遊戯王 Black seeker   作:トキノ アユム

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覆う闇 照らす光

あんなにうるさかった外野の観客達が一言も喋らなくなった。まあ、そうだろうな。圧倒的に不利な状況だった所を俺がモンスター殲滅魔法を使ったのだ。絶句するのも無理はない。

『や、やりましたよマスター!! 見ましたか!? 私の活躍!!』

元気なのはうちのバカ娘(エース)ぐらいだ。というかお前、バカみたいにテンション上がってるな。

……ああ、バカだからか。納得。

『相手モンスターを一瞬で全滅させたんだから、もうこれ、完全にエースですよね私! もうマスターにバカ娘なんて言わせません!!』

(おい、バカ娘)

『って、言ったそばから!? はやすぎですよマスター!!』

いやだってお前――

(雪乃のフィールドをよく見ろバカ。全滅(・・)なんてしてねえよ)

『え!?』

爆発で生まれた煙がはれ、雪乃のフィールドが見える。

そしてそこには憤怒の表情を浮かべたトリシューラの戦士が立っていた。

『ど、どうしてあのモンスターが残ってるんですか!?』

(グングニールの影霊衣だ)

『グングニール? それって雪乃さんが手札に加えていたカードですよね?』

(そうだ。雪乃は俺が魔法を使った瞬間に、グングニールを手札から捨てその効果を発動していた)

『グングニールの、効果?』

(ああ)

 グングニールの影霊衣は手札から捨てた時、自分フィールド上の影霊衣モンスターに破壊耐性効果を付与することが出来る。その為に、バニラの一撃からも生き残っていたのだ。

 ……だが、

「く、か、は!」

 苦しそうに膝を付く雪乃。そのLPは4000から1600へと減少していた。

『どうして雪乃さんのLPが減ってるんですか?』

(俺があいつに渡したトークンは破壊された時、そのコントローラーに800ポイントのダメージを与える効果を持ってたんだよ)

『あ、そうですか! 3体が破壊されたから2400のダメージを与えたんですね!』

 本来ならナイトメアデーモンズはV―HEROトリニティの1キルコンボのために入れていたのだが、意外な所で使えたな。

 ……しかし、それは置いておくとして、

(バニラ。お前計算出来たんだな)

『私、マスターに簡単な掛け算も出来ないと思われていたんですか!?』

 だってお前バカだし。

(足し算出来ないと思ってた)

『私は小学1年生レベルだと言いたいんですか!』

(その通り)

『あうあうあー!!』

唸るバニラだが無視する。今は忙しいからな。バカの相手をしている暇はない。

「カードを1枚伏せてターンエンドだ」

「……どうして?」

呟きが聞こえた。

「どうして先生は、私のマスターじゃないの?」

「?」

 見ると、雪乃がゆらりと立ち上がっていた。

「どうして、初めて出来た私を理解してくれる人が――――」

 睨む。視線の先にいるのはバニラだった。先程よりも強い殺気を込めた視線に、バニラもたじろぐ。

「私じゃなくて、別の娘のマスターなの?」

「雪乃?」

 様子がおかしい。いや、最初から様子はおかしかったが、今の雪乃はそれよりも更に異常だ。瞳は鈍く、昏い光を放ち、ただ俺を見てくる。

「でも、諦めない。やっと、やっと見つけたんだから。私を、私のことをちゃんと理解してくれて、見てくれる人を……」

 ドロー宣言もなく、無言でカードを引く雪乃。正体不明の威圧感と、迫力を感じる。

(……なんだ?)

 見間違いかと思ったが、雪乃の後ろに巨大な『何か』が見える。そいつは陽炎のように実体が掴みきれず、揺らめいているが、確かに存在していた。

(あれが雪乃がおかしくなった原因なのか?)

 だとすれば、あれをなんとかすれば雪乃も正気に――――

「手札から儀式魔法 影霊衣の万華鏡を発動する」

「!?」

 正気に戻されたのは俺の方だった。失念していたわけではないが、影霊衣最強の儀式魔法を発動されると、いくら俺でも身構えてしまう。

『儀式魔法……ということは、あの影霊衣の術師さんが手札にいるんですか!?』

(いや、違う)

『え?』

 おそらく奴が生贄にするのは……

「万華鏡の効果……儀式召喚するモンスターと同じレベルになるように、手札フィールドのモンスターを1体リリースすることが出来る」

『? でもそれじゃあ、普通の儀式魔法と変わらないんじゃ……』

 その通りだバニラ。だがな――――

または(・・・)――」

 残念ながらあの儀式魔法の効果にはまだ続きがある。

「エクストラデッキのモンスターを墓地に送ることで手札の影霊衣の儀式モンスターを任意の数特殊召喚することが出来る」

『……はい?』

 バニラはぽかんとした顔で、俺を見た。

『あの、マスター。エクストラデッキのモンスターを儀式の生贄に出来るって聞こえましたが、聞き間違いですよね?』

(いいや……お前の耳は正常だ)

 ついでに言うなら、儀式魔法1枚で儀式モンスターを複数同時召喚出来るぞ。あれ。

「私はエクストラデッキからレベル8の融合モンスター冥界竜ドラゴネクロを儀式の生贄にする」

「ドラゴネクロ、だと?」

『マスター、どうしたんですか?』

 ただの儀式召喚のための生贄モンスターとも見えるが、どうしてか引っかかった。何かどうしようもなく嫌な予感がしたからだ。

 

 

 そしてその予感は正しかった。

 

「冥界竜を墓地に送るわ」

 雪乃がドラゴネクロをを墓地に送った瞬間、雪乃の決闘盤から()が吹き出した。

「なに!?」

 噴出するガスのように、吹き出した闇は一瞬でフィールドを包み込み、俺達と世界を切り離した。

『マスター! この闇はまずいです!』

(ああ、分かっている)

 邪神レシェフと闘った時よりも遥かにやばい状況になろうとしているのが分かる。まあ、強いてこの状況でいいことを挙げるなら、観客の奴らにはここでの光景が見えないだろうから、うるさい声も聞こえないことだが……

『なんですか、あれ……』

(お前にも見えるかバニラ)

 そして闇が溢れた瞬間に、雪乃の背後にあった正体不明の『何か』もその姿を現した。

「……やはり、お前か!」

 姿を見せたのは、冥界竜ドラゴネクロだった。雪乃の影になったように、あいつの背後から俺たちを見下ろしていた。

「レベル8のモンスターを生贄にしたので、私は手札からレベル4の儀式モンスターユニコールの影霊衣を2体特殊召喚するわ!」

「ユニコールだと!!」

『知っているんですかマスター!?』

「ああ……」

 あのモンスターは俺の元いた世界じゃ、制限カード。あいつはレベル4の儀式モンスターでありながら、攻撃力2300という高ステータス。更にエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を無効にするというメタ効果を持っている強力なカードだ。

 しかもそれが2体。インチキ効果も大概にしてくれって感じだ。

「終わりよ先生。私のモンスターの総攻撃であなたのブラック・マジシャン・ガールは戦闘破壊される!」

『え、でも私には今、ガガガシールドが……』

(ガガガシールドで破壊耐性が得られるのは1ターンに2回までだバカ)

『え! じゃあまずいんじゃないでしょうか!?』

 ああ、実にまずいな。魂のリレーで出したバニラがやられれば、LPに関係なく俺は敗北する。

「行くわ。まずは1体目のユニコールの影霊衣でブラック・マジシャン・ガールに攻撃!」

 来るか。だがここは――――

「受け止めろバニラ!」

『はい!』 

 

 

「死突のネクロスピア!!」

 

 

 

 1回目の雪乃の攻撃――ユニコールの影霊衣からの槍の突きを、バニラはガガガシールドで受け止める。

「次よ! 行きなさい2体目のユニコールの影霊衣!!」

「止めろ!」

『はい!!』

 2回目のユニコールの影霊衣からの攻撃も、ガガガシールドで受け止める。

 だが――――

『あ! 盾が!?』

 バニラの持つガがシールドに亀裂が入った。破壊耐性の限界だ。次の攻撃ではあの盾はもう機能しない。

「終わりよ! 行きなさいトリシューラの影霊衣!!」

 そして控えるのは最強の影霊衣の戦士。手に持つ剣を大上段に構え、バニラに向かってくる。

「私の勝ちよ! これで先生は私の――――」

「トラップ発動!」

「!?」

 悪いが、まだ終わるわけにはいかない!

「マジカル・シルクハット! この効果で俺はデッキから、速攻魔法マスク・チェンジとトラップカード幻影騎士団シャドーベイルを選択し、この2枚とフィールドのブラック・マジシャン・ガールを裏側表示にしてシャッフルする! この時、装備カードとなっているガガガシールドも破壊される! さあ、雪乃! 確率は3分の1。当てられるなら当ててみろ!!」

「うふふふ。ははは!! あははははは!」

 狂気さえ、感じる雪乃の嘲笑。彼女は迷いなく三個の内の1つを指差した。

「甘いわ先生! 今の私にそんな小細工なんて無駄よ!! トリシューラの影霊衣!」

 瞬間。雪乃の瞳が鈍く、昏い黄金の輝きを放つ。

 

 

「真ん中よ! そこにあの娘はいるわ!!」

 

 

『そんな!?』

 シルクハットにいるバニラの驚きを感じる。雪乃の狙いは――的中している!!

 

 

「ダイヤモンドスラッシャー!!」

『きゃあああああああ!!』

 

 

 シルクハットごと中にいたバニラは為すすべなく両断された……

 

 

 

 

「私の、勝ちよ!」

 やった!!

 私のモンスターが先生のモンスターを破壊した瞬間。私はこれまでの人生で最高の愉悦を味わった。

 ついに倒した先生を! これで先生は思いのまま。

 他のものなんて見ずに、私だけを見てくれる!! 

「あぁ――」

 欲しかったものがようやく手に入った満足感と、自分を理解してくれる人が自分の傍にいてくれることになった幸福感に、私は熱っぽいため息を吐く。

 これでいい。これで私は1人ぼっちなんかじゃ――――

 

 

「どうかなそれは?」

 

 

 え?

 高ぶった気分が、一瞬で凍りつく。見ると、先生は何も変わった様子なく、フィールドに立っている。

「どうして!? 確かにブラック・マジシャン・ガールは破壊したはずよ!?」

「ああ。俺のバニラは確かにお前に破壊されたよ」

「ならどうして!!」

 魂のリレーで特殊召喚したモンスターが破壊されたのなら、決闘に敗北するのではなかったのか? ならば何故、決闘はまだ終わっていない!?

「俺がまだ生き残っているのは、お前がさっき言った無駄な小細工をしたおかげさ」

「無駄な――小細工?」

 先生がやったのは、マジカルシルクハットでモンスターの壁を形成しただ――――

「!」

 いや待て。それだけではなかったはずだ。

 そう――――先生はあの時、マジカルシルクハットで、

 

 

 

 

 ブラック・マジシャン・ガールを裏側表示にしていた!!

 

 

 

 

「っっ!!」

「どうやら気がついたようだな。そうだよ雪乃。確かに魂のリレーで召喚したモンスターがフィールドを離れた時には決闘には敗北する。だがその前に裏側表示にしてしまえば、全てのダメージを0にする効果と決闘に敗北する効果は――――」

「適用……されなくなる」

「その通りだ」

 やられた。本当にこれはしてやられた。 

 あの伏せカードは最初から伏せられていたカード。最初から先生は魂のリレーのデメリット効果をマジカルシルクハットを使って、回避するつもりだったのだ。

(なんて……人なの) 

 本来なら私はあの伏せカードを警戒していただろう。だが、魂のリレーの『決闘に敗北するという』効果にばかり目が行き、私の意識はモンスターを破壊することにだけ向けられていた。

 

 

 全ては先生の計算通り動かされたというわけだ。

 

 

「ターン、エンドよ」

「なら俺のターンだ、ドロー」

 まずい。今の私には防御手段がほとんどない。

 その事が――――たまらなく怖い。

(!)

 何を考えているの私は! もう私は弱かった私じゃない。あの少女に出会い、影霊衣を始めとした()を手に入れた。恐怖など微塵も感じてはならない。

 私はもう――――臆病な私じゃないのだから。

「俺は手札より暗黒界の取引を発動。互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローし、その後、手札を1枚捨てる」

「……ドローするわ」

 引いたカードは――違う。今必要なカードではない。

 私はドローしたカードをそのまま墓地に送った。

「俺が捨てるのはE・HEROシャドーミスト。このカードは墓地に送られた時、デッキからHEROモンスター1体を手札に加えることが出来る。俺はE・HEROプリズマーを手札に加える」

「プリズマー……」

 確かあのモンスターはあらゆる融合モンスターの素材になる可能性を秘めたモンスターだったはずだ。

「更に俺は手札から魔法カードマスク・チャージを発動。自分の墓地のHEROモンスター1体と、チェンジ速攻魔法を手札に加える……俺はさっき墓地に送ったシャドーミストとマスクチェンジを手札に加える」

「……シルクハットでマスク・チェンジ墓地に送ったのはそのためだったのね」

 先生は思い通りにデッキを動かしている。見ている私でも分かる。あのデッキは構築バランスなんて考慮していないデッキだ。先生以外に使いこなすのは不可能と断言出来るほどに、意味不明なカードが多数入れられている。

「俺はE・HEROプリズマーを召喚し、その効果を――」

 だけど先生。思い通りにはさせないわ。

「トラップ発動! デモンズ・チェーン! このカードでプリズマーを縛り付け、効果を無効にし、攻撃も封じる!」

HEROが闇の鎖で縛り付けられる。これでもうあのモンスターはただの木偶の坊だ。

「やるな雪乃」

 この後の先生の戦略を予測することが今の私には出来る……

 このデッキが、少女が与えてくれた力が、意識を集中すれば、私に知らないはずのカードの知識を教えてくれるのだ。

(おそらく先生はマスク・チェンジを発動し、光のM・HEROを出すはず……)

 だが私の墓地には祝祷の聖歌がある。たとえ、ユニコールの影霊衣を狙われたとしても、聖歌を除外することでユニコールを守ることが出来る。

 そして次のターンに、トリシューラの影霊衣でHEROを破壊し、2体のユニコールの影霊衣で先生に直接攻撃すれば、先生を倒すことが出来る!

「俺は手札のマスクチェンジを――――」

 来たわね。だえどその一手は読んでいたわ。それでは私は倒せな――

「墓地に送り、ダブルマジックを発動する」

「なんですって!?」

 ダブルマジック!? 相手依存で使い道があまりないと言われているカード! 確かあれは――――

「お前の墓地から魔法カードを1枚使う」

「……先生、あなたの狙いは――」

「当然、天よりの宝札だ」

 天よりの宝札が発動し、私達の手札が6枚になる。

 これで、私にも防御カードが手札に来た……でも、先生も十分に手札を補充してしまった。

「更に俺は伏せてあったトラップカードを発動する」

「?」

 このタイミングでトラップカード? 1体何を……

「伏せていたのはデビル・コメディアンだ」

「デビル……コメディアン?」

 また知らないカードね。

「このカードはコイントスをし、裏表を当て、当たった場合相手の墓地のカードを全て除外する」

「! 厄介なカードね。外れた場合は?」

「俺はお前の墓地の枚数だけデッキの上からカードを墓地に送る」

「……」

 一見、ハイリスクハイリターンなカードに見えるが、先生の使っているカードは効果によって墓地に送られた時に効果を発動するカードがあったはずだ。

 つまり、先生には当たろうが外れようがメリットしかないということね。

「さあ、ギャンブルといこうか」

 フィールドに現れた2体の悪魔の1体がコインを懐から出す。

 ご丁寧にそのコインには裏と表とそれぞれの面に文字が掘られていた。

「これでは間違いようがないな。ではいくぞ?」

「ええ」

「コイントス」

 宙を舞うコイン。それが悪魔の手の甲に受け止められる。

「宣言は――――裏だ」

 悪魔がコインを押さえた手を離す。

 

 

 コインは――――裏だった。

 

 

「コインの裏表を当てることに成功したので、雪乃お前の墓地のカードは全て除外される」

「……分かっているわ」

 私の墓地のカードが悪魔たちによって全て除外される。これで祝祷の聖歌で破壊を無効にすることは出来なくなった……だけではなく、影霊衣の儀式魔法にあるサーチ効果まで封じられてしまった。

「俺はカードを3枚伏せてターンエンドだ」

「私のターンドロー! っ!!」

 行ける。この手札なら、今度こそ先生を倒すことが出来る。

「手札からリチュアル・ウエポンをユニコールの影霊衣1体に装備! 攻撃力を3800にアップさせるわ! バトルよ!」

 このターンで終わらせて見せる!

「行きなさい! トリシューラの影霊衣!!」

「ならば、トラップ発動だ!」

「また!?」

 今度は何を―――

 

 

「光霊術 聖!」

 

 

 

 このタイミングで霊術トラップの光版を!?

「俺の場の光属性モンスター……プリズマーをリリースし、除外されているモンスターを1体特殊召喚出来る……もっとも、雪乃。お前はこの効果を手札からトラップを公開することで無効にすることが出来るが……」

「トラップは……ないわ」

「だろうな。お前の使っている影霊衣は確かに強力だが、そのカードの特性故、どうしてもトラップカードはデッキに多く入れることが出来ない」

「……っ」

 その通りであった。私の今のデッキにはトラップは片手で数えるほどしか入っていない。いくら手札が7枚あっても、手札にあるのは難しい。

「光霊術の効果発動! 俺は除外されているモンスターを1体特殊召喚する。当然、お前のモンスターも選択可能だ」

「また私のカードを! ……っっ!!」

 

 

 ……待て。今私の除外されているモンスターには――――あのモンスターがいる

 

 

「まさか!」

「そのまさかだ、俺が選択するのはゲームから除外されているもう1人のお前自身――――」

 

 

「竜姫神サフィラだ!!」

 

 

 除外されてる竜姫神が――私自身が召喚される。

 まずい! ステータス的には問題ないが、今あのカードには私の意識(・・・・)が――――

「やめろおおおおおおお!!!」

 

 

 

 

「竜姫神サフィラを守備表示で特殊召喚!!」

 

 

 

 

 私の叫び虚しく、先生のフィールドに()が特殊召喚される。

 そしてフィールドに眩い光が溢れていった……




黒乃のデッキにはアニメオリカは入っていませんが、相手のチートカードを利用するカードは結構多めに入れられてます。
相手から見たら、超絶な嫌がらせデッキです(ゲス顔)

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