〜幻想創造主 Imagination Overdrive〜   作:MAGUロイド

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今回から幻想郷へと入って行きますよー

それでは

ゆっくり読んで行ってね!!


第二話 幻想郷へ降り立つ

「…う…ん?」

 

…少年が目を覚ますと、そこは森だった

 

「…ここが…幻想郷…なのか…?」

 

少年は、あたりを見回し、ここが自分のいた世界ではないことを確かめる

 

「……………想像を…創造する…」

 

少年は、未だに頭に残っているその言葉を口に出した

 

「俺の…能力か…どんな能力なんだろうな…とりあえずは紫って人に会わないと…というかここはどこだ…?」

 

そこは、木の葉が茂り、日光が届かないほど深い森の中だった

そして少年は、近くの木の根元に生えたキノコを見つけた

 

「…なんだ、このキノコ…見たことないな…食べれるのかな?」

 

少年がキノコに手を伸ばそうとしたその瞬間

 

「それに触るな!!」

 

「!!!」ビクッ

 

少年は驚き、手を引っ込め、声のした方向を向いた

すると、金髪でホウキを持ち、黒の服に黒の帽子をかぶった服装が印象的な少女が焦ったように走ってきた

 

「そいつに触っちゃダメだ!そのキノコに触れると大変なことになるぞ!」

 

「あ…あぁ」

 

少女は、少年の元に辿り着くと、息を切らし

 

「はぁー…はぁー…なんとか触らずに済んだな…そいつの胞子は特殊でな、胞子自体に魔力が込められていて、触るとその魔力のせいで動けなくなるんだ、そしてそのまま動けない体にキノコが生えてきてしまう、恐ろしいものなんだ」

 

少女がそのキノコの危険性について語ると、少年は

 

「そんなもんが普通にあるのかこの世界は…」

 

と、若干愚痴を漏らしつつも、別の世界に来たという実感に満たされていた

 

「…ん?そういや見ない顔だな…というか一人でこんなとこにいるってことは…外の世界から来たのか?」

 

少女が不思議そうに問うと、少年は

 

「ああ、連れて来られた、外からな」

 

「なるほど…というか、なんでこんなところにいるんだ?危ないぞ?」

 

「いや…気が付いたらここにいたんだよ」

 

少女は呆れたように

 

「はぁ〜…紫のやつ、どこに送ってんだよ…まあいいや、ここに連れてきたやつのところまで案内してやるよ」

 

「え、いいのか?」

少年が訝しげに聞くと少女は元気に答えた

 

「もちろんだぜ!ということで善は急げだ!」

 

少女はホウキにまたがり、少年の方を向きながら

 

「ほら、連れてってやるから早く乗れよ」

 

少年は驚いたように目をまん丸にし

 

「え、乗るって…これに?」

 

「そうだぜ、早くしろよ」

 

少年は、怪しみながらも少女の後ろに跨った

 

「じゃ、じゃあ…お邪魔します…」

 

「よし!飛ばすぜ!しっかり捕まってろよ!」

 

言うが早いか、少女と少年の乗ったホウキは宙に浮かび上がり、やがて空を飛び始めた

 

「え…?と、飛んでる!?え、ちょ、落ちる落ちる!」

 

「落ちないように気を付けろよ、まだまだスピード上げるからな」

 

「待って!これ以上スピードあげないで!高い怖い速い怖い怖い怖い!!」

 

少年は下を見るなり震え出した、もうかなり高度は高くなっている

 

「なんだ?高所恐怖症か?この程度で音を上げるようじゃ、この先ここで生きていけないぞ?」

 

「うわわわわわ!!高い高い!速いって!落ちる落ちる怖いいぃぃぃ!」

 

少年の声を引きながらホウキは空を飛んで行った

 

「あーそういえば自己紹介がまだだったな、私は霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)魔法使いだ、お前の名前は?能力は?教えてくれ」

 

「この状況で聞くかふつー!?俺の名前は鞍馬 正人(くらま まさと)!能力はー!想像を創造する程度の能力だーー!!」

 

「なるほどな、正人ってのは長いから鞍馬って呼ばせてもらうぜ…それにしても聞いたことない能力だな…どんな能力なんだ?」

 

「それがわかんないから紫って人に聞きに行こうと思ってたんだぁー!!」

 

「わかったからそんな近くで大声で喋らないでくれ…充分聞こえるから………お、着いたぞ」

 

「え?着いたのか?」

 

「ああ、到着だ」

 

魔理沙と名乗った少女が着陸したのは、大きな鳥居が目立つ神社だった

 

魔理沙は掃除をしている巫女に近寄っていった

 

「よう霊夢、紫はいるか?」

 

霊夢と呼ばれた、赤がベースで何故か脇が出ている巫女服を着た少女は

 

「あら魔理沙、いらっしゃい、紫ならいないけど?それにそっちの人間は?」

 

「ああ、こいつは鞍馬、外の世界から来たらしい」

 

正人は、呼ばれて驚いたように自己紹介をした

 

「鞍馬 正人です」

 

「博麗 霊夢(はくれい れいむ)よ、この博麗神社で巫女をしてるの、よろしくね」

 

「あ、はい、よろしくお願いします」

 

「…敬語とかやめてよね、むず痒くなっちゃう」

 

「うん、わかったよ」

 

一通りの挨拶が終わると、魔理沙が残念そうに

 

「そっかー今紫いないのか〜…こいつのこと色々と聞き出そうとしたのに」

 

そう言った瞬間、何もないはずのところから声がした

 

「呼んだかしら?」

 

「!?」

 

正人は驚いたようだが、後の二人は

 

「なんだ、来たの」

 

「まあ、来るとは思ってたけどな」

 

すると何もない空間に黒い空間が開き、そこから奇妙な格好をした女性が現れた

 

「はぁい、こんにちは、いや、始めましてかしら?私が八雲 紫よ、以後お見知り置きを」

 

「あ、これはどうもご丁寧に、鞍馬 正人です…というか、さっきの黒いのは…」

 

「あれがスキマよ、私はあれで移動するの」

 

そんなやりとりの中、魔理沙が

 

「紫、とりあえず話はそれくらいにして、とりあえず鞍馬の能力について教えてくれ」

 

「鞍馬の能力?そういえば聞いてないわね」

 

紫はさも当然のことであるかのようにとんでもないことを言い放った

 

「いいわよ、教えてあげるわ…鞍馬君の能力、想像を創造する能力はね…自分が思い描いた物を実体化させる能力よ」

 

その言葉に霊夢と魔理沙は驚愕する

 

「な…思い描いた物を実体化させる…?そんなのって…」

 

「そんな能力があると、幻想郷のパワーバランスが崩壊してしまうぜ!?」

 

紫はあっけらかんと

 

「あら、何を慌てているの?勿論誓約はあるわよ?とびっきり厳しいのがね…」

 

その言葉で少し冷静さを取り戻した霊夢

「…まあ、ノーリスクで使える訳ないわよね…」

 

正人が一番聞きたいことを紫に問う

 

「…その、制約ってのは、なんなんですか?」

 

紫は少しだけ真剣な表情になり

 

「その制約ってのはね…

1.創造しようとしたものを性格無比に、一寸の狂いもなく想像できること

2.仮面ライダー関連であること…

の二つだけよ」

 

聞きなれないフレーズに、レイマリの二人は

 

「仮面…」

 

「らいだぁ?」

 

とぼけたような声で首を傾げた

 

「あ、仮面ライダーってのは…」

 

 

 

 

 

〜少年説明中〜

 

 

 

 

 

二人は納得したのか

 

「なるほどな…外の世界のヒーロー…か…」

 

「確かにそれは厳しい制約ね…」

 

魔理沙はケラケラと笑ながら

「その能力があれば、誰でも戦えるようになるかもな」

と口走った

 

だが正人は真剣な顔で

 

「それはわからないけど…多分、出来ると思うよ…誰でもって訳にはならないと思うけど」

 

「どちらにしろ、今の幻想郷には貴重な能力よ」

 

その言葉を聞き、思い出したかのように正人は

「あ、そうだ…今、この世界がどうとか…」

 

正人の言葉を聞き、紫が説明を始めた

 

「そうね、その話もしないといけないわね…今、この世界と、様々な《仮面ライダー》の世界が繋がり始めているの、その影響で、悪しき者…君たちの世界の怪物が、こっちの世界に流れ込んできたの」

 

その言葉を聞いて、正人は訝しむようにレイマリに問いた

「そうなのか…てか、霊夢と魔理沙はその怪物のこと知ってるんだよな?仮面ライダーの世界ってこと知らなかったのか?」

 

すると魔理沙はバツが悪そうな顔で

 

「いやー…それがなー…全く知らなかったんだぜ」

 

「同じく」

 

「おいおい…(呆)」

 

ここで紫が思い出したかのように

 

「まあそれは置いておいて、正人君はどこに住むつもりなの?」

 

「いやー…どこに住むかは全く…というかここのこと全然知らないですし…」

 

「あ、それもそうだったわね…まあ、住めるとこはいっぱいあるし、今日は人里を見て回ったら?間違っても野宿なんて考えちゃダメよ?」

 

「あ、はい、野宿はしないようにします…じゃあ、その人里ってとこに行ってみます。」

 

すると紫がいきなり

 

「なら、私も行ってみようかしらね」

 

魔理沙が驚いた表情で

「紫が人里に?珍しいこともあるもんだな」

 

「何よ、失礼ね…まあ、とりあえず行ってくるわ、行くわよ、正人君」

 

言い切らない内に、正人の足元にスキマが開き、落ちて行った

「え?うわぁぁぁぁ…」

 

「…行っちゃったのぜ」

 

「…全く、紫も勝手なんだから」

 

そして神社には二人だけが残された…

 

今回はここまでです




なんかまた展開が早いような…汗

そして何回も同じような表現使っちゃってますね…ごめんなさい

改行多いですかね…読みづらいかもしれませんごめんなさい

それよりも!次回からやっと!やっとこさ!初変身&初戦闘ですよ☆

そして少年の名前も出てきましたね、鞍馬 正人君、彼の名前を考えるのに少し時間をかけてしまいました…おまけに能力が少しチートですねw

では次回をご期待下さいぃ!

コメント等いただけると嬉しいです!

それでは次回も

ゆっくり読んで行ってね!!

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