まぁ番外編はどうやら原作2巻分終えてからになるかと思います。
毎回更新が遅れてる気がしますのでなるべく早く書けるようにがんばります。
あ、なのはの方はこれの倍以上遅いかもしれませんのでご容赦を。
あくまでこれがメインなので。
それでも両方頑張りたいと思ってますので宜しくお願いします!!
薬を受け取り、約束をした次の日。
最近知った事なんだけど、今日転校生がくるそうで。
あ、どうやって知ったかはまぁ…千冬姉さんがボソッとこぼしてたのを聞いたからなんだけど。
でも何で2人共同じクラスに固めるんだろうか。
そんなに千冬姉さんの所に置いておきたかったんだろうか。
まぁ千冬姉さんは優秀なんだろうけどさ…人には限界があるから程々にしないと。
それを理解してないんだろうなぁ……いざとなれば僕と一夏で支えればいいか。
「どうしたんだ?静」
「ん、なんでもないよ?一夏」
現在教室で先生が来るのを待ってる所です。
まぁ特にする事もないから一夏や箒ちゃん、セシリアさんと喋ってるんだけどね?
「そういえば一夏」
「ん?」
「近々特訓のレベルを上げようと思うんだけど」
「ゲッ…あれ以上があるのか?」
あれ以上なんていくらでもあるよ?
しかもあれ…最大レベルが10だとすると5くらいだよ?つまり半分だよ?
「つまりあの倍以上の特訓になるのか?最終的に」
「うん」
「……逃げたら駄目か?」
「だ~め」
「うぐっ」
あれ?何で箒ちゃんがダメージ受けてるのさ。
しかも凄く真っ赤になってますよ?
「大丈夫?箒ちゃん」
「あ、ああ…大丈夫だ、問題ない」
その言い方に問題ある気がするんだけど…まぁいいか。
「そういえば一夏さんはどれくらいのレベルになったのでしょう…一応私達全員VS一夏さんでも一応10分持つようにはなりましたが」
「そうだねーそこらの代表候補生くらいならどっこいどっこいじゃない?まぁ少し尖った人相手だったら厳しいかもね」
遠距離オンリーとか確実に厳しいからね。
一応遠距離しかしてこない人用の対策もある程度教えてるけど……難しいかもね。
「でも最終的に近づいて斬れっていうのはどうかと思うぜ?」
「何を言ってるのかな?それが一番手っ取り早いんだよ?」
「確かにそうだけどなぁ…」
一夏はどうやら納得してないみたいだけど…僕は基本そんな感じだよ?
近づいて斬る。ある意味奥義だからね。
ほら、箒ちゃんもそうだそうだと言わんばかりに頷いてるよ?
「いや、箒はアレだ…最近静が関わると斬る対象選べてるから比べようもないというか」
「ふむ、つまり一夏は私を化物と…そういいたいのだな?」
「い、いやいやそう思ってないからな!?あ、アレだろ?愛の力とかそんな感じだろ!?」
「……フン」
あ、箒ちゃんが真っ赤になりながら一夏の足を踏み抜いた。
あれは痛そう。
「お、おぉ……」
「だ、大丈夫ですか?一夏さん」
「あ、あぁ」
いや、セシリアさん?心配そうな声色だけど表情みたら違う表情してるからね?
何でか知らないけど妙に恍惚な表情してるからね?
きっとこの子は好きな人限定のSだね。しかもドのつくSだ。
まぁ僕に被害がなければいいかな?一夏、幸せになってね。
「?」
「どうかしました?一夏さん」
「いや、何でだろう…今静にツッコミ入れなきゃいけない気がした」
「気のせいでしょ?」
「そう…かな?」
何でこういうところで鋭いのか。
もっと恋愛面で鋭くなろうよ…まぁ無理だろうけど。
いや、それでこそ一夏なのかもね。
「そういえば」
「ん?」
「今日転校生来るんだって」
「何処に?」
「ここ」
「へぇ…なんで静が知ってるんだ?」
「織斑先生がボソッとこぼしてたのを偶然聞いた」
まぁ本当に小声だったから普通は気付かないだろうけどね。
僕も読唇術で気付いたんだし。
というより最近読唇術使わないと時々何を言ってるか聞こえないから分からないんだよね。
…結構限界が近いのかもしれないけれど、仕方ないのかもしれないね。
「静」
「ん?」
「今日はいつもより顔色がいいが無理はするな」
「ありゃ、箒ちゃんにはばれてた?」
「当然、静の事なら大抵の事は分かるぞ」
それは喜ぶべきなのだろうか…いや、理解者がいると言う意味では喜ぶべきなんだろうけどさ。
「こうやって話てるのもいいけどもうそろそろ先生が来るだろうから席に座ろうか」
「そうだな」
「ですわね」
「おう」
どうやら全員叩かれるのは嫌みたいだね。
いや、さすがに喜んで叩かれてたらドン引きだけどさ。
……少し前の一夏ならワンチャン喜んでたのかな?
「喜ばねぇよ!?ちょっ、箒!?セシリア!?静の冗談だからな!?」
「……大丈夫だ、問題ない」
「そうですわ……寧ろ私的には一夏さんがMなのはアリですわ」
「セシリア!?」
どうやらセシリアさんにとっては一夏がMなのは喜ばしい事みたいだね。
ん~今度そうなるように訓練してもいいよ?
「ドMになるとか本気で勘弁して下さいお願いします」
見事な土下座……駄目じゃないか一夏。
僕は冗談のつもりで言ったんだよ?
決して、ドMにしてやろうなんて考えてなかったのに…Mで終わらせようとしたのに…。
そんなキラーパス渡されたら、答えるしかないじゃない?
「ちょっ!?悪役みたいな顔になってるぞ静!」
「僕は悪くない」
「裸エプロン先輩!?」
最近一夏が何を言ってるのか分からないよ…。
「俺も静がやる冗談が冗談に聞こえなくて恐怖してるんだが」
「大丈夫、たとえ一夏がドMになっちゃっても僕達は友達だよ?」
「少し前まで親友だったよな!?確実にランクダウンしたよな!?」
「冗談だよ?8割」
「残りの2割本気かよ!?」
まぁ2割なだけマシと考えた方が幸せだよ。
「もう俺並大抵の事じゃあ動揺しないと思えるようになってきた」
「それはよかったね、誰のおかげだろうね?」
「……」(グッ
「にゃにをしゅるいちきゃ……」
「いや、少し意地悪をしたくなった」
だからって頬を引っ張るのはどうかと思うの。
ほら、何故か周りから黄色い歓声が聞こえるよ?
織斑君×周防君ね!とか聞こえるよ?
織斑君が責めで周防君が受けね!とか言ってるよ?
どんどん一夏の評価がISを動かせる唯一の男の子で千冬姉さんの弟で努力家でホモになっちゃうよ?
「8割あってるのに残り2割がでかすぎるだろ!?」
「じゃあひゃはくひゃなしゅて」
「お、おう」
僕の一言でしっかり離してくれた一夏。
うん、素直なのは美徳だよ。
「というよりあのままだとお前も同性愛扱いだったと思うんだが」
「ん?僕は大丈夫、この見た目だから案外そういう事言われ慣れてるし…それを言ったのが男なら社会的に抹殺してるし」
「こわっ!?」
「と言うより早く座らないと先生来るよ?」
「そうだった!早く座らねぇとまた出席簿が!」
「もう遅い」
ドカンッ!
あぁ…どうやらぎりぎり一夏は間に合わなかったみたい。
僕?千冬姉さんが見えた瞬間には座ってたから大丈夫。
というよりも姉さん?出席簿で叩いた音じゃないんですけど…どんなに力込めたんですか。
一夏が確実に意識もってかれてるんですけど。
「さて、今日は転校生を紹介する」
あ、スルーですかそうですか。
いや、一夏も頑丈だからもうそろそろ復活するかもしれないけどさ。
「くっ…あの威力は過去最高威力だった」
あ、もう復活した。
一夏もついに化物に…。
「ひでぇ…こうなった理由どう考えても静が原因だと思うぞ」
「いや、結局は一夏の努力の賜物だよ?だから僕は悪くない」
「虚構にしないでくれ」
「お前達は静かにできんのか」
ドゴンッ!
バシッ
「お、おぉぉぉぉ……」
「みゅっ!?」
い、痛い…音だとたいしたことないように感じるかもしれないけどコレ相当痛い。
的確に最小限の音で最大の威力出せるようにしてるこれ。
「さ、差別してません?」
「誰が差別などするか、そもそも喋っているお前達が悪い」
「ご、ごもっともで」
あぁ、また一夏が気絶した。
最後の力を振り絞って質問しなくても…あ、また叩かれた。
あれ?あれってトドメじゃないかな?一夏の口から白いものが出てるんだけど。
小声で「あれ?川が…あぁ、これをわたればいいのか」とか言ってるあたり重症だよね。
「…どうしましょ、コレ」
「……さて、転校生だが」
完全にスルーした!?というより匙を投げたぁ!
さすが千冬姉さん。僕に出来ない事を平然とやってのける!そこに痺れもしないし憧れもしないけどね。
と思ったけど僕も大概だったのを思い出した。
そして少し一夏に優しくしようとも思えたのは多分間違いじゃないと思うんだ。
「転校生は2人いる…入って来い」
僕が一夏に対しての日頃の態度を改めようと思っていたら転校生が教室に入ってきた。
1人は銀髪の眼帯をつけた女の子。何故かあの子を見ていると嫌悪感というかなんというか…よく分からないモノが僕を突き抜けた。
でもそれよりも気になるのがもう1人。
IS学園に転校してきたのだから当然女の子だと思っていた僕の考えを真っ向から否定された気分。
何故なら……転校生の1人は男の子だったのだから。
まぁ僕や一夏のような例外がいるのだからきてもおかしくはないはずなんだけどね。
それを他の子に求めるのも酷だろう。
だからこそ周りの呆然とした表情も納得できるし一夏も意識があれば確実に同じ反応をしただろう。
けど僕には違和感が付き纏っていたせいで皆と同じ反応ができなかった。
どうやらこの転校生2人は波乱を呼び寄せる存在のようだ。
佐天様、感想感謝です。
次回から本格的に2巻が始まります。
静が感じた嫌悪感、違和感はもしかしたら読者の方には丸分かりかもしれませんね。
まぁ原作を読んでいれば案外分かります。最低でも違和感は分かると思います。
嫌悪感は追々分かると思います。
一応前作(改変前の)を読んでいただいていた方はこの時点で大分違うのに気付くと思います。
これから先、どうなっていくかは楽しみに待っていただけたら幸いです。