兵藤家の朝は6時半から活動が始まる。
まずは母親が起き、家事を行い、7時に父親が起きてきて、7時半に息子が起きてくる。
「黒歌ちゃん?いっせーを起こして来てくれない?そろそろ起きないとご飯食べる時間が無くなるの」
「にゃん!」
俺の母親は黒猫に対して自分の息子を起こして来いと言っているのだが・・・考えてみるとこれは猫又である彼女だからこそこなせる、オーダーではないだろうか・・・。
私の朝はまずは、目覚めのコーヒーを飲んでから始まる・・・ヴァカめっ!
私の伝説は17年と少し前から始まっている・・・・ヴァカめっ!
いっせーかりばー!いっせーかりばー!ふろむ 黄金のじぱんぐ~!
「・・・・はっ!?」
体が苦しくて思わず変な夢が・・・
目覚めてふと違和感を感じ、違和感がある方に目を向けると・・・そこには全裸の猫耳と猫のしっぽを着けたボン!キュッ!ボン!が俺の股間・・・エクスカリバーの上にいた。
というか黒歌だった、どう見ても。
「ドーモ、クロカ=サン。ナニをしているのでしょうか?」
目の前の光景にSAN値という名の理性がガリガリと削られている音が聞こえる・・・SAN値!ピンチ!SAN値!ピンチ!
「ナニって・・・ナニですけど、にゃにか?」
私はキメ顔で言った!みたいな風に言ってるんじゃねーぞ!この痴女。
っうか降りれ。後、俺起きてるのに俺のパジャマ脱がそうとするの辞めれ。
「いっせー、そろそろご飯の時間だにゃ。だから私が・・・起こし・・・朝這いに来たにゃん♪」
「にゃん♪じゃねぇーよ!普通に起こせよ!後、俺から降りろ。」
ジト目になりつつ言うと黒歌は猫の姿になり、俺から降りた。
この時、随分素直だなーと思い、起こしてくれた感謝の意味を込めて黒歌の頭を撫でつつ目覚ましを見ると8時15分になっていた。完璧に遅刻の時間であった。
「ぜーはぁーぜぇーはぁー・・・バイク飛ばして、駐輪場から走って来たからギリギリセーフだな・・・」
あの後、俺はパジャマから制服に着替え、母親から弁当を貰い、自分の愛紗・・・関羽さんに・・・愛車であるCBR400Rに乗り急いで学校に向かった。
その間に信号に捕まる事が無く、実に清々しい気分だった・・・鼻歌も歌っていた、運転中に。
朝ギリギリだった事以外、WRYYYYY!今日は何か新しい出会いがあるかな?と気分が良すぎて若干頭可笑しいなと思いつつも自分の席に座ると隣のモブ女・・・A子さん(仮)にしておこうか・・・。
A子さんから
「さっき、木場君がいっせー君に用があるから1限目後の休み時間に教室で待っていて、だって。んじゃ、ちゃんと伝えたからね、キャッ///」
キャッ///じゃねぇよ、こいつ・・・俺と木場でどんな想像してんだよ・・・っうか他の女子と混ざってこっち見て頬染めるな。
俺は自分で言うのもなんだが割とイケメンの部類であろう。
というか原作みたいにエロなんちゃらと呼ばれていない。普通にしているし、前世との年齢を合わせると40位なので小娘・・・JK相手には緊張せずに普通に話せる。
なので割とモテている、顔とトーク力って大事だよな・・・。
そして・・・不本意だが、女の子達にはイケメン×イケメンの標的になる。
や・・・ヤルならせめて前者にちてくれー!!後ろからヤラレたくない!(半ギレ
お、恐ろしいよね・・・JK。
っうか木場って確か・・・リアス・グレモリーの騎士なんだろ?これがな・・・。
そうして一時間目を始まりを告げるチャイムが鳴り響いた━━━━
「兵藤君、放課後なんだけど・・・時間が有ったら僕の部活の部長が君に用があるから、オカルト研究部に来てくれないかな?」
やはりというか・・・この時の俺はイケメンは死すべし、慈悲はないと考えていた。
はい、というわけでオカ研に呼ばれた修羅神様です。
とりあえず修羅神として呼ばれたのでは無い!というかリアスさんそっこーで帰ったので・・・昨日は何をしていたの?とか日常会話をしつつリアスによる魔力的サーチャージツによりいっせーさんの神器を調べる事で呼んだ・・・みたいな展開にしようと思います。
でわー。