不屈の悪魔   作:車道

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クラッシュ-追走者 その②

 人間のように目が正面についている生物は視野角があまり広くない。一般的には左右の目を含めても水平方向の視野角は120度ほどしかないといわれている。

 その一方で馬やネズミといった左右の目がほぼ真横についている動物は、首を動かさずとも背後まで見渡すことができる広い視野角を持っている。その代わり、左右の目で視認できる映像が重ならないので立体感を認識しづらいという欠点もある。

 どちらにもそれぞれ利点があるが共通している部分もある。それは上方向に対する視野角の狭さだ。人間を含めた地上を生きる生物は水平方向に目を向けることが多い。そのため、上方向の視野角は60度程度しかないのだ。

 

「よし! あの二人はクラッシュに気がついてない。このままアバッキオの首に喰らいついて、水の中に引きずり込んでやるぜ」

「ああ……これで予定どおりだ」

 

 視線を誘導することで死角からの奇襲を行おうとしているスクアーロは、空中からアバッキオの首元めがけてクラッシュを一直線に進ませている。ティッツァーノはすでにアバッキオをトリッシュから引き離せると踏んで、計画の続きを考え始めていた。

 足元の水たまりを警戒するあまり、上方向への警戒が疎かになっているトリッシュとアバッキオは頭上から迫るクラッシュの姿が視界に入らない。このままアバッキオは連れ去られるかに見えた。しかし、スクアーロとティッツァーノの計画どおりに事は進まなかった。

 

「スパイス・ガール!」

「なッ! いきなり何をしやが──ッ!?」

 

 スタンドを出したまま周囲を警戒していたトリッシュは、あろうことか地面を攻撃しだした。硬さを失って体重を支えることができなくなった路面に二人の足がめり込む。

 背中合わせに立っていたのでトリッシュの動きが見えていなかったアバッキオは、想定外の現象に対応しきれず体勢を崩して尻餅をついてしまった。トリッシュの行動の意図が分からなかったアバッキオが抗議しようと振り返ったその時、彼の頭上をクラッシュがかすめた。

 

「やっぱりね。()()()()、あたしたちの死角から攻撃してきたわね!」

「トリッシュ、おまえ……最初から敵がどこから攻撃してくるか読んでいたのか」

 

 トリッシュに助けられたと知ったアバッキオは感嘆(かんたん)の声を上げている。背中合わせになって死角を消そうと提案したのはトリッシュだった。状況的に正しい判断だと納得したアバッキオはトリッシュの作戦に同意したが、この行動には真の理由があったのだ。

 スクアーロはティッツァーノの計画に従い、意図的に地面の上にある水面からしかクラッシュを出さなかった。クラッシュは水面さえあればどこからでも出現できるのだが、能力に制限があるように見せかけたのだ。

 出現場所が固定されていたため、アバッキオとトリッシュは地面に広がる水たまりを注目してしまっていた。しかし、トリッシュはいち早くスクアーロたちの行動が『注意をそらすためのもの(ミスディレクション)』だと気がついた。

 

 アバッキオと共に周囲の水面を警戒するフリをしながら、トリッシュはスカートのポケットに潜ませていた物を取り出していた。それは年頃の少女なら持ち歩いているであろう物──化粧直しに使うコンパクトミラーだった。

 トリッシュは手のひらの中に鏡を隠し持って密かに頭上の様子を警戒していたのだ。トリッシュは戦闘に関して人並み外れたセンスを持ち合わせているわけではない。クラッシュの死角からの攻撃を予想できたのは、なのはに忠告されていたからだ。

 船に乗ってコロッセオへと向かう道中で、トリッシュはなのはからスタンド使いの戦闘について大まかに説明を受けていた。その説明の中に、死角からの攻撃には気を配るようにというものがあったのだ。

 なのはが時を飛ばした際に背後から攻撃を仕掛けるのは、人間の死角を利用しているからだ。視覚の外からの攻撃は見えない攻撃と同意義である。それを理解しているからこそ、死角からの攻撃は何よりも恐ろしいとトリッシュに教えたのだ。

 

「まさか……クラッシュの攻撃をトリッシュの能力でかわされるとは。しかし、トリッシュの行動は逆に自分の首を絞めたッ!」

「そのとおりです。攻撃を避けるために地面を柔らかくしたのは、()()()()()()()()()()()! 今の状態なら、アバッキオは次の攻撃を絶対にかわせないッ!」

 

 必殺の攻撃を避けられたスクアーロだったが、彼はそれほど動揺していなかった。一度かわされたのなら、もう一度攻撃すればいいだけだ。スクアーロの考えていることを理解したティッツァーノが肯定の言葉を口にする。

 地面を柔らかくしてしまったことで、トリッシュとアバッキオは簡単には移動できなくなってしまった。それに加えて、アバッキオは体勢を崩して座ってしまっている。

 トリッシュはスタンド能力を使わずにアバッキオをスパイス・ガールで移動させるか、直接クラッシュを攻撃するべきだったのだ。アバッキオの頭上をかすめたクラッシュは別の水たまりに潜った後、即座に攻撃するため反転してアバッキオに向かって飛びかかった。

 

「早くスタンド能力を解除しろ! このままじゃあ、地面が柔らかすぎて立ち上がれねえぞッ!」

「いいえ、()()()。まだ、能力は解除してはいけないわ」

 

 弾丸のような速度で近づいてくるクラッシュを見たアバッキオが冷や汗を流す。そうしている間にも、二人の体はどんどん柔らかくなった地面へと飲まれていく。

 このままではなぶり殺しにされると思ったアバッキオが慌てた様子でスタンド能力を解除しろと言うが、トリッシュは聞く耳を持たずにスパイス・ガールで地面を柔らかくし続ける。

 ついに全身が地面に飲まれてしまって完全に身動きができなくなった二人を攻撃するため、クラッシュが再び攻撃を仕掛けようと柔らかくなった地面に飛び込もうとする。

 

「スパイス・ガール! 能力を解除しなさいッ!」

 

 クラッシュが飛び込む寸前、トリッシュがスタンド能力を解除した。その瞬間、柔らかくなっていた地面が元の形に戻った。

 トリッシュが地面を柔らかくしたのはアバッキオをクラッシュから守るためではない。この元に戻る際に発生するエネルギーを利用して、場所を変えるために地面を柔らかくしたのだ。

 柔らかくなった地面に埋まっているような状態だったトリッシュとアバッキオは、当然ながら元に戻った影響で空中へと弾き飛ばされる。能力の発動範囲を調整していたため、トリッシュたちは斜め上方向に飛ばされた。

 

 道路に広がる水たまりを飛び越したトリッシュたちは、勢いはそのままに洋服店のショーウインドーを突き破りそうになった。だが、逆にスパイス・ガールでガラスを柔らかくしてクッションとして利用した。

 大きくたわんで二人の体重を受け止めたガラスは、接合部分まではスタンド能力の影響を受けていなかったので窓枠から外れてしまった。しかし衝撃は分散できたようで、トリッシュたちは怪我をすることもなく店内へと逃げ込んだのだった。

 

「や、野郎……オレのクラッシュを2回もかわしやがった。ビビってるわけじゃあねーが……このままじゃあ本当に逃げられそうだぞ、ティッツァ」

「……どうやら、わたしたちは彼女を見くびっていたようだ。トリッシュ・ウナは一般人だが……その『精神力』は油断ならない。予定変更です、スクアーロ。先にトリッシュの方から始末する」

 

 洋服店から出てこないトリッシュたちを追い詰めるためにティッツァーノは歩を進める。彼の手には消防車に接続された放水用のホースが握られている。スクアーロは離れた位置からティッツァーノの様子を見守っていた。

 クラッシュは遠隔操作型のスタンドのため、本体が出向くのはリスクが高すぎる。かといって消防車は自走不可能なため、クラッシュを使って攻撃するには誰かがホースを使って放水しなければならない。

 戦闘の邪魔になるため、情報分析チームの人員やパッショーネの息がかかった人間は側にはいない。スクアーロは反対したが、ティッツァーノは自分が適任だと言って放水する役目を無理やり引き受けたのだ。

 

 手早く、それでいて慎重にティッツァーノは洋服店へと近づいた。警戒しているのか、トリッシュたちは最低限の照明で照らされた店の奥に引っ込んでいて出てくる様子はない。

 トリッシュのスタンド能力で予想外の攻撃をされる前に動かねばならない。冷静に判断を下したティッツァーノは、ホースの先端につけられた放水コックを操作して放水を開始した。

 あっという間に店内は水浸しになっていく。床だけではなく天井や壁にも水は付着している。水面から水面へ瞬間移動できるクラッシュにとって、これ以上無いほどに絶好のシチュエーションが完成した。

 スクアーロは肩に下げていた水筒を開けて、中に入れていたクラッシュに声をかけた。

 

「これで我々が『勝利』するための準備は終わりました。あとはクラッシュで()()()()するだけです」

「わかってるぜ、ティッツァ! すぐに連中を片付けて、ブチャラティたちの追跡を再開する!」

 

 水筒の水面から飛び出した5cmほどの大きさのクラッシュが、濡れた床の水面に潜り込む。独特なワープ音を立てながら、クラッシュは薄暗い店内を移動する。

 視認しづらいが、トリッシュとアバッキオはすぐに見つかった。二人は濡れていない壁に背中つけて周囲を警戒している。地面には濡れた洋服や無理やり引き倒された棚が散乱している。元々は洋服が並べられた棚が置かれていたようで、運よく放水が当たらなかったようだ。

 しかし、一方向からの攻撃を封じられた程度でクラッシュが不利になるわけがない。クラッシュは水面から出現する大きさによってパワーが変動するが、移動速度に関しては常に一定の速さを発揮できる。

 鏡面から鏡面へ移動するスタンド(ハングドマン)のように光のような速さで移動できるわけではないが、それでも銃弾並みの速さは出せる。そんな速度で移動するスタンドを攻撃するのは至難の業だ。

 その証拠に、移動を繰り返すクラッシュの姿にトリッシュとアバッキオは翻弄されていた。ただでさえ暗い室内で、クラッシュの動きを追い続けるのは難しい。健闘していたが、ついにアバッキオたちはクラッシュの位置を見失ってしまった。

 

「今だ! 喰らいつけ、クラッシュッ!」

 

 クラッシュが足に当たったことでトリッシュの体がバランスを崩す。慌てた様子でアバッキオが手を伸ばすが、すでに手遅れだ。トリッシュの柔肌を食いちぎろうと、クラッシュの(あご)が大きく開かれる。

 そのまま首に喰らいついたクラッシュがトリッシュを連れ去るために水に潜ろうとする。しかし、潜る寸前でスクアーロはおかしな点に気がついた。深々とクラッシュの牙が突き刺さっているにもかかわらず、血が一滴も出ていないのだ。

 

「どうだ、サカナ野郎……オレのムーディー・ブルースの味はうまいか? え?」

「これは……ッ! やりやがったな、レオーネ・アバッキオ! こうなったら、テメーから先に始末してやるぜッ!」

 

 足と首から血を垂れ流しながら、アバッキオはクラッシュを睨みつけている。リプレイ中のムーディー・ブルースは射程距離が非常に伸びるため、このままスタンドだけを水の中に引きずり込んでも意味はない。

 そこでスクアーロはアバッキオを直接殺すため、過去のトリッシュをリプレイしているムーディー・ブルースの喉をクラッシュに食い破らせようとした。このとき、スクアーロは失念していた。アバッキオが囮になっている理由と姿を見せないトリッシュが何を企んでいるのかを。

 

「テメェーッ! イツマデモ、ムーディー・ブルースに喰ライツイテンジャアネェェ────ッ! サッサと離レヤガレ、コラァァァ────ッ!」

「な、なにィ────ッ!?」

 

 突然、壁が歪んで飛び出してきた拳の殴打によってクラッシュの行動は妨害された。クラッシュに向けて罵声を浴びせながら攻撃したものの正体──それはトリッシュのスパイス・ガールだった。

 彼女は壁の一部を柔らかくして潜り込んでいたのだ。トリッシュはブチャラティのスティッキー・フィンガーズの能力──ジッパーを作り出してものを分解したり潜り込む能力をスパイス・ガールでも再現できるのではないかと考えて、この技を思いついた。

 店内を明るくしなかったのは、ムーディー・ブルースのリプレイを隠すためだけではなく、柔らかくなっている壁を誤魔化すためでもあった。横っ腹に近距離パワー型スタンドの攻撃を受けたクラッシュは、衝撃に耐えられず空中に投げ出されてしまった。

 

「スクアーロ! クラッシュを戻せ! 撤退して仕切り直すべきだッ!」

「すでに! やっている! だが、クソッ……クラッシュが戻ってこないんだッ!」

 

 クラッシュを遥かに上回るトリッシュのスタンドの動きを目の当たりにしたティッツァーノは、スクアーロに大声でクラッシュを戻すように呼びかけた。スクアーロも分が悪いことは理解している。すでに彼はクラッシュを手元に戻すために水面に潜ろうとしていた。

 しかし、水面に着水しようとしているクラッシュは、水面に潜る能力を発動できず浜辺に打ち上げられた魚のように飛び跳ねている。どうなっているのか分からず混乱しているスクアーロをよそに、壁から出てきたトリッシュがスパイス・ガールの腕を引き戻させた。

 すると、その動きに引っ張られるようにクラッシュがスパイス・ガールの手元に引き寄せられた。アバッキオが照明をつけたことで、ようやくスクアーロたちはクラッシュが水面に潜れなくなった理由を理解した。

 

「それは、まさか……この店のショーウインドーだとォ────ッ!?」

 

 顔に汗をにじませたスクアーロが驚愕する。クラッシュの能力が封じられた理由──それは、スパイス・ガールの能力で薄く引き伸ばされたガラスに捕らえられていたからだった。

 クラッシュは直接水面に触れなければ潜行することができない。トリッシュはスパイス・ガールにクラッシュを殴らせたとき、吹っ飛ばす方向に柔らかくしたガラスを配置していたのだ。

 本来、物質同化型以外のスタンドに物理的な干渉はできない。しかし、今回トリッシュが利用したのはスパイス・ガールの能力が込められたガラスだった。

 スタンド能力によって柔らかくなっている以上、このガラスはスタンドパワーを帯びている。部屋を暗くしていたのは上記の理由に加えて、柔らかくしたガラスを見えにくくするためでもあった。

 

「あなたたちは恐ろしい敵だった……だけど、あたしたちの勝ちよ!」

WAAAAAAAA(ワアアアアアアアアアアア)NNABEEEEEEEEEE(ナビィ────────ッ!)

「ぶぎイイイああっ」

「スクアーロッ!」

 

 空中に放り投げたクラッシュにスパイス・ガールのラッシュが突き刺さる。遠隔操作型スタンドの例に漏れず、クラッシュの耐久力はあまり高くない。ダメージのフィードバックで手足の骨が折れてふっ飛ばされたスクアーロの下にティッツァーノが駆け寄る。

 命まで取るつもりはなかったのか、再起不能にこそなっているがスクアーロは息をしていた。しゃがみこんで意識を失ったスクアーロの容態を診ているティッツァーノだったが、洋服店を出て近づいてくるトリッシュたちに気がつくと立ち上がって向かい合った。

 

「……オレたちの『負け』だ。オレのスタンドは戦闘向きではない。立ち向かったところで『勝利』できるとも思えない。それでも……オレの相棒を殺されるのは見過ごせない。だから、最後まで足掻かせてもらうぞ」

 

 ティッツァーノの手には警察で使われている自動拳銃が握られていた。その照準はトリッシュではなくアバッキオに向けられている。ティッツァーノは自身と同じく戦闘向きではないため一矢を報いれる可能性の高いアバッキオを攻撃するつもりでいた。

 ためらいもなくティッツァーノは引き金を引いた。しかし、その銃弾は一発もアバッキオには届かなかった。スパイス・ガールはキング・クリムゾンには劣るが銃弾を防ぐ程度は簡単にできるぐらいの基礎能力はある。

 全ての弾を撃ち尽くしてしまったティッツァーノは拳銃を投げ捨てると、懐から大ぶりのナイフを取り出してアバッキオに襲いかかった。トリッシュが助けに入ろうとしたが、アバッキオは無言で首を横に振った。

 ブチャラティチーム内で一番体術が優れているのはアバッキオだ。情報分析チームの一員でもあるティッツァーノは当然、そのことを知っている。

 それでも彼は一縷(いちる)の望みを賭けて攻撃した。しかし、やぶれかぶれの行動がうまくいくはずもない。訓練を積んでいないティッツァーノは一瞬でアバッキオに取り押さえられてしまった。

 

「ねえ、アバッキオ。この人たちはどうするの?」

「オレとしては、ここで殺しちまったほうが後腐れなく終わると思う。だが、それを決めるのはオレじゃあない。こいつらをどうしたいかは……トリッシュ、おまえが選べ」

 

 真っ先に戦うことを選んだのはトリッシュだ。アバッキオはトリッシュに付き添っているだけで、自分の意見を押し付けるつもりはなかった。アバッキオはブチャラティならこう言うだろうと思い、普段の自分らしくない提案をしたのだ。

 

「この人たちは父に……ディアボロに命令されただけなのよね。だったら……甘い判断かもしれないけど、あたしは殺す必要はないと思うわ」

「こいつらは、おまえを殺そうとした相手なんだがな。しょうがねえ、一度だけ見逃すか。もし、もう一度オレたちを襲ってきたら問答無用で殺すから覚悟しとけよ?」

 

 少しだけ考える素振りを見せたトリッシュは、すぐに答えを出した。トリッシュの答えに少しだけ眉をひそめながら、アバッキオは関節を固められて痛みで顔を歪めているティッツァーノに脅しをかけた。そして、そのままティッツァーノの首を絞めて気絶させてしまった。

 その後、スパイス・ガールで消防車のパーツを引っ剥がして柔らかくしたトリッシュは、スクアーロとティッツァーノを拘束するために体に巻き付けて能力を解除した。体に隙間なくくっついた状態で元に戻されたので、普通の工具で彼らを解放するのは不可能だろう。

 中々にエゲツないことをすると思いながら、アバッキオは路肩に寄せていたバイクのエンジンをかけた。トリッシュを後ろに乗せると、コロッセオに向かうため静かにアクセルを回した。




誤字脱字、表記のぶれ、おかしな日本語、展開の矛盾を指摘していただける国語の先生をお待ちしております。

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