あと番外編で繋ごうとしたら時間系列的にネタも中々出ない作者です
短編のネタ募集とかしようかな…
【逃走経路】
「アスナ君、今日は大事な案件があるからまだ残って欲しいのだが」
「団長、今日はキリト君が夕食当番なんですよ?その案件を担当してしまったら確実に夕食に間に合いません」
「君はいつもの通り呼ばれていないのだから別に間に合わなくても良いだろう?」
「酷い!もしかしたらキリト君は遠慮して呼ばなかったかもしれないじゃないですか!」
「ならその遠慮を受け取って仕事し給え」
「団長の分からず屋!こんな所に居られません!(キリト君の)家に帰らせていただきます!」
「彼の家は君の家ではないだろう」
「…!?扉が開かない!?なら…」
腰からライベントライトを抜きソードスキル「スター・スプラッシュ」を迷う事なく行使するが扉には傷一つ付かず、無機質なメッセージウィンドウが現れた。
「破壊不可能オブジェクト!?」
「その扉は君の為に特別に拵えた破壊不可能オブジェクトだ。ソードスキルでは破る事は出来ないよ」
「くっ!団長の前で使いたくはなかったけど、やむを得ないわね…」
そう言ってアスナは扉から離れ、部屋の中央よりやや右に立つ。
「…?」
「それじゃあ団長、お疲れ様でした」
アスナが独特な足踏みをするとカタンと足元に穴が開き、アスナは敬礼しながら穴に落ちていき、その後穴は綺麗に閉じた。
それを見たヒースクリフは持っていたペンを置いて流れるように引き出しから頭痛薬を取り出し、中身を一気飲みした。
【神速】
お昼、コノハとキリトが昼ご飯を食べている時、キリトは手に持っていたスプーンを床に落としてしまい、スプーンの耐久値が0になって砕け散った。
「あっ」
「あー、もう壊れたか」
「今度買いに行かないと…。あ、コノハ食べ終わったならそのスプーン貸して」
「ふざけんな」
コノハは立ち上がって台所に使い終わった食器を置き、新しいスプーンをキリトに投げる。キリトはそれを受け取って「ありがとう…」と少し不満気に言って食事を再開する。
「(しかし、俺の使ってる食器が壊れるまでにキリトの食器は2.3回は壊れている気がするんだが…)」
台所で食器を洗いながらコノハはキリトを見て疑問に思っていたが、その視線をもう少し下げてテーブルの下を見たらその疑問もすぐ解決するだろう。
テーブルの下から垂れ下がる栗色の髪を見たら。
【使い道】
52層にあるカジノ街「ティーブタウン」。朝も昼も賑やかなこの街は便利さ、宿の多さ、宿代の安さ、そしてアインクラッド最大のカジノがあることから恐らくホームタウンにしているプレイヤーの多さはトップ5に入るだろう。
その街の中央に座する「ティーブタウン」の象徴、カジノ「ゴールドラッシュ」の中にある一台のルーレットにカジノにいる3分の1程の人が集まり大盛り上がりしていた。
何故なら、一人のプレイヤーが一点賭けを6回中4回も成功させ、数十枚しかなかったコインを今では50万以上にまで増やしたからだ。
ディーラーのベットスタートコールがかかり、ルーレット台に座るプレイヤー達は手持ちのコインをベットしていく。そして注目のプレイヤーも黒の2一箇所に手持ちの半分のコインをベットする。
ディーラーがホイールを回し玉を投げ入れる。カランと乾いた音が鳴り玉がホイールの中を転がる。
数秒後、フードを被ったプレイヤーが赤に最低限、奇数に最低限、それらに当て嵌まらない、注目のプレイヤー以外のプレイヤーがベットしている場所に最低限のコインを置いていく。
ディーラーからベットストップのコールがかかる。
玉はカタンカタンと音を立て、黒の2のポケットに吸い込まれるように入った。
「っていう感じに不幸も使い道があると思うんだけどどうだ?儲けは勿論半々で」
「…それ私もコノハも出禁にされるよね?」
「安心しろ、お前を見捨てれば俺は助かる」
「……」
「ちょ、無言で槍装備しないで冗談だから」
【厨二】
「
「いや、俺的には破天雷極剣とか漢字だけに統一した方が格好良いと思うが」
「ルビ振りは私のアイデンティティーです!」
「なら
「やっぱりドラゴン使いとしては龍という字は入れたいですね」
「じゃあ」
「コノノン、この間の取材について…」
「……」
「……」
「……オレっち用事が出来たから帰るヨ!」
「待てアルゴ!俺は厨二から大分前に卒業したから!」
【神速】の解説
キリトの使うスプーンを事前に調べる→それと同じ物をリズに作ってもらう→それの耐久値をぎりぎりまで削る→アルゴに頼んでキリトがスプーンを使う日を調べてもらう→その日に家に忍び込み机の下に張り付く→キリトがスプーンを落としたのを確認したらそれを目にも捉えられない速さで入れ替える→目に見えない速さで壊す→キリトから見たら自分の落としたスプーンが壊れたようにしか見えない
といった感じです。正に神速。アスナ一人でボス攻略出来るんじゃないか?