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Q.『ブラッドサージ』って、GEの雨宮竜胆氏の剣ですよね?
P.N.『雑用兄貴』さんより


A.はい、そうですよ。
「一匹残らず喰い荒らせぇぇぇっっ!!!!」な頼れる半竜人の剣を今回は借りました。


煌翼冥天 ~ 壊心 ~

Chifuyu View

 

アリーナから飛び出し、東へと飛翔を続ける。

前方からは微かに閃光や爆発によるものであろう煙も視認出来ていた。

 

「一夏…!」

 

この先で繰り広げられているであろう戦闘領域では、再び過剰殺戮を繰り広げようとしている。

復讐に駆られ、傷つくことすら厭わない。

殺しさえすれば…だが、制限を与えられ、殺すことができない。

だからアイツは敵となったものを苦しめる。

苦しませ、恐怖を植え込み、もう二度と立ち上がれないようにしている。

 

ドガァァァァァァンッ!!!!

 

「やめろ一夏…!」

 

かつて、自分を苦しませ、殺したあの二人を…ただその二人だけを殺すために。

 

一夏は、あの二人の正体を知らない。

私とマドカは知っている。

そして、…黒翼天は既に気づいている。

あの二人が何者であったのかを…!

 

青い空の下に幾つも見える爆発による炎。

ようやく私はその場所にたどり着いた。

 

「…ぅ…」

 

胃袋から突き上げようとしてくる灼熱を無理矢理に抑え込む。

地獄絵図だった。

 

「…よう、遅かったじゃねぇか…」

 

海面に顔をのぞかせていた岩礁は鮮血に染められていた。

装甲に覆われていたからだろう、一夏の身を借りるヤツは返り血を浴びることもなく打鉄の物理シールドの上に腰かけていた。

 

「貴様…!」

 

「ガタガタ騒ぐな、安心しろ、殺してねぇよ。

まあ、再起不能にはなっているだろうがな!」

 

ドシャァッ!

 

「ガハァッ!?」

 

奴の足元に転がっていた女の右手を槍で貫き、岩礁に縫い付ける。

見ていられずに私は視線を逸らした。

 

「アヴィーダ・ガルンド。

国際IS委員会先代会長だったか。

どうやらかつての囚人も脱獄しているようだが…管理はどうなってんだ?」

 

「知るか、束がアメリカ政府に引き渡してそれきりだろう」

 

「けっ!面倒な事は他人任せかよ」

 

「貴様が他人の事を言えた義理か?」

 

「どうだかな。

まあ、そんな事はどうでもいい。

過去にアンタに見せた一夏(コイツ)の記憶。

その中でアンタは知った顔が在った筈だ。

十中八九予想は着いている、一応訊きだしておくか」

 

やはり、か…!

コイツは確信している。

その最後の確証を手に入れようとしている。

 

「…月並みなことを言うが、答えない、そう言ったら?」

 

「情報を吐かせるのに拷問も自白剤も必要無ぇ。

こんな風になぁっ!!!!」

 

背後からの殺気。

右腕を欠損した襲撃者の一人が宵闇の龍に頭を掴まれ、そのまま吊り下げられていた。

 

「…ギ、ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!

あああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!

ガアアアアアアアアアァァァァァァァァッッッ!!!!」

 

絶叫とに続く痙攣、その痙攣が弱くなり、数秒に一回揺れるだけとなった。

 

…生きている…だが…心が砕けている…!

 

「…ふん、使えねぇな…」

 

目の前で見せられた光景が信じられなかった。

あまりにも残虐すぎるその光景が…。

 

「貴様、今…何を…!?」

 

「情報を吐かせただけだ、それがどうした?

当たり前の事訊いてんじゃねぇよ」

 

嫌な予感は当たった。

コイツは…他人の脳から無理矢理に情報を吐かせた。

いや、引きずり出した…!

 

「貴様…!」

 

「今回、外部からの襲撃犯は10人だったな。

これで9人、亡国企業(亡霊)どもやあの二人(クズども)の情報を持っている奴は一人も居やしない。

残るは…」

 

ここで生きているのは…アヴィーダ・ガルンドただ一人…。

 

「まだ喰らいたりないのか貴様はぁっ!

『零落白夜』発動っ!」

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)を発動させ、一気に詰め寄る。

黒翼天、貴様を恨みはしない。

貴様は一夏を幾度も守った。

だが、一夏の身を借りながら罪を刻むのなら…私が貴様を斬り刻む!

 

「その左腕、今此処で斬り落とす!」

 

「甘ぇんだよ、アンタは」

 

ギィンッ!!!!

 

手加減などしていない。

一刀必殺、それだけの力を込めた。

暮桜のパワーアシストも既に最大出力。

背面のスラスターも暴発寸前なまでの勢いで稼働している。

なのに…目の前の生身の人間を一歩も引かせることができないだと…!?

いや、拮抗などしていない。

 

「私が…押し負けて…!?」

 

ありえない。

これだけの最大出力でさえ、押し負けるだと…!?

ならば…!

 

「『零落白夜・識天』発動!」

 

一夏(コイツ)と同じと思うなよ…?」

 

ガシャァンッ!!!!

 

手元に凄まじい衝撃。

瞬間、握っていた刀の重量が失われた。

 

「な…!?」

 

雪片が…鍔から先が失われていた。

奴の手には…一夏の愛刀が握られているだけ。

ありえない…!

その刀で、私の刀を圧し折っただと…!?

だが、その刹那が命取りだった。

 

どがっ!

ドシャアアアァァァッッ!!!

 

岩礁の上に私は無様に転倒していた。

 

一夏(コイツ)とアンタの戦いを俺が見ていなかったと思っていたのか?

何もそこから発展させていないとでも思ったか?

それにアンタ達は勘違いしている」

 

「勘違い、だと…!?」

 

ドガガガガガガンッッ!!

 

降り注ぐ刀剣に両手両足を岩礁に縫い付けられる。

 

「ああ、そうだ。

黒翼天()一夏(コイツ)に融合しているわけじゃねぇ。

一夏(コイツ)黒翼天()に融合しているんだ」

 

「何を…!?」

 

いや、理解できないわけじゃない。

考えなかったわけじゃない。

その可能性を否定し続けた。

あの過剰殺戮を見たその瞬間から。

 

「さて、残るは…お前だけだな」

 

黒翼天の視線が私からアヴィーダ・ガルンドに向けられる。

また…またあの拷問をするつもりか!?

 

「止め…がぁっ!?」

 

縫い付けられた両腕を動かそうと思えば、背面から押さえつけられる。

装甲ごと凄まじい力で圧迫され、息ができない…!

 

「…き、さ…ま…」

 

背面から私を押さえつける赤銅の龍を払いのけようにも、両手両足が動かぬ今では抵抗の一つも出来ない。

 

「アヴィーダ・ガルンド、シャバに出てきた早々、舞台から降りてもらうぞ」

 

「お、男の分際で………誰か、誰か居ないの!?

い、嫌あああぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」

 

視界の端にあの女が残った片手片足で逃げようと這い回る。

だが、機体も動かせないこの状況では何一つ出来ない!

 

「わ、私は悪くない!

私は何も悪くないのよ!

ただ、アンタさえ殺せば報酬をやるって言われただけで…!」

 

「だったらソイツを恨むんだな」

 

宵闇の龍がアヴィーダ・ガルンドの頭を掴む。

このままでは…!

 

「テメェ、二年前に一夏(コイツ)を連れ去る時の実行犯の一人だったようだな」

 

「何っ!?」

 

コイツが…二年前に一夏を誘拐した実行犯の一人!?

 

「アンタは知っているだろう。

コイツが世の女尊利権団体だのを煽っていた張本人だって事を。

アンタは知らねぇだろうなぁ、男である一夏(コイツ)が誘拐される恐怖と絶望に染まる瞬間を。

そしてコイツはそれを見てほくそ笑んでいた事を」

 

ああ、知らなかったさ。

貴様が私達に見せたのは、誘拐されてからの人体実験の瞬間だったからな…!

誘拐される瞬間など知らないんだ…!

 

「所詮コイツも金で雇われたチンピラだ。

犯行時刻のことなんざ、このご時世、いくらでも改竄が出来るだろう。

アンタ達が作り出した世の中だからな」

 

「だから…殺すのか!?」

 

「『殺す(・・)』んじゃねぇ、『壊す(・・)』んだよ」

 

「ま、待て…!」

 

「ギャアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッ!!!!!!!!!

アアアアアアアァァァァァァァッッッ!!

あああああああがあがががががががががががががががががギィァァァァァァァッッッ!!!

アアアアァァァッッ!!アアアアアアアゥアアァァァァァァァッッ!!!」

 

背筋に寒気が走る。

奴は確かに憎い女だ。

二年前には一夏を誘拐した張本人。

そして、アメリカ軍のISを使ってまで一夏を殺そうとした女。

憎い、だが…この状況ではその憎しみすら薄れていく。

 

「あああああ!アアアアァァァァァァァァァァッッッ!

た、た、た………すけ……てェァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!」

 

「お前はその言葉を何度訊いてきた?

何度聞き流した?

どれだけ嘲笑った?

テメェが命乞いを出来た身か?」

 

「止めろ…止めろ一夏!」

 

「アンタは黙ってろ!」

 

瞬間、背中から押さえつける圧迫が強くなる。

 

「グ、ガァァァァァッッ!?

や、止め、ろ…一、夏…!」

 

「アアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!!

アァ………………………!!」

 

声帯が限界を迎えたのかアヴィーダ・ガルンドの声が途絶える。

それでも体は激しく痙攣を繰り返している。

いたぶっている…!

それが見て取れた。

自分を恐怖、絶望させたあの女を、…今度は逆に徹底的に恐怖させている。

あの時の自分がやられたように…。

究極の恐怖を与え、もう二度と刃向かうことも出来ないほどに…。

立ち上がる事すらできぬ恐怖を…心が砕け散る恐怖を…。

 

「…ちっ、使えねぇな…」

 

痙攣はいまだに続いている。

だが、そんな状態が続いているというのに、黒翼天はアヴィーダ・ガルンドをそのまま海に放り込んだ。

10月の海はもはや身を針で刺されるほどに冷たくなっているはずだ。

 

「アンタの記憶も見させてもらった。

やはり、あの二人はアンタの知っている顔のようだな」

 

「何を…!?」

 

「アンタはこの世をくるわせた張本人だ。

だが、腐っても一夏(コイツ)の身内だ。

殺す気にも壊す気にもならねぇよ、今はまだな」

 

背中から襲っていた圧迫感が一気に消える。

同時に両腕両足の装甲を貫いていた刃が姿を消す。

私を見逃すというのか…?

 

「おい、あの女は」

 

「知るかよ。

この岩礁は浅瀬に囲まれている。

片手片足がなくても這い上がるくらいは出来るだろ。

それに、もう直に政府の連中も寄ってくる、相手をするのは面倒だ」

 

その言葉の刹那に一夏の姿が音もなく消える。

 

「…学園に戻ったのか?

それとも……」

 

いや、それよりも…

 

「知られてしまった、か…。

いや、知っていたのかもしれないな、黒翼天は…」

 

憎悪と絶望の記憶の中、姿を見せた始まりの二人。

その正体に…。

 

周囲を見渡す。

テロ組織『凜天使』が搭乗していた機体からはすべてコアが外されている。

そして搭乗者はといえば、揃いにそろって精神崩壊にまで至っている。

それも、四肢が両断されたものもいれば、食いちぎられた者。

鉤爪で引き裂かれた者。

そんな連中ばかりだが、辛うじて死んでいない。

 

「あくまでも契約は守る、か」

 

私も学園に戻るとしよう。

殺しはない。

ならば究極の恐怖を与えて心を壊す。

それが…アイツの…一夏のやり方なのか…?

 

「それとも…『死』すら生ぬるいというのか、お前は…?」

 

「忘れたの?

いっくんは、その連中のせいで二度も『死』を経験したんだよ」

 

姿を消した一夏の代わりとばかりに姿を現したのは束だった。

いつぞや見た人参型のラボではなく、『白騎士』を回収した次世代機『虹霞』に搭乗して…。

その機体は私にとっても懐かしいものだった。

かつては、私が搭乗していたのだから。

 

「『心』を自ら抉り取って、『生存本能』すら自ら削り取って、『感情』を喪失し、『自分の命』を軽んじるようになった。

だからこそ、黒翼天はいっくんの守護者になった。

敵の心を砕く事で、いっくんのすり減った心を維持させ続けた。

失った心を満たす器ができるまで、ね」

 

「だとしても…コイツらは…」

 

この岩礁には未だに襲撃者達が転がっている。

体は生きている、だが心が死んでいる。

目は虚ろに開かれたまま、生きながらの屍のような状態だ。

 

「私達の罪の象徴だよ。

この時代を作り出した私達の罪」

 

「そうかもしれない…だが…」

 

「私がいっくんをテストパイロットとして雇ったのは、周囲にもう手出しをさせないためだったけど…やっぱり人の心は難しいね」

 

今になっても一夏を狙う者は後を絶たない。

技術を狙う者、命を狙う者、数え上げればきりが無いだろう。

そんな中をアイツは生きていく事になってしまっている。

IS学園への編入も、それらから守るためだった。

束が一夏を雇ったのも、更識家が一夏を気に入っているのも同じ理由からだろう。

だが、テロリストに常識など通じなかった。

風潮に乗せられた者に常識など通用しなかった。

 

「黒翼天がやっているのは、ただ報復行為を煽るだけだろう」

 

「違うよ。

黒翼天はいっくんの守護者。

いっくんが狙われないようにする方法は三つ。

一つ目は、『狙う理由を無くす』。

ISに搭乗出来なくなるっていうことになるかな。

でもコレは絶対に無理、全てのISコアがいっくんを慕っているから」

 

ああ、それは知っている。

一夏の慟哭が届き、一夏の傷を癒したのを見たからな。

 

「二つ目は『悉く撃退する』事。

もちろんコレは危険を伴う苦肉の策、どこかでいっくんが傷つく可能性がある」

 

「それも理解ができる。

だが、それで相手の兵装だとかを破壊し尽し、武器庫を空っぽにさせてしまえるが、それがいつまで続ければいいのかが先が見えん」

 

武器や弾薬も無論、無償で入手できるものではない。

ことISに限っては国家予算並みだ。

だがテロリストや亡国企業はどうやってか次々とISを導入させてくる。

そこも理解ができない。

 

「そして三つ目。

徹底的に相手を恐怖させ攻撃をやめさせる、言わば『冷戦状態』を作り上げる。

究極の牽制とも言える」

 

「ああ、そうか…。

つまり黒翼天の狙いは」

 

「そう、恐怖させて萎縮させる、相手の力をそぎ落とすだけでなく、心を削ぎ落とす」

 

そうか、黒翼天のねらいは正にそれか…。

平穏を望むのなら、それを害するものを排除する必要がある。

だが、それは必ずしも…『殺す』というわけではなかった。

心の一部を自ら抉り取ろうとも…その本質は変わっていなかった。

 

「なら、復讐と殺戮本能は…」

 

「それは本物だと思うよ、そうでなければこの光景を作ったりはしないと思う。

でも、復讐をやり終えたらどうなるかは判らないけど。

『スコール・ミューゼル』、『始まりの二人』を殺すまでは止まるつもりは無いと思うよ、今後はね」

 

あの二人を…見つけ出す好機があれば動き出す、そういう事か…。

ああ、私だって止まる事は出来ないだろうさ。

私はあの二人を知っている。

その素顔も、声も、名も…正体すらも…。

 

「なあ、束…あいつは、二年前に一夏を害した輩の居場所を突き止めたら、お前が言う所の『守護者』ではなくなるのか…?」

 

それこそ、一夏の身を慮る事もないような殺戮鬼のように成り果てるのだろうか。

 

「あ、勘違いしないでね。

いっくんの身を借りているのは確かだけど、いっくんに害したり、邪魔をするつもりは無いだろうから。

そうでなければ…」

 

言葉を続けるよりも前に束は機体の展開を解除し、着地する。

そして…足元にいくつもの闇色の球体を転がして見せる。

 

「自分を傷つけた根源であるISコアを傷つけずに回収なんてやらないでしょ?」

 

「まさか、コレは…」

 

私たちの足元にいくつもの闇色の球体が展開される。

ISコアだ、私たちからすればすでに見慣れたものだった。

 

「これはクラス対抗戦で襲撃をしかけた無人機のコア。

こっちのは、先月の学園祭っで外部から襲撃をしてきた無人機のコア。

それからこっちのが、CBFで襲撃してきた亡国企業が派遣した無人機のコア。

全て破壊せずに回収していたんだよ。

そして、今回の襲撃の前夜に私にそのすべてのコアを届けたの」

 

すべて回収していただと…!?

何のために…!?

いや、何の理由があって回収したんだ!?

敵の力を削ぎ落とすのなら、再び強奪されないように破壊しておくのが…!?

 

「壊せなかったんだよ。

いっくんが周囲にいる皆を成長させたから。

それと同じように、コアも成長させた」

 

「ああ、それは判るさ。

一夏は育てることが上手かったな、教師のバイトをしていた頃もあったくらいだ」

 

「そして…いっくんと激闘を繰り広げたコア達も成長しているんだよ。

この子達にはもう地上は似合わない。

IS(インフィニット・ストラトス)計画は、もう終わりに近づいてる。

だから私は新しい計画を立てたの。

輝夜と同じように、創世世代へと踏み出し、地上と青い空からすべての翼を解放するために。

どこまでも果てしなく続く…ES(エタニティ・スフィア)計画を。

その為にも」

 

ああ、一夏には生きていてもらわなくては。

そして、一夏に害成す者を消さなくてはならない。

一夏(太陽)を沈ませはしない。




始まりの二人

その正体を織りながらも隠した

だが、その意味は失われた

そして、その声が彼の前に

次回
IS 漆黒の雷龍
『煌翼冥天 ~ 天照 ~』

あの日を越える絶望は、私には無い

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