魔法少女まどか☆マギカーanother mindー 作:ナハトムジーク
「もう何も怖くない」
Break!
暁美ほむらは"女教皇"のアルカナを失った。
「……」
「あたしってほんとバカ」
Break!
暁美ほむらは"戦車"のアルカナを失った。
「…………」
「独りぼっちは寂しいもんな」
Break!
暁美ほむらは"法王"のアルカナを失った。
「………………」
「さあ、叶えてよ、インキュベーター!」
Break!
暁美ほむらは"星"のアルカナを失った。
「……………………」
「もう、ダメだ。何度やってもまどかを救えない。ダメだ! ダメだ! ダメダ!……あああああああああああああああああああアああああああああああアああああああああああああああああああああああああああああアああああああああアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアああああああああああアアアアアあああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアっ!」
病室のベッドの上で頭をかきむしってしまう。俺の細い髪がポロポロと落ちていく。
「もう嫌だ! もうあの子達が死ぬのを見るのも! これ以上コミュニティが壊れていく感覚を覚えるのも、我慢できない!」
死んでしまいたい!
「でも死ぬのは怖い。だれか……誰かか俺をみてくレ……オレをずっと認しきしてくれ……一人はいやだ……独りはさみしい。なんで……どうしておれだけ!」
なんで、オレなんだ。ほかの奴でも、よかっただろう。もっと、うまくやれるやつが……
明したはとうこう日だ。また、こみゅニてぃが、作られて、こわレていく。
「だれか……おれの……おれだけの、こミゅにてぃは……あ……ああっ!」
ある! おれを、このくりかえすせかいで、たったひとつだけ、おれをずっとみていてくれているこみゅにてぃが!
おれはカギをとりだしいのる。めを、あけるとそこには、あおいひかりをはなつとびらがアラワレタ。
おれはとびらに、とびつきドアをあけた。
「ようこそ、ベルベットルームヘです」
そこにはキャビンアテンダントのかっこうをした、ぎんぱつのおんなのこがいた
「インレット……おれ、つかれたよ。もう、だめだ。げんかいなんだ」
「はい。分かっているのですよ」
インレットはトコトコとおれに、ちかづいてきて、だきしめてくれる。
「あ……ああ…………」
ひさしぶりにかんじるやすらぎ。おれはそれにみをゆだねる。
「眠ってくださいなのです。今は、ゆっくりと」
そういってインレットは、おれをよこにして、ひざまくらをしてくれる。つかれていたのか、おれはすぐにねむく……な……る。
「お兄ちゃんは今まで頑張ってくれたのです。インレットをいちばん倒してたくさん救ってくれたのです」
なんの……ことだろう? まぁ……いいや……いまはねむろう。
「今、お兄ちゃんは心の海に沈んでしまっているのです。ならインレットは、あなたの浜辺、なぎさになるのです」
な……ぎ……さ……
「お休みなさい。お兄ちゃん。ゆっくりと、お兄ちゃんがまた、立ち上がれるまで……ゆっくりと」
Bad end……
はい。バッドエンドその一でした。
人が壊れる描写って難しいですね。うまい人ってどうやってるんでしょうか。
要勉強ですね。
さて、まだまだバッドエンドはありますよ。楽しみにしていてくださいね。それではまた次回。さようなら。