ハイスクールD×D 混沌の息子   作:みやま

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リンカネーション

時刻は深夜。

 

逢魔時。

 

ある青年と・・・彼が使役する鬼達が深夜の商店街にいた。

 

深夜の商店街は少し不気味な雰囲気がした。また自分達以外には人の姿は全くなかった・・・。

 

青年達は思った。

 

おあつらえ向きの夜だ、と。

 

ポケットの中のスマホが震え、画面を確認し、通話ボタンを押した。

 

「もしもし?」

 

「真君?一体何やってるの!?」

 

電話をかけてきた人は伏見 梓=サン。

警察の方だった。

 

何故、警察の人から電話が?と思われると思うので・・・簡素に言うと。

 

俺こと、加賀見 真は・・・霊視の力と鬼を使役する力を持っていた。

加賀見家は代々、霊視の力などを用いてこの世を彷徨っている幽霊達を『送る』事がお役目であった。

 

お役目をしている最中に惨殺された女の子達と出会い・・・彼女達を『送る』為にその殺人犯と会い・・・彼女たちの無念を晴らそうとしていた。

 

「真君は家で待っててくれない?必ず結果を出すから。」

 

「いえ・・・逮捕される前に彼女たちの願いを此処で叶えてあげないと。」

 

「成仏させる為にってこと?それなら早く言ってよ!ポケットからはみ出てるソレ・・・何事かなって。」

 

そう、俺はポケットにナイフを入れていた。

 

自分の鬼たちのリミッターを外す為・・・血を飲ませる為に━━━━━━━━

 

 

 

「決して馬鹿な真似はしません・・・が、少々他の方々を驚かせるかもしれませんが。」

 

俺は苦笑しながら告げると・・・殺人犯が・・・閉店後の掃除が終わったのだろうか・・・店の中から出てきた。

 

俺はスマホをしまいながらその背中に声をかけた。

 

「すみません。今、時間は大丈夫ですか?」

 

「━━━━え?」

 

奴は振り返えった。無防備な顔で。

 

「あ、すいません。お店はもう終わりです。」

 

「いえ、用があるのは貴方にです。」

 

「はい?」

 

俺はそうして・・・殺された彼女達の名を・・・

 

「野崎小百合=サン。」

 

?と殺人犯は顔に疑問符を浮かべた。

 

「嶋きらら=サン。」

 

ようやく表情が変わった・・・。

 

・・・そうか、野崎さんの事は名前も知らずに殺したのか・・・。

 

俺はとある少女の名前を口に出来なかった・・・口に出せば復讐心に囚われると思ったからだ。

 

「いや・・・誰っすか、それ?」

 

語気が強まった。

 

今更遅い、彼女たちの為にもお前は逃がさないんだよ。

 

「彼女たちから伝言を・・・いや、直接行って貰う方が良いか・・・。」

 

俺はそう言うとポケットに忍ばせたナイフを取り出し・・・手首に当て・・・切り裂いた。

 

 

 

 

「な!?てめぇ、頭可笑しいんじゃねぇの!?」

 

殺人犯はそう俺に言うが・・・人を殺したお前の方がと思ったが・・・。

 

「芙蓉、葵、アイリス。我が血を以て汝らの枷を解く・・・。」

 

「恐悦至極」

 

と、芙蓉と呼ばれた美女は主の血を啜り・・・真の姿を現した。

 

「至福の極み」

 

と、葵と呼ばれた少女もまた同様に血を啜り、真の姿を現した。

 

「有り難き幸せ」

 

と、アイリスと呼ばれた少女も血を啜り、真の姿を現した。

 

彼女達は・・・鬼と呼ばれる存在で、主の血を飲むことによって・・・枷を外す事が出来る。

 

そうして枷が外れた彼女達の力は凄まじく・・・全く霊感が無い人間に死者の姿を、声を・・・見させたり、聞かせたり出来る。

 

鬼たちは・・・死んだ彼女達を・・・殺人犯に見えるようにしたのだ・・・。

 

女たちは

 

「ドウシテ」

 

ドウシテ・・・どうしてと・・・まるで呪詛の様に・・・。

 

 

「ドウシテ ワタシヲ」

 

 

「ドウシテ コロシタノ」

 

「オウチニ カエシテ」

 

と、殺人犯に告げた・・・。

 

 

 

これが・・・彼女達の願いだった・・・。

 

自分を殺した人に・・・問いたかった・・・。

 

 

これで彼女達の願いを叶えられたので・・・後はこの殺人犯を警察に引き渡すだけであった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして俺の作品が此処にあるんだ?冷凍庫に保存していたのに・・・貴様か・・・貴さマ ガ ワタシノ サクヒンヲ モチダシタノダナァー!!」

 

 

 

 

殺人犯の姿が悪魔じみた姿になったと思いきや、真の首を掴みながら壁に飛んでいき真の身体を壁に叩き付けた。

 

「がはぁ!?」

 

真は壁に叩きつけられた衝撃で気を失いそうになるも・・・何とか意識は保ったが・・・・。

 

なんだ・・・こいつ・・・人間じゃないのか?鬼を使役する俺が言うのもどうかと思うが・・・と思ったが・・・気を失った。

 

鬼達は自分の主の命が危ないと思い、直ぐに助け出そうとし、動くが・・・悪魔が叫び声を上げ・・・吹き飛ばされた。

 

「オマエ ハ オレ ノ サクヒン ニハ イラナイ カラ シネ。」

 

 

悪魔は首を掴んでいる手に力を込めて・・・くびり殺そうとした。

 

鬼達は悲鳴をあげた。

 

悪魔はと言うと、この男を殺した後は次に其処で叫んでいる女の人外共を殺そうと思い・・・更に力を込めようとした最中・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待ていっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、何者かの声が深夜の商店街に響き渡った。

 

「「「「!?」」」」」

 

悪魔は首を絞めていた力を緩めた・・・声をあげた人物を探して・・・見つけた。

20m程先の場所にいた。

 

 

 

また、鬼達もその人物を発見した。

高校生位の男の子だろうか・・・本来なら直ぐに逃げて!と声を荒げて逃げるように促すのだが・・・なんだこの少年の・・・力は!?

 

真の力を開放した自分達ですら叶わないと断言出来る程の男の子だった・・・。

また彼の右手には赤い色をした籠手の様な物を装着していた・・・。

 

すると少年はこちらに歩みながら・・・

 

「無垢な少女達は天に願った・・・」

 

彼は右手を空へと指差しながら・・・

 

「自分達を殺した悪魔を倒してくれと・・・」

 

そうして彼は殺人犯との距離が3m程の所で停止し

 

「人!それを「復讐」と言うッ!!」

 

彼がそう告げると殺人犯は

 

「キサマ ナニモノ ダ!!」

 

「貴様に名乗る名はない!!」

 

と、言い・・・赤い鎧を纏った。

 

 




事故りました。

バイクで通勤してるんですが・・・転けて・・・カウルがやべぇ・・・金もねぇ・・・(´・_・`)

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