ウルトラマンゼロの使い魔
第八十二話「ハルケギニアの剣豪」
古代怪獣ツインテール
地底怪獣グドン
マスコット小怪獣デバン 登場
「グギャ――――――!」
「グオオオオオオ!」
早朝のトリステインのとある草原。普段は平穏な空気が流れる土地だが、現在は二大怪獣とそれに挟まれたウルトラマンゼロがそびえ立っており、強い威圧感が草原を覆っていた。
怪獣の内の片方、逆立ちしたエビのようなものはツインテール。そしてもう片方、両腕がムチ状になっているのがグドン。グドンはツインテールを捕食することで有名な怪獣だ。現在も、草原に出現したツインテールを追って現れたのである。
当然ツインテールも、黙って食われたりはしない。必死の抵抗をして、グドンと激しい生存競争を繰り広げていたのだが、その移動しながらの争いが人里にまで降りかかりそうになったため、ゼロは駆けつけて怪獣同士の対決に割って入ったのであった。
「グギャ――――――!」
「グオオオオオオ!」
「シャッ! シェアッ!」
ツインテールとグドンは乱入者ゼロを互いに敵と見なし、襲いかかっていく。前後から二大怪獣に迫られるゼロだが、少しもひるまずに二体同時に相手取る姿勢を見せた。
二怪獣のそれぞれの触手を巧みにいなすと、後方のツインテールに後ろ蹴りを入れ、正面のグドンには拳打を叩き込んだ。鋭い打撃を食らった怪獣たちはよろよろと後退する。
「グオオオオオオ!」
しかしひるんでいたのはわずか一瞬の間だけだ。怒り狂ったグドンは勢いを強め、更に速いムチさばきをゼロに振るう。
「フッ!」
そのムチ攻撃もかいくぐるゼロだったが、
「グギャ――――――!」
背後から忍び寄ったツインテールに対応できず、ふたまたの尻尾が首に絡みつき、また足首を噛みつかれた。
「グゥッ!」
身体の弱い部分を同時に狙われては、さすがのゼロも苦しい。しかもツインテールに掴まっているところに、グドンのムチが容赦なく飛んできて激しく打たれる。
「ウオォォッ!」
前後から攻撃を受け続け、ダメージが蓄積される。カラータイマーも点滅し出した。ピンチのゼロ!
「デヤァッ!」
だがこのままで終わるゼロではなかった。ムチの攻撃の合間に素早くエネルギーを電撃に変換し、全身から放った。ボディスパークだ!
「グギャ――――――!」
「グオオオオオオ!」
突然の電撃攻撃をもらったツインテールとグドンの動きが停止した。そして解放されたゼロは、狙いをツインテールの方へ向けた。
「デュワッ!」
ビームランプからエメリウムスラッシュを発射! 緑色の光線はツインテールに直撃し、一撃で粉砕する。
「グオオオオオオ!」
その背後から迫り来るグドン。だがゼロはすかさず振り返り、相手のムチをはっしと掴んだ。
「セェェェェェイッ!」
気合い一閃、ムチごとグドンの巨体をスイングし、草原の上に投げ飛ばす! 大地に横たわるグドンに、ゼロはとどめの一撃!
「シャッ! シェアァッ!」
ワイドゼロショットが見事グドンに決まった。グドンは爆散し、草原は静けさを取り戻す。
「ジュワッ!」
危ない場面もあったが、無事に二大怪獣を倒すことが出来たゼロは、空に飛び上がって魔法学院へと帰還していった。
その後の昼時、ルイズら学院の生徒が授業中の間、才人は中庭でデルフリンガーを素振りしていた。アンリエッタにシュヴァリエの称号を授かってから、身体を鈍らせないようにこうした訓練を日課に加えたのである。
「相棒、今日は一段と力が入ってるじゃねえか。一体どうしたんだい?」
素振りをされているデルフリンガーが、才人のいつもとの違いを察して尋ねかけた。それに才人はこう答える。
「いや、さっきゼロが背後からの攻撃を食らって危なくなっただろ? それって、俺の身体が知らず知らずの内に鈍ったからじゃないかって思ってさ……」
二対一のハンデがあったとはいえ、いつものゼロなら背後からの攻撃もかわせたはずだ。それを避けられなかったというのは、自分に問題があったからではないかと才人は考えたのだ。
だが、それにゼロが告げた。
『才人、さっきのはお前は関係ないぜ』
「えッ、そうなのか?」
ではその理由は何なのか。ゼロは答える。
『何だか、思ったよりも身体が動かなくってな……どうも、疲れてたみたいなんだよ』
「疲れてたって……ゼロが?」
『ああ、俺としても不思議だ。体力はちゃんと回復してたはずなんだが……。そう、ちょうど直前に一戦やったぐらいの疲労感があった』
直前に一戦……? それを聞いた才人は、何かを思い出しそうな感覚を覚えた。何を思い出しかけているのか……自分は何を忘れたのか……どうにもはっきりしない。頭に靄がかかっているような……。
悶々としていた才人だが、以前よりも鋭敏になった感覚が、突如攻撃の気配を察知した!
「!?」
咄嗟に振り返ってデルフリンガーを盾にする。
「やああッ!」
その刃が、迫ってきた白刃を受け止めた!
白昼堂々の襲撃! しかし才人はそれよりも、剣を振るってきた相手の格好に驚かされた。
「なッ……! な、な、何だこいつ!?」
何と、「和風」という言葉も存在しないハルケギニアで、「袴」を纏っているのだ。しかし日本人という訳でもない。人種自体は、金髪の典型的な白人タイプの少女だ。何ともミスマッチな服装だ。
「この不意打ちを受け止めたか。気配は完全に消したつもりだったが」
「だ、誰だ! 何のつもりだよ、これは!」
一瞬面食らってしまったが、我に返った才人が襲撃者の少女に問うた。
「いきなり失礼した。少し、お前の剣の腕を確かめたくてな。サイトとやら、お前の腕はなるほど、なかなかのもののようだ。しかし、男なら白刃取りをせんかッ!」
「……はぁ?」
いきなりの訳の分からない発言に、才人はまたも面食らった。
「アンリエッタの話を聞く限りでは、お前はかのサムライの国の者らしいが……わたしの見込み違いか?」
更に少女の口からは、ハルケギニアではまず聞かないはずの単語が出てきた。
「ち、ちょっと待て! サムライ? 今、サムライって言ったよな!?」
よく見れば、少女の剣はハルケギニアで広く用いられている西洋剣ではない。明らかに片刃の、日本刀であった。
「ま、まさか……お前、日本を知ってるのか!?」
「ほほう。その反応、やはりお前はニホンから来たのか」
「じゃあ、あんたも向こうの世界から来た人なのか!?」
そう思った才人だったが、少女は不思議そうに顔をしかめた。
「向こうの世界?」
「……違うのか?」
「いや、わたしはニホンの者ではない」
「けど、あんたのその格好とかサムライとか、この世界のものじゃないだろ?」
「この格好などは、わたしの師匠から授かったものだ」
「師匠?」
先ほどから変わった言動をする少女。ここでようやく名前を名乗る。
「ああ、申し遅れたな。わたしはクリスティナ・ヴァーサ・リクセル・オクセンシェルナ。クリスと呼んでくれ。アンリエッタもわたしをそう呼ぶ」
「……アンリエッタ? さっきもそう言ってたけど、まさかそれ、女王さまのこと?」
「他にいるか?」
「えええええ!」
仰天する才人。今や一国の女王のアンリエッタを呼び捨てにするなど、一体どんな身分の者が出来るのだろうか。ルイズだってそんなことは出来ない。
「彼女は古くからのなじみだ。互いに名を呼び合う仲でな、問題ない」
「なじみ? 仲?」
「先日、久しぶりに会った際にお前のことを聞いてな。魔法を扱えない平民で、シュヴァリエの称号を与えられたそうではないか。それでお前の主人ともども、会いたいものだと思っていた。会えて嬉しいぞ、サムライのサイトよ!」
「さ、侍って……」
才人は苦笑いする。「侍」など、何世紀前の身分だろうか。
「それで、えーと、クリス? お前はこの学院に、俺やルイズに会いに来ただけ?」
問いただすと、クリスという少女は語る。
「いや、わたしは明日からこの魔法学院に転校する予定なんだ。アンリエッタに口利きしてもらってな」
「え、転校?」
才人は思わず虚を突かれた。今の時期は、日本の学校制度で言うならば三学期に相当する。そんな時期に転校してくるなんて、普通はないことだろう。このハルケギニアでもそのはずだ。
「奇妙だと思うだろうが、ちょっとした家の事情があってな」
「はぁ、そういうものなのか……」
「ともかく、明日からよろしく頼むぞ、サイトよ」
「よ、よろしく……」
色々と突拍子もない少女、クリスのペースに呑まれっぱなしの才人であった。
ここでようやく気になっていたことを尋ねる。
「ていうかさ。この学院に入るからには、クリスも貴族で魔法使いなんだよな」
「一応な。系統は風、二つ名は『迅雷』だ」
デルフリンガーも問いかけた。
「おめえさん、メイジなのに剣だけを使うのか? 変な奴だなぁ。俺も初めて見るな」
「デルフが初めて見るんじゃ、歴史上初に近いんじゃないか?」
「だなぁ。いや相棒、こいつはほんとうに変な奴だよ」
デルフリンガーが何度も「変」と言うと、クリスは気分を害したように反論した。
「失礼だな、人を変だと何度も。わたしはサムライだ、故に魔法などに頼らず剣を使うのは当然! サイトならわかろう? この気持ちが」
「はぁ……」
そう言われても、才人は別に侍ではないので、そういう気持ちはよく分からなかった。
と話していたら、才人の視界ににゅっと奇怪な生物が割り込んだ。
「キュー!」
「どわッ!? 何だこいつ!? びっくりした……」
銀色の肌でたらこ唇の、何とも形容のしづらい見た目だ。地球上のどの生き物にも似ていない。宇宙生物だろうか。
「ああ、それはわたしの使い魔だ。名をデバンという」
「デバン? 変わった名前だな」
「どうもこの音の響きを、自分の名前と認識してるみたいでな」
「キュー、キュー」
ひょこひょこ動くデバンの姿に、ゼロが独白した。
『こいつは確か、異次元の小型怪獣の一種だったな。前に魔神エノメナを倒したことがあったが、こいつはその能力を打ち消すことが出来る奴だったはずだ』
「キュキュキュキュキュー!」
ひょうきんなデバンの動きに、才人は思わず笑いを噴き出した。
「あははは! こいつ、濃い顔だけど結構かわいいな」
「かわいいだけでなく、とても賢いぞ? サムライの従者らしくあれと言っているからな」
「へー、サムライの従者ねぇ」
一時デバンと戯れる才人。しかし、クリスはアンリエッタを呼び捨てにするほどだから、かなり身分が高いはずだが、気さくでなじみやすい性格だ。学院の無駄に偉そうな貴族の数々とは大違い。
と、才人はそう思ったのだが……。
「さて、サイトよ。いまから学院を案内してくれ」
「えッ、いまから!? それよりさ、さっきチラッと言ったクリスの師匠って誰なのか教えてくれよ!」
「それは、おいおい話す。とにかくいまは案内をしてくれ。明日に備えデバンと適当に見て回るつもりだったんだが、せっかくお前に会えたのだしな。行くぞ、サイト」
クリスとデバンは有無を言わせずに本塔の方に歩いていく。
「おいッ! そんな、いま話してくれよ! それに俺、いまは訓練中……!」
才人がいくら呼び止めても、クリスは立ち止まらなかった。
先ほどの不意打ちといい、こういう強引なところは貴族だなぁ、と才人は感じたのであった。
それから才人はクリスに魔法学院の設備などを説明して回る。と言っても、案内役の才人が半ば引っ張られるようであったが。
「ここが庭。結構広いけど、覚えられそう?」
「ああ、心配無用だ。もう大抵覚えた」
「へー、記憶力いいんだな。俺、広すぎて覚えるの大変だったのに」
「広いか? 一国を代表する魔法学院ともなれば、この程度は当然だろう」
クリスと会話する才人は、ふと尋ねかける。
「……あのさ。クリスのその言葉遣い、変わってるよな」
「ブシの言葉はこうなのだろう? 会得するのに苦労したぞ」
「いや、そんなしゃべり方をする人は物語の中くらいにしかいないけど」
今の地球では、クリスのように固い話し方をする人はまずいない。若者は大体砕けた口調だ。
しかし今の才人の言葉に、クリスはショックを受けたようだった。
「な、なんだと!? ニホンではブシがチョンマゲを装備し剣一本で身を立て、いずれセップクするのが誇りなのだろう!?」
「……えーっと」
思わず言葉をなくす才人。いつの時代のことを話しているのだろうか……というより、それを差し引いてもどこかおかしい。まるで外国人のエセ日本観だ。
「まあその、細かい点は置いといて。武士にも色々あるんだよ、時代は流れるしさ」
「むう……。セチガライ、とはこういうことを言うのか?」
「……そうだけど。そんな言葉、よく知ってるな」
若干呆れる才人だった。本当に、クリスはどこの誰から日本を教わったのだろうか。
「でもさ、武士の心までは失ってないと思うよ。義理人情に厚い人はまだまだいるしな」
「そのようだな。サイトを見ていればわかるぞ」
「へ? 俺?」
「アンリエッタはお前を、主人への忠義に厚く、心優しく、かつ腕の立つ使い魔だと言っていた」
「え、え? そうなんだ、お姫さまが俺のことをそんなに……」
アンリエッタからそこまで高評価されていたことに、才人は思わず照れた。
そうしていると、クリスが才人へ礼を告げた。
「案内をありがとう、サイト。お陰で明日からの生活への心配が少なくなった」
「……」
「どうした? 口が開きっぱなしだぞ」
才人は文字通り、開いた口がふさがらなくなっていた。
「いや、その、使い魔にお礼を言う貴族は初めてかなーなんて思って」
トリステインの貴族は、大体がプライドの塊だ。才人もシュヴァリエとなったが、それでも同等とは見られていないのがほとんど。平民の成り上がりが、と僻みを受けることも少なくない。
「お前はわたしの使い魔ではないだろう? それに、わたしにとってお前は友だ」
「……とも?」
才人が呆気にとられていると……聞き覚えのある声音の、怒鳴り声が響いてきた。
「サイトー!」
「わッ!?」
「何事だ?」
駆けてきたのは、案の定ルイズであった。
「この、ののの、野良犬! ささささ、盛りのついた、いい、犬ー!」
顔を合わすなり、ルイズはいきなり罵倒してきた。
「は、はあ!? なんだよ、走ってきていきなり!」
「聞いたわよッ! つつつ、使い魔のくせにいい度胸してるじゃない! 女の子連れて学院内を散歩なんて! デ、デ、デートなんて! しかも、ま、また、む、む、胸が大きい女の子だし……」
「でーとぉ!?」
ギョッとする才人。確かに、傍目から見ればクリスと一緒に学院内を回っていたのは、デートと取れるかもしれない。恐らく、ギーシュかモンモランシー辺りが吹聴したのだろう。
「そ、そんなんじゃねーよ」
才人がどうにか誤解を解こうとしていると、クリスが口を挟んできた。
「おい、サイト。これは誰だ?」
「こここここ、これ!? 貴族に向かってこれですって!?」
「いや、ルイズ。この子も貴族なんだって」
才人が必死になだめていると、ルイズの名を聞いたクリスが問い返す。
「ルイズ? では、これがお前の主、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールか」
「そ、そう」
「サイトー! あんた、こんな得体の知れない相手のわたしのことをベラベラしゃべったの!?」
「しゃべってない! 落ち着けって! いいか、この子はな……」
どうにも機嫌の悪いルイズに説明しようとした才人だが、またもクリスが口を開く。
「わたしとサイトは剣を交えた仲。つまり、好敵手と書いて友だ」
「まままま、交えた仲!?」
ルイズは顔を白黒させた。
「おい! なに考えてんだよルイズ! 交えたのは剣だよ剣! そう言っただろ!」
妙な誤解の解けないルイズを説得して、変な関係ではないことを分かってもらうのに、才人はしばしの時間を費やすことになるのであった。
クリスがオクセンシェルナという国の姫という身分であることが分かり、更に仰天することになるのはまた別の話なのであった。
≪解説コーナー≫
※「ハルケギニアの剣豪」
元ネタは『ウルトラマンメビウス』第十六話「宇宙の剣豪」。地球に接近するオオシマ彗星を観測するGUYS。しかし彗星の上では、宇宙剣豪ザムシャーとマグマ星人が決闘を繰り広げていた! しかもザムシャーの技の影響で彗星は粉々になり、破片が地球に降り注ぐことが判明。大惨事を防ぐためにGUYSは大急ぎで破片を処理すべく行動を起こすが、そこにザムシャーが地球へと侵入してきて……という話。宇宙人でありながら武者そのものの姿という異色のキャラクター、ザムシャーを中心としたエピソード。ザムシャーはファンの間でかなり高い人気を誇っている。
※古代怪獣ツインテール
初出は『帰ってきたウルトラマン』第五話「二大怪獣東京を襲撃」と第六話「決戦!怪獣対マット」。別名の通り古代に棲息していた怪獣だが、工事現場から掘り出された卵がマットシュートの熱により目覚め、孵化したことで現代の東京に出現した。後述するグドンの捕食対象であり、同時に出現したグドンと人間、ウルトラマンを巻き込んだ乱闘を繰り広げて東京を恐怖のどん底に陥れた。
『ウルトラマンメビウス』では第六話「深海の二人」に登場。深海に眠っていた卵をボガールが孵化させた。この話で、元々は海棲生物という設定が付与された。第九話「復讐の鎧」では別個体がグドンと戦っていたが、そこに乱入してきたボガールになす術なく捕食された。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』では第六話「もう一人の怪獣使い」に登場。ケイトの策謀でスペースペンドラゴンを後にしたレイに襲いかかったが、リトラによって倒された。
映画『ウルトラ銀河伝説』ではベリアルの怪獣軍団の一体として登場。特に見せ場はなく、ウルトラマンに倒された。
『ウルトラファイトオーブ』ではレイバトスの怪獣軍団の一体として登場。ゼロを追い詰めるが、救援に駆けつけたジャックにグドンもろとも倒された。この戦いは、そのウルトラ戦士が過去の作品で敗北を喫したor苦戦を強いられた相手のリベンジという趣ではあるのだが、キングジョーやハイパーゼットンにツインテールが混じっているのが妙にシュール。
ちなみに「肉はエビに似た味がする」という設定がある。元々は児童誌でつけられたもので非公式のものだったが、現在は公式によって正式な設定となっている。
※地底怪獣グドン
「二大怪獣東京を襲撃」と「決戦!怪獣対マット」に、ツインテールとともに登場した怪獣。ツインテールを捕食する肉食獣で、ツインテールに引き寄せられて東京に出現した。グドンとツインテールは両方ともムチのパーツを持つが、デザインした池谷仙克氏は両者が同じ回に登場することを知らず、本放送を見て驚いたという。
ウルトラシリーズではないが、『ファイヤーマン』に第九話「深海からの挑戦」でゲスト出演。ツインテールを食うことで知られる怪獣だが、この話では逆にネロギラスに食われてしまう役割だった。
『メビウス』では第二話「俺達の翼」に登場。ディノゾールによって一度壊滅し、ミライが募ったメンバーによる新生GUYSの最初の相手となった。「復讐の鎧」では別個体がツインテールを狙ったが、戦いに割り込んできたボガールによって自分が食われる末路をたどった。第二十七話「激闘の覇者」ではデータ上のプロトマケット怪獣として登場したが、ゼットンと模擬戦をさせられ、一撃でやられてしまった。
『ウルトラギャラクシー~』では第三話「透明怪獣襲撃!」に登場。野良怪獣でネロンガと衝突し、初めは善戦していたがネロンガの透明能力に翻弄され、不意打ちの電撃で倒されてしまった。
『ウルトラ銀河伝説』ではベリアルの怪獣軍団の一体として登場。最後の方まで生き残っていたが、ウルトラマンゼロによって倒された。
『ウルトラゼロファイト』では第一部の冒頭に登場。怪獣墓場でベムラー、テレスドン、サドラの四体でゼロを襲ったが、ストロングコロナゼロに一蹴された。
『ウルトラマンギンガS』では第四話「強さの意味」にスパークドールズとして登場。ワンゼロがモンスライブし、ウルトランスで怪獣の能力を使用することに迷いを生じていたショウを追い詰めた。
『ウルトラファイトオーブ』ではレイバトスの怪獣軍団の一体として登場。ゼロを追い詰めるが、救援に駆けつけたジャックにツインテールもろとも倒された。
※ボディスパーク
ウルトラ戦士が共通して使用する技の一つ。その名の通り身体からスパークを起こす。敵に追い詰められた際の逆転の一手になることが多く、ウルトラマンジャックはツインテールに組みつかれた際にこれで振りほどいた。
※マスコット小怪獣デバン
『ウルトラマンティガ』第二十一話「出番だデバン!」に登場。魔神エノメナと同じ亜空間の出身である怪獣。デパートの屋上にいたところを劇団「ゆかいな仲間たち」に着ぐるみの怪獣と誤解されたことをきっかけに、彼らの仲間となった。エノメナの電磁波を無効化する能力があるためエノメナに狙われており、これが事件の発端となった。名前は「出番だ」と言われたのを自分の名前と認識したものと設定されている。
才人は再び夢を見た。故郷、地球でありながら、ルイズたちのいる夢を。しかもルイズたちは夢の中では自分のクラスメイトなのだ。他にも見知らぬ人もいたり、またも怪獣が現れたりと、おかしさは留まるところを知らない! 次回「才人の秘密」みんなで見よう!