ゲーマー兄妹はVRMMORPGを始めたそうです。   作:EDFストーム1

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大変更新遅れましたー!!!
書き始めて僅か一週間で目標が崩れるとは...
秋葉原やら中野やら池袋やらではしゃぎ過ぎました(^^:)
計算したところ使用したマニーは7万以上 ヒエ〜


それでは更新遅くなりましたが第十七話です、どうぞ!


目指すは迷宮区!!

宿屋で睡眠をとり次の日。

 

 

道具屋で薬草採取クエストを受けた後に俺達4人はトールバーナを出発した。

トールバーナでのイマニティ探しは昨夜の内にステフにやらせといたので心配はない。

トールバーナを出るとそこには広大な森のフィールドが広がっている。

ここまではβテスト版と同じか、となると...

 

「なぁ白、確かβテスト版じゃこの森を抜けたらもう直き...」

「うん...森を抜けたら...迷宮区」

 

迷宮区。

 

それは次の層へ行く為には必ず通らなければならないエリアで、迷宮区最深部にはその層のボスが次の層へ上る為の扉をプレイヤー達から守っている。

つまり扉の番人を倒さない限りは次の層へは進めないのだ。

 

ならば急いで迷宮区に行き、ボスを倒しに行かなければ!!

と言えるほど迷宮区やボス達は甘くはない。

各エリアのモンスターと比べ、迷宮区のモンスターのレベルはかなり高い。

それにボスも数々のプレイヤーが何度も挑んで空達以外は一度たりとも討伐した記録は無い。

俺や白、それにテトの実力は折り紙付きだ。

実際βテスト版も俺達三人で第9層までの全てのフロアボスを倒している、がステフは別だ。

ステフを守りながらの戦いとなるとさすがにボス戦は難しい。

 

この場合、次の作戦がある。

1.ステフを置いて行き、三人でボス攻略を目指す。

2.ステフを連れて行き、四人でボス攻略を目指す。

3.他のプレイヤーがこの街にほどほどに溜まるまでは迷宮区周辺でレベル上げを続ける。

 

 

まずレベル上げをするのは絶対だ。

βテスト版でも三人で勝てたのは圧倒的なレベル差でのごり押しが出来たからだ。

だが俺達の中でもレベルが高い白でもlv14とβテスト版のlv21と比べるとかなり下がっている。

よって作戦1の場合はβテストの時ほどのレベルにならなければ苦しい。

作戦2の場合はテトとステフに取り巻きを任せて俺と白でボスを倒す作戦なのだがその場合、ステフには最低でもlv10以上にはなってもらわないと確実とは言えないだろう。

 

作戦3は他のプレイヤーがこのトールバーナに集まり始めるまでレベル上げに徹する作戦だ。

正直なところは俺達三人でボスを攻略していきたいがそうなると俺達がたった三人で攻略したことが噂になってしまい俺達が「 」なのでは?とばれてしまう危険性もある。

それに協力しあってボスを攻略すれば攻略が協力しあえば不可能でないことを広める事も出来る。

だがそうなると攻略時に他プレイヤーがダメージを負い、最悪死亡するプレイヤーが出る危険性を含んでしまう。

 

「なぁ、どの作戦がいいと思うよ?」

空は白達にどの作戦がいいか聞いてみる。

「白は...3」

「僕も3かな〜。掛けるものがないとゲームは成立しないからね〜♪」

「私も一緒で3がいいと思いますわ。16種族も協力し合ってテト様を倒したんですもの、団結すればどんなことでもきっとやり遂げれますわ!」

「全員一致で作戦3か、なら決まりだな。

 とりあえず、ステフが迷宮区に入っても心配が無くなるくらいのレベルになるまではこの森周辺でレベルを上げていくぞ、迷宮区のマッピングはそれからだな。あとは他のプレイヤー達があと何日でここまで来れるかだな...」

 

他のプレイヤーが来るまでにどれだけステフのレベルを上げるかがポイントだ。

多分、どんなに早い奴でもあと2.3日は誰も来ないだろうし人が集まるのはまだまだ先だろな。

 

「にぃ...あと一週間くらい...は大丈夫」

「まだ始まって3日目でここまで来てる僕達が早すぎるだけだもんね〜

 白の言う通り一週間くらいはそんなに人も来ないんじゃないかな?」

「だろうな、一週間もありゃステフもそれなりのレベルまでは上げれるだろな。

 よし目標はlv13くらいだぞ〜ステフ〜、これから一週間みっちりしごいてやるぜ」

「喜べばいいのか悲しめばいいのか反応に困りますわ〜」

そうして空達によるステフ強化計画が始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじまりの街から歩き始めて約4時間。

「レベル的には問題なかったはずだったんだけどな〜

 やっぱりソロじゃどうしても時間が掛かっちまうか...」

キリトの現在のレベルは10と安全マージンも十分確保してあるのだがソロだとスイッチなどの連携攻撃ができないのでどうしても戦う時間が延びて進行スピードが落ちてしまう。

だが、なんとか日が暮れまでにこのカサンカ村に到着する事が出来た。

 

「確かこの村は短剣が報酬のクエストがあったっけ」

 

でも俺が使う装備は片手剣だ。

短剣を手に入れた所で使わないし受ける必要は無いだろう。

 

「ここに来るまでも誰にも会わなかったし、まだ誰もこの村には来てないってことか。

 ならしばらくここら周辺でレベル上げが出来そうだな」

 

今頃ホルンカ村も狩り尽くされている頃だろう。

見渡す限りじゃこの村にも誰もいそうにない、つまりホルンカ村にいる連中が来るまでは俺がここら周辺を独占して狩りを出来る訳だ。

 

「そんなことより流石に腹減ったな...酒場でなんか食えるかな?」

 

このゲームは空腹感や寝不足など細かい所まで設定してあり、キリトはホルンカ村からはじまりの街を通過してこのカサンカ村まで休憩無しで歩きっぱなしで今日は朝以外なにも食べてない。

よって今のキリトは凄く空腹である。

こんなに頑張ったんだ、なにかいい物でも食べたいな、など考えながら俺は酒場に入る。

 

「いらっしゃいませ。おや見かけない顔ですがもしかして旅人さんですか?」

「まぁそんなところです。ここって何か食事とかってあります?」

「えぇ少ししかメニューはありませんが...おすすめは最近出来た新メニューがあるのですがいかがですか?」

「へぇ新メニューか...じゃあそれにするよ」

「かしこまりました、では少々お待ちください」

 

そう行って店主は厨房に料理を作りに行った。

 

「それにしても随分とにぎやかな酒場になったな〜」

 

俺がβテストの時にこの村を訪れた時は客が数人しかいない寂しい酒場だったが製品版になってかなり賑やかな酒場になっているようだ。

特に隅の方で住人達が賭けポーカーをしているらしくかなり盛り上がっているようだ。

 

「お待たせしました、これが新メニューの青猪の骨付き肉です」

「へぇ〜これが新メニューか」

 

出されたものはこんがりと焼かれた骨がついたままの肉だった。

青猪ということはフレイジーボアの肉か?外見も豚だし大丈夫かな?

骨付き肉と聞いたときは漫画肉を想像したが普通だったことにちょっとテンションが下がったが味はなかなかのものだったので問題なかった。

 

「この新メニュー美味しいですしかなりの評判とれると思いますよ」

「それはそれは...ありがとうございます」

「しっかし、ずいぶん賑やかな酒場ですね。特にあの賭けポーカーは凄いですね」

そう言ってポーカーをやっているテーブルを指差す。

 

「確かにそうですね、賭け事はお好きで?」

「俺はそんなに運もそこまで強い訳じゃないけど楽しそうだなって」

「そうですか。つい先日までは強いディーラーを雇っていたんですが辞めてしまいました」

「へぇ〜どのくらい強かったんですか、そのディーラー?」

「この村の男達40人から持ち金全額巻き上げたほどの実力の持ち主でしたよ」

「40人!?そりゃ強いな...どうしてそんな実力者が辞めたんですか?」

「その人はある人達を探していたんですが二日前にはじまりの街から三人組の人がこの村にやって来たんです。しかもその人達が探していた人だったらしくて次の日にその人達と一緒にこの村を出て次の街に行きましたよ。きっと今頃はトールバーナに到着している頃でしょうか」

「な!?」

 

俺は余りの衝撃に思わず席を立ってしまった。

はじまりの街から来た三人組だと!?

しかもそのディーラーとやらはその三人組より早くこの村に到着したっていうのか!

しかも二日前ってことはあのチュートリアルが発表された日じゃないか!!

ありえない!ホルンカ村を無視してカサンカ村に行く事が出来るだなんて...

 

「店主さん、その人達の名前とか特徴は覚えてたら教えてくれませんか?」

「もしやお知り合いで?」

「はい、もしかしたら知り合いかもしれません」

「そうだったんですか!巡り合わせというのは凄いものですね」

 

店主には悪いがこれは嘘だ、そんな凄いゲーマーは俺の知り合いにはいない。

しかしそんなプレイヤーの情報を逃す訳にはいかない。

だがそんな凄いプレイヤーの名前なら知っている。

「 」と♠♥♦♣だ。

「 」は多数いると噂されて来たがβ版でも2人確認出来ているし3人目がいるかもしれない。

あのプレイヤー達ならポーカー40人抜きを実現できたことにも納得がいく。

 

「名前は空さんと白さん、テトさんにステフさんです。

 空さんは黒髪で白さんと兄妹だそうです。

 白さんは白い髪に赤い瞳でした。

 テトさんは緑色の髪に目に♠と♦の模様が書いてありました。

 ステフさんは赤色の髪に青い瞳でこの酒場でディーラーをやっていた人です」

 

 

「...すみません、どうやら人違いだったみたいです」

「そうでしたか...変な期待をさせてしまってすみません」

 

店主さんの話を聞いた限りでは手鏡で現実の姿になっているので「 」達かどうかは確認出来ないがカサンカ村でレベルを上げて2.3日後には次の街、トールバーナにたどり着けるだろうしその時に探してみよう。

 

「それじゃ俺はそろそろ宿に泊まるとするよ、ごちそう様」

俺はカウンタ―に代金の1080コルを置いて店を出た。

 

 

そして酒場を出た俺はすぐに宿屋へ直行して休む事にした。

 

「まさか俺より早くこの村を通過してる奴がいたとはな〜、なんだか急に疲れた気がする...

 しっかし初日でこの村に来るって本当無茶苦茶な奴らだな。

 

俺がトールバーナにつく頃にはもう何レベになってるんだか。

でもそんな奴がいるならかなり心強いな。

俺はチュートリアルが終わってすぐはじまりの街を出たから俺のようにすぐ行動し始めたプレイヤーがどれ位いるのかわからないが少なくとも俺よりも強いプレイヤーがこの先の街にいることがわかった。

なら頑張ってレベル上げをしてそのプレイヤー達に追いつくように努力しよう。

 

「まぁ流石に今日は散々歩いてもうヘトヘトだ」

 

そして俺はベットで横になり眠りについた。

 

 

 

 




本当に更新が大分遅れてしまいました...大変申し訳ありません...
なんだかレベル高すぎね?など思い始めています(><:)
そろそろ第一層攻略会議やりたいな〜

それでは次回お会いしましょう!

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