魔法少女と召喚獣   作:レゾナ

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第7話 清涼祭、開幕!

「そういえば……確か召喚大会とかやるって言ってたよな?」

 

「ああ、やるよ。学園のいいPRにもなるらしくてね」

 

僕の家。今ではいつもの光景になりつつある皆を呼んでの夕食。

 

そんな中で杏子ちゃんが僕にそう聞いてきた。

 

「確かタッグで出て優勝者には賞品も出るって話だったな……」

 

「賞品って何だったっけ?」

 

「確か……白金の腕輪を二つと、如月ハイランド プレオープンプレミアムペアチケット2枚、だったかな?」

 

「えっ!?如月ハイランドって最近出来た有名な遊園地じゃない!」

 

さやかちゃん、本当にそういう情報は早いよね、手に入れるの……。

 

「これは……優勝してその遊園地のペアチケット、手に入れるしかないね!」

 

「さやかちゃん……ご飯食べてるんだから急に立ち上がらない」

 

「ああ、ごめんごめん……でも、その為にはペアを決めないといけないんだよね?」

 

さやかちゃんがそう言うと、四人の瞳が一斉に輝いたように見えた。

 

そして皆一斉に睨み合う。

 

え?何なの……?何で皆睨み合ってんの……?そして、また僕だけ蚊帳の外?

 

今日はそんな感じで縮こまって食事をした僕だ。

 

 

 

翌日……僕は高橋先生から学園長が呼んでいると言われたので一人で学園長室に向かう。

 

部屋の前に到着すると

 

『……の賞品の……として隠し……』

 

『……こそ……勝手に……如月グランドパークに……』

 

と、男性と女性の言い争う声が聞こえてくる。

 

僕はドアをノックしてから

 

「失礼します」

 

そう言って部屋に入る。

 

部屋の中には学園長とこの学園の教頭である竹原先生がいた。

 

「やれやれ。取り込み中だというのに、とんだ来客ですね。これでは話を続けることもできません……まさか、貴女の差し金ですか?」

 

「馬鹿を言わないでおくれ。どうしてアタシが負い目があるわけでもないのにそんなセコイ真似をしきゃいけないのさ。元々こいつを待っていた時に呼んでもいないのにあんたが来たんだ。とんだ来客はあんたの方だよ」

 

学園長はそう言って反論する。まあ、確かに僕は呼ばれたからね、学園長に。

 

「……そうですか、それではこの場は私が引きましょう」

 

そう言って竹原教頭は部屋を出て行く。その時、僕は見逃さなかった。あいつが植木の方を見ている事を……。

 

「さて、吉井。ちょっと話があるんで「学園長、ちょっと」何だい?」

 

僕はジェスチャーで静かにするように言う。

 

そして植木に近づいて……能力を発動して植木を破壊する。

 

「ちょ!?吉井、何してんだい!?」

 

「学園長……これを見ても同じ事が言えますか?」

 

僕は植木の土の中に隠してあった物を学園長に見せる。

 

「……盗聴器かい?」

 

「はい、竹原教頭が仕込んだ物と思います。出て行く際に気にしていましたから」

 

こんな事をするって事は……大方、学園長の弱みを握ろうって魂胆だろうな。

 

「それで?僕を呼んだのには理由があるんでしょ?」

 

「ああ、ちょっと厄介な事になってね……吉井は召喚大会の賞品の事は知ってるかい?」

 

「ああ、白金の腕輪と如月ハイランドのプレミアムチケットですよね?」

 

さやかちゃんが、というか皆が燃えてたし。何でかわからないけど……。

 

「それなんだけどね……吉井に回収してほしいんだよ」

 

「へ?回収?」

 

回収って……何かあったんだろうか……?

 

「ああ、回収さね。如月ハイランドの方はお前でどうとでも使ってくれて構わない。ただ白金の腕輪だけはあんただけに使ってほしいんだよ」

 

「あの、何で自分なのですか?」

 

「ああ、理由だがね……白金の腕輪は調整に失敗しているのさ。そのせいで得点が一定を下回ると暴走しちまうんだよ」

 

「暴走、ですか……」

 

それは確かに大変だ……自分自身も一度力に飲み込まれかけて暴走状態になってしまった事があるから分かる。暴走ってのはただの力の暴力だから……。

 

「そうさね。だから吉井に頼んでいるのさ。ちなみにあんたに使ってほしいのは同時召喚型の方さね。召喚フィールド型の方は調整も済んでるから誰が使っても特に問題はないさね」

 

そうか、だったら気楽に選べるな。

 

「まあ、吉井の事だからあの転校生4人組の誰かと行くんだろ?」

 

「え?何で?」

 

「お前とあの4人は何か学生だけじゃなくてそうさね……何だかいくつもの修羅場を乗り越えた親友って感じがするから……じゃ、ダメかい?」

 

「………………」

 

さすがは学園長、生徒の事を見てるんだな……まあ、後は彼女達の経歴を見たとかかもしれないけど……。

 

「そうですね。それじゃ、失礼します」

 

そう言って僕は学園長室を出た。

 

 

 

さて、誰と出ようかな……?




アンケートの時間がやってきましたよ~~!!

「いきなりどうしたの?」

今回の明久のパートナー役を誰にするのか、アンケートを取る事にしました!

「決められなかったんだね……」

仕方ないでしょ!明久は皆を幸せにしないといけないんだから!という訳でアンケートは誰が明久のパートナーとなるかを決めてもらいます。期限は日曜日まで。その時に一番票の多かった人が明久のパートナーとなります。

あ、それとこれからもこんな感じでアンケートを取るかもしれないので……。それと感想欄へのアンケートはお止めください。

運営の方から何か対処がなされる可能性があります。アンケートへの参加は活動報告の方へお願い致します。

「これからも、よろしくお願いします」

それでは、また次回に!

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