全てを否定せし少年の軌跡(半凍結)   作:龍賀

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更新遅れてすいません!
中々思ったように書けず、ひたすら試行錯誤しておりました。

まぁ何故かそれが原因か分かりませんが、なのはの二次に手を出し、投稿しちゃってるんですけどね?
いや、なのはの二次の方はサブですのでこちらがメインなのは代わりありません。
こちらに行き詰った時用です。
ですのでもしよろしければ見ててってやってくださいな。

色々試行錯誤してる文章なためgdgdでしょうが。


第14話 少しばかりの休息

謎の声が聞こえた後は変わった事はなく、何事もなかったかのように僕は眠った。

気のせいかもしれないけど、今までで一番休めた気がするよ。

まぁそれはどうでもいいとして、現在僕は弾の家にいます。

え?急だって?いやいや、一応僕にとっては急じゃないから急って言われてもよく分からないからね?

 

「どうした静……やっぱり疲れてるのか?」

「隙あり!!」

「あっ!?おまッ!弾!バーストで削りきるなんて卑怯だぞ!?」

「ふ……それは負け犬の言葉、俺には届かん!」

 

一夏がぐぬぬ…ってしてるのはどうでもいいんだけど、弾も大分大人気ないね。

あれだ、汚い、さすが弾汚い。

 

「静…そういう言葉はそっと胸の中に閉まって…あぁ、静にはしまう胸がなかったな、ワリィワリィ」

「……」

「弾!?その冗談は自分の命を削るぞ!?静も落ち着いてくれ!!コラ!気羅を撃とうとするな!?」

 

大丈夫だよ?弾が苦しまないように…一瞬で片付けるから。

全部に絶望させてからじっくりと…ネ?

 

「何処が一瞬!?一瞬でっていっときながらじっくりとか言ってるんですけど!?」

「弾…今ならまだ間に合う、謝るんだ」

「静がこうなったのは俺の責任だ…だが俺は謝らない」

「ウソダドンドコドーン!」

「弾…謝るなら許したのに…誤ったね」

 

さて、まずはゲームで心でも折るか。

 

「じゃあまずはコレをやろう?勿論弾は強制参加ね」

「コレ…だと?」

 

僕が出したゲームはブレ○ブルー。

格闘ゲームである。

 

「ま、まさか…」

「うん、僕はハ○マを使うよ?」

「テイ○ー使いの俺に対する挑戦と見た」

「挑戦?違うよ?僕はね…君の心を折るんだ」

「やべぇ…静が本気で切れてる」

 

やだなぁ一夏。僕は切れてないよ?

だって気にしてないもの。

 

「くそぉおおおおおおおお!投げて投げて投げまくってやるぅうううう!」

 

こうして僕と弾による仁義無き戦いは始まった。

 

 

 

 

 

 

 

「うん、分かってたさ…俺じゃあ静の操作するハ○マに勝てないって」

「そう?弾のテイ○ーも中々だったよ?」

「嘘だろ?だって全試合パーフェクトだったじゃねぇか」

「そりゃキャラ相性もあるでしょ?僕が他のキャラ使ったらこうはならなかっただろうし」

「…たとえば?」

「ん~…ラ○ナ」

「前ほぼパーフェクト負けしたんだが?」

 

そうだっけ?

 

「お兄!さっきからハ○マの「ヒャッハー!」がうるさい!いくらテイ○ー使いだからって練習し続けない!」

 

僕と弾が会話し、一夏が空気と同化し始めた時、ドアが急に開き、中に女の子が入ってきた。

 

「お兄!聞いて…る……静さん!?一夏さん!?」

「やー」

「おう、お邪魔してる」

 

どうやらこっちの音がうるさくて注意に来たみたいだね。

僕や一夏が来る事を知らなかったみたいで、その表情は驚きで固まっている。

あ、弾が睨まれた。防御が下がっちゃうからとりあえず瞑想積むべきか…あ、ドわすれでいいじゃんか。

 

「静?ポケ○ンの話はしてないからな?」

 

そういえばそうだったね…一夏に言われると何故か負けた気がするのはなんでだろ。

 

「酷いな!?」

「そう?」

「いやいや!?現状ピンチな親友を助けてくれませんかねぇええええええ!?頭が割れるぅううううう!?」

 

僕と一夏で会話していると弾が蘭ちゃん(弾の妹)にアイアンクローを決められてた。

うん、凄く仲良しで何より。(静の目にはこんな状態を仲良しと見えるようフィルターがかかっています)

 

「これが仲良く見えるなぁあああ!?眼科に……行ってこ…い」

 

途中で込められてる力が増えたのか、叫んだ後は瀕死になっていた。

えっと…どこにげんきのかたまりいれたかなぁ…確か命姉さんが束姉さんと一緒に作ってたのを偶然!鞄に入れてた気がしたんだけどなぁ。

偶然!って怖いね。

 

「どうしよう…静に悪意しか見受けられない!」

 

悪意?95%しかないから安心して。

 

「5%はなんだ!?」

「ん?憎しみ」

「負の感情オンリーですかぁああああああ!?」

 

あ、弾が死んだ!

 

「この人でなし!…あれ?急に電波が」

「どうしたの?蘭ちゃん」

「いえ…急に言わなきゃいけないような気がして」

 

まぁよくある?よね。

僕も時々あるんだよ?まぁ大抵一夏が面白い(本人からしたらたまったもんじゃない)事をした時とか。

 

「その場合大抵俺が酷い目にあってるけどな!」

「そうなるのはあくまで一夏が悪いんだ、僕は悪くない」

「何だよその妙にあだ名が変わる先輩みたいな感じ」

「なんとなく」

 

まぁ僕は一夏や弾で楽しんでるから…。

 

「やっぱりな!」

「あ、そういえば蘭ちゃん、何か言いたい事があるんじゃないかい?もしくは伝えなきゃいけない事とか」

「え、あ!そうでした、もう少しでお昼なので呼びに来たんです、まさか静さんや一夏さんがいるとは思ってなかったんですけど」

「へぇ…じゃあもしかして僕たちはお邪魔して大丈夫かな?」

「は、はい!きっと喜ぶと思います!」

「なら行くよ、一夏も行くでしょ?」

「おう、ここのご飯美味しいからな!」

 

一夏も賛成って事はまぁ…決定みたいなものか。

弾も拒否しないだろうし。

ん~まぁ、あまり食べられないだろうから事前に言っておかないと。

 

「蘭ちゃん、おじさんには僕の分の量は少なめにしてって言っておいてくれるかな?」

「はい、分かりました…では待ってますね」

 

そう言いながら蘭ちゃんは下に向かった。

一夏もそのまま向かおうとしてるし、僕も向かおうかな。

 

「おぉおおおい!?何で親友を放置して向かおうなんて思うんですかねぇ!?」

 

おぉ、弾は復活した!

誰も呪文唱えてないよ?ザオ○クとか…はっ!?まさかげんきのか○まり?

 

「ちげぇよ!?両方違うからな?普通に死んでないからな!?勝手に人を殺すな!」

 

いやーしっかりアイアンクローが決まってたからつい。

まぁ本来なら間違いなく頭陥没するなりしてただろうからねぇ。

ギャグ補正に感謝だね!

 

「いやいや!ギャグ補正って何だよ!?俺ギャグ要因なの!?」

「え?…知らなかったの?」

「なん…だと?」

 

あ、崩れ落ちた。

さすがにこれ以上はかわいそうかな?

それに一夏もそれ以上はやめてやれって顔だし。

まぁ今日はやめるけど案外楽しいからまたやるかもね。

 

「…orz」

 

おぉ…口でいいながらポーズまでやる人初めてみた…いや、一夏も案外やるか。

 

「は、早く行こうぜ!もうそろそろ蘭も待ってるだろうしな!」

「そ、そうだな!早く行こうぜ!」

 

一夏と弾が肩を組みながら急いで部屋を出ようとしていた。

いや、まぁ…これ以上弄る予定はなかったんだけど。

言わぬが華ってやつなのかな?

 

そう思いながらも僕は下に向かい、ご飯を食べた。

いや、一応その間に蘭ちゃんがIS学園に行く!とか言ってたけどね?

何故か僕に教えてくださいって言ってたからできたらねとは答えたけれども。

弾が何故か青褪めながらご飯食べてたけど…なぜ?

まぁそう考えると結構いろいろあったなぁとは思うけどやっぱり言わなくていいと思うんだ。

思い出は人の中にあるってね。

単純に面倒になった訳じゃないよ?ホントダヨ?

 

で、現在僕は自分の家(と書いて地獄と読む)にいる。

いや、命姉さんのお願いは強烈というか何と言うか…とにかく精神的にくるんだよね。

まぁ薬の代金渡せないから代わりって言ってたけどどう考えても代わりになってないよね。

一応命姉さんがなってる!って言ってるからいいんだけれども。

 

「あ、そういえば今なん…時」

 

時計を確認したら13時半、約束の時間は13時…、

 

「…もう遅刻確定じゃないか」

 

あぁ…遅刻すると遅れた時間分だけ不機嫌になるんだよねぇ…確か最高1時間待たせた事あったっけ?

あの時は…女装を5時間ほど強要されたなぁ…まぁ僕が悪いから断れなかったんだけれども。

 

「はぁ…もう一夏達とは別行動だしなぁ…いたら身代わりにできるのに」

 

その時「おい!?」って聞こえた気がしたけど気のせいって事にしておいた。

だって本人いないし。

いや、そんな事はどうだっていいんだ、今はどう命姉さんの機嫌を取り戻すかだ!

一瞬霧が濃くなった気がしないでもないけどスルーで。

 

「た、ただいまぁ…」

 

僕がドアを開け、中を見た。

すると、

 

「遅かったわねぇ…」

 

黒い瘴気を纏っているように見える(多分幻影…だといいな)命姉さんがいた。

いや、なんで玄関にいるのさ。

普通リビングじゃないの?

 

「あまりにも遅いから迎えに行くとこだったの」

「ご、御免なさい」

「まぁいいわ、用件は薬でしょ?それならここにあるわ」

 

そう言いながら薬が入った瓶を出す姉さん。

ん、確かに僕の使ってる薬だね。

 

「命姉さん以外誰も作れないんだよね…その薬」

「ええ、でも完全に不可能という訳でもないわよ?だって出来ないはずがないもの」

 

自信たっぷりだね。

それが逆に怖いんだけども。

 

「まぁ薬はこの通り、でももうそろそろ限界でしょ?後どれくらい持つか分かる?」

「…多分今年中には、でもこの薬がなければ二ヶ月も持ちませんよ」

 

この薬は気羅のせいで放出されている生命エネルギーを無理やり作り出し、蓄える効力がある。

これのおかげで消費した分を誤魔化せてる訳だけど。

 

「……ねぇ」

「なんですか?」

 

命姉さんらしからぬ声色に少し驚く。

 

「静はそれでいいの?自分の命を消費して護りたいモノを護り続ける、うん、確かにそれは美徳でもあるし善でもある」

「…」

「でも同時にこうは思えない?『好意の押し付け』」

 

…確かにね。誰かが喜ぶと思って行動している訳じゃないし。

 

「それに貴方が死んだら悲しむ人は沢山いるわよ?私だって悲しい」

「沢山いてくれると嬉しいですね」

 

本当に…でも、僕は…止まる訳にはいかない。

たとえどんなに周りに心配されようとも。

 

「…でもまぁ貴方はこれくらいじゃ意見を変えない頑固者って事は十分理解しているわ」

「理解してもらえて嬉しい限りです」

「でもこれだけは聞かせて……一切の後悔なく進めてる?」

 

後悔…か。

そんなもの、

 

「あるに決まってるじゃないですか、後悔しない人間なんていませんよ」

「だったら…」

 

でもね?

 

「後悔するのと止まるのとは違うんですよ、僕は後悔はいくらでもする…こうすればよかったと、ああできたのではないかと」

「……」

 

命姉さんは黙っている。

それが少し怖い。でも、

 

「でも止まる訳にはいかないんですよ、今を生きているのならなおさら」

「どうして?」

「止まってしまえば、今までの僕を全て否定してしまう、僕自身も周りも…それだけは嫌だから」

「ッ!」

「僕は今まで進んできた僕を否定しない、だって僕はこんなにも幸せ者だから」

 

今にも泣きそうな顔しないでよ…命姉さん。

 

「それに、この道を選んだからこそ現在の僕がいる……その結果は僕自身含め誰にも否定させはしない!これが僕の選んだ道なんだ!」

「ッ……そうだよね、静はやっぱりそういう子だ」

 

我慢しきれなかったのか、命姉さんは泣き崩れてしまった。

あぁ…泣かしたくなんかないのに。

 

「うん、静はやっぱり静だ、いつまでたってもその気持ち、信念だけは変わらない」

「僕自身望んで選んだ道だからね、僕はこの道を選ばなければよかったなんて思っちゃいないよ」

「分かってる……そうね、じゃあ約束をしましょう」

「約束?」

「そう、約束……来年ここで皆でパーティをしましょう!きっと凄く楽しいと思うわよ?」

 

パーティ…皆で。

 

「きっと今年は波乱に満ちた1年だろうからきっと人数は増えるわよ~」

「アハハ…それはまた……楽しそうだ」

 

あぁ…きっと一夏は何だかんだいいながら一番楽しもうとするだろうな。

箒ちゃんもそんな一夏に巻き込まれて…鈴は自分から楽しもうとするだろうし。

セシリアさんはそんな一夏を見て喜んでるんだろうなぁ。

弾も蘭ちゃんも、少しずつ楽しめるようになって…千冬姉さんも束姉さんもいつも通りの反応なんだろう。

 

 

きっとそこには皆がいて

 

 

僕がどんな理由で遅れても

 

 

笑顔で受け入れてくれる。そんな素晴らしい日常。

 

 

あぁ、確かに素敵だ。最高に素敵だ。

そのためなら僕は七難八苦全て乗り越えるだろう。

どんなに苦しくても生きる事を諦めないだろう。

どんなにみっともなくても、どんなに死にかけようとも、僕は生き残ろうとするだろう。

それが逆らえる限りずっと。

 

「だから…だから……絶対に生きる事は諦めないで、どんなにみっともなくてもいい!生きていてくれるのなら!だから…」

「……難しい注文をするね、本当に……でも、命姉さんの言ったパーティが魅力的過ぎて、頑張る気力は湧いてきたよ」

「じゃあ!」

「うん、頑張るよ…諦めない、最後まで精一杯足掻くよ」

 

でも…いや、ここから先は命姉さんには伝えず心の奥底に閉まっておこう。

今言ってしまえば……本当に僕は諦めざるえない。

 

「ん?」

「何もないよ、今日はもうする事もないんでしょ?だったらうちでゆっくりしていきなよ」

「勿論、当然お菓子は出るわよね?」

 

先ほどの会話で元気を取り戻したのか、命姉さんは笑顔だった。

 

「フフ、うん…でもあまり期待しないでよ?」

「嫌よ、期待しまくるに決まってるじゃない!」

 

そうだ。

未来の事は分からない。

でも分からなくていいんだ。

分からないからこそ足掻き、幸せを掴もうとするんだ。

なら僕も足掻いてやる。

みっともなくとも!侮蔑されようとも!

僕の望む未来を手に入れるために!

僕は今まで以上に進み続ける事を誓おう。




佐天様、感想感謝です!

次から転校生がきます!いやー本当に長かった!(遠い目
ですが!転校生が来てからが面白くなってくると思いますので頑張っていきたいです!
せっかくIS8巻決定してるんですし。
新装版全巻揃えようかなぁと思ってます。
まぁその時にお金があればですが…(汗

なのでこれからもこの作品を頑張って書き上げていきますのでどうぞ宜しくお願いします!

では!次はもう少し早く投稿できるよう頑張ります!

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