スランプ以外にリアルの忙しさや体調不良がたたったりとか色々あって遅れました。
次の更新はなるべく急ぎたいと思いますのでご容赦を。
では本編どうぞ!
前回のあらすじ
一夏が犠牲になるのは基本だよね。
「そんな基本投げ捨ててくれ!」
◆
福音事件が終わって無事学校に戻ってこれた訳ですが。
ちょっとここで気になる事が1つ。
「あの後ろでこそこそ隠れているお姉さんは誰なんだろ?」
「え?」
珍しい髪色の人だけれど……というより何で気配消してこっそり後ろでストーカーみたいに尾行してるんだろ?
まぁそれこそ理由なんていくらでもありそうだけれど。
たとえば護衛とか?まぁもしくは情報を引き出すためにいるのかもしれないけれど。
「で?貴女はいつまでそこにいるんですか?もうそろそろ出てきてもいいと思いますよ?」
「え?え?」
どうやら一夏は気付いてなかったみたいだけど。
まぁ仕方ないか……なんせ普通の人には気付けないほど気配が消されているから。
「何故私に気付けたか聞いてもいい?」
「簡単だよ……そこだけ
「……異常ねぇ」
いや、普通気付くよね?
ね?一夏。
「いやいや!普通は気配が無いことそのものがいる証拠なんて考えるやつはいないからな!?」
「え?」
「え?」
「何それ怖い」
何でお姉さんまで同じ反応なんだろうか?
というより確実にこのお姉さん普通の人じゃないよね。
確実に何か普通とは違う事をやってる人だ。
……そういえば、
「お姉さんは何で僕や一夏の後ろにいたの?」
「……もう一度呼んでくれるかしら」
「……お姉さん?」
「ッ!もう静君は私が護る!今決めたわ!」
「あぁ静の犠牲者?がまた1人……後で俺がO☆HA☆NA☆SHI喰らうんだろうなぁ」
あれ?何で抱きしめられてるんだろ?
さっきまでまったく知らなかった人なのになぁ……まだ名前も知らないし。
というより一夏は何故遠い目してるの?
「あぁ私の名前?私の名前は更識 楯無よ」
更識 楯無……あぁ、
「生徒会長?」
「正解よ。よく知ってるわね?織斑君はポカーンってしてるけど?」
「まぁ一夏は勉強不足なので……で?その学園最強の生徒会長さんが何用で?」
「ん~まぁ護衛といえば護衛なのかなー?静君には必要なさそうだけど」
「そんな事ないですよ?僕なんてまだまだ弱いですしか弱いですし」
「か弱いって言葉を辞書で調べてくれよ静……」
ほう?つまり僕は人をやめているといいたいのかい?
主にその顔がそう語っているけれど?
「……黙秘権ってあるか?」
「あるよ?その場合は後でどうなるかは……分かるよね?」
主に僕がするのではなく鈴や箒ちゃんが喜んで行うのだけど。
「ところで静君はどれくらい強いのかな~?お姉さん気になって仕方ないのよね~」
どうやら福音事件の事はある程度把握しているみたいだね。
だってそれ以前の強さならある程度予測は出来るもんね。
「じゃあ戦ってみます?」
「え?いいの?」
「ええ……まぁまだ把握仕切れていないので丁度よかったです」
本来は戦いなんて好まないけれど……把握できていないちから程怖いものはないからね。
だったら少しばかり戦う事も必要だと思うんだ。
「何処で戦います?」
「そうね~じゃあ今の時間なら第3アリーナが空いてると思うからお姉さんが準備してくるね」
「了解です」
それに学園最強には少しばかり興味があったんだよね。
どれくらい強いのか……そしてどれだけの壁なのかがね。
◆
「じゃあシールドエネルギーがなくなったほうが負けでいいわよね?」
「ええ、じゃないと静が加減できません」
解せぬ……なんで僕が加減できないとか言うのさ。
寧ろ僕は加減してもらわないといけない立場だよ?
「なぁ静」
「ん?」
急に真面目に語りかけてきた一夏に思わずつまりかけたけれど普通に返事をする。
一体何を言うつもりなのだろうか。
「生身でIS相手に善戦できる人間を普通の人間とは言いません」
「え?」
生身で戦えない訳ないじゃないか……変な事を言うね一夏は。
だって弱ってる僕でも出来るんだから誰でも出来るはずだよ?
「いや、だったらそもそも女尊男卑になったりしないだろ」
え?
いや、でも千冬姉さんも出来てたし束姉さんも出来てたよ?
なら出来るんじゃないの?
「千冬姉はある意味人を超えてるけど……まさか束さんまでもか!?」
いや、頭脳だけじゃあ世の中やっていけないのだよ!とか言ってたけれど?
まぁ束姉さんも千冬姉さんもある意味何をやっても不思議じゃないけれども。
「否定できないのがあれだな……」
「お姉さんそんな人を辞めかけな人たちとは戦いたくないなぁ」
拒否!と書かれた扇子を広げながら苦笑する楯無さん。
まぁ僕もたたかいたくはないけれども。
「じゃあとりあえず戦いましょうか」
「はい」
その言葉を聞いた瞬間に僕は森羅を起動させた。
「それが鎮魂歌の進化した姿……森羅ね」
「はい。まぁまだ全部を理解できた訳じゃないですけどね」
だってブラックボックスがたくさんで解析もままならないからね。
まぁ束姉さんが「このブラックボックスを解析するのは至難の業だね!でも大丈夫!束さんにかかればちょちょいのちょいだよ!」
って言っていまだに解析終わってないみたいだし。
「まさかこの束さんでも解析しきれないものがあるなんて……燃えてきたぁあああああああああああ!」ってテンションあげてたなぁ。
というよりこの僕の専用機は束姉さんが開発したんだよね?なら何があっても不思議はないね。
「じゃあ……いくわよ!」
「……あ、はい」
どうやら考え事している間に生徒会長の準備が整ったみたいなので、装備を出す。
装備も前回は気付けなかったけれども、どうやら変わってるみたいだね。
刀のような見た目の近接ブレード・アマノハバキリ。
突撃槍のガングニール。
少しごつめの銃がイチイバル……別に僕は絶唱とかしないよ?
急に歌ったりしないよ?
……まぁ今はとにかく一番使いやすそうなアマノハバキリでいいや。
「静が急に歌いだすと聞いて!」
「歌わないよ?」
「なん……ですって?」
いや、どこでそんな毒電波を受けたのさ鈴。
歌うのは箒ちゃんだと思う。
しかも途中で宣戦布告しそうだよね。
「メメタァ」
「どうしたの?一夏」
「いや、何故か電波が」
まぁ一夏なら仕方ないね。
「初めてもいいかなー?」
「あ、はい……というよりも一応いつでもオッケーという意味で構えてなかったんですけど……」
僕にとって構えは逆に邪魔になるからね。
「じゃあ……始めるわよ!」
こうして生徒会長と僕の模擬戦は始まった。
◆
「ありがとうございました」
「え、ええ……お疲れ様」
模擬戦は引き分けに終わりました。
え?内容はって?
内容はネタバレになるから省略だってさ。
面倒だよね?そういうことを気にしないといけないのはさ。
「静」
「どうしたの一夏」
模擬戦の疲れがあるから早く休みたいんだけど。
汗もだいぶかいちゃってるし。
「あの単一は使わないのか?」
単一……あぁ、『創造』の事か。
「うん。あれってかなり負担が大きいからね……だから基本は以前と同じく『森羅万象』を使うよ」
何で変化前の単一も使えるのかは謎だけれども。
きっと創造のちょっとした応用みたいなものだろうけども。
まぁ使えるものは使うべきだよね。
力がなくて護れませんでしたなんて洒落にならないし。
「まぁ負担になるなら仕方ないよな」
「うん。後一夏」
「な、何だ?」
「どうして顔真っ赤なのかな?」
しかも僕と目をあわせようともしないし。
「い、いや……これには深い訳が!」
「ほう……その深い訳を私にも聞かせてもらえるか?」
「げぇ!?箒!」
げぇ!?はないと思うんだ。
まぁ仕方ないのかもしれないけれど。
だって今の箒ちゃん……何故か背後に般若がいるんだもの。
あ、般若っていっても束姉さんは関係ないよ?
まぁあの般若妙に束姉さんっぽい何かがあるんだけども。
「さぁ一夏……奥でゆっくり話そうではないか……大丈夫だ、鈴もラウラもシャルロットもいるからな」
「教えてくれ静……俺は後何回箒達に対話(物理)をされなければならないんだ?白式は何も答えてくれない」
「いや、まぁ……どんまい」
というより白式に何を求めてるんだろうか一夏は。
ゼロシステム的なものは搭載されてないんだから答える訳ないじゃないか。
……搭載されてないよね?
搭載されてたらきっと一夏はエピ○ンに初搭乗したヒ○ロみたいになると思うんだけど。
まぁいいか。
でも……そんなものより恐ろしいものがこのISには搭載されている気がするから……怖いよね。
束姉さんでも理解できず、解析できなくて、完全にお手上げだったブラックボックス。
それが原因で事件が起きるのも……そう遠くない未来の話。
次回は一応遅くても来週中に更新予定ですのでしばしお待ち下さい。
番外編は不評でしたら消しますので、もし消えてたら不評だったんだなぁ……と生暖かい目でみてやってください。
では!また次回!