何かと拙い内容ですが、本年もよろしくお願いします。
波乱の一年とも言える時間が気が付けばあっとういう間に過ぎ去り、気が付けば新たな一年が始まろうとしていた。
「新年あけましておめでとうございます」
旧時代にあった祈るべき神は既に居ないが、新年はまた別物でもある。
屋敷では新年の挨拶と共に、新年に似合う様な着物を各々が着て、当主でもある無明に新年の挨拶していた。
本来であれば、年末だろうが新年だろうがアラガミには何も関係無い。
しかしながら、ここ屋敷では旧時代の日本でもあった正月を重視する事で、極東支部以上に新年を迎える準備が年末からされていた。エイジの挨拶と共に、屋敷に住んでいる人間も今日は特別とばかりに、いつもとは違うしっかりとした着物を着て挨拶をしている。極東では廃れた伝統がここには存在していた。
「とうしゅ~あめましておめでとうだな~。何か良い事あるといいな~」
どんな時でもマイペースのシオの存在は屋敷では既に当たり前の光景となっていた。当初は何かと目立つ部分もあったが、それは最初だけの話。ここでは身寄りのない子供が多い事からすぐに受け入れられていた。
新年と言う事もあり、シオも用意された振袖を着ている。元々は特異点だった事は屋敷の内部であっても秘匿事項なので、誰もが元アラガミだとは思ってもいない。他の人間もシオの事はある意味色眼鏡無しで見ている事と、愛らしい見た目とその性格から割と人気は高かった。
しかしながら、それ以上の事になるとたまに来る極東支部の某神機使いが色々と牽制してくる関係上、家族的な意味合いが多く、それ以上の感情を持つ者は此処には居なかった。
「おう、無明。あけましておめでとう。今年も宜しく頼むぞ」
「あけましておめでとうございます。無明さん、新年早々リンドウと共にご招待頂きありがとうございます」
ここ最近の激務から、偶には家族サービスもしろとばかりにツバキからも強制的に休暇を取らされたは良いが、特にやるべき事は何もないからとばかりに、どさくさ紛れに屋敷で年末年始を過ごすべく、屋敷での滞在を早々にリンドウは決め込んでいた。
以前にもリンドウが言った様に、ここ屋敷では旧時代の日本の文化を継承している。その為クリスマスよりも新年に対しての思い入れが強く、毎年恒例とも言える年越しで蕎麦を振る舞い、餅をつくのもある意味恒例の行事となっていた。
「やっぱりここで新年を迎えるのは、極東支部で良かったと実感出来るな~」
「お前は昼間から酒が飲めるなら何でもいいんじゃないのか?」
「固い事言うなよ。折角の新年なんだから少しはゆっくりさせろよ」
ソーマがやんわりと注意するも、正月と言う名の免罪符がある以上、これ以上何を言っても無駄とばかりに流石のサクヤも何も言う事は無かった。もう安定期に入っているのか下腹部は既に大きく膨らみを見せている。
当初はリンドウの提案に難色を示したが、せっかく休暇なんだから伝統行事ばりの屋敷の方が何かと良いだろうとばかりにサクヤを説得し、短い休暇を楽しんでいた。
「リンドウ、いくら正月でも飲み過ぎるな。万が一の場合には出動する事になるんだ」
「姉上、確か俺は完全にオフだったはずでは?」
「アラガミには年末年始なんて概念は存在しない。一々そんな事聞かなくても問題無かろう?」
此処にはリンドウ達だけではない。今はツバキや榊博士と言ったアナグラのメンバーもここにいた。ここでは普段から着物や浴衣で過ごす事が多く、アナグラから見ればある意味変わっていると判断出来るが、ここに居る際にはかえって洋服の方が違和感があるとばかりに、ほかのメンバーも着物で過ごす事が多かった。
浴衣と違い着物は着付けがある意味特殊とも言える関係上、しっかりとした着付けが出来る人間が何人か居るが、全員の手が回る事は無かった。その結果、エイジやナオヤまでもが駆り出されていた。
本来であれば、当主でもある無明に挨拶すれば後は問題ないはずだったが、その横にはツバキも当然の様に着物を着ている。ここに来てまでと思う部分はあったが、実際にはツバキもここに滞在する機会は多く、事実屋敷の人間は当主の奥方と同様の扱いをしていた。
「いや、折角の新年ですから、ここでは無礼講でも…」
「お前の酒を飲む口実の為に、ここに居る訳では無いんだ。まぁ、しっかりとサクヤが手綱を握れば問題あるまい」
新年から酒を浴びる程に呑む計画は簡単に頓挫したものの、本来の目的は家族サービスとばかりに落ち着いた時間を過ごす事になった。
「新年早々ですが、ミッションをお願いします」
新年だからと、屋敷で着付けを終わらせたヒバリが着物姿でカウンターで業務を行っていた。ここ極東でも新年を大事にするが、アラガミに新年は全く関係ない。こちらの事などお構いない無しとばかりに任務が発注されているが、着物姿のヒバリを見て、任務前に改めて今日が新年だとばかりに任務に励む神機使いが数多くいた。
「ヒバリちゃん。それはいくらなんでもサービスし過ぎじゃないの?」
「これは折角新年だからとツバキ教官にも言われましたから、折角なので着てみたんですが……似合いませんか?」
いつもの制服ではなく振袖姿に、タツミは何も言う事が出来なかった。今日の着物はヒバリを意識して作られている事は事前に聞いていたが、普段とは違う着物姿と髪型に見慣れているはずのタツミでさえも、胸の内を隠す事が困難だった。
事実、他の神機使いに関しても、着物姿が珍しいのか任務を受注してもカウンターから中々離れる事は無く、任務の開始時間が遅れる事が多々あった。
「いや。十分過ぎる程に似合ってるよ。でも……いや何でもない」
「そう言えば、屋敷から今回任務に出ている人達にと、お雑煮とおせちが差し入れられているらしいですよ」
今回はローテーションに関係で、第1部隊は珍しく非番となっていたが、他の部隊には関係ないとばかりに、通常の任務が入っていた。自分達が休んでいる間も仕事では申し訳ないとばかりに差し入れの体で、新年の料理が持ち込まれていた。
ここアナグラでも食材は充実していても、肝心の調理の腕がなければ無意味とばかりの食事が多かったが、今回の差し入れは、これから任務に赴く人間には大きな希望となっていた。
ノルンのアーカイブでは旧時代の正月の事は記載されていても、実際に体験する事は殆ど無かった関係上、今回の差し入れはある意味天啓とも言えていた。
食べ物につられると言えば聞こえは悪いが、事実として第1部隊のメンバーは気が付いていないが、ここ極東でのエイジの存在は違う意味でも大きな影響をもたらしている。
お菓子だけでは無く、ちょっとした差し入れに大きな期待を寄せている人間は意外と多かった。そんな中でのおせちと雑煮の差し入れは思いの他期待が大きかったのか、任務から帰投までの時間が過去最速とも言える時間での完了が多く続いていた。
「そう言えばツバキ教官は振袖じゃなくて、留袖なんですね」
通常、未婚の女性は振袖を着るのが殆どで、既婚者でなければ留袖を着るケースは少なかった。本来であればツバキも振袖だが、今来ているのは留袖だった。他のメンバーは気が付かなかったが、エイジだけは直ぐに気がついていた。
「やっぱり姉上の年齢で振袖は無理があるんじゃ……」
何気にリンドウが発した言葉はそれ以上聞く事が出来なかった。リンドウの腹部にはある意味アラガミよりも強烈とも言えるツバキの拳による一撃が腹部を直撃する事で、それ以上の言葉を発する事が事実上、不可能な状態に陥った。
「お前が言う必要は無い」
冷徹に言われる事でそれ以上何も言う事が出来なかったが、今は新年だけあってリンドウの事は一瞬にして消え去っていた。
「コウタは家には帰らなかったの?」
「本当は帰りたかったんだけど、ローテーションの都合でね。母さんよりもノゾミがガッカリしてたよ」
「でも明日からは休暇だよね?」
「それもあって今年は帰れなかったんだけどね」
外部居住区でも餅つきはしていたが、接待的な数の関係上、1軒に付き数が制限されていた事もあって、思った以上の配給は無かった。今までの事を考えれば格段に良くはなっていたが、全員に渡す為にはある程度仕方ない部分も多く、また本来であれば家族思いのコウタであれば一も二も無く真っ先に帰っていたが、今年に関しては本当にローテーションの関係上止む無くと言った形となっていた。
「だったら、お節と餅を持って帰ったらどう?数は気にする事は無いだろうから、持って帰れば喜ぶんじゃないか?」
「でも良いのか?これも結構貴重なんだろ?」
「でも、アナグラにも相当数が運ばれているから気にしなくても多分大丈夫だよ。新年早々に家族の顔を見れないなら、手土産の一つも無いと格好が付かないよ」
3段のお重の中には旧時代のノルンの情報そのままとも言える内容も物がしっかりと詰められていた。周りも各々が何か思う事があるのか色々と手を付けている。
これをこのまま持って帰れば確実に喜ばれる事と同時にエイジに気を使わせるのが申し訳ないと考えたが、エイジの性格からはそこまで考える必要は無いだろうと、コウタにも直ぐに理解出来ていた。
「エイジがそこまで言うなら…サンキューな。母さんもノゾミも喜ぶと思うよ」
家族を大切にするコウタを羨ましいと思いながらも、今自分が居る環境も傍から見れば家族なんだろうと考える事は出来ていた。それぞれが楽しめる事が出来るのが一番とばかりに楽しい一時を過ごしていた。
「ヒバリちゃん。今日は仕事が終わった後は屋敷に行くの?」
「その予定です。何か色々とやっているみたいなんで、リッカさんと一緒に行くつもりです」
定期任務を終えたタツミも今日はこの後の予定は特に何も入っておらず、折角着物を着ているならばこのままデートへと行きたい気持ちを抑える事もなく、これからの予定を確認していた。
元々からヒバリだけではなくタツミも招待されていた関係上、敢えて聞かなくても予定は決まっていたが、確認とばかりに改めて話をしていた。
「あら、タツミ。あなたも招待されてたのね。どうやら今日は他にも何人かが呼ばれてるみたいだけど?」
2人が話してる背後から、任務帰りのジーナが確認とばかりに聞いて来る。先ほどのあなたもの言葉に2人だけでは無い事が分かっていたが、これ以上は仕方が無い。若干残念に思いながらもここまで色んな人間が呼ばれるのは、一体何があるのだろうか?そんな疑問しか無かった。
「なあ、他には誰が行くんだ?」
「私が聞いている限りだとカノンとカレルもみたいね。シュンは断ったらしいけど、ブレンダンは分からないわ」
普段はあまり参加する事がないジーナやかカレルまでもが参加するのはある意味珍しいとも思われていた。本来であれば新年なので、ヒバリの様な着物でもとの考えもあったが、ジーナやカノンは持っておらず、そのまま行く予定だった。
「私、着物は初めて着ました。どうですか?似合ってますか?」
「安心しなさいカノン。十分すぎる程に似合ってるわよ」
初めて着た着物にカノンはいつも以上にテンションが高かった。送別会の際には浴衣を着たが、着物となると初めての体験となった。事実、カノンだけではなくジーナも着付けが完了し、既に身の回りの物までもが和装で固められていた。
「なぁ、カレル。まさかお前が来るとは思ってなかったが、どういう風の吹き回しなんだ?」
「何だ?俺が来ると拙い事でもあるのか?」
「そんなつもじゃないが、珍しいと思ってな」
ジーナ達同様、タツミとカレルも着物姿で屋敷に中で休憩していた。タツミが言う様にカレルがこんなイベントに来るのは珍しく、今回は強制では無い為にシュンはこの場に居ない。
「話に聞くと、ここはアナグラよりも良い物が食えるって聞いてたから、今後の為に一度は口にした方が良いかと思ってな。ボチボチとブレンダンも来るはずだが」
今回呼ばれたのは主要なメンバーだが、強制していないのと同時に、榊博士やツバキまで居る事もあってか不参加の人間もちらほら見受けられていた。そうこうしている内に時間とばかりに他の部屋へと促され、そこには依然に見た様な座敷形式ではなく、立食形式とも言える食事会が開催されていた。
今回の招待についてドレスコードは存在していないが、ここに居る全ての女性陣は皆色とりどりの振袖の着物を着用している。男性陣も袴着用の和装だが、着なれている訳では無くどこか窮屈そうな雰囲気を見せていた。
「新年あけましておめどう。これからも一層の精進と共に頑張ってほしい」
今だ支部長が決まっていない関係上、榊が乾杯の音頭を挙げそれぞれが懇談の場となり思い思いの料理に手を付けていた。当初は未だ任務に就いている他のメンバーに申し訳無い様な気持ちもあったが、ほとんどが任務明けの状況な事もあり、いつの間にか優雅な時間が流れていた。
アナグラにも差し入れは入ってたが、あくまでもこれから任務に入るメンバーのものなので、ここに来る人間は口にしていない。そんな前提もあったのか、珍しいお節に雑煮と普段口にする事が少ない物がテーブルの上に多く並んでいた。
「アリサ、今日は酒を飲むなよ」
「コウタに言われなくても飲みませんから」
前回の送別会の際に、公衆の面前でエイジに絡み口移しで酒を飲ませるまでしでかした事がアナグラ中に広まった関係もあり、しばらくの間はコウタやリッカからもかなり弄られていた。いくら付き合っているとは言え、さすがにあれは無いと自己嫌悪したのは記憶に新しい。あの失態は二度としないとばかりに飲み物に対して暫くは警戒していた。
「コウタもそれ以上は止めなよ。アリサが困ってるから」
「でも、エイジは被害者だろ?恥ずかしかったって言ってたじゃん」
「それはそうだけど、別に嫌じゃなかったから、もう良いんだよ」
「くそっ。リア充爆発しろ」
助け舟に入ったエイジにも同調してもらうつもりが、逆に惚気の様にも聞こえれば流石にコウタもそれ以上の事は言えなかった。これ以上ここに居るのは面白くないとばかりに、一言だけ言った後に、他の料理を味わうべく、この場を去って行った。
「アリサ。よく似合ってるよ」
「これエイジが選んでくれたんですよね?簪もありがとうございます」
ここにいる際には殆ど浴衣で過ごすアリサも、今回用意された着物を初めて見た際には思わず息を飲んだ。着物の善し悪しは分からないが、今来ている着物は確実に良い物だと言う事は理解できる。しかもエイジがアリサの為を思って選んだと言われれば、その感動は通常以上とも思えた。
「普段はここだと浴衣だからね。こんな日には着物が一番だよ。それに、手入れさえしっかりすれば一生モノだし、フォーマルな場でも問題ないからね」
「洋服とは違って長く使えるんですね」
「しっかりと手入れが必要だけどね。あと、ここだけの話、他の支部にも売り込む為に今回の企画が用意されたらしいよ」
エイジの一言で、漸く今回呼ばれた事が理解出来ていた。事実、ここに居る全員が着物だけあって、ここが極東支部にメンバーである事は腕輪が無ければ判断しにくく、袖から見え隠れしているので、それすらも分かりにくかった。
売り込みである以上、映像なり画像が必要なはずだが、それも見渡せばカメラを持った人間が色々と撮影をしている光景までもが見えていた。
「今日は流石にお酒は飲んでないんだね」
「リッカまで同じ事言うんですね。さっきもコウタに言われました」
エイジと話してた際に、今日はどんな面白い物が見れるのかと期待した目でアリサの傍まで近づいてきた。手には勿論お酒ではなくジュースの入ったグラスが握られている。
「いや~あれはもうアナグラの伝説と言ってもいいんじゃないかと思う位に語り継がれてるから、ある意味仕方ないよ」
その場に居たのはリッカだけでは無くヒバリも居たが、誰が話したのか翌日にはアナグラ中に話は広まっていた。暫くは針の筵にでもいる様な居心地の悪さだったが、エイジとの中が公認されたんだからと説得される事で、徐々に何事も無かったかの様に他の話題にすり替わっていた。
「アリサは写真撮られた?」
先ほどの話がここで甦る。今回は他の支部への売り込みが目的である以上、恐らくは事実上世界中にこの光景が流れる事になる。アリサは先ほどエイジから聞かされた事で事実を知ってたが、恐らくリッカは何も知らないのかもしれない。今までの意趣返しとばかりに事実だけをサラッと伝えていた。
「なんでも着物の売り込みも一つの要因らしいですから、恐らくは世界中の支部にこの画像が流れるらしいですよ?」
「……冗談でしょ?」
「本当ですよ。今、私もエイジから聞きましたから。撮られる際にはしっかりとしないと拙いですね」
その一言にリッカの表情が変わる。先ほどはスナップだと言って撮られたが、あれが世界中にとなると、一体どんな状態で撮られたのだろうか?そんな気持ちがあふれ出している。出来る事ならやり直しを要求したい。そんな気持ちがあふれ出す頃に、改めて声をかけられていた。
「すみません。お二人の写真を撮っても……ああ、エイジさんでしたか」
どうやら、写真を撮りに来ていたのは既に顔なじみとも思われたフェンリルの広報部の人間だった。他のメンバーは知らなかったが、ここ屋敷には何度かその後もシオの絡みで足を運ぶ事が多く、リンドウの結婚式の際にも来ていたのが記憶に新しかった。
「新年からご苦労様です。僕は構いませんがアリサはどう?」
「私も構いませんよ」
被写体ともなる人物から、許可をもらえば後はひたすら撮るだけの状況となる。そんな状況に気が付いたのか、リッカは確認する為に広報部の人間に改めて話をしていた。
「参考に聞きたいんですが、この写真は?」
「これは着物を他の支部の富裕層向けに出す宣材として使いますよ。もちろん、先ほどの写真も利用させて頂きます」
「そう……ですか…因みに撮り直しとかって…」
「できれば日常風景の様にしたいので、改めてと言うのはやらないですね」
知りたくない事実を知ってしまったリッカの顔が何処となく引き攣っている。撮り直しを要求するならば、この2人に混ざって撮ってもらおうとばかりにそのまま撮影の臨んでいた。
こうして時間が過ぎ去り、暫くした後にこの写真が着物と同時に世界中の支部へと公開される事となっていた。当初の予想通り、着物姿の神機使いの艶姿はゴッドイーターのイメージアップに大きく貢献する事になった。
その中でもエイジとアリサの写真は無明も予想していたのか、この写真が一つの転機となる事で、着物の注文が殺到し極東支部に大きな収益をもたらす事となる。
初の番外編です。
本編をそのまま掲載も考えたんですが、今の進行が丁度外伝の終わり間際なので、本編とは別枠で掲載しました。
時間軸は今までの内容を継続してますが、若干ずれています。
本編はまた改めて掲載したいと思いますのでよろしくお願いします。