あ、この光景もデジャブだわ・・・光の槍を投擲しようとしてるモヒカン達が・・・。
っうかお母さんとお子さんとか・・・もう、失禁してんじゃん・・・これェ・・・。
一般の人だから仕方ないよね・・・というかモヒカンに囲まれる時点でSAN値というか・・・泣きそうになるよな!
「まぁ・・・とりあえず、後の事は任せて・・・俺の後ろに居てくれる?お姉さんとお嬢ちゃん。」
と、俺は親子に声をかけつつ・・・親子の前に立った・・・。
(ドライグ、アスカロン出してくんね?)
(了解したが・・・何故、俺を使わないのだ?)
(あ、お前・・・アレに気づいてないの?俺等居るぞ?其処の茂みに。ちょっとしたサプライズをしてあげようかなって。)
(・・・了解した。相棒も好きよな、そういう事するの。)
まぁね!っても俺とクアンタムバースト(物理攻撃)はしないで・・・元の世界に帰るつもりなんだけど・・・帰れんの?これ?
どうも、兵藤一誠です。
とりあえず、今・・・結構ヤバイ状態です・・・モヒカンが放った槍に・・・ぷすり♂とやられそうだからです・・・。
side out
堕天使達が放った光の槍達は虚空を走った・・・。
人外の力で放たれた槍は・・・地面を削った。
粉塵が舞い、視野を覆い尽くされたが・・・これであの親子と男は死んだであろうと・・・誰しもが思った・・・・。
「・・・ッ!?」
誰かが・・・いや、全員が息を呑んだ・・・。
粉塵の中から槍の標的であった・・・男が現れたからである!
兵藤一誠は健在だった。
槍が逸れた足元には・・・地面が抉られていた。
全員が思った・・・何故、槍が地面を抉っているのかと。
真横に・・・兵藤一誠達に放った槍達・・・がどうして・・・・地面に!?
そして
あの男の手中に剣があるのかと!?
side out
先程の攻防を・・・見届けられた人はいるのだろうか・・・いや、行った本人と・・・もう一人の俺以外は分かってはいないだろうな・・・。
そう・・・一射出目の槍を・・・アスカロンを展開した俺は反らし、叩き落とした。
俺はアスカロンで次次と飛んでくる槍を叩き堕とした━━━。
呆気に取られている堕天使達に向けて・・・叩き落とした槍をアスカロンでゴルフスイングして返してさしあげた・・・。
DMCのバージル兄さんの様に。
何人かの堕天使が自分の槍で体を貫かれて絶命した。オサラバ!
「貴様、その剣はなんだ!?」
と、堕天使から質問されたので。
「アスカロン」
と、ドヤ顔で答えると
聖剣使いだと・・・!?と動揺が・・・広がった・・・。
無論、俺がそれを見流す訳が無く・・・・アスカロンを頭上高く掲げ・・・
「アスカロン・・・」
俺の行動を見て・・・斬撃が飛んでくると思ったのか、堕天使達は何人かが失禁していたが・・・俺は・・・
「ストレートォォォォォォォォォ!!」
と、言い・・・レッドフレームばりにアスカロンを堕天使達に向けてぶん投げた。
side out
堕天使は思った。
どうして、こんな所に聖剣・・・アスカロンの使い手がいるのか、と。
そしてあの聖剣の使い手は今まで始末して来た聖剣使いとは比べられない程強いと・・・。
しかし、あの聖剣使いは自らの獲物をこちらにぶん投げて・・・何人かを串刺しにしたが・・・。
獲物を持っていない聖剣使いなど恐るるに足らず・・・、と。
周りの堕天使は仲間と顔を見合い、今が好機!とばかりに槍を手に持ち・・・男を殺そうと一気に近づいた。
side out
「ちょ、ドライグ!?あいつ聖剣ブッパしてるけど・・・頭可笑しいんじゃねぇーのぉー!?」
と、ひょうどういっせい5さいの俺は思わず・・・ドライグに怒鳴ってしまった・・・。
(確かに・・・聖剣使いなら頭可笑しい・・・が、あいつ・・・どうやら他にも神器を持っていると思うぞ?)
「あ?そうなの?でも・・・不味いだろ?俺達もそろそろ行くぞ!」
(・・・うむ。)
side out
「な!?貴方聖剣使いなのに聖剣を手放すの!?」
と、お母さんはヒステリックに叫んだが・・・。
え?これ・・・俺が怒られる所なの?
っというかアスカロンとか・・・適当に使ってあげないと・・・使う機会ないじゃん・・・。
「お母さん!?お兄ちゃん!?」
と、幼女が悲鳴を上げて・・・堕天使の方を見ると何人かの堕天使が光の槍を持って・・・俺の所に来たので・・・。
「アタァッ!!」
と、堕天使達にパンチを決めて・・・堕天使達を次次と吹き飛ばした。
せまりくる堕天使をちぎっては投げちぎっては投げ・・・まさに英国無双・・・いや、北斗無双といったありさまだった。
ペンウッド卿もこんな感じだったと思うんだよな・・・いや、まじで。
と、思っていると・・・。
茂みの方から・・・
「リアル北斗無双じゃねぇーかぁ!?来る所間違えたぁー!?」
と、幼い頃の俺がログインなさって・・・堕天使の標的にされていた!?
side out
堕天使達は焦っていた。
聖剣使いだと思っていた男が徒手でも自分達を圧倒していたからである・・・しかし、天は堕天使達を見逃さなかった。
幼い男の子がこの場に現れた。
その子を人質にし、親子と聖剣使いを殺そうと・・・その男の子に近づいた・・・。
side out
朱乃は思った。
自分の父親は『普通』の人間とは違う。目の前で光の槍を持って自分たちを襲っている存在と同じだった・・・。
しかし、自分はお父さんとお母さんが大好きだった。
そして、普通ではない自分と遊んでくれる『普通』の男の子が・・・好きだった。
そんな彼がどうして・・・今日、このタイミングで此処に現れたのか・・・
「いっせー君逃げてぇー!?」
すると目の前のお兄さんと一誠から
「「ア、ハイ」」
と・・・。
この時どうして・・・お兄さんがそんな事を言ったのか・・・理解は出来なかった・・・。
side out
あ、しまった・・・と思った時には目前には光の槍を持ったモヒカン・・・堕天使共が迫っていた。
「・・・ドライグ」
(応!相棒!)
俺の体が光り、衝撃波が出て、堕天使共・・・そして無双してた男と親子をその衝撃波が襲った。
「ひでぶ!?」
「アイエー!?」
「アババババババババ」
衝撃波の余波で砂埃が舞い・・・砂埃が去ると・・・其処には・・・白い体の赤髪の鬼が居た。
堕天使達は今度こそ・・・失禁を禁じ得なかった・・・。
今この場に自分たちが標的にしていた親子以外・・・まともな人間が居なかったからである!
「もうヤダ帰りたいよぉ~!」
と、泣き出す堕天使も居た・・・。
正直、ドン引きだった・・・。
改めて思うと・・・なんだ・・・この体から溢れ出てくる力は!?ドライグを通して出る力を!!みたいなノリだった・・・。
(ひぇッ!?なんで・・・白色・・・。)
と、ドライグも自身の鎧を見て・・・ドン引きしてた。
?
俺は自分の体を見回すと・・・神化してた。
白い方のヤルダバオトだった・・・。
俺は失禁をした・・・。
そんな俺の様子を見ていた・・・高校生が腹抱えて爆笑してたので・・・殺気を向けてもケロッとしていた・・・あれ?神化してる俺に睨まれて・・・何で金縛りに有ってないの?だった。
すると高校生は・・・左手を顔の前に持っていき・・・
「鬼に遭うては鬼を斬る」
あれ・・・これ・・・?
「仏に遭うては仏を斬る」
これって・・・やっぱり・・・アスカロン持ってたし・・・
あば・・・・アババババババババ!?
そうして高校生は・・・手を前に突き出して━━━━
「ツルギの理、此処に在りッ!!」
と・・・紅い・・・
ヤルダバオトを纏った。
「」
俺は絶句した