Muv-Luv IGLOO [M.L.I] 記録無き戦人達への鎮魂歌 (再投稿)   作:osias

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第五・五話=幕間「西暦への呼び声」

タケルの意識はマドロミの中にいた。

 

それは何時かの記憶。

 

赤ピンク色の髪をし、アホ毛が目立つ幼馴染との記憶。

 

時に泣き、時に笑い、時に怒り、そして愛し合った。

 

その全てが懐かしく。それを見る度にタケルの中の何かか軋む感じがする。

 

痛いのか、悲しいのか、寂しいのか、怖いのか、怒っているのか分からない。

 

何もかもが混ざった感情の波が彼の中で渦巻く。

 

そして、その感情がピークに差し掛かった所で、突然映像が変わる。

 

ただの高校生をしていた自分。

 

友人と帰りゲーセンにより、宿題をして、たまに分けの分からない状況に巻き込まれるも、一部を除けば“普通”な世界。

 

そして、また映像は変わり、

 

永遠と血反吐吐きながらも、走り続ける自分。

 

友の足を引っ張りたくない一心で頑張り続けた自分。

 

が、最後は“いつも”納得が生き物ではなかった。

 

具体的に分からなくても、感じる

 

“敗北”の苦痛。

 

そして、最後にまた一度同じ様な映像

 

しかし、自分は今度は何か違う事をやろうと粋がっていた。

 

だが結果として、大切な恩師を殺してしまい、仲間が死ぬ未来でしかなかった。

 

人類は・・・”勝利”した・・・

 

が犠牲は納得できるものではなかった。

 

 

もう一度あるなら・・・どうしたであろう。

 

もう一度あるなら・・・

 

そう、平和なあの世界に戻ってもどこかタケルの魂はそれを問い続けた。

 

戻りたいのか?

あの悪夢にまた一度?

 

恐怖より後悔、それよりも希望に向かい走り、走り、走り、飛び・・・

 

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貴方の意識は

 

深く

 

深く

 

深く

 

沈む

 

春の陽だまりの中にいるような眩しさ、暖かさ

 

そして水の上にいるような静かな音と浮遊感

 

息を静かに全て吐き

 

また吸い込み、

 

肺を満たし

 

それを繰り返し

 

息をする

 

 

貴方は

 

安堵感に

 

包まれ

 

そして

 

貴方の

 

目の前に道が現れる

 

貴方は一歩ずつその道を辿る

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

すると目の前に扉が現れる

 

さぁ、ノブに手をつけよう

 

鍵はかかっていないから

 

ノブに手をつけると

 

貴方の中で

 

勇気が

 

力が

 

愛が

 

溢れてくる

 

さぁ

 

恐れはない

 

君よ

 

扉を開き

 

旅立て

 

より良き未来のために・・・

 

 

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