「刮目しろ・・・これが神化を遂げたヤルダバオトの力だ!」
俺は邪神達のアンブッシュに対し、鎧を纏うと・・・・神化してた。
体からは魔力が満ち溢れ、闇を祓い、俺が立っている場所に空から一筋の光が指していた・・・。
ガタノゾーアはそんな俺の姿を見て・・・無数の触手を俺の方に向けてきたが・・・俺は全て片腕で掴み取った。
タツジン!
この光景にはこの場に居た全員が息を飲んだ。
そうして俺は傍で泣いていた白音の涙を右手で拭いつつ
「白音・・・ここは危ないから黒歌達が居る所に行くんだ?イイネ?」
「アッハイ」
白音は立ち上がり、黒歌達の方へと走り、合流したのを確認し、俺は掴んでいた触手を離し
「先程は挨拶の途中だったので・・・ドーモ、邪神=サン。赤龍帝の兵藤一誠です。」
俺は再び挨拶を行った。
邪神も挨拶を行った。
「ドーモ、赤龍帝=サン。ガタノゾーアです。早速ですが、死んでください。」
ガダノゾーアは触手を倍に増やし、俺の方へと向かわせようとした最中に俺は
「まぁ、落ち着けよ。邪神?一つ聞きたい事がある・・・。」
ガタノゾーアは触手の動きを止め、俺の問の続きを促す仕草をした。
俺は右手の人差し指を天へと向け・・・
「あの北斗七星の脇に輝く星が見えるか?」
と、問うた。
この場に居た全員が俺の問に釣られて全員が上を見上げた・・・。
黒歌達には北斗七星しか確認が出来なかった・・・・が、邪神には脇に輝く赤い星が確認出来た。
「見えるが、それがどうかしたのか?」
「ああ・・・見えるのか・・・それはな・・・死相を表す星だ。」
俺は続けて・・・
「まぁ、当然だわな、お前は俺を・・・怒らした!」
俺のそんなセリフを聞いてガタノゾーアは
「戯言は終わり━━━━」
俺はそんな邪神の言葉を遮る様に睨みつけ・・・カナシバリのジツを行った。
俺は一足で邪神の元へと飛んで行き
「ぬぅん!」
右手で一回殴り、邪神の巨体を殴り上げた。
俺は再び右手で殴った。
邪神の身体が少し動いたので俺は動きながら再び殴った。
俺はそれを何度も何度も繰り返した。
何十回、何百回、何千回、何万回、何千万回・・・いやそれ以上殴ったであろうか・・・邪神の身体が一際大きく飛んだので俺も飛び、邪神に追撃をしようと思ったのだが
「舐めるなぁ!人間がぁー!!」
邪神が触手を振るった。
俺は右足で触手を切り払った、ワザマエ!
何百という触手が迫っていたにも関わらず、右足一本で全てを切り払いのけたのだ!
そうして俺は
「空円脚」
そのまま右足で邪神へと蹴りを決めた。
邪神が吹っ飛び、コロシアムの壁へと叩き付けられ、冒涜めいたキリスト神の様に貼り付けられたが・・・。
「そんな攻撃でこの私が!神が!ガタノゾーアを倒せるものか!!」
中々ピンピンしていたので、俺はそのままキリストめいた串刺しで殺そうとしようとし・・・アスカロンを呼ぶと
「ヒャッハー!汚物の首は斬首だぁー!?ねぇ?赤龍帝様ぁー!!」
「」
俺が神化したせいだろうか・・・ファイナルゲッタートマホークじみたでかさになったライトセイバー・・・もといアスカロンが現れた。
性格も変わっていた・・・・。
聖剣から相手の血を吸わないと鞘に収められない的な魔剣にジョブチェンジしたのだろうか・・・。
side out
「「「「白音!/ちゃん!」」」」
「皆さん・・・。」
白音は皆と合流した。
白音は改めて、自分が・・・いや、いっせーが生きていると実感が持てた。
再び自分を助けてくれた。
そうして自分を助けてくれ、そのまま自分の命を狩ろうとした邪神達の相手をいっせーはしてくれている・・・。
白音はそう思いながら・・・いっせーが放つ機神拳を見ていたのだが・・・此処でふと疑問が浮かんだ。
どうして、彼の鎧の色は白なのだろうか?と。
しかし、あの鎧を見るとふと懐かしい記憶が蘇りそうになるだが・・・自分はアレを何処かで見たのだろうか・・・?
ふと、白音は黒歌と朱乃に
「どうして、お兄様は赤龍帝なのに今の姿は白い鎧なのでしょうか?」
と、問うた。
すると黒歌からは
「覚えてない?白音は昔、あの姿のいっせーを見てるにゃ。覚えてないにゃ?」
先程から感じるこの既視感の正体は正しかった。
やはり何処かで見ていたのだ。
しかし、何処で見たかは思い出せ━━━━
「お姉様が領主を殺した後に・・・私だけが何処かの家に監禁されていた時・・・私を助けてくれた時の姿・・・?」
「そうにゃ、そうしてあの姿のいっせーは絶対に負けないにゃ!」
元々いっせーが負ける姿という物自体が想像出来ないのだが自分の姉がそう言うのなら・・・そうなんだろう・・・。
「それと、これはいっせー君から聞いた話なのですが・・・普段の俺は自分に対して赤龍帝の倍加の力の応用で・・・拘束術式を編み込んでいると言っていたのですが・・・多分、一度ドライグが亡くなったせいで・・・その術式が解除されて今のリミッターが掛かっていない状態で赤龍帝の籠手を使ったからあの姿になっていると思いますわ。」
と、朱乃が今節丁寧に説明してくれた。
今回で終わらせる気だったのだが・・・すまんな・・・。
一回ギャグを挟んだせいか・・・。
おたっしゃでー。