全てを否定せし少年の軌跡(半凍結)   作:龍賀

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更新が毎回遅れてすいません!

基本一気に書き上げるタイプなのですが、どうしても長時間続かないんですよね……。

次からはなるべく急ぎたいと思ってます。
なんせお気に入り200超えましたので。
また何か記念番外編を書きたいと思ってます。

では!どうぞ!


第24話 平穏

 

 

ラウラ・ボーデヴィッヒの暴走があった次の日。

シャルルちゃんには先に行けと言われて先に教室に向かう。

 

「ん~何か用事でもあったのかな?」

「いや、用事ならそれはそれでしっかりと伝えるんじゃないか?」

 

確かに一夏の言うとおりだね。

 

「まぁ後で理由聞けばいいか」

 

そんな事より遅刻しないように行動しないとまた千冬姉さんの出席簿による攻撃が待ってるよ?

何故か一夏に対しては威力が毎回あがってるんだよね。

それこそ「威力の変化には108式まであるぞ」みたいな感じで。

 

「結構洒落になってないからなそれ」

 

だろうね。

でも何で僕に対しては威力が低めなんだろうね?

いや、それでも一応かなり痛いけどさ。

 

「ん~単純にアレだ。静がか弱いからじゃないか?」

「僕がか弱い?」

 

そうかな?

一応鍛えてるんだけどなぁ……まぁ気羅の影響でまったく成長せずだけどさ。

もし気羅を使ってなければもっと身長伸びたかなぁ?

 

「まぁ静の場合身長が伸びても可愛いから綺麗になるだけだと思うけどな」

「よし、その喧嘩買った」

「いやいや!?喧嘩じゃないからな!?」

 

どうかんがえても喧嘩うってるよね。

買うよ?今なら格安で買うよ?

 

「冗談抜きで勘弁してください」

「……冗談だよ」

「冗談ならその間は何だ!?」

 

2割ほど冗談だよ。

8割本気だけど。

 

「ほぼ本気じゃないですかヤダー」

「一夏、キャラ崩壊してるから」

「おっと……あぶないあぶない」

 

いや、完全にアウトだよ。

まぁキャラ崩壊ってなんぞ?見たいな感じだからどうでもいいんだけれども。

 

「あ、そうだ……今日からお風呂解禁だっけ?」

「まぁただしくは昨日からなんだけどな?」

 

そうだったんだ。

というよりも一応ここは実質女子しかいなかったんだから男子が急にきたら普通は使用禁止だよね。

融通できた事自体が凄いんじゃないかな。

何故か……何故か!僕は大丈夫って言われたけどね。

大丈夫じゃないからね。

 

「いや、静なら大丈夫だろ……寧ろ静の方が危ないんじゃないか?」

「なん……だと?」

 

何故そうなるんだろうね?

不思議ダナー。

 

「まぁさすがに箒や鈴がいるのに静に手を出す奴はいないと思うけどな」

「……そうかな?」

「そうだろ」

 

まぁあの2人の場合最悪敵に回る可能性だって充分あるけどね。

一回女装させられそうになった時は敵になってたし。

あの時は……酷かったなぁ(遠い目

 

「それはそうと一夏」

「ん?」

「セシリアさんとの約束は大丈夫なの?」

 

確か大会に出られないから大会が終わった後にでもデートするんじゃなかったっけ?

 

「あぁ~一応な。でもまぁ……何とかなると思う」

「何でだろうね……一夏の言葉から不安しか感じられない」

 

それも鈍感という呪いのせいなのかな?

いや、一応粛清というか修正というか……直す努力はしたから一応大丈夫だとは思うけどさ。

でもまだクラスの女子の好意に気付いてないような気がするんだよねぇ……僕みたいにスルーしてる訳でもなさそうだし。

いや、僕の方が性質は悪いんだろうけどね?気付いてないほうもそれ相応に性質が悪いからね。

 

まぁスルーしてる理由が理由だから仕方ないで終わらせる事も出来ない事もないかもしれないけどさ。

でもまぁ言い訳だよね。これも。

 

「静」

「ん?」

「何を悩んでるのかは分からないけどさ……俺や箒、鈴やシャルル、他にも相談してくれてもいいと思うぞ?」

「……うん」

「言い辛いのは理解してるからさ。だから俺からは『言いたくなったらいつでも言え』としか言えない……でも皆待ってるぜ?」

「―――ありがとう」

 

本当にありがとう。

きっといつか相談できる時がくればいいのだけれど。

いや……僕が臆病なだけか。

拒絶されるのが怖いのではなく忘れ去られてしまうのが怖いのだから。

 

「さっさと教室に入れ、馬鹿者共」

「ハッ!?呂布!?」

「誰が呂布か」

 

ドゴォ!

 

何故か何処かのネタみたいな音を出しながら一夏が沈む。

いや、一応理由は理解してるし、その後来る攻撃も予想がつくけど……現実逃避くらいしても許されると思うんだ。

だって微妙にシリアスっぽい感じだったのに急にギャグに走るようなものだよ?

認識できなくても仕方ないよね?

 

「周防、お前もだ」

 

ドスッ

 

「えぅっ」

 

思わず変な声が出ちゃうほどの威力。

いや、これでもだいぶ加減されてるのだからどれだけの力があるのか凄く疑問に思う。

千冬姉さんが後2回以上変身を残してても驚かないぞ……。

 

「転校生?の紹介もあるからさっさと入れ」

「ハイ」

「というよりもお前達が来ないから紹介が出来ん。さっさと入れ」

 

そうだったのか……だから転校生が外にいないのか。

これ以上叩かれたくないので一夏を引き摺りながら考えてるけども。

 

「い、一夏さん……大丈夫ですの?」

「一夏なら大丈夫だろう、いつもの事だしな」

「そ、そうですわね。いつもの事ですものね」

 

そこの箒ちゃんとセシリアさん。

納得しちゃ駄目だしコレに慣れちゃ駄目だからね?

 

「さて、先程も言ったが転校生の紹介をする……と言っても全員が知っている人物だがな」

「え?」

 

知ってる人物だと想像が容易いよね。

というより僕の場合は……だと思うけど。

 

「シャルロット・デュノアです……えっと、宜しくお願いします」

「つまりシャルル・デュノアはシャルロット・デュノアだったという訳だ」

 

さっぱりだと思うよ?ソレ。

というか今耳ふさいでるからアレだけどきっと悲鳴というか叫びというかあるよね。

……もうそろそろ大丈夫かな?

 

「と言う事は昨日のお風呂で周防君とデュノアちゃんが入ったって事!?」

「なん……だと!?」

「制裁を!制裁を!」

「斬る」

 

箒ちゃんまで暴走!?なんだコレ。

 

「デュノアぁあああああああああああ!」

 

鈴まで来た!?

というより何でISを部分展開してるのさ!

しかも一夏いるよそっち。

 

「覚悟!」

 

ドンッ

 

鈴の攻撃が一夏やシャルロットちゃんに当たったかに見えたけど。

どうやら誰かが守ったみたいだ。

 

「大丈夫か?」

「え?」

 

守ってたのはボーデヴィッヒさんでした~。

アレ?

 

「ISの修復終わったんだ」

 

確か結構破損酷かったはずだけど?

 

「ああ、予備のパーツがあったのでな。すぐに修復できた……といってもまだ完全ではない」

「そうなんだ。あ、庇ってくれてありがと。助かったよ」

「う、うむ」

 

アレ?何で近づいてるのかな?

しかも何で顔が真っ赤なのかな?

何でかな?

 

ズキューン!

 

思わずそんな効果音が鳴った様な気がする程のキスをされた。

 

……え?

 

「お、お前は私の嫁にする!異論は認めん!」

「ボーデヴィッヒィイイイイイイイイ!!」

 

あ、別の意味で殺意の波動に目覚めた鈴が……とりあえず。

 

「落ち着こうか鈴」

「あ、え?静?」

 

鈴があそこまで暴走したせいで僕は逆に冷静になっちゃったよ。

いや、まぁファーストキスじゃないけどね?アレ。

 

「え!?静ってさっきのがファーストキスじゃないの!?誰!誰が静の純潔を!」

「純潔言うな。まぁ……言ってもいいけど」

 

そういいつつ僕は千冬姉さんの方をみる。

 

(余計な事を言うな)

 

目でそう語られてる気がする。

なので、

 

「酒に酔った織斑先生が初めてだよ?」

 

敢えて逆らってみる。

 

「「「「何ぃいいいいいいいいいいいいいいい!?」」」」

 

全員が仲良く悲鳴を上げる。

何で一夏まで悲鳴上げてるのさ。

 

「周防!余計な事を!」

「織斑先生……少しO☆HA☆NA☆SHIしましょう?大丈夫です、あたしは冷静なので」

「先生、少し模擬戦をしましょう。無論真剣で」

「くっ!落ち着かんか馬鹿者共!今から授業だ!」

 

 

この後、授業はまともに出来ず、千冬姉さんは怒涛の質問攻めに遭い、僕や一夏が出席簿の犠牲になりました。




佐天様、感想感謝です!

今回はいつも以上に短くて申し訳ないです。
ここらは完全に新規なのでどうしてもgdgdになってしまいます。

もう少しで原作3巻に入りますので、よりいっそう張り切っていきたいと思います!

次の更新は6月序盤に更新できるよう頑張ります!

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