この調子で更新できたらいいのですが……。
あ、サブタイはネタなのであまり気にしないでくださいねw
では!今回は少し長めに書けたと思うのでゆったりお楽しみください!
さて。何だか何故かこういう始まり方が多い気がしないでもないけれど。
とりあえず、昨日はまぁ最低限の挨拶は終えたしなんとかなると思いたい。
というよりこれで印象最悪だったらどうしようもないよね。
それも大事だけれど……今は一夏の修行の状態をしっかり見なければ。
「うぉおおおおおおおっ!?ちょっ!ちょっとタンマ!無理!無理だッ!」
「フハハハハハ!実戦ではタンマなんぞ出来んぞ!織斑 一夏!」
「そうだね。しかもこれは実戦形式だからね……僕も辛いんだよ?」
「ニヤニヤしながら言われてもまったく説得力ねぇよ!?ちょっ!今掠った!掠ったぞ!?」
「大丈夫。まだ箒とセシリアと鈴が待ってるから!」
「なんのイジメだよコレ!?」
「修行とは一種のイジメだぞ?それくらい理解しろ!織斑 一夏!」
うん。そうそう……修行とは自分を苛めるものだよね。
でも……まだ足りないよね?(ゲス顔
「……静が楽しそうでなによりだ」
「目を背けながら何を言ってんのよ」
「いや、決して今の表情があまりにも良かったとか思ってはないぞ?」
「いやまぁ分からないでもないけど」
あの2人はもう駄目かもわからんね。
「それより一夏は今どれくらいの実力なんだ?回避だけなら問題ないように見えるが」
「んー……まぁ回避だけなら代表レベルは超えたと思う。ただ攻撃より優先して回避を覚えさせてるから後は攻撃かなぁ」
そう。あくまで回避が代表レベルを超えてるだけで、攻撃はまだ代表候補生レベルが限界だよ。
「それでもつい最近動かし始めたやつとは思えないほどの強さだがな」
「はっきりいって異常よね……いくら地獄みたいな修行をしたからってねぇ」
まぁそこは一夏の才能じゃないかな?
もちろんその才能だけじゃないけど……努力せず得た力なんて簡単に亡くすからね。
だからこそ地獄を見てもらわないと。
といっても死なないのだから地獄とは程遠いけれど。
「静はどんな修行してんのよ……」
「見る?前千冬姉さんが見たとき顔真っ青にしてたけど」
「千冬さんが真っ青って相当よね!?」
まぁなんでかはわかってるけどね。
僕のアレはイジメじゃなくて自殺行為だから。
僕のアレは一種の病気みたいなものだからね。
仕方ない……とは言えないのが何とも言えないけれども。
「今度纏めておこうかな……一夏もそれを見て今のやつがまだ優しい事を理解してもらおう」
「わぁ……イイ笑顔ね。思わず写真撮っちゃったじゃない」
「私もだ」
「無論私もだ!」
「僕も!」
まって、色々おかしい。
すぐにカメラを用意出来た鈴もおかしいけどそれに反応した箒ちゃんも。
ISの機能をフルで使って反応したラウラもシャルちゃんも。
そして何で一夏が倒れてるの?
「写真を撮るために沈めた」
「同じく」
お、おぉ……?
おかしくない?気のせい?
僕だけがそう思ってるのかな?
「一夏さんッ!?た、魂出てますわよ!?」
全力で殺りにいきやがったねこの子ら。
そりゃ一夏は沈むよね。
何故かこういう事に関しては謎のちからが働くから。
まぁそれでも耐え切れるくらいになってもらわないと。
「む、無茶……言うな」
おぉもう復活した。
前より2分早くなったね。
「実際の戦いだったらもう死んでるけどな……まぁ急に力をつけられる場合だってあるんだから油断しちゃいけないって事だよな」
まぁそうだけどアレは例外じゃないかな?
アレは僕でも多分回避不可能だし。
まぁ惨状は間違いなく回避不可能だけれども。
「さて、今日はここまでかなぁ」
「お?珍しいな……普通だったらここでさらに倍にしてくるのに」
「それが普通なのが異常なんですのよ?」
「まぁね……まぁ今日はちょっと用事があってね。それのために早目に終わらせたんだ」
「なるほど……じゃあその間に休もう。それも満足いくまで」
「無視ですの!?」
セシリアさん……慣れって怖いよね?
「ア、ハイ」
「いやぁ……いつぶりだ?こんなに休めるの」
おぉ見事に一夏の目が死んでるよ?
僕はこんなに目が死んでる一夏を見るのは初めてかもしれないよ?
まぁ僕の所為だから何とも言えないけど。
「じゃあ一夏はしっかり休んで明日に備えてね?明日は僕も空いてるから今日の分も含んで全力で殺るから」
「殺るなよッ!?」
まぁ冗談だよ?
殺るのは。
「修行の倍になる量は冗談じゃないんだな……今日は寝るもう寝るさっさと寝るじゃないと死ぬ」
「一夏さんっ!?」
さて、一夏には明日の修行について伝えるという死刑宣告は終わったからのほほんさん達のとこに行こうか。
まだまだ解決できそうにないけれど……行動することにも意味はあるからね。
◆
さて、ついにここに来た。
いや、別に道中で色々(鈴や束姉さんの突撃)があったわけだけど他には苦労しなかったから問題ないし。
でもついにって言葉使っちゃうよね。
だって何故か10分くらい余分に時間かかっちゃったからね?
そんな予定なかったからね?
一応2人とも部屋にいるのはのほほんさんに確認済みだから安心はしてる。
「のほほんさん」
「お~待ってたよ~」
相変わらずのんびりした子だよね。
まぁそのおかげで気負わずに済むあたり実は狙ってるんじゃないかと思わないでもないけれど。
でもまぁそれはどうでもいいか。
「感想と……お皿回収に来たよ」
「悪いね~私が持っていけばよかった~」
「ううん。僕が好きでしてることだから気にしないで」
それにそのほうが都合がいいだけだから別に気にしなくてもいいし。
「で、味はどうだった?」
「美味しかったよ~本当に~」
「それはよかった……簪さんは?」
「美味しかった。とっても」
よかったよかった。
どうやら評価はいいみたい。
さて……どう切り出すべきか。
素直に頼まれたというのは逆効果どころか地雷源をタップダンスするのと同じだからね。
まぁ一夏なら確実にやってそうだけれど。
寧ろ一夏は常に地雷源にいるから……余計に駄目だね。
「ん?何か見てたの?何か音が聞こえるけど」
「あぁ~ガ○ダムW見てたの~面白いよ?」
「既に全部見てるからいいや」
何度見ても面白いのは確かだけど。
長いからね。
「静も見てるの?」
「うん。特撮とかSF系は結構好きでね。よく見てる……最近はガ○ダムUCとか」
「私も……面白いよね」
「うん。武装に組み込もうかと思ってるけどね?ビームマグナム」
「人が死ぬ……でも確かに採用したい武装ではあるね」
うん。でも何で一夏と声が似てるんだろうね?
前一夏に真似してもらったら完全に一致したし。
でもまさか特撮好きとは……尚更話しやすくなったね。
予期せぬ事が悪い事ばかりではないということかな。
というよりだから生徒会長さんはガ○ダムW見てたのか。
もしくは一緒に(別部屋で)見てたとか?なら犯罪なんですがそれは……。
後で問い詰めなければ。
「ん。じゃあ今度こんな武装なら使えそうとか再現できそうとか持ってこようか?アイデアだけであれだけれど」
「いいの?」
「うん。まぁ僕も参考にしたいし……是非意見の一つとして」
「わかった……じゃあ今度お願いします」
「了解。使いやすそうなやつとロマンどっちがいい?」
「……ロマン」
なるほど……じゃあファンネル系じゃなくてほかのにしようか。
使いやすいならドラグーンとかにしようかと思ったけど。
「じゃあまた今度……出来たらのほほんさん経由でもなんでもいいから伝えるね」
「ん。」
「お~もう仲良しだぁ~」
よかったよかった。
ま、アイデアは色々あるからついでに何か作っちゃおうか。
『束が「しーちゃんなら余裕で作れるくらいの頭してるよ!」って言われてたわね』
まぁ一応最低限の勉強はしてるからね。
『それで充分なら織斑 一夏は今頃天才よ?』
……戦いは天才だけれどそれ以外が天才な一夏は想像できないや。
まぁある意味天才ではあるね。
「さて、アイデアまとめようかな」
まぁその前に生徒会長さんに問い詰めるけど。
◆
マズイ。
いや、別に現状は寧ろ静君が簪ちゃんと仲良くなってくれてるからいいんだけれどね?
おねーさん的には問い詰められるより問い詰める側だからそんなことはされたくないというかなんというか。
静君からだったらご褒美?いやまぁある意味ではご褒美かもしれないわよ?
でも私的にはもう少し加減して欲しいというかなんというか。
別に今までにそんなことがあった訳ジャナイワヨ?
「盗撮や盗聴してた貴女が悪いと思いますが」
「だって仕方ないじゃない!気になったんだもん!」
「いい年した人がだもんって……正直ドン引きです」
「ちょっ!?引かないでよ!?」
私一応貴女の主なんだけれど!?
「主の間違いをしっかりと指摘するのも立派な従者の役目だと思いますが」
ぐっ……正論だわ!
だけど!仕方ないじゃない!
妹が心配じゃない姉なんていないわよ!
「……まぁそこは否定しませんけど」
「でしょ!ならこれくらいやっても仕方ないと思うのよ」
「でも盗撮はさすがに犯罪行為なのでは?」
ぐぬぬ……さっきから正論過ぎて反論できない!
「それよりあの組織の情報はどれほど集まったんですか?」
「あぁ~あの組織ねぇ……一応8割かしら。もうちょっとしたらまた静君に渡す予定よ?」
「どうして周防君に渡すのですか?我々が処理すればそれで済む話では?」
まぁ普通ならそうなんだけれどねぇ……今回は普通じゃないから仕方ないのよ。
「普通ではない……というのは?」
「そもそも情報は私達だけだったらこの半分も手に入らなかったのよ」
「……半分もですか?」
「そう、半分も」
観測者っていう存在がいなければ少なくとも今でも触り程度しか理解できなかったと思うわ。
それほどに相手は強大なのよね~。
「急に現れて周防 静にこの情報を渡して欲しいって言われたらねぇ?」
しかもそれが物凄い美人な子だったし(まぁ男だったのはある意味ショックだったけれど)
目が何より物を言うけれど……あの子は少なくともこちらに被害を与えるために来たのではないと理解できたし。
で、そんな情報を静君にあげたら大喜び。
これは関係あるって思って調べるじゃない。
「だからこそここまでいけたと言う訳ですか」
「そうそう。ま、今の段階の情報でも結構わかるトコはわかるから渡す予定だけどね~」
じゃないと整理つかないだろうし。
いや、しかし……まさかあの人があっちにいるとはね~予想外だわ。
というよりこんな情報は静君に渡すのは酷だわ。
「そうですね。この情報は確かに酷ですが……彼ならば受け入れられるのではないですか?」
「残念だけれど無理ね。少なくとも時間がいるわ……だったらおちゃらけてでもなんとかなるよう行動したいと思うじゃない?」
「だからこその護衛ですか」
「そ、少しは気分転換してもらわないとね!」
今のままでは完全に壊れちゃうからね~、おねーさんそこが心配なのよ。
だってあの子は周りが思っているほど強くないもの。
一度対戦したからわかる。
彼は何もないのよ。
欲がない。想いがない。感情がない。
しかもそれは自分に関してのみっていう質の悪さ。
ほかではあるのよ?誰々を護りたいとかは。
だからこそああなったんでしょうけど。
「まぁ……すでに壊れている気がするのも仕方ないのかもしれないわねぇ」
「何か言いましたか?」
「何も~?まぁ今はとりあえず逃げていい?静君物凄い勢いでこっち来てるから」
「それを聞いて逃すとでも?」
「答えは聞いてないわ!すでに行動は終えているもの!」
そのための会話!そのためのシリアス!
いやまぁ本音喋ってるから「呼んだ~?」貴女じゃないから。
とにかく、嘘で塗り固められた言葉ではないから行動方針は間違ってないしどうにかしないといけないとも思ってるのも確か。
でも今はとりあえず目の前の驚異に立ち向かうべき!
「残念。生徒会長さんの冒険はここで終了……残念だったね?」
「なん……ですって?」
い、いつの間に!
さっきまで結構気配離れてたはず!?
「背弄拳って便利だよね?」
「それあくまで背後に回る業よね?」
「うん。最近は結構範囲広がって便利」
あぁ……これは駄目なやつだわ。
完全にアウトなやつだわ。
「さぁ説教の時間だよ」
その後の記憶はほとんどない。
ただ静君には逆らわないでおこうと心に決めた私なのでした。
おしまい☆彡
佐天様、感想感謝デス!
次回もこの調子でいけたらいいんですけどね。
一応後50話ちょいで完結予定ですのでそれまでどうかお付き合い下さい。
一応エンディングはもう構想があるんで、そこまでつっぱしりたいと思います。
では!また次回!