中々書く暇が出来ないのが辛い所……楽しめるかどうかは分かりませんが本編をどうぞ!
物語というのは簡単に描けるものではない。
何故なら何かを語るのであれば半端は許されないからだ。
嘘をつけばまた別の嘘をつかなければならないように。
物語を語れば必ず続きを語らなければならない。
ではこの物語はどうなるのだろうか?
物語とは鮮烈でなければならない……という訳ではない。
平凡でも非凡でも、それを描く者が物語だと認識すればそれは物語なのだ。
だが安心するといい。
この物語は平凡とはかけ離れたモノだ。
それを面白いと思えるかどうかは保障せんがね。
さぁ否定する少年は観測者さえも味方にし、進み始めた。
この物語の行く末はどうなるのか……それは誰にも分からない。
ゆえに……楽しみに結末を待つといい。
◆
どうしてだろうか?
どうして……こんな事になったんだろうか?
何故?どうして?
疑問は尽きない。
でも思考する暇を与えてくれるほど世界は優しくなかった。
「……」
「……」
いや、何で僕の部屋でラウラと箒ちゃんと鈴とシャルがいるの?
何で会長はドヤ顔で皆を見てるのかな?
というより状況がよくわかんない。
誰か説明プリーズ。
「静の寝顔を見ようとここに来る→何故か生徒会長がいる→何故かドヤ顔するので修羅場る←今此処」
……いや、なんでさ。
というより矢印を口に出すとシュールだね。
いや、心の中でやっても同じくシュールだけどね?
「会長?何でここにいるんですか?」
「理由が必要?お姉さん悲しいわ~」
いや、理由がなければ行動しなさそうなのでね。
「まぁ理由はあるんだけどね?」
理由説明って書かれた扇子を出すのを見る所、説明してくれるらしい。
「ここにいる子達は全員事情知ってるから楽でいいのだけれど……森羅万象についてとそれを狙う奴らについてよ」
「「「「!?」」」」
へぇ。
「森羅万象を知ってるってどういう事よ」
「お姉さんこれでも情報通なのよね~まぁ今回は不安要素をしっかり把握しておきたかったがゆえなんだけどね~」
まぁ学園に爆弾を抱えてる状態だからね。
……爆弾は爆弾でも核爆弾だけども。
「で、調べている内に実は見つけちゃったのよね……森羅万象を狙う組織を」
「その組織って……なんていう名前の?」
「……ここで言ってもいいけどコレを聞いたら引き返せないわよ?」
……だねぇ。
理解するという事はそういうことだと思う。
危険が伴うんだ。
知らない方が幸せな事だってあるって言うし。
だから無茶して知って欲しくはないかなぁ。
「今更ね」
「今更だよ」
「今更だな」
「退く理由なんてない。私達全員がすでに覚悟を決めている。静と共に歩むと決めたのだからな」
「そう?なら言うわ。織斑君も知りたいだろうから後で教えないとねぇ」
……ほんと何度も思うけれど。
素晴らしい人々が僕を想ってくれる……僕にはあまりにももったいないや。
「組織の名は……『亡国機業《ファントムタスク》』よ」
亡国機業ねぇ?
何で森羅万象の事を知ってるのかとかなんで狙ってるのかなんて簡単に想像がつくからいいけれど。
理由なんてものは簡単だし。
「そうねぇ……まぁ何でも叶うと勘違いしてそうだけど?」
「それに対しては知らないです。勝手に勘違いしてるだけなんだから別にいいじゃないですか」
それに勘違いしてる方が利用しやすいし。
「あらら……予想以上に静君って黒いのねぇ~お姉さん吃驚」
「いや、まだ優しい方ですよ?主な被害者は一夏ですがもっと酷いのを見た事もあります」
「そうね。主に一夏の修行風景とか?」
「そ、そうだね……アレで何で一夏は生きてられるんだろ?普通あんな修行したら死んじゃうよ」
敵に殺されるのが先か修行で死ぬのが先か……競争?してるし。
「ふむ……織斑 一夏に同情する日が来るとはな」
「お、お姉さん静君の修行風景が気になるなぁ」
「見てみます?動画ありますよ?」
という訳で修行風景を音声のみでお楽しみ下さい。
『ちょっ!?静!そんな弾幕避けられないぞ!?』
『いけるいける。大丈夫……多分』
『多分!?こんなとこで死にたくないぞ!?』
『大丈夫。いざとなれば蘇生すればいいし……ほらここに魔法のカードがあるじゃろ?』
『それ遊○王の死者蘇生じゃねぇか!?それで蘇生出来る訳ねぇだろぉおおおおおおお!!(ギン○ナム風』
『じゃあ強化蘇生用意しとくね?』
『それは罠カードじゃねぇか!?』
『じゃあ逝ってみよー』
『字がちがってうぎゃあああああああああああっ!?』
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!
『ちょっ!?コレ確実に千冬姉も避けきれないよな!?』
『大丈夫。ブラ○トさんも納得の弾幕だから』
『納得所かドン引きだぞ!?』
ドガガガガガガガガガガガガガガガッ!!
『というより何処からそんなにミサイル出してるんだよ!?シャルルでもそんなに出せないぞ!?』
『これも森羅万象のちょっとした応用だよ』
『便利だなぁオイ!?というよりその台詞聞くとメイオウ攻撃が飛んで来そうで怖いんだが!?』
『出来るよ?やろうか?』
『死ぬんで勘弁してください!?』
『……しゃべる余裕があるからさらに3倍ね。やったね一夏……赤くなれるんじゃないかな?』
『3倍だからってか!?し、死ぬ!?死んじゃう!?』
『僕より先に死なないでね?』
『洒落になってねぇ事言いながら撃つのやめてくれないか!?』
ここから永遠に無言で一夏が気絶するまでミサイル連射の映像のみ
「え、えっと?」
「一応一番優しめのやつを見せましたけど」
「え!?コレで優しめなの!?お姉さん厳しいと思ったんだけど!?」
レベル的には最大が10としたら3くらい。
「……ついでに今までで織斑君が受けた修行《ごうもん》の最大レベルは?」
「6ですが」
「その6は織斑君耐えられたの?」
「開始3秒で気絶しました……軟弱者め」
ついでに言うとどうやったのかというと、
背弄拳で後ろに一瞬で回り込んでからの七花八裂改です。
尚千冬姉さんには開幕で勘で避けられました。
正直人間やめてるんじゃないかと思いました。
「あの人はねぇ……ってそうじゃなかった。亡国機業なんだけど」
あぁ組織の情報ですか。
「そうそう。まぁ口答で伝えると誰に聞かれるか分からないからコレに入れて置いたから確認してね」
そういいながら生徒会長は帰った。
というよりそれを言うためとはいえ最初の修羅場は勘弁なんですが。
というより完全に途中から皆空気だったよね。
これもきっと乾 巧ってやつの仕業なんだよ。
「さ、あたし達も戻るわ……今日は折角の休みなんだからゆっくり休んだ方がいいわよ」
「そうだな。静は特に」
「うむ嫁よ。何なら一緒に寝るか」
「はいは~いラウラは僕と一緒に戻るよ~」
「なっ!?離せ!私は嫁と一緒に寝るんだぁー」
まったく……やっと騒がしくなくなった。
でもほんと……昔の僕では考えられないほど恵まれてるね。
この後が怖いくらいだ。
でも……何があっても僕は彼女達と共に歩みたい。
この想いだけは決して誰かのための想いじゃないから。
僕自身の想いだから。
『その想いが最後まで貫けるといいわね』
……貫いてみせるさ。
龍斗さんじゃないけど、信念っていうのは最後まで貫いてこそだと思うから。
『今回の所有者は面白いわね……最後まで見届けさせてもらうわよ』
うん……そのためにもますます死ねなくなったなぁ。
元々の死にたがりが嘘みたいだ。
でも気を抜けば死のうとするんだろうなぁ。
コレは根強く残ってるからね。
『ま、今は貴方が死なないように行動しなさい……本当に望めば私が叶えるわよ』
うん。
でもまぁ……何が足りないのかをしっかり理解しないとまずそこまでの願いを叶える事すらできないからね。
理解する所から始めよう。
一夏も箒ちゃんも鈴もシャルもラウラも千冬姉さんも束姉さんも弾も蘭も他にも沢山の人が僕と一緒に歩んでくれているんだ。
絶対に諦めちゃいけない。
諦めが人を殺す。
人は1人分の命すら満足に背負えないんだ……尚更頑張らないと。
潰れないように。
僕の夢を叶えるためにも。
「僕の夢は……『僕の周りの大切な人々と共に歩む事』だからね」
そのためなら……僕は何にでも頼るし利用する。
だからこそ、
「亡国機業……残念だけど潰れてもらうよ。僕のために、周りの人のために」
人とは理不尽なモノだから。
だから僕も理不尽で対抗しよう。
そのためにも龍斗さんや生徒会長にも協力を頼まないと。
「行こう妖精さん……“これまで”を終わらせて“これから”を始めるために」
『ええ……頑張りましょうか』
覚悟は出来た。
後は行動するのみ。
畏夢様、佐天様、感想感謝です!
次回は10月中に更新します!
……おそらく中旬になりそうですが。
此処から先どんどんオリジナルになりそうなのでこれを投稿次第、タグにオリスト注意って入れておきます。
もし原作準拠の方がいい方にはすいませんとあらかじめ謝っておきます。
では!また次回!