テンプレ27:アリカの処刑に介入
テンプレ28:ガトウ生存
テンプレ29:明日菜の武器がやっぱりハマノツルギ
テンプレ30:転生者、原作ヒロインを助ける
とても物議を醸し出しそうな回
アスナは夢を見ていた、とても懐かしい夢だ。
これは本当に最初のころ、今の親代わりであるメトゥーナトとはじめて会った時のことだ。メトゥーナトとアスナの出会いは、彼女の魔法無力化の範囲を広げる塔で、体を鎖でつながれ、兵器として扱われていた時のことだった。
その時はまだ、この頃のアスナには、メトゥーナトが遠くで、こちらを見つめている仮面の男としか印象が無かった。昔は何も思わなかったが、今思えば仮面の男とか怪しさ満載だと、としみじみと夢を見ていた。
場面が飛び、黄昏の姫御子として、墓守り人の宮殿の最奥部に生贄とされ、メトゥーナトが皇帝の命により、そこから助け出してくれた時のことだ。生贄にされる寸前のことで、造物主には、恐ろしくて、悲しい人だと感じたことも思い出した。
そして、あの時は感謝しかなかったが今思えばツッコミどころが満載だと夢の中でアスナは思った。
何せ、アルカディア帝国最強の騎士メトゥーナトは、騎士とは思えぬあるまじき暴挙を行ったからだ。
アスナが捕らえられている墓守り人の宮殿の最奥部への行き方がわからかったメトゥーナトは、あろうことか壁や天井などを切り捨てながら、ドリルのようにそれらをぶち破り、目的地へと一直線に突貫したのである。時間がなかったというのもあるが、とてつもない脳筋な作戦だった。
だが、そのおかげでしっかりとアスナを救出できたので、悪いことではないだろう。
何故周りがボロボロになっているのだろうかと、当時は不思議に思ったとアスナは思い出しながらそう考えていた。これはナギが造物主にアッパーで勝った!!(笑)時のことであった。
……このことは、紅き翼の仲間たちも、ドン引きしたことなのだが。
「もう少し早く来る予定だったが、遅れてしまった、すまない」
そして、そんなことを言っているが、ゴリ押しでさっさとやってきたこのバカ一名。紳士ぶってるが最高に脳筋野郎だったのだ。
その杖を代わりに置いてくればいいよ、程度しか説明されてなかったらしいが。そんな夢を見つつ、本当に今思えば無茶なことをしてたんだなーと思う彼女であった。
場面がまた飛ぶ、紅き翼の面々と旅をしたり、メトゥーナトと二人で魔法世界を回ったりもした時のこと。それから、そうだ、自分と同じ血族であるアリカが、処刑されそうになった時の事だ。
アスナはこの時点ですでに、メトゥーナトの護衛下にあったので、この場を目撃できた。しかし、夢の中でさえ何かおかしい、どうしてこうなっている、という状況に多少驚いた。
「アスナちゃん、すまんなあ。皇帝がどうしても、アレによく見えるように、見せびらかしてやれ、と言うものだからな。何、危険はないよ、あのフードの連中以外、全員味方だからな」
この声は確かメトゥーナトの同僚のギガントという亜人の声だ。そう思うと、夢の中の自分が、ギガントの肩の上で座っているのがわかった。この場にメトゥーナトの姿が見えなかったが、どこかで何かしているのだろう。
遠くから、フードの男が口をパクパクさせており、皇帝がその前でその男に指をさして大きな笑い声を出しているところだった。正直意味がわからない、どうしてこうなっているんだろうか。
そういえば、あの皇帝は強くて、そして楽しい人だ、造物主とは真逆を行く性質だと夢を見つつ、懐かしい思いにアスナは浸っていた。
そしてまた場面が飛ぶ。
”咸卦法”のコツをタカミチに教えたり、”光の剣”をメトゥーナトに教えてもらったりもしたことを、夢で見ていた。咸卦法と光の剣は、”心を無にする”ことで完成できるというところに、共通点がある技だった。
アスナは、自分には元々何一つ無いと考え、いともたやすくそれを完成させた時のことだ。タカミチたちは元々何一つ無いと言うと悲しいそうな目で、”そんなことはない”と励ましてくれた。しかし、メトゥーナトは何故か違った。違う答えを持っていたからだった。
「……何一つ無いということは、カラッポということかな? 別にそれが悪いことだとはわたしは思わない」
何一つ無いことを否定ではなく、肯定してくれたのがこのメトゥーナトだった。そして、それをやさしく語ってくれたのを思い出していた。
「誰かが言ったか、”頭カラッポの方が夢を詰め込める”と、君はこの先の人生で楽しいこと、悲しいこと、嬉しいこと、さびしいことを学んでいくだろう」
メトゥーナトは一言一言、静かに、丁寧にアスナへと語りかけた。人生の先輩として、教師として、これからのことを考えて、それを言葉にしていた。
「それは”君だけのお菓子のビン”に、”君だけのお菓子を詰め込んでいく”ようなものだ……。君だけのとっておきを少しずつ、その”空のビン”に入れていくといい。……まあ、彼らの言うとおり、我々がいる時点で、何も無いことはないと思うがな」
この時はいいこと言うなー、と思ったが、今夢で見るとキザだなー、と思うアスナだった。いや、それでも今もその言葉は、確かにアスナの心に響いていた。ただ、やはりキザだなーって思う部分もあったのである。
その後、光の剣を習得したアスナは、調子に乗って山ひとつ切り刻み破壊してしまった。それを見ていたメトゥーナトが自分の後ろで、「加減と言うものを教えよう」、と小さな声で語り決意をしていたのを思い出した。……あの時は確かにやりすぎた、今は反省している、テヘペロと夢の中で思うのだった。
そしてメトゥーナトと世界中を旅し、世界の広さを教えてもらった。途中、旧世界のギアナ高地という場所で、謎の初老の男と若い男が叫びながら修行をしているのを、メトゥーナトは”あれは無害だからスルーしよう”と言っていたなーと夢で思い出した。
その後、紅き翼の面々が、散り散りになっていくのが悲しかったがまた会えると、メトゥーナトが励ましてくれたことで、少し安心した記憶があった。
さらに場面が飛ぶ。この森は確か、ガトウが死に掛けたときのことだった。メトゥーナトの肩の後ろに捕まって、ガトウとタカミチのところに到着した時だ。
ガトウが腹部から血をにじませて、口から血を流しているところだった。アスナは彼が死んでしまうのではないかと、初めて悲しいと感じて泣いたことを思い出していた。その目の前で、仮面の騎士メトゥーナトが、ガトウに叱咤を飛ばしていた。
「……この程度のものぐらい常に備えておくべきだと、何度も言っておいたはずだが?」
「すまねぇなぁ、助けてもらっちまってよ」
「見ろ……、アスナが泣いてしまったではないか。全部貴様のせいだぞ、ガトウ」
「いやぁ、本当に悪かったって、ゲホゲホ」
「ああ、まったくだ。……タバコ吸う暇があるのなら、さっさとそれを飲むんだ」
メトゥーナトが、なにやら小瓶を出していた。ラベルに”皇帝印”と書いてあり、微妙にシュールな場面だった。それを飲んだガトウは、傷が癒えて復活したのを知って、彼に泣きついたのを思い出した。今それを夢で見て、とても恥ずかしいシーンだとアスナは思った。
「準備を怠って死にかけるなど、阿呆のすることだ。その内タカミチにまで呆れられるぞ……」
「めんぼくねぇ……」
「今回は運が良かっただけだと言うことを、肝に銘じておくんだな」
「ああ、よくわかったよ。わりぃな……」
アスナはこの時、とてもすさまじい力を感じたはずだと思った。ああ、思い出した、メトゥーナトが初めて自分の前で、怒りをあらわにした時のことだ。
「……元気になったところで悪いが、アスナを頼む」
「何故だ?」
「何、わたしが決着を付けてやろうと思ってな……。我が友人を傷付けたのならば、ただでは済まないと言うことを教えてやろうではないか……」
「おー、怖い怖い。じゃあ、嬢ちゃんは任されたから、そっちの方は任せたぜ」
メトゥーナトは仲間や友人が傷つけられると、かなり怒っていた。それは、想像でしかないが、仲間や友人の死をとても恐れているのかもしれない。彼は自分の過去を話してはくれないけど、きっと何かあったのだろう。
夢の中で、アスナはそんなふうに考えていた。
…… …… ……
そしてようやく、朝になったようでアスナの意識が覚醒していき、ふと、目を覚ましたようだった。
「ん……」
アスナは懐かしい夢を見たと思ったがどんな夢だったかは、はっきりと思い出せなかった。まだ眠い目をこすりつつ、キッチンまで足を運ぶと、メトゥーナトがエプロン姿で朝食を用意していた。
「……おはよう」
「ああ、おはよう。もうすぐできるから、顔を洗って着替えておいで」
「はーい」
アスナはすでに初等部の3年生となっていた。昔は薬で強制的に成長阻害をさせられていたが今ではちゃんと育ってきている。
今日もまた学校だ、またきっと、委員長と勝負をするのだろう。彼女はそれが、とても楽しみになっていた。最初は億劫だった学校も、今では楽しく行けるようになったのだ。顔を洗い、制服に着替えてキッチンへと戻り、アスナは懐かしい夢を見たことを話す。
「今日、懐かしい夢を見たよ。ほとんど覚えてないけど」
「ふむ、夢は覚めれば記憶に残らないからしかたがないな」
覚えてないと言ったからか、メトゥーナトは夢の内容を聞いてはこなかった。朝食ができていたようで、アスナがそれをいただきますの後にそれを頬張っている時彼がその夢を知るかのように、質問してきた。
「ところで、”空のお菓子のビン”には、”とっておきのお菓子”は入ったかい?」
アスナは夢でこんなこと語ってたなー程度ではあったが覚えていたようで、やっぱりキザだなーと思いつつ、質問に答える。
「うん、特大のが入った」
「ほう、それはよかった」
メトゥーナトはそれを聞いて感心したようで、特大のが何かは聞いてこなかったが、多分わかったのだろう。その特大のお菓子は、大切な
「大きすぎて、幅食ってるのが玉に瑕」
「そういうことをあまり言うものではないな」
「はーい」
しかし素直になりきれないアスナは、ライバルのお菓子はでかすぎて幅食ってると表現し、多分意味がわかっているメトゥーナトに窘められた。
そして、朝食を食べ終わったアスナは、歯磨きをして学校へ行く準備をした。今日も楽しくなるだろう、彼女は期待で胸をいっぱいにし、玄関へと足を運びその後ろからメトゥーナトも、玄関まで付き添う。
「……いってきまーす」
「いってらっしゃい、よく周りに注意するんだぞ」
「大丈夫、問題ない」
”フラグ”っぽい何かを言い終え、元気よく登校するアスナだが、常人とは思えぬ速度で、走り抜けていくのだった。それを毎日見ているメトゥーナトは、ポツリとこぼす。
「学校が楽しくなったようでよいのだが、そこまで急がなくてもいいのではないか?」
どんだけ楽しみなんやねん。そう考えて、彼は玄関から、家と一体化している店の方へと移動し暇な店で転生者の監視と捜索をするのだった。
…… …… ……
今日も学校が終わり、そそくさと帰路へ着くこの少女。
現在の名は銀河明日菜と名乗る、この橙色の長い髪をツインテールにし、少し目つきが据わった、麻帆良学園本校初等部の制服を着ている少女が一人。今日は委員長との戦いに勝利し、戦利品を手に入れたのを嬉しく思いつつ、ゆっくりと、帰宅していたのだった。
「昨日は負けたから、今日は勝ててよかった」
アスナは昨日敗北し、大切にしていたシャーペンをあげてしまったのだ。だから今日は勝利して、あちらの大切にしていたボールペンを貰ったのだ。明日はどんなゲームで、どんなものを賭けようか。彼女はそう考えながら、歩いていた。
「君が明日菜ちゃんだね、フフフ! 俺のモノにならんかね?」
突然変態的な台詞を吐く、20代の青年がそこにいた。その見た目は普通の会社員っぽい姿だが、中身は間違いなく変態の部類だった。顔はたれ目のイケメンのようだが、目つきと表情が変態的で台無しだった。そして、表情もニヘラニヘラしており、変態そのものを体現していた。
「知らない人に、ついていかない。これ、少年少女の基本」
「そんな基本は、捨てるためにあるんだよ」
常識がないのだろうか、この男、ただの誘拐犯である。自分の名前をなぜ知っているかはわからないが、とりあえず先手必勝。自慢の足で、さっさと逃げることにしたのだ。
「基本は重要、それじゃあ、バイバイ」
「ギャニ!?」
瞬間、すさまじい速度で走って逃げるアスナ。ああいう変態は、関わらないほうがよい。変態で思い出したが、紅き翼にも
「フフフ、甘い甘い! ここらは認識阻害と人払いを両方かけてある。誰も来ないから安心だよ」
それは逆に安心ではない、不安というのだ。アスナはそう考え、杖で空を飛ぶなら魔法使いだと判断し、面倒になったので応戦する構えに出た。
「んん? 突然どうしたんだい? 観念してくれたのかい?」
「今日は見たい番組がある。邪魔をするなら、キリステゴメン」
男のほうを向き、幼い顔で鋭く睨む。そして、一枚のカードをポケットから取り出し、魔法の言葉を使い、愛用の武器を出す。
「
「なんだと……!? すでに!?」
男はその光景に相当驚いているようだ。彼女の武器はやはりハマノツルギであった。メトゥーナトとの仮契約でそれが出て、専用武器だと勝手に推測されていた。
……ちなみに彼らの名誉のために、ここで説明させてもらうが基本的に皇帝の部下は、皇帝印の特殊な契約法を用いており、接吻での仮契約は行っていない、行っていないのだ。
そして、その黒く巨大なその剣を構える幼い彼女の姿はかわいらしいものだが、戦士としての風格は十分あった。アスナはこの変態が初実戦ということを考えると、ほんの少しだけ悲しくなったが、とりあえず倒すことにした。
「ヘンタイに容赦はするな、名言だよね、これは」
「迷言だと思うんだけどなー」
「問答無用」
その言葉を言い終えると、アスナは咸卦法と虚空瞬動を用いた高速移動で、空中に浮く男へと近づき、そのハマノツルギの刃ではない部分を使って殴る。地味にハマノツルギはハリセン型にできるのだが、変態には容赦しないため、あえて使わないのだ。
「ギェヒー、いてぇ!?」
「ッ……、避けられた?」
しかしこの男、瞬間的に後ろへ移動し、腕にかすっただけでギリギリ回避したようだ。男は腕をさすりつつ、痛そうな表情でこちらを睨んできた。
すると、その男は地面へと降り立ち、ひとつの武器を取り出した、紅色の魔槍のようだ。右腕にそれを持ち、左手に杖を持った形をとる男がいた。
「しょうがないよね、君が本気にさせたんだ。使わせてもらっちゃうよ”
「それは?」
アスナは驚いた、男が突然、紅色の槍を取り出したからだ。仮契約カードを出さず、呪文も唱えず、突然武器が出てきたから驚いたのだ。
そして、この紅色の槍は、魔力の流れを阻害し、その魔法を無効化する力を持つ。だが、アスナは障壁などの魔法を使わないので、その部分には大きな意味はないが彼女の武器はあくまでアーティファクトだということが、最大の欠点となってしまったのだ。
「ヒュッヒュッ!!」
「あ……?」
紅の槍をハマノツルギでかわしたはずがハマノツルギを貫通して、進んでくる槍があったのだ。アスナはハマノツルギを手放し横に飛び、ギリギリで避けた。
「思ったとおりだ! こっちのほうが、アスナちゃんの武器よりも有利だったなぁー!」
「ッ……、
「無駄無駄ぁー! 俺のモノになっちゃいなよー!!」
アーティファクトは戻して出しなおせば簡単に呼び戻せる。しかし、この
そして、ハマノツルギを使って槍をいなせないのが、戦略に大きな打撃を与えてしまっているようで男の攻撃をかわしつつ、攻撃のチャンスを待つアスナだった。しかし、男の突きがなかなか鋭く、思うように攻撃できないでいた。また、これがアスナの初実戦であったのも大きいだろう。
「ロリ・ロリ・ロリータ・ロリ・ヨウジョ、”閃光・武装解除”!」
「!?」
まったくもってひどいといわざるを得ない魔法始動キーである。ところで、武装解除とは、簡単に言えば脱がす魔法である。
この魔法、一応武器も吹き飛ばすのだが、鎧や衣服を脱がすほうが有名である。これにかかれば、どんな人でも簡単に服を脱がされてしまうのだ。
この男が使う武装解除は、光属性らしくその強い光に命中すれば、衣服を光子に変質させて脱がすようだ。しかし、アスナにはそれは効かない、完全魔法無効化能力を持っているからだ。
「最大で防御」
「何!? 何で防げんの!?」
この男は原作知識で当てはめていた。原作ならば、確かに今のアスナには効果があっただろうが、このアスナはその能力をしっかり運用できているのだ。というか、ハマノツルギ振り回している時点で気づくべきことだった。
そう、この男は転生者だったようだ。しかし、アスナは最大で防御した、なぜならぶっちゃけ脱げるのは嫌だからだ。
「ぬ、完全魔法無効化能力、支配していたとはなぁ~。どうしちゃおうかな、槍でひん剥けばいいかぁ?」
「ヘンタイさんだこの人」
「男はみな変態だ!」
意味がわからない、この男はこんなロリボディーの自分を脱がして楽しいのだろうか?アスナはそれと同時に、どうやって逃げるか倒すか考えていた。だが男は、その発言どおり、さらに鋭く槍を突いてきた。
「ヒャッハーッ! 脱げろー! 脱げろー!」
「ッ……」
すさまじい槍捌き、それをアスナはギリギリで回避しているのだが、どうしてもかすってしまう、多少の傷はいいが、せっかくの制服もボロボロになってしまった。
それに少し気を取られてしまい、一瞬男から目を離してしまった。その隙に、男はアスナの距離がゼロ近い位置に移動し、彼女の腹部に杖を押し付けて魔法を使う。
「ロリ・ロリ・ロリータ・ロリ・ヨウジョ”閃光・武装解除”!!」
「!!?」
しまった、そうアスナが思ったときには遅かった。意識を別のところに向けていただけでなく、完全なゼロ距離からの武装解除となってしまったのだ。ゆえに自分の肌上ぐらいにしか、魔法を無力化できない状態だった。さらに、無意識で無効化している部分も、肌上からでしかないため、防げない。
そして武器は吹き飛ばされ、制服は散り散りになっていき、素肌が見えてきたのを、ただ見ているしかいなかった。流石の彼女も目に涙を浮かべ、こんな変態な男にそのあられもない姿を見られると思うと、どうしようもなく悲しくなった。
しかし、その時、不思議なことが起こった!
「な、なんだとぉ!?」
「あれ?」
なんと、武装解除で吹き飛んだ制服が
「おっさんよぉ~……。ちーとばかし、おいたがすぎるんじゃあねぇ~のかぁ~!?」
「誰だお前は!?」
アスナが振り返ると、そこ居たのは同じクラスのリーゼント君だった。
リーゼント君は不機嫌そうに男にメンチを切っており、本気で頭にきていることが伺えた。
しかしなぜ、武装解除で吹き飛んだ服が戻ったのだろうか。アスナはリーゼントが何かやったのだろうと思ったが、わからなかった。さらに男はわからなかった、認識阻害と人払いをかけていたのに、なぜリーゼントの少年がこの場にいるのかが。
「俺ぇ? 俺は東状助!麻帆良学園本校初等部3年の東状助だぜ、コラァ!! てめぇガキに何してんだ! この、クサレ脳みそがァァァッ!!」
「ドギャァ!?」
「?!」
突然、突然男の顔面に拳を突きたてたような跡ができた。アスナはまったく意味がわからず、男もそれを受けて意識が一瞬飛んだようだった。そしてさらに、状助は追撃を繰り出していた。
「ドララララララララララララララァァァッッ!!」
「ビギャアアッ!?」
次は男がなんと拳で打ちのめされているかのごとく、傷を負っているのだ。もはや男は拳らしきもので何度も殴られ、ボッコボコにされていた。アスナは何がなんだかわからなかったが、とりあえずハマノツルギを拾って構えていた。
「ドラアアアァァァッッ!!」
「キャバッッ!?」
状助の能力、それはスタンド、クレイジー・ダイヤモンドだ。部品さえ残っていれば、いかなるものも修復するだけではなく、近距離パワータイプに位置する戦闘特化の能力でもあったのだ。
そのスタンドでの拳のラッシュの破壊力は、想像を絶するだろう。また、スタンドの修復能力で、アスナの服を瞬時に直したということだ。そして、それに殴り飛ばされ、吹っ飛んでいく男。その先にはアスナがおり、ハマノツルギを握り締めて待っていた。
「オーライ、オーライ。……これで、ホームラン!」
アスナはハマノツルギの腹の部分で、男を殴り飛ばし上空へと打ち上げ、男はそのまま落下してぺしょりとつぶれる音と共に、地面にぶつかったようだ。
そして、この変態は親代わりのメトゥーナトに何とかしてもらおうと思い、とりあえず彼に、防犯用に買ってもらった携帯電話で電話をするアスナであった。
…… …… ……
――――――彼の名前は東状助、彼はとても臆病な転生者だ。
俗に言う”関わりたくない転生者”というもので、同じクラスにヒロインが二人も居るのに、積極的につながりを持とうとせず、むしろ逆に、必死に関わらないようにしていたのだ。が、しかしその考えはもろくも崩れてしまった。
彼と同じクラスにいるヒロインでもあるアスナとあやかの喧嘩が、無電源ゲームでの決闘になった時、カードゲームをすることも多くなった。
そこで、カードを配る時に、不正をしないように他人に配ってもらうというルールとしたようで、状助はその”配役”を与えられてしまったのだ。もはや無心でカードを配る状助は、完全に考えるのを止めていたのだった。
しかし、そんなある日の下校のこと、状助は拾い物をした。それは一つのハンカチがであり、名前にぎんがあすなと書いてあった。このハンカチは知人の落し物だ、後を追って渡すなり、明日渡すなりできるのだがこの”銀河明日菜”という人物は、本来”神楽坂明日菜”になるはずだった人物でネギま!のヒロインの顔とも呼べる位置にいる人物なのだ。
(おいおいおい、マジかよ……グレートっスよぉ、こいつぁ……)
そう考えて、状助は頭を悩ませていた。しかし、ふと遠くを見ると、持ち主が落し物に気づかず歩いているではないか。ならば仕方が無い、ハンカチを渡すぐらい、やってやらぁ……! と思い彼女の後をついていくことにしたのだ。
アスナの後を追っていたが、なにやら不思議な雰囲気を状助は感じた。
(おいーッ!? どういうことよー!? ハンカチ渡すだけだったじゃぁねーかー!? どうしてこうなっちまったんだ!?)
状助はテンパり、その上ハンカチの持ち主であるアスナを見失ってしまったのだ。どうしようもなく、途方にくれる状助ではあるが、一度決めたことを曲げるのは男が廃るとして、必死にアスナを探すことにしたのだ。すると、こちらに近づく二つの影を発見した。
(お? アスナじゃねーか? おおお? なんだあの速度は!? 人間の出せる速度かよ!?)
アスナは猛スピードで駆けており、こちらに近づいてきた。そして、その空の上には、会社員風の男が杖に乗って飛んできたのだ。
(魔法使いだとぉ!? 何考えてんだ!? うおお、ヤベェ! とりあえず適当に隠れておくぜ)
建物の影に隠れひっそりと息を潜め、二人の声は聞こえないが、状助はその状況を見ることにした。するとアスナは立ち止まって振り返りアーティファクト”ハマノツルギ”を持ち出し魔法使いの男に叩きつけていたのだ。状助は驚いた、当然だろう。彼の原作知識にはそのようなことがないからだ。
(すでに原作改変されてるじゃあねーかー!? あれ虚空瞬動だったかぁ? 強すぎだろう!?)
しかし男はなんとかかわし、地面へと降りてすさまじい力を持つ紅色の槍を構えていた。状助はさらにそのことに驚いた。
(
猛攻、それは猛攻であった。
男はアスナに紅色の槍で突きたて、攻撃していたのだ。紅色の槍はハマノツルギで防ぐことができないらしく、さらに男のすさまじい槍捌きの前に、アスナは完全に窮地に陥っているように、状助には見えた。
(や、やべぇぞ!? あの男がどんな目的で攻撃してるかはわからねぇが、このままじゃやべぇ、完全に追い込まれちまう!!)
アスナはそれを何とか回避しているのだがそこで男はあの魔法を唱えたのだ。そう、”武装解除”だ。
(どういう意図で武装解除なんて使ったんだ!? おいおいおいおいおいおい、まさかだよなぁ?
実際にそのまさかであり、状助はその男の表情を見て、本気でアスナを脱がそうとしているのがわかった。しかし、完全魔法無力化により、防御したアスナを見て、状助は安堵のため息をつく。
(この時点でアスナがあれほどやれるとぁーよぉー……。でも脱がされなくてよかったぜ、ほんと)
この状助、とても紳士的だった。
というのも、こんな街中で脱がされたら誰でもたまったものではないだろう、と考えているのだが。しかし、魔法が効かないと知るや否や、男の槍捌きがさらに鋭くなりさっきまで無傷で回避していたアスナに、かすり傷ができ始めていた。
(な、なんて野郎だぁ!? さらに早くなりやがった!? アスナがボロボロになってきてるじゃあねぇか! やべぇぞ!)
実際はそこまでボロボロではないが、見た目はボロボロだった。かわいらしい制服は、槍に切られてボロボロで、見るも無残な状況だった。そこへ、アスナが少し男から目を離した隙に、男がゼロ距離で武装解除を唱えたのだ。
(や、やべぇ!? どうする? どうするよぉ? おいどうする状助!?)
状助は焦っていた、このまま放置すればアスナは脱がされ、恥ずかしい思いをするだろう。状助はそれを何とかする手立てがあった。だがそれは、自分の能力がバレるということでもあるからだ。だがしかし。
(俺は何をやってるんだ?! このスタンドがあるんだぜ!? 今できることがあるだろう!! それによぉー! 幼い彼女を脱がして楽しんでるあの男、ぜってぇ許せねぇだろうがよぉーッ!)
状助は腹をくくった。
クレイジー・ダイヤモンドの射程は2メートル。建物の影から飛び出し、今にも服が消滅しそうなアスナに駆け寄り射程距離ギリギリの位置で、状助はその拳を叩きつける。
「クレイジー・ダイヤモンド! ドラァ!!」
その拳が彼女に触れた瞬間に、アスナの服と傷を癒し彼女は恥ずかしい思いをせずにすんだようだ。そして、プッツンしている状助は、目の前の男にスタンドの拳を叩きつけた。
「この、クサレ脳みそがァァァッ!!」
こうして、男はボコボコにされた後、アスナにぶっ飛ばされたのだった。しかし、男の認識阻害と人払いをどうやって、状助は抜けてきたのだろうか。
…… …… ……
電話の話を聞いて、即座に駆けつけてきたメトゥーナト。謎の男は完全に意識を失っており、いたるところに打撲の後があった。
チラリとアスナのほうに目を向けると、そこにはリーゼントの少年もいた。メトゥーナトは不思議に思った。なぜならこのあたり一帯には認識阻害と人払いがかけられているからだ。リーゼントの少年、状助はアスナを心配ていたのか、声をかけていた。
「危なかったなぁ~、まさかこんな変態がいるたぁ~よぉ~」
「ん、助かった、ありがとう」
「お、おう」
状助はアスナに面と向かってお礼を言われて、少し照れくさそうだった。しかし、転生者に目を光らせていたメトゥーナトが、なぜこのような失態を犯したのか。
実は、メトゥーナトはこの怪しい男が麻帆良の結界に侵入したことは察知し、男の足取りを追っていた。しかし、男はすばやくアスナを見つけてしまい、そのままアスナと交戦したという経緯があった。
そのためメトゥーナトは、アスナを助けてくれたリーゼントの少年に感謝していた。だから、とりあえずこの男を特殊な魔法で縛り上げ、リーゼント少年にお礼と挨拶をしようと、メトゥーナトは考えた。
「ふむ、状況から君が彼女を助けてくれたみたいだね。わたしは銀河来史渡、彼女の親代わりをしているものだ。ありがとう、心から感謝する」
「気にする必要ないっスよぉ~、人として当然のことですから」
むしろ人としてやっちゃいけないことをしていたのが、例の男なのだ。しかし、人として当然というが、この男の能力を考えると普通の人が相手にできるような相手ではないのだが。と、そこで状助は自分が本来、どうしてここにいるのかを思い出した。
「忘れてたがよぉ~、銀河、これ、落としたぜ」
「それは、私のハンカチ。拾ってくれたんだ、ありがとう」
「こんぐらい当然っスよぉ~。一応クラスメイトなんだからなぁ~」
そのハンカチを見て、メトゥーナトはなぜ、このリーゼント少年がここにいるかわかった。ハンカチだ。アスナに常備させる物には、メトゥーナトが強力な魔法具としてある程度の魔法を、無視できるほどの力を与えていたからだ。
まあ、メトゥーナトはアスナが賭け事をして、自分の持ち物をあげたりしていることを知っていた、だから一応念のために、魔法具となっているものは、渡さないようには言ってあるのだ。
これをもっていたからこそ、認識阻害や人払いを跳ね除け、状助はここに居るのだ。と、ここでメトゥーナトに別の疑問が浮かび上がる。ならば、この男を倒した攻撃は一体なんなのか。魔法ではないならば、どのような能力で倒したというのだろうか。
しかし、ここで状助も、このメトゥーナトという人物のことを考えていた。この男は何者なのか、なぜアスナの保護者をやっているのかを。
(この男が
だが状助はほんの少しメトゥーナトの正体を考えたが、どうでもよくなった。悪いやつじゃなさそうだし、アスナも彼を慕っているようだったので、気にする必要はないと考えたのだ。だからか、能力を一応話しておこうと思った。ここで変に警戒されるより、信じてもらったほうが楽だからだ。
「あのー、銀河のおっさん、話があるんですけどー」
「ふむ、銀河ではアスナもいるだろう、名前でかまわないよ」
「んじゃあ、来史渡さん、俺には特殊な能力があるんスよ」
東状助の能力は二つある。
一つは修復と破壊を行うことができるスタンド、クレイジー・ダイヤモンドだ。もう一つは食事と共に摂取することで、かなりオーバーなリアクションになってしまうが、体調の調子を整え、健康にしてくれるスタンド、パール・ジャムだ。この二つの能力を状助は、メトゥーナトに話したのだ。
「ふむ、《《不思議な能力」》だが、ウソではないようだ、信じよう」
「信じてくれるんっスか!? ありがてぇ~」
メトゥーナトは簡単に信じた。当然である。
この世の中には転生者が大量に存在し、不思議な力を使っているからだ。そしてメトゥーナトは、彼を転生者と考えたが、悪い子ではなさそうだったので、さほど気にはしなかった。
「では、俺も今日はこの辺で帰りますわ。銀河もまた明日、学校で会おうぜ」
「ん、今日は助かった。また、明日」
この出来事で、二人の距離は少しだけ縮んだようで、いつの間にか友人になっていたようだ。そこにメトゥーナトの部下が、変態な男を引き取りに来て、そのまま影の
「アスナ、すまなかったな。一緒に家に帰ろうか」
「まさか初実戦が、ヘンタイ相手なんて思わなかった」
「それはまあ、仕方ないな」
二人で手をつなぎ、家へとゆっくり歩く姿は、まさに本当の親子のようであった。
…… …… ……
アスナは家に帰ると、楽しみだった番組まで時間があることを考え、戦いでかきたくも無い汗をかいたので、そのまま風呂へ入ることにした。
アスナは体を洗い終わり、湯船につかりつつ、自分のロリボディーをまじまじと見て、やはり不思議に思っていた。こんなロリボディーのどこがよいのかと。男性はもっとボンキュッボンのほうが喜ぶと聞いていたし、自分と同じ血族のアリカも、悪くは無い体系だったとアスナは考えていた。
と、ここまで考えて、アスナは自分が知っている大人の女性の少なさに驚いた。なぜなら紅き翼は男性ばかりで、女性が居なかったからだ。まあ、今不思議に思っていることは男性に聞きたい事なので、親代わりのメトゥーナトに質問しよう、そう考えた。
そしてアスナは風呂から上がり、パジャマに着替えてメトゥーナトがいるキッチンへ行き、不思議に思っていることを、彼に打ち明けたのだ。しかし、その質問の仕方が、最悪に悪かった。
「来史渡さん、来史渡さん」
「おや、あがったのかい? すっきりしたようだね」
「うん。ところで、私のロリボディ見てどう思う? 興奮とかする?」
「ん? 今なんと……?」
両手を横に広げ、全身が見えるようにくるりとターンするアスナ。普段なら、とてもかわいらしいと感じるであろうその姿を見ていたメトゥーナトは、その言葉に一体何がどうしたのかと疑問に思った。
いや、今のは自分の聞き違いか何かだろうか。まさかそのようなことを聞かれるはずが無い。メトゥーナトはそう考え、もう一度何を言ったのか、アスナへ聞き返したのだ。
「だから、私のこのちっちゃい体で、何か感じたりするのかなって」
「……う……むう……。どうして突然そんな質問を……?」
アスナは聞き返されたので、再びくるりとターンして見せ、もう一度同じく自分の幼い姿を見て何か思わないだろうかと言葉にしたのだ。再び同じ事を聞いたメトゥーナトは動揺を隠せなかった。むしろ、何故そんな質問を突然言い出したのだろうか。それを今度はアスナへ聞いてみた。
「今日戦ったヘンタイさん、ロリが好きみたいだったから……。もしかしたら男の人ってそういうのが好みなのかなって思ったの」
「……なるほど……。しかし一般的に君のような幼い子を、そういう目で見るものは変態と呼ばれている……」
「あっ、やっぱりそーなんだ」
そう聞かれたアスナは、その疑問に思ったことを率直にメトゥーナトへ話した。男の人って自分みたいな幼き少女が好きなのだろうかと、そう言ったのだ。
メトゥーナトはその問いに、それはおかしな人だと言った。というか、こんな小さな子に対してスケベな目で見るやつは、基本的にどうかしている変態以外ありえないのだ。
アスナはメトゥーナトからそう言われ、やっぱりかー、と思っていた。どうりで戦ったヘンタイは顔つきもヘンタイだったと、納得した様子を見せたのである。
「そういうことだ。流石に突然の質問だったので、少し驚いたぞ」
「そう? それはゴメンナサイ」
そうだ、あの手の輩は変態なのだ。メトゥーナトはそう言葉にした後、アスナの今の質問は肝が冷えたと続けていた。何せ自分がロリコンなんじゃないかと疑われたのかと、思いそうになったからだ。
アスナをそんなふうに捉えたことも見たこともなかったはずだが、一体何故だと一瞬考えてしまったのである。それも完全な誤解だったようで、理由を聞けばやはり違ったものだった。ゆえに、メトゥーナトは安堵した様子を見せ、アスナにそう話していたのだ。
アスナはメトゥーナトが焦ったと言ったので、悪いことをしたと思った。だから、すぐさまペコりと頭を下げて謝ったのだ。ただ、やはり身近な成人男性はメトゥーナトぐらいなので、そうするしかなかったとも思っていた。
「別にいいんだ。気にはしていないよ」
「……それならよかった」
メトゥーナトは謝るアスナに笑みを浮かべ、気にしていないと言葉にした。と言うよりも、別に謝るほどのことではないと思っていたのだ。しかし、そうやって自分が悪いと思うアスナに、いい子だと思いながら、その小さな頭を手で優しくなでていた。
アスナも頭を撫でられたことに喜びつつ、メトゥーナトの言葉に安心を覚えていた。質問した手前であるが、気にしていたどうしようか、ちょっと怒らせたかもしれないと思ったからだ。そして、アスナは頭を上げると、笑みを浮かべたメトゥーナトの顔があった。そこでよかったと思い、それが自然と言葉に出ていたのだった。
「今後ああいうものにあったら、すぐに逃げてわたしに連絡するんだよ」
「はーい」
そこでメトゥーナトは、今度あのような変態が現れたら、すぐ逃げて自分に連絡を寄越しなさいと、アスナへと注意していた。
アスナもメトゥーナトの注意に耳を傾け、元気よく返事をして返したのだ。また、アスナはもうすぐ見たい番組の時間になったので、テレビの方へとテコテコと歩いていった。
そんなアスナをメトゥーナトは眺めながら、今回少し焦ったが、無事で何よりだったと思っていたのだった。
…… …… ……
転生者名:不明
種族:人間
性別:男性
原作知識:あり
前世:変態だった
能力:槍での攻撃と魔法
特典:Fate/Zeroのランサーの能力、オマケで
(黒子はない、転生神に駄々こねて外させた、幼い少女にしか興味が無いため
必滅の黄薔薇は呪いが強い上に、二槍流を鍛えてないので使わない)
魔法使いとしての才能
破魔の紅薔薇は契約が完了してる魔術は破壊できないとされている
魔力で編んだ鎧は貫通する
刃が触れていれば宝具の効果を打ち破る
アーティファクトであるハマノツルギは、アーティファクトですら切り伏せる
つまりアーティファクト自体は魔法の一種
このあたりを考えて、破魔の紅薔薇で
アーティファクトは破壊できないが、貫通はする設定にしました
スタンドはスタンド使いにしか見えない、倒せない設定
O.S.ほど防御力がないので、このぐらいがちょうどいいかと