全てを否定せし少年の軌跡(半凍結)   作:龍賀

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以前より文章を基本増やしています。
色々試行錯誤中ですのでgdgdかもしれませんが、お楽しみいただけると幸いです。


第2話 面倒事

あのIS起動事件?から少したった今日。

 

「今からSHRを始めます」

 

今僕はIS学園にいる。

どうしてこうなったんだろうか?

僕は面倒はなるべく避けたいのに。

あぁ・・・一夏のせいか。

よし、一夏を一回殴ろう。

あの後本当に殴ったけどね・・・うん、まだ足りないや。

一夏が!泣いても!殴るのを!やめない!みたいな感じで。

 

「!?」

「織斑君?」

「は、はい!」

「次、君の番だよ?」

 

先生が必死に呼びかけてるのに反応しないなんて悪いやつだね。

 

「以上です!」

 

周りの反応が芸人のズコー、見たいな感じだったんだけど・・・何をしたんだろうか。

まさか自分の名前を言うだけで以上です!って言ったのかな?

よく聞いておけばよかったよ。

 

「げっ!?関羽!?」

「誰が武将か」

 

バシン!

 

あ、千冬姉さん。

ここで働いてたのか。

どこで働いてるか教えてくれなかったんだよね。

 

「貴様はまともに自己紹介すらできんのか」

「いや、千冬姉」

 

バシンッ

 

「織斑先生だ」

「はい、織斑先生」

 

あの会話の後はにぎやかだった。

うん。僕の嫌いな賑やかさだった。

 

「周防君!」

「はい?」

「次はお前だ」

 

そういえば結構前のほうだったね。

 

「周防 静、一応見た目はこんなだけど男です、趣味は読書・・・苦手なのは賑やかな場所」

 

これくらいで大丈夫でしょ。

 

「「「きゃああああああああああああああああ!!」」」

 

・・・うるさい。

 

「あの子本当に男の子!?男の娘ね!」

「織斑君は格好いい系だけど周防君は可愛い、護ってあげたくなるタイプね!」

「あんな子がいるなんて・・・吃驚ね!後で他の子達にも教えてあげなきゃ!」

「・・・男の娘、ジュルリ」

 

何でだろう、最後の子は身の危険を感じた。

うん。気にしないでおこう。

気にしたら負けだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

「静」

「ん?」

「もう休み時間だぞ?」

「え?あ・・ほんとだ」

 

もうそんな時間か。

あの後ずっと考え事してたから・・・あっという間に時間が過ぎた。

といってもまだ時間は沢山あるから面倒なんだけど。

女の子ばかりだからある意味一夏が居る方が助かる。

まぁあっちも同じ気持ちだろうけどね。

 

「静、一夏」

「箒ちゃん」

「ん?箒?」

「ここでは何だから・・・外で話すぞ」

「「了解」」

 

その方が助かるよ。

僕はこんなに明るい場所にいるべきではないからね。

少し嘲笑しながら僕は2人と一緒に廊下に向かった。

 

 

「久しぶりだな」

「そうだね」

「そうだな」

 

今は廊下・・・まぁ皆が見ようとしてるから実質三人じゃないんだけど、で話してます。

 

「そういえば」

「ん?どうかしたか静」

「剣道の大会で優勝したんだって?おめでとう」

 

確か新聞に載ってたし。

まぁあまり嬉しそうじゃなかったけどね。

 

「なっ!?な、何故知っている!」

「そういえばそうだったな、おめでとう箒」

「それと知ってるのは新聞で見たからだよ」

「そうそう」

「な、何故新聞を読んでいる!」

 

いや・・・そこは自由でしょ。

まぁ新聞は情報を集めるのにある程度役に立つから読んでるんだけどね。

 

「でも箒ちゃんってすぐに分かったよね」

「そうだな」

「な、何故だ?」

「「髪型」」

「そ、そうか・・・」

 

それに、

 

「昔も可愛かったけど今はもっと可愛いからね、すぐに分かった」

「!?」

「静に言われるのは複雑だろうなぁ・・・」

 

後で一夏は潰す。

 

「さて・・・もうそろそろ授業だから・・・戻るよ」

「そうだな」

「あぁ」

 

授業は大丈夫かな?

一夏はどうせ参考書を間違えて捨ててそうだけど。

 

そういえば山田 真耶先生はすごく子供っぽいよね、それでも僕のほうが身長は小さいけど。

だから泣かせたら間違いなく責められると思うんだ。

たとえば今の授業で何か分からないとこありますか?という質問に何も分からないって答えた一夏とかね。

 

「え?何も分からないんですか?」

「はい」

 

こんな事いうとあれだけど・・・一夏は馬鹿なのかな?

あれだね、死んでも治らない病気みたいなものなのかな?

鈍感だし妙にフラグ建てるし・・・。

あれ?何でだろう・・・「お前が言うな」って言われた気が・・・気のせいか。

 

「参考書があったはずだが?」

「古い電話帳と間違えて捨てました」

「必読と書いてあったはずだが?」

 

結構でかく書いてあったよね・・・気づかなかったんだろうけど。

それに・・・新品だったから古い電話帳と間違えるのはおかしいと思うんだ。

 

バシンッ!

 

今日だけですでに二桁いくんじゃないかってくらい一夏は叩かれてるね。

 

そして授業は終了。

今は一夏がうなだれております。

 

「静は覚えたのか?」

「うん、"必読"って書いてあったしね」

「うっ」

 

必読を強調して言う。

やっぱりこういうやつをからかうのは楽しいよね。

 

「ちょっとよろしくて?」

「ん?」

 

一夏をさらにからかおうとしたら目の前に金髪の女の子が来た。

何故だろう・・・面倒事の気配しかしない。

というより今時の女子という感じしかしない。

 

「ちょっと聞いてますの?」

 

あぁ・・・確実に面倒事だなぁ。

そう思いながらも、

 

「何?」

 

聞くしかないんだよね。

さすがに無視するのはアレだし。

 

「んまぁ! なんて返事の仕方なんですの!? わたくしに話しかけられたのですから、それ相応の態度というものがあるのではなくて?」

「・・・」

「ちょっ!?静!頼むからそのあげた指を下げてくれ!!いや、下げてください!!そしてアンタは静に謝って!」

「何故わたくしが貴方達みたいな男の人に頭を下げなくてはいけないのかしら?」

「・・・いいよね?」

「NO!駄目!絶対!」

 

いいよね?僕我慢してるよね?もう我慢しなくていいよね?

それに嫌だなぁ一夏・・・少し気羅を撃ち込むだけじゃないか。

僕は落ち着いてるよ?そう、落ち着いて相手をバラバラにして上げようと・・・、

 

「落ち着け!」

 

バシッ!

 

「うっ・・・痛い」

「うっ・・・そんな顔するなよ、まるで俺が悪いみたいだろ」

「事実」

「ひでぇ」

「ちょっと!無視しないでくれません!?」

「で?何か用?」

 

こういうタイプの女性は苦手だから早く用件を済ませて欲しいんだけどなぁ。

 

「そもそも知らない相手にそこまでいわれても」

 

初対面だよね?

 

「知らない? イギリス代表候補生にして入試主席であるこのわたくしセシリア・オルコットを知らないとおっしゃいますの!?」

 

すごく大げさな反応。

駄目だ・・・今すぐにでも気羅を撃ち込みたい。

いや、撃ち込まないけど。

 

「質問いいか?」

 

何故だろう・・・一夏がまた変な質問しそうなんだけど。

 

「フン、よろしくてよ、下々の要求に答えるのも貴族の役目」

 

あぁ・・・期待してるとこ悪いけど、一夏は、

 

「代表候補生って何だ?」

 

想像を超えるよ?(悪い意味で)

 

「あ、貴方・・・本気で言ってますの!?」

「あぁ、本気だ」

「ハァ・・・」

 

イヤ、周りの反応は想像つくけどね。

間違いなく転んでいるだろうし。

 

「代表候補生っていうのはその名の通りだよ、簡単に言えばエリートみたいなもの」

 

だったはずだよね?

 

「そう!エリートですわ!」

 

あっ、元気になった。

面倒だなぁ。

 

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とクラスを共にすることも名誉なこと、もう少しその幸運を理解してくださる?」

 

一夏にそれを言うと・・・、

 

「へぇ、それはラッキーだ」

 

火に油を注ぐ勢いになるよ?

 

「・・・馬鹿にしてますの?」

 

いや、あの言い方が悪いからね?

というより僕もう帰っていい?一夏だけに押し付け・・・任せて。

僕確実に蚊帳の外だよね?

 

「フン、ですが、わたくし優秀ですので貴方たちのような人間にも優しくしてあげますわよ」

 

あれが優しさなら間違いなく世界は優しさで満ち溢れてるよ。

対話(物理)でもしてやろうかな・・・もしくはO☆HA☆NA☆SHI。

 

「なにかわからないことがあれば・・・まあ、泣いて頼まれれば教えて差し上げてもよくってよ、なにせわたくし、入試試験で唯一教官を倒したエリートですから!」

 

あぁ、あの入試試験か。

でも、

 

「入試ってあれか? ISを動かして戦うやつ」

「それ以外ないと思うよ?」

「それなら俺も倒したぞ?」

「なっ!?わ、私だけだと聞きましたが」

「女子だけではって落ちじゃないか?」

 

あっ、固まった。

この人面白いね。からかったら面白そう。

 

「あ、貴方もですの?」

「ん?一応・・・勝ったけど」

 

あれは正直微妙な所なんだよね・・・でもあの太刀筋・・・どこかで、あっ、千冬姉さんだ。

顔隠してたから分からなかったけど試験官は千冬姉さんだったんだね。

だから気羅を初見で避けたのか・・・いや、勝ったのは相手のエネルギー切れなんだけどさ。

あれには吃驚したよ、人間かどうか疑ったもん。

 

あっ、チャイムが鳴った。

 

「また後で来ますわ」

 

来なくていいんだけどなぁ。

 

「来なくていいのに」

「静、声に出てるぞ?」

「あっ」

 

でも事実だし。

 

そう思いながら僕は次の授業の準備をした。

 

 

 

「さて、再来週のクラス対抗戦のためにも代表を決めないとな」

 

千冬姉さんが授業を仕切っているんだけど・・・代表?

確実に面倒事だよね。

 

「ちなみにこのリーグ戦は入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ、いまの時点では大した差はないが、競争は向上心を生む、一度決まれば一年間は変更できないからそのつもりでいろ」

 

うわぁ・・・さらに面倒だ。

しかもここには格好の餌がいるし。

 

「はい!織斑君を推薦します!」

「私も!」

「私も!!」

 

よし、これなら僕は面倒事に巻き込まれないですむ。

 

「って俺!?」

 

あ、確実にあの顔は「なんだ俺以外に織斑っているんだな」って思ってそうだな・・・無駄なのに。

 

「じゃ、じゃあ俺は静を推薦します!」

「じゃあ私も!」

「じゃあ~私も~」

「なっ!?」

 

僕を巻き込みやがった!

・・・後で覚えてろ。

 

「(俺だけ苦労させられてたまるか!静も道連れだ!)」

「(覚悟はできてるよね?まぁ・・・答えは聞いてないけど)」

「(・・・まさか)」

「(残念だよ一夏・・・君の冒険はここで終わってしまう)」

「(なん・・・だと?ウソダドンドコドーン!)」

 

以上、アイコンタクトでの会話でした・・・後冗談ではないからね?

というよりアイコンタクトでオンドゥルって・・・器用だね。

 

「ほかにいないか?自他推薦問わんぞ?」

 

アイコンタクトしてたら話が進んでた!?

拙い!このままだと僕か一夏で決まる!?

 

「納得いきませんわ!」

 

そう思っていると、あの・・・あっオルコットさんか、が立ち上がった。

というより納得いかないなら自分で推薦すればいいじゃないか。

 

「このような選出認められません、男がクラス代表などと・・・わたくしに一年間生き恥を晒せとおっしゃるの!? そもそも、実力でいけばわたくしが選ばれるのが必然、それを物珍しいというだけで選ばれては堪ったものではありません!」

 

あれ?この調子で行くと僕代表にならなくてすむ?

ならぜひ任せよう・・・面倒はないほうがいい。

まぁ・・・少しイラっときてるけど。

 

「大体、文化としても後進的なこんな島国で暮さねばならないことだけでも耐え難いですのに・・・」

 

あーうん、あの子には痛い目を見てもらおう、そうしよう。

まぁ・・・自分の住んでる国を馬鹿にされて怒らないほど僕は優しくないんだよ?

 

「イギリスだって大したお国自慢なんかないだろ、世界一不味い料理で何年覇者だよ」

 

あっ、僕が言おうとしてたのに。

 

「なっ!?あ、貴方・・・私の祖国を侮辱しますの!?」

 

わなわなと肩を震わせてる所悪いけど・・・侮辱してきたのは君が先だからね?

というより、

 

「ISを造り上げた人が生まれた国が何処か・・・分かってるよね?日本が後進的なら君の国はどうなんだろうね?」

「貴方までわたくしの祖国を侮辱しますの!?」

「はぁ・・・先に侮辱したのは君でしょ?それを理解できないほど君の脳みそはお花畑なのかな?それとも・・・君は猿以下なのかな?」

「(あ、本気でキレてる・・・ご愁傷様だな、コイツ)」

 

僕が言いたい事を言うとオルコットさんが顔を真っ赤にさせながら、

 

「決闘ですわ!」

 

と叫んだ。

一夏もどうやら乗り気で、僕も参戦は免れないだろうね。

なら・・・徹底的に叩き潰そう。

僕の大事な存在を馬鹿にするも同然な事をしたんだから遠慮はいらないよね?




NACHT様、感想ありがとうございます!

次もなるべく早く投稿できるよう努力します!

精神にもっと余裕ができればいいんですが・・・(苦笑)

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