全てを否定せし少年の軌跡(半凍結)   作:龍賀

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はい、完全に止まってました。
申し訳ない。

あとがきに大事な話を書いてますので是非読んでいって下さいな。


番外編 終焉へのカウントダウン

 

 

『一夏の訓練後』

 

 

「ねぇ」

 

「ん?どうしたの鈴」

 

「いや、ここまで一夏が追い込まれてるのみるのは慣れたからいいんだけどね?何で静はそんなに余裕あるのかがイマイチわからないのよ」

 

 

あぁ~まぁ確かに普通は疑問に思うのかな?

なんせ特訓の量は一夏の3倍以上だからね。

 

 

「慣れとしか言い様がないよ?なんせずっとやってきてたし」

 

「……いつから?」

 

「ん、多分6歳の頃からかな?その前は確か普通に過ごしてたはずだし」

 

 

あれ?何で鈴は怖い顔してるのかな?

それに箒ちゃんまで?

 

 

「静、正座」

 

「え……え?」

 

「いいから正座。説教するから」

 

 

何で?別に特訓くらい普通だと思うんだけど。

 

 

「特訓自体は文句ないわよ!でもその内容を6歳の頃からやってるって言われたら怒るわよ!」

 

「庇えないな……普通はこんな量をその歳からやれば間違いなく身体を壊す所ではないぞ」

 

「ん~でも問題なかったし、それにそうしないと生き残れなかったし」

 

 

だから問題ないよね。

そうしなければいけなかったんだから。

人って必要になれば大抵の事は何とか出来るのがすごい。

 

 

「これから無理そうな特訓してたら止めるからね!」

 

「むぅ……そうされると困るんだけどなぁ。まぁいいか」

 

「これから先はあたし達がいるんだから大丈夫よ!ひとりでは無理でも複数いれば何とか出来るはずよ!」

 

 

なら……少し頼ってもいいのかな。

 

 

「任せてくれ、私達は間違いなく静の味方だ。たとえ世界が敵になろうとも護ってみせるさ」

 

「ありがとう」

 

 

うん。もう少し周りを頼るかな。

 

 

「ふむ、これで一件落着なんだろうが……織斑一夏が沈んでる目の前での会話とは思えんな」

 

「あ、あはは……うん。もう少し一夏の事気にした方がいいと思うけどなぁ~」

 

 

……うんいつもどおりだね。

だから問題ないんだよ。寧ろもっとキツくしなきゃ。

一夏から望んだんだから問題ないね。

 

 

「……優しさはないのか」

 

 

ないね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『龍斗の休憩日』

 

 

 

「おい」

 

「はい?」

 

「何故ここにこれがある」

 

 

俺は確かにあの世界に置いてきたはずだぞ?

この……爆破スイッチ(遠野家専用)は。

 

 

「何で遠野家専用なんです?」

 

「いや、まぁとあるアンバーが作ったのを取り上げたんだよ。あのままだと間違いなく廃墟所の騒ぎではなかったし」

 

 

そもそもストレス発散させるためにノリで作ったらしいからな。

確か「秋葉様がいけないんですよ~?私の研究のための施設全滅させたのが悪いのです!つまり私に罪はありません!後悔もありません!」だったか。

完全にキレてたな。

 

 

「ノリで押してもいいですか?」

 

「いや、ここでも起爆する可能性あるしもしかしたら関係ない遠野家が爆破する可能性あるからな?」

 

「残念ですね~ここで一発景気付けにいいかと思いましたが」

 

 

いや、景気付けに何他人の家爆破しようとしてるんだ。

まぁ休憩ついでに部屋の整理してたらまさか出てくるとはおもわなかったけどな。

 

 

「でも懐かしいですね~あの世界では志貴さんが修羅場してるのを見るのが楽しみでしたね」

 

「お前はいつから愉悦部にはいった」

 

「いえいえ単純に他人の不幸は蜜の味だっただけですヨ?」

 

 

教育間違えたか?いや、そもそもあの神謹製なんだからこうもなるか。

なんせ変態な神だからな。俺の容姿これ(アルクェイド似)固定にしたくらいだし。

あの世界では姉妹だと間違われてアルクに妹(弟)扱い受けててストレスがやばかったしな。

 

 

よし、この世界終わったら一発星落とすか。

一発なら誤射誤射。

どっかの誤射姫も言ってた言ってた。

 

 

「この世界が終われば少し本格的な休暇とります?完全にブラック通りこしてますよ?」

 

「いやまぁ…………そうだなぁ。少し疲れたかもしれんな」

 

 

世界を見過ぎた。

世界を回り過ぎた。

世界を知り過ぎた。

世界を壊し過ぎた。

世界を救い続け過ぎた。

 

少し休んでも……文句は言われないか。

あぁ休もう。今度は水銀の野郎の愚痴を聞くのもいいかもしれんな。

もしくは永遠の刹那の方が愚痴は多いか?

黄金の獣の方が多いか?いや、アイツはあれすら愛しているんだったな。

 

 

「マスターは働きすぎです。救うのはいいですが一体誰が貴方を救うんですか」

 

「もう充分救われているさ。兄さん達やお前達のおかげでな。これ以上は贅沢だろう」

 

「贅沢を言ってもいいんですよッ!マスターは充分に自身を酷使した!これ以上頑張ってどうするんですか!」

 

 

頑張ってどうするか……か。

 

 

「簡単だよ。俺がいて救えるならそれだけで行動する理由になるんだ。もう少し頑張ろうと思える程にな」

 

 

単純に俺の目の前で俺にとって見たくないものが起きるのならそれを未然に防ぐ。

ただそれだけの自己満足だ。

その自己満足に巻き込まれたやつらは運のなさと俺を恨めばいい。

俺はこの考えを変えるつもりはない。

死ぬまで俺はこのままで有り続ける。

 

 

それが死をもって俺に生きる意味を与えてくれた奴らへの恩返しになる。

俺は止まれない。止まるつもりもない。

 

 

「……マスター」

 

「悪いなクロス。俺は何処までも愚かだからな。愚かなりに進むしかないんだよ」

 

「分かりました。私は付いて行くだけです……何処までも、何処までも」

 

 

本当に自分が嫌になる。

……今更か。こんな気持ちはそれこそ何百年以上も前に捨てたはずなのにな。

だがもう少し、もう少しでこの世界も無事終わる事ができる。

 

後はこの舞台の裏で糸を引いている存在を表に出すだけだ。

後はそれだけで俺はこの世界から消える事ができる。

 

本来は俺はいない方がいいのだからな。

 

 

「さぁ休憩が終われば後は終わりに転がるだけ……もう少し付き合ってもらうぞ?クロス」

 

「はいマスター……私も頑張りますよ」

 

 

待っていろ。俺は黒幕を殺す。

そして周防 静と周りが無事に過ごせる世界にしてみせるさ。




短めです申し訳ないです。

さて大事なお知らせですが、活動報告でも書いてますが、この作品を一旦凍結します。
といっても更新を一時止める訳ですが完全に止まる訳ではないです。

なろうのほうで投稿してた頃の私を知っている方には分かるかと思いますが、『テンプレな転生』シリーズを完全リメイクで投稿しようかと思います。

まぁ療養してたのですが、そのリハビリですね。
精神が完全にやられる一歩手前まで追い込まれていたため更新出来なかった訳ですが、この度就職して復帰しようかと思いまして。

復帰のきっかけ作りであり、一旦別の作品を書く事によって切り替えたい気持ちがあったので。

なのでこの作品の更新は一旦停止します。
といっても少しづつではありますが書いては行きますのでストックが貯まるか、終わりまで書ければ投稿します。

なので今まで以上に更新が遅くなるか、忘れた頃に更新されると思ってください。
それまでは『テンプレな転生』シリーズを更新します。

では!また別の作品で!

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