英雄伝説・空の軌跡~銀の守護騎士~   作:黒やん

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『月と白烏と太陽と』

~王都グランセル・グランセル城前~

 

「…やっぱ閉鎖するよな、そりゃ」

 

ケイジ・ルーンヴァルト、現在王都潜入中

 

…早速手詰まりです

 

しょうがねぇだろ!?とりあえず城くらいは開放し てるだろと思ってたらまさかのテロの所為にして閉 鎖って…

 

そんな風に現実逃避していると…

 

「――、じゃあ田舎から出てきて城を見学したい。 出来るなら女王様を一目みたいって設定で」

 

「いつもの事だけど、よくそんなホイホイと思いつ くわね…」

 

懐かしい声が聞こえた

 

鴨がネギしょってキo(`▽´)oタ~~~!

 

…失礼、取り乱した

 

「その設定俺も混ぜろよ」

 

「うわっ!?」「きゃっ!?」

 

「「ケイジ!?」」

 

「久しぶりだな、エステル、ヨシュア」

 

「君はルーアンの学園にいるはずじゃ…」

 

「ちと野暮用でな…」

 

「クローゼは?」

 

「いや、わからん…というかセットみたいに言うな 」

 

「だって…ねぇ?」

 

「ねぇ?じゃねぇよバカ。ヨシュアも頷いてんな! !」

 

と、再会と同時に軽い掛け合い(一方的)をして、 本題に入る

 

「…それで、混ぜろって言うのはどういう事だい? 」

 

「言葉通りだ。中に用事があるもんでな」

 

「中?」

 

「ああ。ちょっと人に会いにな」

 

嘘は言ってない。嘘は

 

ただちょっと激しくスキンシップをとるだけだから

 

…周りが壊れるくらい

 

「…わかった。でも始めは僕とエステルだけで行く よ。成功したら呼ぶから待っててくれないか?」

 

「あいあい、わかった」

 

そう言って二人で門番の兵士に近づいて行く

 

しばらく話していたが、結局失敗したらしく戻って きた

 

「あ~…失ぱ「ちょっとケイジ!あんたが軍の人間 だったなんて聞いてないわよ!?」い………」

 

あの門番、いつかシメる

 

―――――――

 

「申し訳ないが、今グランセル城は関係者以外立ち 入りを禁止しているんだ」

 

「テロリストが捕まれば見学も許されると思うわ」

 

「なんだガックシ…これじゃあ女王様の姿を見るな んて夢のまた夢かしら…」

 

「そうだなぁ…生誕祭の当日には拝見できると思う けど…」

 

「最近陛下も体調を崩されていてね、今回はもしか したらお姿を拝見できないかもしれないわね」

 

「陛下は体調を崩されたのですか?」

 

若干驚いた様子で尋ねるヨシュア

 

「ああ…信頼していた親衛隊にテロの容疑がかかっ ていて、その心労が祟ったらしくて…」

 

「最近は女王宮で安静にしてらっしゃって、謁見の 間にも出られてないの」

 

「そうなんだ…」

 

「全く…私は前から親衛隊の奴らは怪しいと思って たのよ」

 

「で、でも親衛隊のユリア中尉やルーンヴァルト大 佐はみんなに優しく接してくれたじゃないか!俺達 みたいな一兵卒にも剣を教えてくれたし…」

 

「「(“ルーンヴァルト”?)」」

 

「そ、そりゃそうよ!きっとあの二人は部下の行動 に責任を感じてお姿をくらませているのよ!ああ… 可哀想なケイジ様…」

 

「「(ケイジィィィィィ!?))」

 

「はぁ、そうだね…とりあえず君たち、城には……ア レ?」

 

――――――――

 

「…まあ、そういう訳だ」

 

「どういう訳よ」

 

「かくかくしかじかまるまるうまうま」

 

「わかるかァ!!」

 

いかにも説明するのが面倒くさい様子で適当に返す ケイジ

 

「なるほど…つまり女王様のご好意で年相応の事も しなさいと学校に通わせてもらっていたと」

 

「あ、それだ」

 

「何でヨシュアにはわかるのよ!?何!?あたしが おかしいの!?」

 

「「これぞ同室の力!」」

 

「もうツッコむのも面倒くさい…」

 

「まあ、とりあえず正攻法で無理なのはわかった。 とりあえず遊撃士協会に行こう。キリカさんの依頼 の説明と協力者登録もしねぇとな」

 

「あ、じゃあ案内するわ」

 

とりあえず、遊撃士協会へと向かう一行であった


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