全てを否定せし少年の軌跡(半凍結)   作:龍賀

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今回は鈴編です。

短いですがどうぞ!


第30話 少女の日記(Ver鈴)

最初に言う事は箒の書いている内容で決まったわ。

絶対に許さない。

 

 

いやまぁ写真を没収した場合だけど。

というより選択肢に生きる希望なくすのは相当だと思うのよ。

いわばさっさと死ぬか惨たらしく死ぬかの選択肢と同義よ?

 

もっと分かりやすく言えば、質問の答えにはいかYESで答えろって言われてる気分ね。

そんなもの選択肢じゃないわよ……まったく。

 

 

こんな話から始まるのはある意味あたしらしいのだろうけれど、やっぱり全員が今まで語ってるような感じであたしも語りたい訳で。

 

だからあたしは静に対してどう想っているのかとか、どうして欲しいのかとか言おうと思う。

いや、実際本来は日記みたいなものなのだから書くという言葉が正しいんだろうけどね?

でもこれ思考で書くからある意味思う、とか言う、の方が正しいと思うのよ。

 

……どうでもいいわね。

さて、シャルと箒がひたすら語っていたけれど、あたしもほとんど言われちゃってるのよね。

まぁ箒は確実に暴走してたけれど。

それはもう……どこかの忠誠心は鼻から出る人並に?

あたしはさすがにそこまである意味歪んだ感情はないわよ?

箒自身少し自重すべきだと思っているとか、反省はしている、けど後悔はない、とか言ってるけど。

あれ?それじゃあダメじゃない?とか思わない事もないけれど、やっぱりそれが箒だって言うのなら、肯定しておくべきだと思う。

 

でも静型抱き枕はさすがのあたしでも引いたわ~うん。

写真を集めてるあたしが言うのもアレだけれど。

 

 

 

……まぁ少し羨ましいと感じた時点で同罪というか同類というか。

うん、でもまぁ少しはマシだと思いたい。

というより箒があんな暴走したせいで最初から今までほとんど箒の話題じゃない!

ちょっと納得いかないわね。

まぁいつもどおりの平常運転というヤツなんでしょうけど。

 

シャルはシャルで聞いてる(読んでる)こっちが恥ずかしくなりそうな台詞を言ってた気がするけどあたしは優しいからスルーしてあげるわ。

まぁこうやってわざわざスルーしちゃうって宣言するあたりスルーできてないのだけれど。

あたしの半分は優しさでできてるわよ?まぁ静限定だけど。

 

静のためなら誰だって敵対できる自信がある。

まぁ千冬さんはなるべく勘弁して欲しいけど。

どうも昔から苦手意識が抜けないのよね。

静に対して過保護だった千冬さんが苦手に思えるのはきっと若さゆえの過ち的な何かが原因なんだろうけどねぇ。

 

そういえば静は昔から静かだったわね。

それこそ名前通りに。

騒がず、喚かず、ただただ流されるまま。

だから最初はあまり印象良くなかった気がするし。

まぁ助けてもらって、話す内に好きになってたからどうでもいいんだけどね。

 

静と話していると結構発見があるのよね。

たとえば、静は人と話す時絶対目を合わせないとか、空気が悪くなるとさりげなく改善しようとするとか。

結構というかかなりな御人好しの部類よね。

どこかの正義の味方みたいに。

さすがにあそこまで自分を捨ててはないと思いたいけれど。

単純に静は自分自身を許せていないだけだもの。

どんなに周りが代わりに許すと言っても決して納得せず、自身を恨み続けるのが静だもの。

それが一番困ってる内容でもあるんだけどね。

 

というよりそこを治さないとなんとかならないのが厳しいところよね。

まぁ少しずついけたらよかったんだけど……静に残された時間はあまりにも少ない。

確かに普通は1年でも長い方なんだろうけどね?

人っていつ死ぬか分からない訳だし。

でもそんな事知ったこっちゃないわよ。

1年の間に静のその頑固な考えを何とかして、森羅万象と気羅も何とかしなきゃいけない。

はっきり言って普通では無理よ。

たとえどんな奇跡が起きても無理。

でもだからといって諦めるあたし達じゃないんだけど。

 

たとえ0%でもそれを無理やり1%以上にしてやるもの。

1%でも可能性があるのならそれは100%とそう大差ないわよ。

だってどんな時も成功するときは成功して、失敗する時は失敗するんだもの。

 

ならあたし達は成功するために努力をするのみ。

まぁ努力したら必ず報われる訳じゃないけどね?

報われるチャンスがあるだけで。

 

絶対報われるなら世の中努力する人間だらけになってるでしょ。

だから必ずしも報われる訳じゃない。

全部無駄に終わるかもしれない、失敗するかもしれない。

でも未来に対して不安ばかりだったら前に進めないでしょ?

なら少しでも多く希望を持って進むほうがはるかにマシだ。

 

希望があるから進めるんじゃなくて、静がいるから前に進めるんだけど。

周りはこれを依存って言うでしょうね。

まぁ恋はある意味依存だから間違ってはないだろうけどね。

でも少なくとも静を縛るつもりはまったくもってないわ。

だって意味がないもの。

だからあたしができるのは『そばにいる事』と『一緒に歩む事』。

それの難しさはよく分かってる。

だからこそ頑張りがいがあるのよ。

 

 

ま、確か次はラウラよね?

ラウラは自称静の婿だからあたし達同様頑張って欲しいわね。

まぁラウラに負けるほどあたし達も甘くはないけど。

 

 

 

 

 

 

うん、静に見られた時のために書いとこ。

 

静。アンタはきっとこのままだと死ぬんでしょうね。

もしかしたら消えるのかもしれない。

森羅万象は自身さえ消す対象に選べるそうだし。

 

 

だからこれだけは言っておくわよ。

たとえアンタがあたし達の記憶から消えようとしても、

絶対に忘れてなんかやんないわよ?

絶対に覚えて、絶対にぶん殴ってでも連れ戻してやるわ。

だから静、絶対に消えようとするんじゃないわよ。

勝手に消えたりしたら……許さないんだから。

 

 

 

ふぅ。

やっぱり疲れる。

次のラウラにさっさと渡してこよっと。

じゃあね、凰 鈴音でした!

 

 

ラウラ~次アンタの番よ~。




畏夢様、感想感謝です!

次はラウラとなってますのでまた明日!となります。

しっかり最後まで投稿しますのでどうぞよろしくお願いします。


では!また次回!

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