全てを否定せし少年の軌跡(半凍結)   作:龍賀

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はい少しおくれましたが何とか投稿!

次は本編更新するんで勘弁を!

では今回は導入編です。
好評でしたらもしかしたらこの物語の後にでも書くかも?です。
まぁ……誰が得するのか分からないですけどね。


もし静がハイスクールD×Dの世界にいたら 導入編

 

 

 

僕は幼い頃家族を失った。

 

それは不幸な事故だったと周りに同情されたが違う。

 

それを成した存在がいる。

 

つまりは殺されたという事だ。

その犯人は……悪魔。

 

空想上でしか語られる事のなかった存在。

そんな存在が僕の家族を殺した。

僕の中にある森羅万象という神器(セイグリットギア)を奪うため。

 

 

森羅万象……調べた結果分かった事は『この世全ての理を詰め込んだモノ』という事と、『使用者は絶大な力が得られる』という事。

それは狙われるなと思った。

力を得られるのだから当然だ。

だが決して僕の家族を奪っていい理由にはなり得ない。

だからこそ……、

 

 

「僕は悪魔を許さない」

 

 

復讐を誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オッス俺一誠!いっちょやってみ……これ以上は駄目な気がするんでここまでにしとこう。

まぁそれはともかく。

俺が今何してるかって?

それは、

 

 

「早く逃げて……一誠」

 

「お、おい静!?」

 

 

堕天使とか言う存在に追われてます。

そして宮野 静っていう見た目が完全に美少女な男の娘に助けられてる訳なんだけどさ。

まったく理解できない?安心してくれ俺もだ。

というより襲われる理由すらよく分かってないし。

 

 

「早く逃げろって……言ってるでしょ」

 

「おぶぱッ!?」

 

 

考えてたら思いっきり蹴り飛ばされた。

……その身体の何処にそんな力があるんだ!?

というより味方?に殺されかけてる気がする……早く逃げないと!

あの堕天使?とかいうおっさんも訳分かんねぇし。

絶対に後で静を問い詰める!

 

 

「考え事とは余裕だな……であればもう少し強めでも構わんか」

 

「一誠後で仕置きね?」

 

「え!?考える事も駄目なのかよ!?」

 

 

人間が思考をやめたらどうなるんだよまったく!

……あれ?俺人間なのかな?

まさかどこぞやのゲームみたいに『DTやめるつもりが人間やめてました』みたいな事にはなってないよな!?

 

 

「ほう?まさか自力で自身が人ではなくなったと理解するとはな」

 

「というより考え読めるとかやめてくれません!?おっさんにされても怖気しか感じんわ!」

 

 

 

静なら可!

というよりマジで俺人間やめてるの?石仮面被った覚えないんだけれどなぁ……いや、殺された夢なら見たけれど。

でもアレは夢だろ?だって全員が覚えてないって言ってたんだし。

へ、へへ……折角のリア充生活が!

ちくしょぉぉおおおおおおおおおおおお!

 

 

そう思いながらも走るのをやめなかった。

理由?走るのをやめたら静に殺される気がしたからだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ……やっと逃げたか。

 

 

 

「ふむ。まさかただの人間である貴様が悪魔を庇うとはな」

 

「悪魔を庇ったんじゃなくて、あの子だったから庇ったんだよ。そこを間違えないで欲しい」

 

 

誰が好き好んで悪魔なんて存在を助けなきゃいけないんだろう。

誰でも家族を殺されたらそう思うはず。

でもだからと言って堕天使を許すかと言われれば『NO』と答えるけれど。

 

 

「だがいいのか?」

 

「何が?」

 

「まさかはぐれを狩るのが私だけだと思っているのかと聞いている」

 

「……別に。ここで助けるのは目の前で死なれると迷惑だからっていうのと知人だから目覚めが悪いからだし」

 

 

それ以外に理由はない。

だからこそ見えない場所で死ぬのには関与しない。

だって僕には誰も救えないのだから。

 

 

「では目撃者には消えてもらおう……はぐれを狩るのにも時間をかけたくはないからな」

 

「時間をかけたくないのはこっちもだよ……面倒は嫌いなんだよ」

 

 

だってそれだけで周りにも僕にも被害がくる。

だったら被害が出る前に……原因を滅する。

 

 

「起動……『森羅万象』」

 

「神器持ちか」

 

 

『森羅万象』は個人の力としては絶大所かきっと身を滅ぼすレベルのやばさだと思う。

けどこの力は加減が効けば何とかなるものでもあるんだよね。

 

 

「対象『目の前の堕天使』起こす現象は『消滅』起こす時間は『現在(いま)』」

 

 

だって加減してるのにこの一言だけで相手はその通りの結果になるんだよ?

充分すぎる。

これでも血反吐吐く思いで鍛えたおかげだけども。

その代償もでかかったけど。

 

 

「ふぅ……何とかなったなぁ。で、あっちは無事逃げたのかな?」

 

 

ああは言ったけど一応助かってて欲しいんだけども。

だって本当に目覚めが悪いから。

 

 

「うぁああああああああ!?」

 

 

 

……さすが一誠。

フラグの回収のスピードは本当に速い。

何で死亡フラグばっかりなのかはさておき。

 

 

「まったく……僕はどれだけ甘いのやら」

 

 

そのせいで家族も大切な人も皆いなくなったっていうのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び俺!?え、えっと今目の前に小さい女の子?がいる。

けどどうやらさっきのおっさんの仲間みたいでまた俺の命が狙われてる。

 

こんなモテ期嫌だぞ!?

 

 

「ごちゃごちゃうるせーッス。とっとと死ね」

 

「うぉっ!?掠った!今掠ったぞ!?というか掠ったとこ無茶苦茶痛いんだけど!?」

 

「当然ッス。悪魔にとって光は毒。それを受けて無事な悪魔はいないッス」

 

 

というより何で俺悪魔になってんだよ!?

そこが一番の疑問点なんだよ!

 

 

「まさか悪魔になっている自覚すらないとは……哀れッス」

 

「うるせぇ!哀れなのはお前の胸だチクショオオオオオオオ!」

 

「うるせぇッス!まだまだ成長期なんすよぉおおおおおおおおお!」

 

 

うぉっ!?攻撃が酷くなった?!何故に!?(無自覚)

 

 

「うぁああああああああああ!?」

 

 

攻撃の頻度が上がった所為で避けられない!?

そう思って思わず目を瞑った。

 

 

……?

何で攻撃が全く来ないんだ?

まさか痛みも無く死んだ?俺。

 

 

「な、何で……」

 

 

ん?

何で相手の方が動揺して……そう思った俺は目を開け目の前の光景を見た。

いや、見てしまった。

 

 

「ゴフッ……ケフッ」

 

 

そこには腹がポッカリ開いてしまっている静がいた。

穴が開いてるのだから当然血も大量に出ている。

一目で致命傷だと分かる量だった。

 

 

「し、静!?」

 

「何でそんな悪魔を庇ってるんスか!?」

 

「……知らないよ。身体が勝手に動いたんだよ。僕の意思じゃない」

 

 

お、俺の所為なのか?

俺の所為で静が……ッ!?

 

 

「一誠の所為じゃ……ないよ?僕が……勝手にした…事だし」

 

「で、でも!?」

 

「それに……僕は死ねない(・・・・)から問題はないよ」

 

「え?」

 

 

で、でも確実に致命傷じゃねぇか!?

そんな傷で死なないなんて……思えるはずねぇだろ!

 

 

「な、何で庇うか訳わかんないッス」

 

「何でだろうね?僕が……一番知りたいよ。悪魔は……消すべき怨敵なのに」

 

 

え?

悪魔が怨敵?

 

 

「僕の……家族と大切な人は……悪魔に殺されたからね」

 

「え?で、でも静は家族は事故で亡くなったって言ってたじゃねぇか」

 

「悪魔に殺されたなんて言って昔の一誠は信じたかい?」

 

「それは……」

 

 

 

確かに普通は夢を見たか妄想の一言で片付けられる。

でもだからって!俺が静を信じない理由にはなんないだろうが!

 

 

 

「……あぁ、だから僕は一誠を助けようと思ったのか」

 

「は?」

 

「気にしないで……独り言だから」

 

 

気がついたら堕天使?は何処かへ行っていた。

それに安心して少しだけ気が抜けた瞬間、

 

 

「あ、アレ?」

 

 

身体から力が抜け、意識が一瞬で持っていかれた。

想像以上に俺は疲れてたみたいだ。

 

 

「おやすみ一誠……次に起きる時はまだ普通の日常だよ」

 

 

その最後の一言が聞こえた後、俺は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

本当は庇うつもりはなかった。

だって僕にはやるべきことがあるから。

 

そのためなら僕は善も悪も関係なく皆殺しにするつもりだった。

でもそうできなかったのはダレノセイ?

 

 

 

「ケフッ……はぁ。何で僕はこんな無駄な事をしてるんだろうか」

 

 

 

そう呟いた瞬間、誰かの気配がした。

 

 

「貴方は……」

 

 

紅色の髪をした女性。

きっと彼女が学校で有名なリアス・グレモリーだろう。

元々人外だとは気付いていたけれど、まさか悪魔とはねぇ?

 

魔方陣が悪魔独特の魔方陣だから一瞬で理解したけれど。

 

 

 

「悪魔……が僕に…近寄らないでくれます?」

 

「……そう。貴方もそうなのね?」

 

 

 

どうやらこの一言で伝わったらしい。

僕の伝達力が言霊級なのか、アチラが察しがよすぎるのかどっちだろうか。

 

 

「というより結構余裕ね?普通の人間ならば致命傷なはずなのに」

 

「神器を宿した存在を普通の人間のカテゴリーに入れないで欲しい。というよりさっさと一誠連れて帰れ」

 

「ストレートに酷いわね!?ま、まぁ……悪魔を憎むのは分かるけれど、少なくとも私は貴方を害する気はないという事だけは信用してちょうだい」

 

 

 

……悪意が見えない。

でも……真意も見えない。

だからこそ信用できないし信頼できない。

 

 

「そう簡単に信用は出来ないわよね……じゃあまた明日。使いを送るから話しましょう?そこで信用できるかどうか見極めて頂戴」

 

「……ん」

 

 

とりあえずは聞いておく。

だって今は再生中だもの。

殺されたら誰だって嫌だからね。

特に僕には復讐っていう目的があるのだから。

 

 

「ではまた明日……次は仲良くなれることを祈ってるわ」

 

「ん……また明日」

 

 

 

そういいながらリアス・グレモリーは帰った。

でも僕はまだもう少し動けそうに無い。

 

 

 

「これはこっ酷くやられたにゃ~」

 

「黒歌?」

 

 

倒れている僕を見下げる形で着物を着崩した女性……黒歌が現れた。

 

 

「いくら死なないとは言っても痛いものは痛いはずなのににゃ~……なんで無事なのかにゃ?」

 

「遠まわしに心が死ねばよかったのにって?」

 

「そんな事言ってないにゃ!もっとしっかり自分を省みなさいっていってるにゃ!」

 

 

といってもなぁ……僕にそれは無理だよ。

だって僕は自分のことなんてどうでもいいんだし。

 

 

「まったく……心配するこっちの身にもなって欲しいにゃ」

 

「ん。まぁごめん……でもあいつ等を消すまで死なないから安心して」

 

「遠まわしにそれが終わったら死ぬって言ってるようなもんにゃ。まったく安心できないにゃ」

 

 

 

デスヨネー。

でもまぁ、

 

 

「僕も、黒歌も、曹操も……他の皆も僕の行動を協力してくれるんでしょ?なら確実に成功するさ」

 

「……あの子達はどうするにゃ?確実にちょっかいかけてくると思うけど」

 

「一応しばらくは様子見。もし余計な事をするようであれば消すよ」

 

「……はっきりしてるにゃぁ……白音だけは勘弁して欲しいけどにゃ~」

 

 

 

あぁ妹がいるんだっけか。

ならその子だけ何とか助けようかな。

 

 

「じゃあ……行動しよう。これから先への云わば序章みたいなものだけれど、僕の復讐劇を成功させるために」

 

「まぁ程々ににゃ~」

 

 

ここから始まる……本格的に復讐への道が。

この復讐は誰にも邪魔させない……たとえそれが誰であろうとも邪魔するのであれば消す。




畏夢様感想感謝です!


次回は本編を更新します!
なるべく早めに更新できるよう努力します。
まぁ……ゆったりお待ち下さい。
次の番外編は500越えしてからだと思うのでだいぶ先になると思いますし、しっかり本編を進めようと思うのでゆったりお付き合いください。

では!又次回!

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