ゲーマー兄妹はVRMMORPGを始めたそうです。 作:EDFストーム1
今回はぶっちゃけあってもなくてもどっちでもいい回かもですねww
それでは第十九話です、どうぞ!
空達と会った次の日、起床時間は6時。
俺は朝からトールバーナと迷宮区の間の森で経験値を稼いでいる。
早く起きて経験値を稼ぎ、あの四人との差を縮めていかないと....
キリトと出会った次の日、起床時間は10時。
ステフとテトは7時あたりに起きているが空と白がなかなか起きないのでいつも出発時刻が遅れる。
今日からはステフのレベルもようやく二桁に入ったので迷宮区のマッピングとレベル上げが目的だ。
だが正直マッピングデータは必要か微妙なところで、βテストと同じならもうマップの構造はほとんど頭の中に入っている。今の所、他のマップはβテストと全く同じ構造だったが攻略の要とも言える迷宮区ならβテストと構造が変わっているかもしれない。
そこの所を若干注意しつつ俺達は迷宮区へと向かった。
そして今、俺達は迷宮区にいるのだが...途中でパーティが1人増えた。
レベル上げをしていたキリトとばったり出会い迷宮区についてくる事になった。
本人曰く「どんな戦闘方法をするのか参考にしたい」だそうだ。
キリトのレベルも聞いたが普通にステフよりも高いし俺やテトともそこまで差がないもうしわけないくらいなレベルだったのでむしろ歓迎な状態だ。
キリトはずっとソロだったらしく、この機会にスイッチの練習をしたいそうだがフロアボス攻略時にはスイッチは必須技だ、むしろ練習してて欲しいくらいだ。
ちなみに配置はこうだ。
前衛:白、空 後衛:テト、ステフ、キリト
この中でも一番レベルが低いステフは後衛よりもやや真ん中よりにしてある。
本当は前衛にキリトを置きたかったがテトだけにステフを任して何かあったときの対処が1人だけでは不安なので後衛にキリトを置く事にした。
「しっかし明かりが少ないな〜 茅場もっと見やすいステージ作れよ」
「全くだよ〜、しかもじめじめしててカビくさいし...ってまたムカデ...
僕さっきからモンスター倒す回数よりムカデ殺す回数の方が多くなってきちゃったよ」
無駄に細かいこのゲーム、モンスター以外にも蚊なども出現する(ダメージは無いが痒くなる)
迷宮区にはムカデなどいかにダンジョンに出そうな昆虫もリアルに再現してあって白とステフはさっきからびくびくしっぱなしである。
ついでに街や村の宿にもたまにあのGも出現したりする。
治安が悪い街や汚い部屋には特に出没するらし...女性は鳥肌物だな。
「同感だ、俺も14匹目さっき殺したぞ。後ろの二人は大丈夫なのか空?」
キリトは後ろの二人を指差す。
「まぁ、何とかなるだろ...それよりも配置は崩すなよ〜
マップもどうやらβテストとは違うようだしこの量のムカデは流石に俺でも引くわ〜」
現在、何故か大量にいるムカデのせいで女性陣の白とステフが戦闘不能状態で配置を急遽変更している。
そして現在の配置はこうだ。
前衛:空、キリト 中堅:白、ステフ 後衛:テト
白とステフに関してはさっきから目が虚ろな状態で戦闘など出来そうにない。
なので後衛にいたキリトを前衛に持って来たテトに後衛をそのまま任せる事にした。
このパーティの中でも戦闘員の白が戦えないのは辛いがキリトの技量も十分だしなんとかカバー出来るだろう。
βテストと比べてもモンスターのレベルはかなり上昇している。
だが俺達の技量もそれ以上に上昇しているので十分対処できる。
「しっかしキリト、お前カウンタ―随分上手いな」
武器で相手の攻撃をはじき、後ろのプレイヤーとスイッチして攻撃がセオリーだが
キリトはカウンタ―を駆使して1人でズバズバ敵を切り刻んで行く。
「ずっとソロだったからな、スイッチとかすること出来なかったからな〜
自然とカウンタ―が上手くなってたのかもな」
「そうかもな、だが1人で無茶するなよスイッチの練習もあるんあだからっと」
話しながらキリトに襲いかかろうとするコウモリ型のモンスターを斬る。
「はぁ〜..僕も前衛がよかったな〜君達がモンスター倒しまくってるせいで
後衛には全然モンスター来ないからムカデの相手ばっかだよ...あ、またムカデ...」
テトは自分の相手がムカデばっかでテンションだだ下がり中だ。
そんな事を繰り返して1時間。
やっとムカデの数も減少して白とステフも戦闘に参加できるようになった。
「あ、あんな体験もう二度と御免ですわ~...」
「白も...チョー同意...」
「俺達だってあんな体験もう御免だ...」
あんなムカデだらけなんて男だって遠慮したいぜ、HPより先に精神面が削れきれちまう。
そんなことを喋りながら俺達は迷宮区最深部をめざし進んで行った。
迷宮区攻略を初めて五時間。
「そろそろボス部屋の前まで来てもおかしくないんだけどな〜」
「ぅん.....時間的にもそろそろなはず」
「もう私は帰りたいくらいですわ〜」
「あはは、もう少しだしがんばろうよ♪」
「っとそんなこと言ってるうちに見えて来たぞ」
キリトはスキル選択で索摘を選んでいるので俺達よりも遠くが見えるので先にボス部屋の扉が見えるらしい。
だが索摘スキルはパーティを組んでいるプレイヤー達にはほとんど意味がない。
そうなるとキリトはずっとソロで挑むつもりなのだろうか?
考えながら歩いている内に俺達も見える距離まで近づいた。
「毎回見て思うがこの扉、コ◯ン君のやつにそっくりだよな〜」
「あぁ〜、確かにそっくりだな」
「誰なんですのそれ?」
「えっ!お前コ◯ン君知らないのか!?結構有名だぞ」
こっちの世界組は知ってるがディスボード組はわからないのか。
ステフ達が知らないのはしょうがないか。
逆にディスボードのことを知らないキリトはコ◯ン君を驚いている。
「まぁ、これでマッピングも全部終わったし帰るとするか」
さっきから白がくっついてくるしマップの確認も取れたから今日はもういいだろう。
「そうだな、でもまさか一日でマッピング終わらせるとはな」
「やっとこれで帰れますのね...」
「今日はムカデばっか相手で疲れたよ〜」
キリトのようにトールバーナに到着したプレイヤーがいることを祈りながら俺達は迷宮区を抜けてトールバーナへと戻るのであった。
LIVE A LIVEのあの名曲を聞きながら書いてたストーム1です。
次回には攻略会議やるかな〜?
空とキリトの会話がどっちかわからなくなる事件が発生してるかも...
それではまた次回、お会いしましょう!