ブラック・ブレット -黒のヒーロー-   作:めしお

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更新遅れてすいません。

待っていてくれた方感謝感激です!

あまり文章うまくないですが、ぜひ読んでください。
そして、できれば感想をお願いします。

どうぞお楽しみください。

追記

零番隊さん暇な作者さんからのご指摘修正しました。


正義と悪党

「民警だ! 動かないでくれ!」

 

その声は路地裏に響き”白髪の青年”の意識を引くことに成功していた。

 

「蓮太郎・・・あいつ・・・強いぞ!」

 

「わかってる・・・・。」

 

民警と名乗った青年、里見蓮太郎は相棒である藍原延珠の言葉に、緊張を隠しきれずに答えた。

 

(警官の話によれば何か不思議な力を使うのは確認されている・・・・どうする!?)

 

と、警戒しながらも策を考えようとする蓮太郎と同じように、一方通行《アクセラレーター》は考え事をしていた。

 

(オイオイ、いったいどぉいうことだ?民警?民間治安のための警察ってことか?いや、そいつァ日本では警察そのもののはず。ってことは、怪物とかから民間人を守るってことか?)

 

いち早く結論を出した一方通行《アクセラレーター》はまず誤解を解くことが先だと考え、両手を挙げながら話し始めた。

 

「待て、こっちに敵意はねェ。オレなんかより探さないといけないやつらがいるんじゃねェのか?」

 

彼のこの発言が予想外だったのか、一瞬「へっ?」という声を出したが気を取り直しその質問に答えながらカマをかけることにした。

 

「そんなに簡単に見つかるわけねーだろ?知ってるだろ?」

その切り替えしに、一方通行《アクセラレーター》は感心していた。

(予想内だったとはいえ、かなりましな返答じゃねェか。おもしれェ。)

「そうなのかァ?。わりィ。それと、少し話を聞け。」

 

蓮太郎は彼が同業者でないこと、またガストレアについての情報をまったく知らないということを確信した。

彼に対する警戒を少し緩めて質問を続けることにした。

 

「ん?あ、あぁ悪い。その前に名前を聞いてもいいか?」

向けていた銃を下ろしながら質問する。

 

「人に聞くときは自分から言うのが普通なんじゃねェか?」

 

「そうだな。俺は里見蓮太郎。プロモーターだ。こっちはイニシエーターの・・・「蓮太郎の婚約者《フィアンセ》藍原延珠だ!お主は?」

 

蓮太郎の言葉を遮りながら、延珠と名乗った少女はこちらを向きながら疑問を口にした。

 

(なンだこいつロリコンなのか・・・?)

 

「学園都市第一位、一方通行《アクセラレーター》だ。」

 

頭の中で別のことを考えながら、こちらの知識が通じるかどうか試してみた。

 

「学園都市?一位!?アクセラレーター?」

知らない単語と一位という単語に驚きながら蓮太郎は続きを促した。

 

その、反応から一方通行《アクセラレーター》は自分の世界とは別物だということに確信を得た。

 

「ここじゃねェ、世界の話だ、気にすんな。それと、次はこっちからの質問だ。外の化け物はなんだ?それに、呪われた子供たちっていうのは赤い目してりゃそうなのかァ?」

 

「あんたガストレアに会ったのか!?よく無事だったな・・・・・」

「あの化け物、”ガストレア”って名称なんだな?」

「あぁ、それと、呪われた子供たちっていうのは、赤い目をした延珠と同じくらいの女の子達のことを言うんだ。」

 

「呪われた子供たちねェ・・・ガストレアと同じ目の色をしてるのが原因か?、となると体内にガストレアの遺伝子、ガストレア因子ってのが入ってるってとこか。」

 

「あんた・・・すげえな。」

彼の言葉に蓮太郎は驚きを隠せなかった。あまり情報は伝えていないのにもかかわらず、彼は少しの経験と数人の反応から蓮太郎とほとんど変わらないガストレアに対する知識を、推測して見せたのだ。

 

対する一方通行《アクセラレーター》は大したことはしていないというように(実際、彼にとっては大したことではない)気にも留めずに話を続けようとしたとき、不意に一方通行《アクセラレーター》は、後ろの路地へと目を向けた。

 

蓮太郎がいきなり顔をそらされたことに驚きながらも彼が目を向けた方向へと、同じように目を向けた、するとそこには怒りに我を忘れたような警官が一人たっていた。一方通行《アクセラレーター》はその顔に見覚えがあった。そう、怪我をさせてしまった警官の二人組みのうちの一人である。

 

「この化け物め! 殺してやる!!」

 

と叫びながら突然銃を取り出し、一方通行《アクセラレーター》へと向け引き金を引いた。

 

あまりに突然のことに蓮太郎はおろか、延珠も一方通行《アクセラレーター》も身動きひとつできなかった。

 

銃弾は彼の胸へと吸い込まれ彼は倒れる・・・・はずだった。

                           

先ほどと同じように銃弾は彼にあたってその向きを変えた。銃弾は警官が持っていた銃を弾き飛ばした。

 

「ぐわっ! ひ、ひぃ!」

 

突然の現象に警官はパニックに陥りそのまま逃げ出した。

 

「ったく、おなじこと何度もすんじゃねェよ。」

 

と呆れ半分につぶやいたとき背後から声が聞こえた。

 

「おい、あんたなにをした?ただの人間じゃないよな?」

 

一方通行《アクセラレーター》の背後から蓮太郎が真剣な顔で問いただしてきた。

 

「あァン?向き《ベクトル》を変えただけだ、それ以外はなンもしてねェ。」

 

「向きを変える?」

 

「そのまンまの意味だ。じゃあな。」

 

そういうと同時に、彼は足元のベクトルを操作し、大きく上へとジャンプした。そして、壁をけってビルの上へとあっという間に上っていった。

 

そして、背後の風のベクトルを操作し、小さな竜巻を作って外周区へと飛んでいった。

 

蓮太郎は外周区へと飛んでいった彼を呆然と見つめながら追いつけないことを悟り、帰ることにした。

 

「さて、帰ろうぜ延珠。」

 

延珠からの反応がないことに気づき延珠の方へと振り向くと、目をキラキラさせて感動している様子の延珠がいた。

 

「蓮太郎!!あのもの空を飛んでいたぞ!? いったいどうやって飛んだのだ!?」

 

興奮気味で、蓮太郎に質問するが、生憎。蓮太郎にはそれを答えるすべはない。

 

「俺にも、わからん。ただ、あいつは俺たちの敵じゃないってことか・・・」

 

そうつぶやき、今度こそ帰ることにした。

 

 

同日、夕方。

蓮太郎は、警察署からぐったりした様子で出てきた。

 

あの後、蓮太郎は警察への対応を思い出し、延珠を一足先に帰すと、警察署へと足を運び説明を始めた。

あの少年は、敵対しているわけではないということ、警官の怪我は、警官が先に手を出したことによる、彼の正当防衛だということ。それをひたすらに説明し続け、納得してもらえたのは、ある条件をつけての事だった。

その条件は、彼の所属する、天童民間警備会社の社長、天童木更が聞けば怒ること間違いなし。という内容で、どう説明すればいいか頭を抱えながら、事務所へと足を向けた。

 

そして、ドアの前で一度深呼吸をしドアを開けた。

「木更さん、もど・・・」

 

彼は最後まで言葉を言うことができなかった。

 

ドアの先にはあからさまに怒ってますオーラを纏った美女、もとい、天童木更が座って待っていた。

 

「里見君?さっきね、警察から電話があったの・・・」

 

(一歩遅かったか・・・)

後悔しながらも、この状況を打破すべく、言い訳をすることにした。

 

「木更さん? でもさ、罪のない人を助けられたからよかったって、な?」

 

「それで私たちにはお金が入らなくなるのよ!わかってるの!?」

 

叫び声を聞きながら、先ほど警察署で言われた条件を思い出す。

 

アクセラレーターという青年を見逃す代わりに、次のガストレア退治を無償で引き受けて欲しい。という条件だった。

 

この提案に、疑問を覚えたが、警察としてはガストレアに対抗できる武器を持っていないという現状から、ガストレア退治を民警に依頼するのが普通となっている。そして、このエリアでは、それなりにガストレアの報告があり、依頼料も馬鹿にできない。と言う、至って単純な理由からだった。

 

 

「いや、それってつまり次ガストレアがでたら真っ先にここに連絡が来るってことだから、そこで活躍できれば依頼が他にも舞い込んでくるかもしれないだろ!?」

 

必死に言い訳をする蓮太郎の言葉に、「一理あるわね・・・・」とつぶやきこう言い放った。

 

「里見君! 次呼ばれたことがあったら里見君の力を見せ付けて、依頼がたくさん来るようにすること! わかった?」

 

自分から言い出したこととはいえ、それは難しそうだと思いながらも、この場では了解としか言えずにいる蓮太郎であった。

 

 

 

 




お待たせしました。

はい。前回の最後に出てきた民警ペアは蓮太郎と延珠でした。

きっと予想していた方も多いと思います。

そんなこんなで、今回もあまり進展せず。

次は蓮太郎の話が中心かな?蛭子さんと会うところになります。
今のところ、レーターさんと蛭子さんをあわせる算段がたっていませんので更新遅れますが、またしばらくお持ちいただければ幸いです。

それでわ皆様。感想お待ちしております。

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