FLEET COLLECTION ~艦CORE~ 作:ARK-39
それでは本編を再開します。
※オリ主と記してはいますが、レイヴンは基本的に話すことはありません。
「あんたが司令官ね。・・・ま、せいぜい頑張りなさい!」
叢雲である。どうやらレイヴンは彼女を選んだようだ。
成程、設計図の説明どうりかと言いたげな表情を見せるレイヴン。すると、
「はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします!」
アップルボーイは吹雪を選んだらしい。彼女の声が工廠に響く。
「あ、あぁ。これからよろしくな、吹雪。」
呆気にとられるアップルボーイ、素っ頓狂な声を上げつつも提督の威厳を守る?
「初期艦を選びましたね。それでは早速ですが最初の任務依頼です。」
そんなやり取りをしていると、先ほどの女性、大淀が声をかける。
「なんだって!」
そう返すのはアップルボーイ。当然だ、艦娘を貰ったばかりの提督には急すぎる。
「・・・!、悪くないわ、早速私の実力を見せてやろうじゃない。」
叢雲はやる気のようだ。意外かもしれないが吹雪も、
「わっ、私もやっつけちゃうんだからっ!」
と威勢がいい。
「実は15分前に我が”鎮守府<横須賀>”に侵攻する深海棲艦隊が確認されました。
今回の任務はそれの掃討です。」
驚きを隠せないレイヴンとアップルボーイ。
「しかし任務といっても既に我が<横須賀>のランカー提督と別な任務で停泊していた鎮守府<佐世保>のランク1提督が出撃をしています。」
「!」
<佐世保>ランク1提督、この言葉により驚いたのはアップルボーイだ。
「あの<佐世保>のランク1が出撃している・・・!」
彼は提督に憧れて提督になった、その為提督には詳しい。反応するのも当然だった。
「その為、御二方にはその討ち漏らしの相手をしてもらいます。今回はさしずめ、実戦の空気を味わうがてらの肩慣らしというところでしょうか。」
「出撃は10分後です。すぐに準備を、以上。」
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「で、そのままの装備ってわけにもいかないから此処に来たのね。」
今、レイヴンと叢雲は工廠の一角にある、武器装備系を扱うブロックにいる。提督からの愛称はもっぱら「壽屋」である。
艦娘の武器装備は所謂「艤装」と呼ばれる各々の標準装備と、企業が開発する艦娘専用の武器が各種そろっている。
「別にこのままでもいいんじゃないかしら。」
と叢雲は言ってはいたが、装備を確認すると、
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※武装表記はオリジナルです。 名前も勝手につけます。
(Original):艦娘のイラストにおける実在しない装備(例:天龍の刀等)
(Fleet):艦娘のイラストにおける実在したのであろう装備(例:吹雪の右手の砲)
(A-Core):企業が開発した艦娘用の装備(アーマード・コアの武器)
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装備一覧
-武装-
握用武器(HAND)/R:(Original)/マスト-クラウドブレイカー-
腕部武器(ARM)/L:(Fleet)/三連装魚雷ランチャー
肩部武装(SHOULDER)/R&L:none
背部武装1(BACK1)/R&L:(Fleet)/連装砲.127
背部武装2(BACK2)/R&L:none
腰部武装1(WAIST1)/none
腰部武装2(WAIST2)/none
脚部武装1(LEG1)/none
脚部武装2(LEG2)/(Original)/エッジブレード
拡張武装(EXTENSION)/(Original)/頭部自律迎撃兵装
-追加装甲&スタビライザー-
ALL:Default
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これでは数の多い戦闘に向かない。魚雷は雑魚相手には強力すぎる。
早速レイヴンは各種項目から握用武器よりライフルのラインナップを眺める。
「これね。」
叢雲が目当てのライフルを見つける。
「弾数が少し少ないけど攻撃力が高い、悪くないわ。」
気に入ってくれたようだ。彼女の射撃適正は決して悪くはないので使えるだろう。
<<間もなく出撃です。<レイヴン>、<エスぺランザ>両名指令室へ来てください。>>
機械音声で通信が入る。
早速叢雲の装備スロットに先程のライフルを装備させる。ちなみに左手にである。
「これで私の魅力が増すのね。」
・・・どうなのだろうか、叢雲は出撃用のケージへと向かう。
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はたして彼らの初陣はどうなるのだろうか・・・。
読んでくださって有難うございました。
装備の一覧が異様に多いのは、各艦娘のイラストを見た限りこのくらいに分けないと捌き切れないと感じたからです。本音はたくさん積んだ方がかっこいいという思想だからです。
次回はプロローグミッション~出撃~です。ついに林檎君以外の「ACシリーズ」の提督が登場します。といっても、すでに「それっぽい」人は出ていますね。
-補足、というより蛇足-
実は、この作品では作者の疑問が根底に存在します。
この世界はアーマードコア寄りの、企業が世界の実権を握っている世界です。そして、企業が台頭するようになった時も、その前からも人々は争いを繰り返して来ました。
企業が人々を導くようになって半世紀ほど経ったところで「深海棲艦」の襲撃を受け、企業は手を組んで「深海棲艦」を迎撃することにした。その時に「艦娘」なるものが・・・・・・
という経緯を経ていますが、追々記します。
そして作者である私の疑問というのは、
「アーマードコアの世界で、人類共通の敵が現れたらどうなるのか」
というものです。
読者の皆様も考えた事はあるのでしょうか?
蛇足にまで付き合っていただき、有難うございました。
私の作品を読み続けてくださるのであれば、応援、アドバイス等いただけますと有難い限りです。