全てを否定せし少年の軌跡(半凍結)   作:龍賀

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更新が遅れて申し訳ないです……(汗

で、でも9月9日には番外編を投稿予定ですので次は遅くならない予定です!Q

な、なのでもうしばらくお付き合い願います。

では本編をどうぞ!


第52話  可能性と隠れた役者

 

 

 

さてここで一つ質問。

 

目の前に凄く刑事ドラマとかで使い古されたような立て篭もり犯が出現したらどうする?

 

 

 

 

……え?そんな場面にまず遭いはしない?

いや、例えばでいいんで答え下さい。

 

 

……え?右ストレートでぶっ飛ばす?真直ぐ行ってぶっ飛ばす?いや、何処の霊界探偵?

僕は決して霊○なんて撃てないよ?気羅は撃てるけども。

 

 

 

「てめぇら!うるさくしたら殺すぞ!」

 

 

 

というよりなんで今日なんだろうか?

昨日とか明日なら僕達被害受けなかったのに。

 

 

<明日って今さ!>

 

 

そんな事言う少年は姉に打たれてなさい。

 

いや、違う違う。

今はこの目の前にいる立て篭もり共を何とかしないと。

 

 

<なんだっていい!立て篭もり犯をどうにかするチャンスなんだ!>

 

 

霧が濃くなるので帰ってほしい。

 

 

……というよりなんで今日は今まで以上に電波が来るんだろうか?

テンパってるのかな?

 

 

「そこの女ァ!何余裕ぶっこいてんだ!」

 

「……」

 

「お前だよお前!」

 

 

……?

おぉ。僕の事だったんだ。

まぁ確かにこの容姿でこの格好なら女にしか見えないだろうね。

でもだからといって間違われたのを許すのとは別だよね。

よし、殺そう(社会的に)

 

 

「な、何だよ」

 

「僕は残念ながら男です」

 

「はぁ?嘘つくなよ。嘘をつくならもっとマシなもん用意しな」

 

 

あぁ~まぁうん。

他のお客の避難は済んでるから……我慢しなくていいか。

そう思い、立て篭もり犯に指を向ける。

 

 

「アァ?何指向けてんだ。殺すぞ?」

 

「貴方に僕は殺せない……何故なら僕は此処では死ねないから」

 

 

というより銃では死ねない(・・・・・・・)というのが正しいのかなぁ。

僕の中にある森羅万象は勝手に死ぬ事を拒絶する。

まるで死ぬなと言ってるかのように。

でも僕の身体はすでにボロボロで、すぐにでも死ぬ可能性がある程だ。

 

……いや、結局人はいつ死ぬのかは分からないのだから同じか。

それが少し早いか遅いかだけの差。

ならここで死んでも……同じはずだよね。

 

 

「何指向けたまま考え事してんだ!」

 

「……あぁ、そうか。僕はただ死にたいだけなのかもしれない」

 

「あぁ?」

 

 

だって普通に生きていればいつ死ぬかなんて思考せずに済むのだから。

最初は罪悪感からだったはず。

森羅万象の暴走で消してしまった家族への罪悪感。

生きていいはずがないと思ってしまったがゆえに気羅を求めた。

早く死ねるように。早く消えてしまえるように。

 

けれど結果は今だ死なず、醜く生き残ってしまっている。

それが悪いとは思わない。

人は生きていたいと願うモノ。

 

だからこそ医療は発展し、寿命が伸びつつあるのだから。

 

 

けれど僕自身は生きていたいと思えているか分からない。

確かに大切なモノがある。

それを護るためにも死ぬ訳にはいかないだろう。

けどだからといって生きていていい理由にはなりえない。

生きているだけで罪だとはあえて言わないけれど、生きていて意味のある生なのかどうかは答えを得ていない。

 

きっと彼らは意味があると本心から言ってくれるだろう。

だが結局は自分で意味を求めなければ、得なければそれこそ意味がない。

 

 

その答えを僕は得る事が出来るのだろうか?

……まぁ今その答えを問うのは論外だね。

とりあえずは目の前にいる逃走犯をなんとかしないと。

 

 

「いつまで指向けてやがんだ!死にてぇのか!」

 

「……もう終わってるよ。貴方は捕まった後の事を考えるべきだ」

 

 

ラウラとシャルはもう理解しているのか逃走犯には何もせず、人質になっている人の安全を確保していたけれど。

さすがに初対面の人に理解してもらえるはずもないか。

僕が指を向けたという事はそれだけで終わる理由になる。

 

 

「何言ってやがッ!?」

 

 

……ほんと、なんでこんな能力(ちから)を求めちゃったのかなぁ。

得た理由も得た経緯も覚えているはずなのに……今ではもうあの理由が正しいのかさえ理解できない。

でもそれでいいのかもしれない。

だって何もかもを理解してしまえば世界は色褪せてしまう。

何もかもが既知になってしまったらそれは生きているとは思えないから。

未知は恐怖の象徴でもあると思う。

人は未知を恐れるから……だからこそ未知というものは生きている証だと思う。

 

 

「ガッ!?グゥウウウウウアァアアアアアアアアッ!!?」

 

「な、何が……」

 

「此処なら確実に逃走が成功するっていうから来たのによぉ……な、何で!?」

 

 

気羅を受けたこの犯人も。

そしてそれを見た人質の皆も。

未知の現象に恐れている。

それは間違いではないと思う。

だって僕は……すでに人ではないのだから。

 

 

「し、静?」

 

「……あ、シャル。警察は呼んだ?」

 

「うん。もう外にいたからすぐに来てくれるよ」

 

 

 

よかった。

まぁ死なない方がいいもの。

無茶じゃなければ何とかするさ。

 

 

「警察が入ってくるまでに逃げた方がいいだろう。専用機持ちが巻き込まれたとなれば問題になるはずだ」

 

「あ、そうだね。じゃあ静、ラウラ……逃げるよ!」

 

「「うん(ああ)」」

 

 

 

 

犯人が何か最後に言ってたけれど……誰か第三者の介入があったと見た方がいいかな?

……どちらにせよ、やる事は変わらないからいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よかったんですか?」

 

「何がだ?」

 

「彼、今間違いなく森羅万象を暴走させそうになってましたよ?」

 

 

 

龍斗とニャル……ここではクロスと言った方が正しいがあえてニャルと表記する。

ここで彼らは何をしているかと言われれば、何もと言う言葉が正しいだろう。

 

 

彼らは静観していた。

静達が一歩間違えれば死ぬ可能性があった場面でさえ静観した。

何故なら、

 

 

「彼は森羅万象に祝福された(のろわれた)存在だ。簡単には死なんよ。それこそ世界が滅ぶその瞬間まで寿命以外で死ぬ事が無いほどに」

 

「森羅万象ってよっぽど性質が悪いんですねぇ~そりゃ暴走させちゃいそうになる訳です」

 

 

そう、静は森羅万象を暴走させかけた。

一歩間違えれば世界そのものを無くしてしまう程の力をだ。

そんな力を暴走させてしまえば世界が無くなる程度で済むはずがない。

それこそ人なんてものは存在できない……いや、この場合生物さえ生存できないといえばいいだろう。

だがそんなモノの暴走さえ彼、龍斗は止めようとはしなかった。

 

 

「何故止めなかったんです?マス……龍斗さんなら簡単に止められたはずですよね?」

 

「彼なら1人でしっかり止まったさ……止まらなければそれこそ本当にこの世界は滅ぶしかないな」

 

「それはさすがに酷くないですか!?」

 

「モノは滅ぶ。世界も例外ではないよ……それが早いか遅いかの違いだ。ありとあらゆるものは滅びねばならない……いつかはな」

 

 

滅ぶからこそ生を実感できるのだろう。

終焉(ゴール)がなければ何を目指せばいい?

生誕(スタート)があるという事は終焉(ゴール)があるという事。

つまりはいつか必ず滅ぶのだ。

それに例外はない。

 

 

「よく物語で不死者が語られるが……長生きする存在はいても最後まで存在する奴はいないんだよ。皆すべからく滅ぶしかあるまい」

 

「神はよく不滅の存在とか思われてますけど?」

 

「もし神が不滅ならば神殺しなんて存在しないさ……滅ぶからこそ存在している」

 

 

ゆえに彼は世界が滅ぼうと止める事はない。

静がそれを成したのであればそれが結末だと受け入れるだろう。

少なくとも龍斗にとってその結末は否定すべき結末ではないのだから。

 

 

「まぁ一応……彼をなんとかするためにもおそらく本来のこの物語(・・・・・・・)の主人公君にでも会おうか」

 

「織斑一夏君……でしたっけ?彼は確かにそうですね、彼こそが彼女の言う主人公という存在なんでしょうねぇ」

 

 

彼はある意味理不尽の塊と言えよう。

世界最強の姉を持ち、彼自身も戦いの才能がある。

生まれてくる時代が違えばまた違う結果を出す事も可能だろう。

 

それこそが主人公。

理不尽の塊こそが主人公。

何故なら何かしらの才能が必ずあるからだ。

それは努力の才能かもしれないし武芸の才能かもしれない。

もしかしたら知力に長けた才能かもしれない。

だが必ず何かしらの才能があるのだ。

才能がないという設定があり、ボロボロになる主人公でさえ勝ってしまえる程に理不尽。

才能がないとはどういう意味だったのかと問いを投げたくなるほどに主人公は勝つ。

 

負ける事もあるが基本負けた後でも修正が効く範囲でしか敗北しない。

命がかかれば必ず勝利してしまう。

それが主人公だ。

ご都合主義に付き合わされた敵はさぞや哀れだろう。

努力を根こそぎ否定されるのだ……普通の感性の持ち主であれば間違いなく挫折するだろう。

 

 

だがその理不尽は何も周りにだけ与えられる訳ではない。

例えば織斑 一夏であれば、まず親がいない。

家族を失う痛み、友と一時的とはいえ別れ、助かったとはいえ人質にもなった事さえある。

普通の現実ではあまり出会わない出来事ばかりだ。

この物語がギャグ系であればそんな過去はないだろう。

だがこの物語はシリアスもあればギャグもあるというオーソドックスな物語といえよう。

ゆえに被害に遭うし被害を出す。

 

 

「ここまで主人公らしい彼を主人公と言わず誰を主人公とするのかねぇ?」

 

「いやまぁ他にも結構酷い目に遭う人は多くいますよ?」

 

「だがその中でスポットライトが当たっているのは織斑 一夏だ。ゆえに彼が主人公足りえるのだろうさ」

 

「主人公ってある意味被害者ですよねぇ」

 

「あぁ……まぁ今回は別に話をしたいだけだからな。束にはすでに言ってあるからさっさと行くぞ」

 

「ちょっ!?彼女に先に言うってどういうことですか!?普通私からじゃありません!?」

 

「あっ……」

 

「あっ……って確実に忘れてたでしょ!?忘れてたんですね!またうっかりですか……しっかりしてくださいよ」

 

「すまんな。まぁ今は時間が惜しい。さっさと話をしに行こう」

 

「後で私と龍斗さんもしっかり話し合いますからね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

束さんから連絡が来た。

 

 

「りゅーちゃんが挨拶したいって言ってるから来てね☆」

 

 

はっきり言って恐怖しかない。

だって束さんの知り合いだぜ?完全についていけないノリされるぜ?

いやまぁ静の事で大事な話があるって言われたら大親友(自称)な俺としては勿論行くけどな。

というよりりゅーちゃんさんってどんな人だろうか?

怖い人じゃないといいけど。

 

 

「君は織斑 一夏君だな?」

 

 

そう考えていると女の人が来た。

……時間的にこの人がりゅーちゃんさんかな?

いや、この言い方だとハンドルネームみたいだけどさ。

 

 

「一応言っておくが俺は男だ」

 

「なん……だと?」

 

 

まさか静のような人がまだ居ただなんて。

世界って広いなぁ。

 

 

「別の意味で世界の広さを理解されても反応に困る。一応自己紹介しとこうか」

 

「そ、そうですね。俺、織斑 一夏っていいます。貴方は?」

 

「俺は森 龍斗と言う。しがない束の友だ……それ以上でもそれ以下でもないよ」

 

 

ん~やっぱり束さんの親友ってだけあって一癖ある人だなぁ。

まぁそれでもまだ接しやすい人ではあるけどさ。

 

 

「で、話したい事って何です?束さんが言ってたんですけど」

 

「敬語はなしで構わないよ。俺は敬語で話しかけられるのがあまり好きではないんだ」

 

「お、おう……これでいいか?」

 

「ああ。で、話だったな……簡単に用件を言うのであれば周防 静の事だ」

 

 

静の事?

なんでこの人が……いや、束さんの親友であればある意味当然知ってるか。

でも会ったことあるのか?静からはそんな話を聞かなかったけどなぁ。

 

 

「周防 静はもうじき死ぬ……気羅によって、お前達によって、周りの全てによって」

 

「……は?」

 

 

静が死ぬ?

それも気羅だけが原因ではなく、俺達も原因だと?

 

 

「それは本気で……」

 

「本気で言っている。冗談は嫌いだ」

 

 

死ぬ?

何よりも周りを大事にして、そのために自分の身すら犠牲にしようとするアイツが?

俺達が何よりも護りたいと願ったアイツが?

 

 

「ふざけんな!俺達が静を殺すって言うのか!冗談じゃねぇぞ!」

 

「冗談は嫌いだといっている。それにお前達には心当たりがあるんじゃないか?アイツが無茶をする理由も、そうさせている理由も」

 

 

……確かに。

確かに俺達は間違いなくアイツに負担をかけている。

福音の時も、その前の無人機が現れた時も、俺が誘拐された時も。

静は俺達が傷付くのを恐れてる。

だからこそ自分がその代わりになろうとしている。

傷付くのは自分だけで充分だと、周りの傷は全て自分で受けようとしている。

 

 

「まるでアイツは自己犠牲の塊だ。そしてそれにお前達は甘えている……無自覚だろうがな」

 

 

……否定できない。

確かに俺達は結局は現状に甘えている。

静の事を救いたいのは確かだ。

それだけは誰にも否定させない。

現状では何も出来ないと、方法が見つかるまでは何も出来ないと思ってすらいた。

けれどそれは甘えだ。静がどうにかなると思えないと心の何処かで思っていたのかもしれない。

だからこそこの人は……龍斗さんは言いにきたのかもしれない。

 

 

「……良い眼をするようになったな。それでこそ織斑 一夏だ」

 

「ありがとうございます。貴方が言いに来てくれなきゃもっと遅くに気付いてたかもしれねぇ」

 

「俺は言いたい事を言いに来ただけだ。感謝される謂れはない」

 

 

この人は何処か静に似ている。

きっと不器用なんだろう。

自分が気に食わない事にはとことん抗う癖に自分のことを省みない。

静とは微妙に方向性が違うけどきっとこの人は似ている静の事を放ってはおけなかったんだろうな。

 

 

「それに俺はそれだけを言いに来た訳ではない」

 

「え?何かまだあるんで……のか?」

 

 

そう言った俺の前に短刀が出された。

……何コレ。

 

 

「コレは君が力を願えばその想いの強さに合わせて変化し力を示してくれるモノだ。いつか必要になるだろう」

 

「……貴方がそれを渡すって事はその力が必要になるって事だな」

 

 

きっとこの人は無駄な事はしないと思うから。

きっとこの力が必要になるんだろう。

 

 

「お前達は選択を迫られる……きっと答えを出すのは至難だろう。だがその答えを出せなければ永遠に死ぬまで後悔する」

 

「……間違えれば大切なモノをなくす。きっと俺が後悔するって言うのはそういうことだと思うから」

 

「そうだ。大切なモノをなくすというのは……とてつもなく悲しい事だからな」

 

 

……そういった時の龍斗さんの顔は辛そうな表情をしていた。

きっとなくしてしまったのだろう。大切なモノを。

だからこそなくした時の辛さを人一倍知っているからこそ、なくさないように行動できるんだろう。

 

 

「最後に一つ忠告だ……自分を過信するな。過信した者の行き着く先は自滅だからな。お前には沢山の頼れる仲間がいるのだから頼れ」

 

「痛いほどに理解してるさ……もう過信はしない。仲間にも頼るし頼られたらしっかり出来る範囲で応えるさ」

 

「……それでいい。なら見させてもらうぜ?お前達が何処まで抗えるのかを」

 

「ああ!見せてやる!俺達の可能性ってやつを!静を絶対に護ってみせるさ」

 

 

静を護りたいのは俺だけじゃないんだ。

必ず護ってみせる!そのためにも俺は止まる訳にはいかないから……もっと強くなろう。

身も心も。

 

 

 

「ではな織斑 一夏……次は何処で会えるか、楽しみにしている。なるべく会わない方がいいんだがな」

 

「おう!俺も楽しみにしてるぜ……静を助けた後にでもな」

 

「そうだな……あぁ楽しみだ」

 

 

 

そのためにもしっかり調べねぇと……森羅万象を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうでした?織斑 一夏は」

 

「ハハ、やっぱり彼は凄いよ。あまりの嬉しさに思わず笑ってしまいそうになった」

 

「彼は周防 静を救う存在になりえますか?」

 

「どうだろうなぁ……そうであって欲しいと願うばかりだ。俺は少なくとも信じているさ……人の可能性を」

 

 

 

人の可能性を信じる事は中々に難しい。

だが同時に感じるのだ。彼らの可能性を。

それはきっと悪い方向には向かわないだろう……彼らがその現在(いま)の気持ちを忘れない限り。

観測者である彼らも……それを信じ前に進む。

そのための準備も全て終わらせた。

後は……、

 

 

「その結果を待つのみ……か。コレ以上何も出来ないのは歯痒いが、信じるしかあるまい」

 

「暫くは観測することに専念するしかないでしょうねぇ……まぁそれが本来の姿なんですが」

 

 

観測者は彼らの可能性を信じ、本来の役割にしばらく戻る。

この行動によってこの物語はどのように変化するか……それは誰にも分からない。




畏夢様、佐天様、感想感謝です!

次は番外編。
もし静がハイスクールD×Dにいたら?の続きというか導入編みたいな感じなのを投稿しようかと。
なので少しだけお待ちくださいな。
……得する人がいるかどうかは別ですがね!


では!また次回お会いしましょう!

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